2019年10月3日木曜日

ドラマ 「噂の刑事 トミーとマツ」

1979~1982年。






最近、ふと耳にしたこの曲。


『Wonderful Moment』。



懐かし~い~。

それに名曲である。




歌っているのは、『松崎しげる』。(日焼けサロンにまで通ってまで、長年、肌の黒さをキープしているお人)



その見た目のインパクトで、色物のように一見思えるが、侮るなかれ。


抜群の歌唱力なのだ。




松崎しげるといえば、『愛のメモリー』にばかりスポットがあたり歌わされているが、この曲も名曲。



♪ふたり……、

wonderful 、wonderful、 wonderful、 

wonderful moment♪

そこから、一歩も、動くんじゃぁ~ない~♪




う~ん、やっぱりいいわぁ~この曲。

この曲、その昔、放送されていた『噂の刑事 トミーとマツ』のエンディング。




もちろん、本編も観てましたが、このエンディング曲とは、真逆のドタバタコメディー刑事ドラマ。




富士見署の捜査課に配属されてきた、ハンサムな『岡野富夫』(国広富之)。



(何だ?こいつ、生っ白いツラしやがって)

色黒で、常にシークレットブーツ(短足ゆえ)を履いている、『松山進』(松崎しげる)は、コンプレックスを刺激されたのか、当然面白くない。



そんな松山に、捜査課長の『御崎』(林隆三)は、

「おい、マツ!お前、こいつとしばらくコンビを組んで面倒見てやれ!」と命令。



「えぇ~?!何で俺が~?」マツの不満顔をよそに、

岡野 = (トミー)が、「よろしくお願いいたします、先輩!」と挨拶した。




こうしてコンビを組んだトミーとマツ。




でも、このトミーがてんで頼りにならない。




臆病者で意気地無し。

気弱で何か事が、あれば真っ先に隠れたり逃げ出す始末。



犯人たちの威嚇射撃や反撃に、怯えて、ガクガク震えるトミー。


「ぼくやっぱり無理です!ダメです!先輩ごめんなさい!」




そんなトミーにマツが怒り爆発!


「何だお前、この意気地無し!この男女!お前なんか《富夫》じゃない!《富子》で充分だ!トミコォォーーー!




マツの叱咤に、トミーの両耳👂がピクピク動いたかと思うと、つぶっていた目がパッチリ👁️


顔つきも豹変する。



そして、体操選手ばりの大ジャンプから、空中で前方宙返り!


着地と同時に、悪党たちに、パンチ!キック!まわしげりの連続技!


アチョーー!のかけ声よろしく、敵をバッタバッタとなぎ倒していく。




電話ボックスを抱えて投げてみせたり、電信柱を倒すような怪力さえもみせたりする。(もう、ここまでくると漫画みたい)




そんなトミーの暴挙を、

「行け!行け!トミー!やっちまえ!」と、まるで獣の猛獣使いのように煽りたてるマツ。



こんな凸凹コンビの活躍で、事件は毎回、無事(?)に解決する。




こんなパターンが繰り返されて、番組は大人気となり、第1シリーズと第2シリーズで全106話の長寿番組となったのだった。





これを書きながら、つくづく思ったのだが、自分自身の好きなジャンルが、なんとなく分かった気がする。




自分は『豹変ドラマ』が好きなんだ!



『ヤヌスの鏡』にしろ、『赤い嵐』にしろ、そしてこの『トミーとマツ』にしろ………急に人格が一変して、豹変するドラマが大好き。





昼間は町奉行、夜は殺し屋の『必殺仕事人』とか、

普通の女子高生が裏では刑事の『スケバン刑事』とか、そういう2面性にも憧れるし、なぜか特別に惹かれてしまう。




『ギャップ』、『2面性』、『豹変』のワードに当てはまるドラマは、まだまだあるはず。



これからも、ここに取り上げていきたいと思う。




『トミーとマツ』星☆☆☆☆。

エンディング曲は星☆☆☆☆☆である。


ドタバタドラマの後に流れる、この上等なメロウなリズムに、心ゆくまで、ゆっくりと浸ってほしい。