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2023年1月8日日曜日

映画 「スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲」

 1988年  日本。





このblogを始めた初期、連続で書いた『スケバン刑事』シリーズ。

(ん?何か忘れてるぞ…… )って事で最近、やっと思いだした。


浅香唯の映画版を、すっかり忘れておりました。(笑)



「わちは、もう何もかんも分からんようになった!」


ドラマ版、陰との戦いが終わっても『風間唯』(浅香唯)は、まだ高校2年生。

暗闇司令は「卒業まで、後1年あるじゃ〜ないか」と次の仕事を唯に与えていた。


それが『関根蔵人』(京本政樹)が設立した別の機関《青少年治安局》の学生刑事たちと連携して、のさばる不良どもを取り締まる仕事。



だが、その非情なやり方は度を過ぎていて、唯はとうとう我慢の限界を超えて、ブチ切れ。


先程のセリフを吐くと、スケバン刑事の任務を放り出して自主退職。故郷の宮崎にとっとと一人で帰ってしまった!のだ。(ありえない)


こんな唯の身勝手な行動が、ただですむはずもなく ……


唯がいなくなった《青少年治安局》では、「これ幸い」とばかりに本性をみせはじめ、各地でテロ行為を開始する。(テロの犯人を、街の不良たちの仕業と見せかけるなんざ、どこまでも抜かりのない治安局)


そんな唯がいなくなった東京では(しょうがなく)暗闇司令の部下『依田』(萩原流行)が潜入捜査。


テロ計画の入ったフロッピーディスクをかろうじて盗み出すも、敵にやられて呆気なく絶命する。(この映画では、まるで良いとこなしの流行さん)


宮崎でノホホ〜ンと暮らしている唯に、長女の『結花』(大西結花)は、次女の『由真』(中村由真)を側において電話した。


依田の死や『暗闇司令』(長門裕之)の拉致・監禁の情報を聞いて、途端に青ざめる唯。


「唯、わたしも由真も覚悟を決めたわ!」

こんなセリフでも結花姉ちゃんの猛烈な怒りは観ている側にもジワジワと伝わってくる。


「テメェーが《スケバン刑事》の任務を勝手に放り出したから、こうなったんだろうがよぉー!さっさと戻ってこいや!!」


淡々と話す結花に、こんなテレパシーにも似た殺気を感じ取って、唯は慌てて💦上京した。(怖い怖い(笑))


三姉妹は海沿いのオシャレなレストランで合流すると(なぜ?自宅で待ち合わせしないんだろう?)、唯は反省しきり。


「わちは《スケバン刑事》失格じゃ!」

と懺悔の言葉を並べたてている。(よっぽど結花姉ちゃんが怖いんだろう(笑))


そんな場所に青少年治安局のリーダー・『阿川瞳子』(藤代美奈子)が現れると「フロッピーを渡しなさい!」と三姉妹に詰め寄った。



すると、海からロープが飛んできて、あっという間に三姉妹の首に巻き付くと、そのまま引っ張られて海にドボン!(この時点で普通は死んでるぞ)


姉たちもヤラれまくりで三姉妹は散り散りに。


それでも、なんとか無傷で助かった(どこまでも運の良い奴)唯は、『坂東京助』(豊原功補)が束ねる《番長連合》の隠れ家へと、一人だけ逃げ延びるのだが ………



この映画を当時、映画館まで出向いて観にいったものだった。


原作者・和田慎二の逆鱗。

「パートⅢは自分自身の為に、ただ戦っているだけ。《スケバン刑事》が学生刑事である意味を全く理解していない!」


こんな声が視聴者にも届きはじめ、製作側も「なんとかせねば!」と思ったのか、観る前には「《原点回帰》になる!」なんて噂もチラホラと聞こえていた。



で、観た感想、

やっぱり最後まで「《唯》は《唯》のまま」でございました(笑)。



ノーテンキでいて、物事を深く掘り下げて考えた事もない。

天性の運だけで生き残ってきた少女、それが『風間唯』(浅香唯)である。



もちろん、この後は、《番長連合》の力を借りながら、関根蔵人や《青少年治安局》との壮絶な戦いに勝利する唯。(まぁ、主人公ですもんね)


最後には、敵に拉致されていた『暗闇司令』(長門裕之)を助け出して、ヨーヨーを返しながらも、

「最後まで落ちこぼれの《スケバン刑事》じゃったわい」の自虐の言葉がもれている。


でも、(本当に反省してるのかなぁ~、この娘は ……)と、ついつい疑ってしまう。(単にそばで見ていた結花姉ちゃん怖さに、こんな言葉を吐いたんじゃないだろうか(笑))



だって、途中途中が、こんな笑顔ですもんね↓




この映画を観て、《スケバン刑事》の最大ともいえる《弱点》に気づいてしまった私。


暗闇司令が作った、この《スケバン刑事》、桜の代紋入りのヨーヨーを与えたり、敵のいる学校や組織に入る手続きはしてやれても、組織として出来る事はそこまで。



明確な指示を与えることは、一切許されていないのだ。



それはあくまでも、《スケバン刑事》というものが 非合法 だから。



最初から、依田のように

「《青少年治安局》がテロ行為を企んでいる。その証拠を探り出すのだ!」

なんてのも《スケバン刑事》の唯には口が裂けても言えやしない。(言ってしまえば暗闇司令側は、《未成年に、警察内部しか知らない情報を漏洩(ろうえい)させた!》と、のちのち大問題になってしまうからである)




ならば、どうすればいいかというと ……


《スケバン刑事》の方が、(暗闇司令が自分を送りこんだのは、何か深い理由があっての事なのだ!)と 察して、自主的に考えたり、 行動 するしかないのだ!



十代の少女に、そこまでの荷を負わせるのは難といえば難だが、幸運にも《Ⅰ》の斉藤由貴や《Ⅱ》の南野陽子も、それを立派にやり遂げてきたという輝かしい実例がある。



こんな微妙な関係でギリギリ成立しているのが《スケバン刑事》。(ヨーヨーが上手いだけではダメ)



でも、こんな不確かな状況だけで捜査していくなんて並大抵のことじゃないし、誰でもできるようなことじゃない。


スケバン刑事になる為のハードルが上がるのも無理もない話なのだ。




そんな難しい事を、このノーテンキな唯は少しは理解しているのかなぁ~(なんせ、あのキャラクターですもんね(笑))



訳の分からない事にキレて「理屈はもう沢山じゃ!」になってしまうのも、ごくごく自然な事なのかもしれない。(ある意味、前任の二人が優秀過ぎたのだ)



本当に難儀な仕事である、スケバン刑事って ……





ただ、難儀な仕事にはそれなりの見返りもあって …… 


下世話な話、《スケバン刑事》って、未成年でも相当、高額な給料 ✨💴✨を貰ってるはずだ。


非合法な仕事とはいえ、住まい(アパートや一軒家)や生活費、学費、保険料までもキチンと面倒見てくれてるんだから。(その辺りも含めて、風間家では結花姉ちゃんが、しっかり管理してそうだが)



お金を貰ってるなら、もっと、ちゃんとしましょうね、唯ちゃん!



最後にアホな事を書いた(笑)。

スケバン刑事たちよ、永遠なれ!

星☆☆☆。(おしまい)




2019年7月19日金曜日

映画 「スケバン刑事」

1987年 日本。








「お京やろう!うちらの手で《地獄城》の生徒たちを救いだそう!」(by 麻宮サキ = 南野陽子




テレビシリーズ『スケバン刑事 Ⅱ  少女鉄仮面伝説』のヒットをうけて、満を持しての劇場版。


原作者の和田慎二も浮かれて♪、ヨーヨー売りの店主役で出演したが、自分の熱気も頂点だった。


「これは、ぜひとも観に行かなくてはなるまい!」





『麻宮サキ』(南野陽子)は、壮絶だった戦いが終わり、大学受験の為に受験勉強をしていた。

(テレビシリーズで、本名の『早乙女志織』という名前が判明したのに、映画では、やっぱり『麻宮サキ』を名乗ってて、「んん?」だったのだが、高校生活が終わるまで手続きが単にめんどくさかったんだろう)




『スケバン刑事』の任も解かれ、悠々自適に普通の女子高生の生活を満喫するサキ。


仲間の『お京』(相楽ハル子)は進学なんてのは、はなからする気もなくバイト中。


『雪乃』(吉沢秋絵)は、留学の準備中だ。




そんなある日、サキは、『地獄城』と言われる軍事訓練学校から脱走してきた『和夫』(坂上忍)と知り合う。(放っておけばいいのに、サキの正義感がメラメラ)



『暗闇司令』(長門裕之)や『西脇』(蟹江敬三)に相談するも、まるで知らんぷり。



「もぉー、ええっちゃ!うちが、一人でなんとかする!」




それでも、やっぱり仲間は必要だ。


お京に相談すると、即座にO.K ! (ビー玉は常に携帯している)

雪乃以外の仲間を集める事にしたサキ。




そして、なぜか?仲間たちを無人の石切場に集めたサキ。(何で、また、こんなところで、わざわざ待ち合わせするのかね)


そこへ襲ってください!とばかりに、機関銃を乱射するヘリが飛んできた。(それみたことか)



逃げまどうサキたち。



そんな時、岩場の陰から助っ人参上!


3代目スケバン刑事『風間唯』(浅香唯)の登場だ。


唯の投げたヨーヨーは、ヘリの脚にひっかかり抜けなくなった。(ドジ)


ヘリに吊り上げられて、振り回されて、
「コラー!止まれ!アァーーー!」(ほんとコイツ何しにやって来たんだ(笑))



唯が振り回されると、担いできた風呂敷からは重合金ヨーヨーが落っこちた。それを拾うサキ。


(やれやれ、何てドジな『スケバン刑事』なんじゃ。ヨーヨーとは、こう使うものぜよ)、と思ったのか、どうか分からないが、サキが投げたヨーヨーは流石にベテランだけあって、一発でヘリに直撃!(クリーン・ヒット!)


ヘリは真っ逆さまに墜落して、大爆発したのだった。





だが、『和夫』(坂上忍)は、呆気なく殺されてしまった。( ……… )


「許さん!許さんぜよ!《地獄城》!」


またもや、サキの怒りがメラメラ。(殺されたのが坂上忍なら、そこまで怒らなくても ………(笑))




こうなりゃ雪乃も呼んで《地獄城》に殴り込みよ!じゃない、捕まっている他の生徒たちを助けるぞ!


エイ、エイ、オー!(あの~、私、留学したいんですけど …… by 雪乃。)





サキと仲間たちは《地獄城》の生徒たちを無事に救いだし、学園には火の手が …… 。




そこへ、

「よくも、俺の野望を打ち砕いてくれたな!このドブネズミめ!楽には殺さんぞ!」と悪の総大将『服部』(低音ボイスの伊武雅刀)の姿。



サキはヨーヨーを突き出すと、パカン!と蓋が開き、桜の大門が露になった。



「梁山高校3年B組 麻宮サキ。またの名は『スケバン刑事』!!」(ババァーン!!)



「服部!この《大門》は、おまんに青春を、もてあそばれた者たち、全ての怒りの《大門》なんじゃ!、この《大門》ある限り、おまんのまやかしの理想、必ず打ち砕いちゃる!!」

(この長セリフを、攻撃もせずに言い終わるまで、ひたすらおとなしく待っていてくれる優しい伊武雅刀(笑))




服部が、(ふふん)不敵な笑みで手袋を取ると、そこにはサイボーグの義手が ……(キリッ、キリッ、キリッの音に、ゾゾッ!)




なんの、こっちには新しい武器がある。


超密度合金製ヨーヨーが!



普通の重合金ヨーヨーの4倍の重さよ。(ただ、投げすぎると骨が砕けて再起不能になるが……って、ちょっと、それって粗悪品じゃないか!(笑))



左手にヨーヨーを構えると、右手で左手首を握りしめ(チョー重いので)満身の力を込めて投げるサキ。



そして、そのヨーヨーはドリルのような高速回転をしながら相手めがけてとんでいくのだった。(ヒィーッ!(笑))







今、観るとツッコミどころ満載の、この映画を当時は夢中で観てたんだよなぁ~。


時代の空気と熱気が、うまい具合に思春期の自分を揺り動かしていたのだ。



凛とした佇まいで、美しかった南野陽子に、ただ、ただ夢中になった日々……… 。



そう思うと、この映画は自分の青春の一頁であり、忘れられない想い出の聖典(バイブル)なのだ。



『南野陽子』、『スケバン刑事』、

そして『楽園のDoor』。




世界中が他人事(ひとごと)なら、傷つかずに過ごせるけど~


心ごと生きてゆきたくて、楽園のドアから、ひとり ……




まさに、映画の中の『麻宮サキ』(南野陽子)の心情をそのまま歌ったような、名曲中の名曲なのである。


星☆☆☆☆☆をつける自分を、どうぞ許してくださいませ。

2019年7月9日火曜日

ドラマ 「スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇」

1986年11月~1987年10月。






『Ⅰ』がヒットして、『Ⅱ』もヒットしたなら、当然、今度は、『Ⅲ』だ!



簡単に企画は通ったが、『Ⅱ』までいたプロデューサーは、すでに移動。

そして、原作は『Ⅱ』で、尽きてしまい皆が考え込んでいた。




誰かが「《忍者》なんていいんじゃないか?」と言い出した。(オイ、オイ……『スケバン』で『刑事』なのに、この上『忍者』って …… )



そして、主人公は三姉妹になる。(これは良し)



「後、『スター・ウォーズ』の雰囲気も入れたいよね!」(えっ?)

依田(般若)=ヨーダ。

帯庵和尚=オビワン。

礼亜=レイア姫。



段々と、怪しくなっていく企画会議 ……………




『スケバン刑事Ⅲ』の予告は、残り話数が少なくなってきた『スケバン刑事Ⅱ』の予告と共に紹介されだした。



そして、放送が開始されると、原作者の和田慎二がプンプン怒り心頭。

「《学生刑事》が、《学生》の為に戦わないで、なぜ?《自分だけ》の為に戦っているのか?!学生刑事の意味を全く理解していない!」と、自著のあとがきで本人が書いている。



おっしゃる通り。


自分も観ていて、何か違和感を感じていたのが、まさにそれだった。



取り合えずヨーヨーを持ってるが、これって別に『スケバン刑事』じゃなくてもよくねぇ〜か?




なんせ、闘う相手が悪の忍者集団《陰(かげ)》。

校内にはびこる悪を取り締まる《学生刑事》の意味なんてのは、ほぼ無いのだ。




ただ、ただ、この三姉妹の魅力だけで最後まで観ていたようなものでした。







主人公の三女、『風間唯』(浅香唯)は、小柄でショートカット♥。


それまでのクールな主人公とは違い、思いついたら直ぐ行動の、どこかお間抜けさん。


でも、並外れた運動神経の持ち主でもある。(浅香唯自体が、本当に運動神経がいいのだろう …… ほとんどをスタント無しで行うくらいのキレのある殺陣。アクションを見せてくれている)




浅香唯は、斉藤由貴や南野陽子とは違い、デビューしても中々すぐには売れなかった。


デビュー曲『夏少女』なんてのは、120位。

それからも出す曲、出す曲、100位以下 …… 。



この『スケバン刑事Ⅲ』のエンディングに、6曲目に出した『STAR』が使われると、それが、やっとこさ9位にランクインしてアイドル稼業も起動にのりだす。



だからこそ、あの熱の入れようなアクション・シーンだったのだろうよ。(苦労は人を強くするのだ)




長女役の『風間結花』(大西結花)は、最初から、3人の中では飛び抜けていた。

もう先にデビューしていた事もあり、演技の方はバッチリ。

安心して観れていたと思う。(アクション・シーンもなんなくこなしていた)




二女役の『風間由真』(中村由真)は、その点、まだまだセリフは棒読み。

アクションも何とかついていってるようで、他の二人が上手い分、タイミングや粗が見え隠れしていた。(デビューしたばかりだったし、実際は唯よりも年齢は年下だったのだ)




でも、この3人の魅力が番組を支え視聴者を捉えて離さず『スケバン刑事』シリーズとしては、初の視聴率を20%越えを達成する。




ただ、…………この『スケバン刑事 Ⅲ 』、観続けていると、原作者が予期していたように段々とおかしな流れになってくるのだ。



敵の《陰》が、たんなる忍者集団というだけではなく人間離れした妖術使いになっていき、悪の親玉《果心居士》なんてのは、もはや人間でもない、立派な 化け物 なのである。



こんな化け物には出来ない事など、全くないのだ!



その証拠に、時空を歪めたり、人の成長をとめたり、念じるだけでどんなモノでも動かしたり …… もう、なんでもござれだ。(ちょっと、やり過ぎじゃねぇ〜の?)




そんな敵に、合金ヨーヨーやら、金属製の折り鶴やら、ましてや(チャチな)編み物のリリアン棒で立ち向かうなんて、だいぶ分が悪すぎやしないか?(笑)



まぁ、ラストは唯の投げるヨーヨーに不思議な力が宿り、それで簡単に仕留めたんだけどさ。(こっちも、こっちでリアリティーなんて完全に無視。なんでもござれでございました(笑))




だいぶ破綻した展開で、長きに渡って続いていた『スケバン刑事』シリーズは、こうして幕を閉じることになる。(ご苦労さま)





それでも、この放送が終わってからも、この三姉妹の友情だけは続いてゆく。


たま〜に、忘れた頃に今でも3人集まっては、『スケバン刑事』コンサートなんてものを、やっちゃったりもしている。



本当に仲の良い3人なんだろうなぁ~。



番組は、荒唐無稽で何ともいえない出来であるが、3人の仲の良さと奮闘に、ええい!オマケ!星☆☆☆☆にしておこう。



一挙に書いてみた『スケバン刑事』レビューでございました。

ドラマ 「スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説」

1985年11月~1986年10月。








暗闇指令(長門裕之)がブスッとした顔をしてふんぞり返っている。


麻宮サキが生死不明になり、エージェントたちは、2代目探しに奮闘していた。



だが、次から次に、連れて来られる、スケバン女子高生たちが全く役立たず。



『スケバン刑事』の基準に達しないレベルの者たちばかりだった。(でも、何故に?女子高生じゃなきゃダメなんだろう?男子高生でもいいような気がするが……そこは暗闇指令の趣味なんだろう……)




「実はひとり心当たりが……」

エージェントの西脇(蟹江敬三)がポツリと呟く。




スクリーンに映し出されたのは、奇妙な鉄仮面を被った女子高生。


「本名、五代陽子。バスト80、ウェスト56、ヒップ82………」(な、何をいきなり言い出すの?蟹江さぁ~ん!(笑))



「面白い、この鉄仮面連れてこい」


西脇のプロフィール紹介に気を良くした暗闇指令。(サングラスの下のニタリ顔が想像されるようだ。)




拉致されるように、連れてこられたスケバン鉄仮面『五代陽子』は、簡単に凄腕エージェントたちをけちらかす。


そして、


「仮面の額を狙え!そこにロック解除の電子キーがある!」

「ラジャー!」

西脇が投げた重合金製のヨーヨーは、陽子の仮面の額に見事、的中!



そして、左右に割れた仮面が足元に落ちると、見事な、長い黒髪の美少女、『五代陽子』(南野陽子)の姿が現れたのだった ……




最初、この第1話を観た時、初めて見た『南野陽子』を何とも思わなかった。


(整った顔をしているけど …… ふぅ~ん、これが斉藤由貴の後釜かぁ~)

くらいの感想だったくらいだ。




自分の評価が、ガラリと変わったのは、第2話を観てからだった。


長い髪の両サイドを後ろで結んで、腰まで流している黒髪。

前髪は少しだけ、ふんわり眉にかかるくらいの長さ。



この顔立ちが、はっきり浮かびあがった髪型にした、『南野陽子』を見て、一瞬で「オオッ!」と唸ってしまったのだ。(可愛い♥、キレイ♥、何て美少女なのだ♥!)




本当に女性は髪型1つで、ガラリと変わるものだ。



ポニーテールの斉藤由貴とも違う、こんな髪型もあるのかぁ~と、当時、高校生の自分には、ちょっとした衝撃だった。(だいぶ後で知ったが《ハーフテール》と言うのだそうです)




そして、番組を見続けると『南野陽子』の魅力も分かってきた。


『土佐弁』を喋っても、戦っていても(本人は大の運動オンチだったらしいが)、常に女性らしい女性なのだ。


本人がもともと、関西人だったせいもあるだろうが、なんだか、『しっとり』とか『はんなり』って言葉が似つかわしい。




佇まいや所作に、なぜか気品や上品さが見え隠れするのである。



どんなに荒々しい啖呵、

「おまんら、許さんぜよ!」

なんて台詞を言っていても、それは変わらないのだ。





そんな具合で、ますます、『スケバン刑事 Ⅱ 』にハマっていった自分。



それにしても、このエンディングの歌は下手くそだなぁ~(笑)。



南野陽子も歌は下手なのか……と思っていたら、最初のエンディング曲って、吉沢秋絵が歌ってたのね。(主人公がエンディングを歌うとばかり思ってたので……何か当時は、事務所の力関係が微妙に働いていたらしい。16話より~、南野陽子の曲に変わったが)。




2代目麻宮サキとなった南野陽子をサポートする仲間も、もちろん良かったですよ。







琴の爪と袱紗が武器の『矢島雪乃』(吉沢秋絵)は、おっとりしたお嬢様(この人、最後まで演技も歌も上手くならなかったなぁ~(笑))


ビー玉のお京こと『中村京子』(相楽ハル子)は、ちゃきちゃきの江戸っ子スケバン。(演技上手かったのに引退して残念)





そして、なんといっても蟹江敬三さん。




ダメ教師と凄腕エージェントを演じ分けて、見事に、この番組では爪跡を残した。(あの『Gメン』の殺人鬼、望月源治のイメージをやっと払拭したのではなかろうか)





これらの登場人物たちの魅力や、鉄仮面の謎、死んだ両親の謎、そこに絡んでくる巨悪の敵などで、これまた、前回を上回る人気を得たのだった。



そして、シリーズ中、一番好きなのも、この『Ⅱ』である。


文句なしに、星☆☆☆☆☆。


そして、女子高生のスカートは、現代の短いのよりも、膝より長めの方が好きである。

それを改めて確認できた作品でもある(笑)。





ドラマ「スケバン刑事」

1985年4月~10月。






1985年、4月に、そのドラマは突然、我々の前に現れた。



たまたま、偶然、合わせたチャンネルに映っていたのは、テレビシリーズ、『スケバン刑事』の第1話だった。



まだ、この第1話では、主人公の麻宮サキが、違う高校の、事件解決の為に潜入捜査中。


左手にヨーヨーを回しながら、ゆっくりと理事長室に近づくと、おもむろにドアを開ける。

「何だ?お前は?!」

「うるせぇー!」

サキは、左手のヨーヨーを、思いっきり振りかぶると、サイドスローで、相手に向けて投げた。(!)


いかにも当たれば痛そうな重合金製のヨーヨーが、理事長室に飾られていた石像を、粉々に打ち砕いた。(!!)


そして、サキの手元に帰ってくるヨーヨー(!!!)


「2年●組、麻宮サキ、またの名は『スケバン刑事』!」


そしてヨーヨーの片面の蓋が開くと、そこには、

「桜の大門!」

敵がビックリして、おもわず声に出す。(プッ!)



「スケバンまで張った、この麻宮サキが、何の因果か落ちぶれて、今じゃマッポ(警察)の手先……笑いたければ笑えばいいさ。だがな!、てめぇらみたいな悪党を許しちゃおけねぇんだ!!」



サキのヨーヨーが、理事長室にあるものを、すべて打ち砕く。壁を(ボコッ!)、テレビを(ボコッ!)


逃げ惑う理事長と校長。


ひと暴れしたサキは、ヨーヨーを投げると、そのヨーヨーのチェーンは、二人をとらえ、二人の腕に、幾重にも巻きつけたのである。(このチェーン、いったい何メートルあるのか……今でも謎である)


お縄にした悪党たちは、とうとう観念し、ヨーヨーを手にしたサキは、部屋を去るのだった…………。






この第1話をたまたま、偶然、観ていた自分。

「とんでもないドラマが始まったものだ!!」

見終わった感想が、まさにそれだった。




そして、絶対に、「このドラマは大ヒットする!」と、一瞬で確信した。



それくらい、何もかもが画期的だったのだ。




それまで、ただの遊びとしてのヨーヨーが、こんな使い方をされるなんて……。



投げる→相手を痛めつける→そして、また自分の手のひらに帰ってくる。

何度でも使用可能になる武器。(チェーンの長さだけは謎だが…)

そして、警察手帳の代わりに、ヨーヨーの蓋を開くとのぞかせる『桜の大門』。


そして、そして、インパクトのある『決め台詞』。



それを、デビューしたばかりのアイドル、『斉藤由貴』に叫ばせるアンバランスさ。




目がクリッとして大きな斉藤由貴は、すでに、その眼力で、CMデビューすると、瞬く間に視聴者を虜にした。

デビュー曲、『卒業』も、大ヒットするという異例づくしの新人。

この魔法のような眼力が、ドラマの世界でも通用しないわけがない。


たちまち、それは、自分はおろか大勢の視聴者を魅了し、ブラウン官の前に釘付けにしたのだった♥。





そして番組の中盤になると、これまた、とんでもないキャラクターたちが登場する。



海槌(みづち)三姉妹である。



「アーハァーハハハァーッ!アーハァーハハハァーッ!」白眼をひんむいて、高らかにバカ笑いしながら鞭を振り回している、二女の『海槌亜悠巳(あゆみ)』(遠藤康子(↑写真右))。


点々眉毛に、糸のような目をした、みるからに性悪そうな……でも、ピアニストを目指しているという三女、『海槌久巳(くみ)』(浅野なつみ(↑写真左))。





そして、長女の『海槌麗巳(れみ)』(高橋ひとみ)。



「サキィィ~!!」の低音ボイスで、唸ったかと思ったら、



「敗北者の為に流す涙などあるものですか! サキ!!、私が涙を流すときはね、世界を自分のこの手に入れた時だけよ!! ハァーッハハハー!!」

なんて、心に響く?台詞もある。




「私のような優秀な人間だけが、国民に夢と美しいビジョンを与えられるのよ!!」

(本当に麗巳様の言葉は、いつまでも心に響くなぁ~(笑))




これらのインパクトで、番組は大盛り上がり!


次々、仲間たちが倒されていく中で、最後に残された、サキと麗巳の一騎討ちへと物語は進んでいく…





そうして、爆破と共に二人の生死は不明となった……。(えっ?なぜ?どうなったの?!)



サキはいつか、帰ってくるかもしれない……


サキの机に飾られた一輪挿しを見ながら、涙する同級生たち。



それまで、サヨナラ……スケバン刑事、サキ………。



エンディングの斉藤由貴の『白い炎』が流れると、それをボンヤリ見ている自分。





あ~あ、終わっちゃったかぁ~、(ガックリ)何か、他に番組やってないかなぁ~

チャンネルを変えようする時、次の番組の予告が、サラッと流れた。


スケバン刑事 Ⅱ 少女鉄仮面伝説


なぁにぃ~?!

斉藤由貴の変わりの、この主人公は誰なんだぁ?!


それに鉄仮面って何だ?!


来週も、また当然のように、同じ時間にチャンネルを合わせた自分だったのである。


星☆☆☆☆☆。