2019年7月9日火曜日

ドラマ「スケバン刑事」

1985年4月~10月。






1985年、4月に、そのドラマは突然、我々の前に現れた。



たまたま、偶然、合わせたチャンネルに映っていたのは、テレビシリーズ、『スケバン刑事』の第1話だった。



まだ、この第1話では、主人公の麻宮サキが、違う高校の、事件解決の為に潜入捜査中。


左手にヨーヨーを回しながら、ゆっくりと理事長室に近づくと、おもむろにドアを開ける。

「何だ?お前は?!」

「うるせぇー!」

サキは、左手のヨーヨーを、思いっきり振りかぶると、サイドスローで、相手に向けて投げた。(!)


いかにも当たれば痛そうな重合金製のヨーヨーが、理事長室に飾られていた石像を、粉々に打ち砕いた。(!!)


そして、サキの手元に帰ってくるヨーヨー(!!!)


「2年●組、麻宮サキ、またの名は『スケバン刑事』!」


そしてヨーヨーの片面の蓋が開くと、そこには、

「桜の大門!」

敵がビックリして、おもわず声に出す。(プッ!)



「スケバンまで張った、この麻宮サキが、何の因果か落ちぶれて、今じゃマッポ(警察)の手先……笑いたければ笑えばいいさ。だがな!、てめぇらみたいな悪党を許しちゃおけねぇんだ!!」



サキのヨーヨーが、理事長室にあるものを、すべて打ち砕く。壁を(ボコッ!)、テレビを(ボコッ!)


逃げ惑う理事長と校長。


ひと暴れしたサキは、ヨーヨーを投げると、そのヨーヨーのチェーンは、二人をとらえ、二人の腕に、幾重にも巻きつけたのである。(このチェーン、いったい何メートルあるのか……今でも謎である)


お縄にした悪党たちは、とうとう観念し、ヨーヨーを手にしたサキは、部屋を去るのだった…………。






この第1話をたまたま、偶然、観ていた自分。

「とんでもないドラマが始まったものだ!!」

見終わった感想が、まさにそれだった。




そして、絶対に、「このドラマは大ヒットする!」と、一瞬で確信した。



それくらい、何もかもが画期的だったのだ。




それまで、ただの遊びとしてのヨーヨーが、こんな使い方をされるなんて……。



投げる→相手を痛めつける→そして、また自分の手のひらに帰ってくる。

何度でも使用可能になる武器。(チェーンの長さだけは謎だが…)

そして、警察手帳の代わりに、ヨーヨーの蓋を開くとのぞかせる『桜の大門』。


そして、そして、インパクトのある『決め台詞』。



それを、デビューしたばかりのアイドル、『斉藤由貴』に叫ばせるアンバランスさ。




目がクリッとして大きな斉藤由貴は、すでに、その眼力で、CMデビューすると、瞬く間に視聴者を虜にした。

デビュー曲、『卒業』も、大ヒットするという異例づくしの新人。

この魔法のような眼力が、ドラマの世界でも通用しないわけがない。


たちまち、それは、自分はおろか大勢の視聴者を魅了し、ブラウン官の前に釘付けにしたのだった♥。





そして番組の中盤になると、これまた、とんでもないキャラクターたちが登場する。



海槌(みづち)三姉妹である。



「アーハァーハハハァーッ!アーハァーハハハァーッ!」白眼をひんむいて、高らかにバカ笑いしながら鞭を振り回している、二女の海槌亜悠巳(遠藤康子)。


点々眉毛に、糸のような目をした、みるからに性悪そうな……でも、ピアニストを目指しているという三女、海槌久巳(浅野なつみ)。





そして、長女の『海槌麗巳』(高橋ひとみ)。



「サキィィ~!!」の低音ボイスで、唸ったかと思ったら、



「敗北者の為に流す涙などあるものですか! サキ!!、私が涙を流すときはね、世界を自分のこの手に入れた時だけよ!! ハァーッハハハー!!」

なんて、心に響く?台詞もある。




「私のような優秀な人間だけが、国民に夢と美しいビジョンを与えられるのよ!!」

(本当に麗巳様の言葉は、いつまでも心に響くなぁ~(笑))




これらのインパクトで、番組は大盛り上がり!


次々、仲間たちが倒されていく中で、最後に残された、サキと麗巳の一騎討ちへと物語は進んでいく…。



そうして、爆破と共に二人の生死は不明となった……。(えっ?なぜ?どうなったの?!)



サキはいつか、帰ってくるかもしれない……


サキの机に飾られた一輪挿しを見ながら、涙する同級生たち。



それまで、サヨナラ……スケバン刑事、サキ………。



エンディングの斉藤由貴の『白い炎』が流れると、それをボンヤリ見ている自分。





あ~あ、終わっちゃったかぁ~、(ガックリ)何か、他に番組やってないかなぁ~

チャンネルを変えようする時、次の番組の予告が、サラッと流れた。


スケバン刑事 Ⅱ 少女鉄仮面伝説


なぁにぃ~?!

斉藤由貴の変わりの、この主人公は誰なんだぁ?!


それに鉄仮面って何だ?!


来週も、また当然のように、同じ時間にチャンネルを合わせた自分だったのである。


星☆☆☆☆☆。