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2021年3月4日木曜日

映画 「ゴリラ」

1986年 アメリカ。




このタイトルだけを辛うじて覚えていたのだけど……内容に関してはスッカリ忘れてしまっていた、この『ゴリラ』。


何でだろ?

あの、大ヒット作『コマンドー』の翌年に、天下のシュワルツェネッガーが主演しているのに。


数十年ぶりに観てみる。


あ~なるほど!

これなら仕方ないかも………



FBIが隠れ家を用意して匿っていた重要参考人。


それを、いきなりマフィアの連中が襲撃した。


重要参考人はおろか、警護していた捜査官たちも無惨に殺害されてしまう。


そんな殺害された捜査官の中には、死体現場を捜索にきたFBI捜査官『ハリー』の息子の姿もあった。


「許せん……」

ハリーはFBIにも関わらず復讐を決意する。


だが、こんな隠れ家まで探し当てるなんてきっと内通者がいるはずだ……表立って、捜査官の私は動けない。


いったいどうすれば……


そんなハリーの頭に一人の男が、パッ!と思い浮かんだ。

(アイツなら……)



行き過ぎた捜査で田舎の警察へと左遷された、昔の部下『マーク』(アーノルド・シュワルツェネッガー)。


今日もニセ警察を騙るバイカーをしょっぴいてきたマーク。(田舎じゃ、た~まにこんな事件があるくらい)


家に帰れば、妻の『エイミー』に「こんな田舎暮らしは、もうたくさん!!」とギャンギャン!八つ当たりされるマーク。


(しょうがないだろ……俺のせいじゃない)


マークだって第一線に戻ってバリバリ活躍したいのだ。



そんな今のマークにとって、ハリーの提案は渡りに船だった。


FBIへの復帰を条件に、ハリーの代わりに潜入捜査をする。


「やります!!」


マークは、自らの死を偽装すると、FBIが用意した身分証で別人になった。(奥さんいるのに、いいのか?)


「今日から俺は、『ジョセフ・P・ブレナー』だ!」


ジョセフとなったマークは、マフィアが暗躍する街へと向かって車を走らせていく……。





こんな冒頭ではじまりをみせる『ゴリラ』。


お察しのとおり、この後は、

「シュワルツェネッガーが、敵のマフィア相手にハデなアクションを仕掛けていくだろうな……」

と、想像どおりの展開になっていくのだが、………いかんせん!この映画は全くダメだった。


※ここから先は自分が《ダメ》だと思う事を、ツラツラと書いていくので、この映画をお好きな方は、ここでストップしてくださいませ。




①『撮影がダメ』


まるでホーム・ドラマみたいなアングルやカット割り。これじゃ、せっかくのアクションも盛り下がるというモノ。(その点、マーク・L・レスターが監督した『コマンドー』は、どこをとっても良かった)



②『脚本がダメ』


焦点をシュワルツェネッガーにあわせて話を進ませればいいのに、やれ、マフィア同士の内紛場面だの、話が脇道にそれすぎである。


その上、この脚本、主人公マークの人物造型が、あまりにも下手くそすぎる。


最初から、マフィアのアジトを破壊してみたり、手下どもの所に堂々とのりこんで行ってメチャクチャに大暴れしてみたり……


この、マークが、死んだ事にしてまで名前を変える意味もあるんだろうか?


やってる事が、あまりにも幼稚でアホすぎる主人公。(これでもFBIの捜査官なの? そりゃ、地方にとばされるはずだわ (笑) )




③『シュワルツェネッガーに長い台詞を喋らせては絶対にダメ(笑)』


生前、淀川長治先生が言っていた事が、やっと分かった。


「シュワルツェネッガーは演技は下手くそだ」と。


元々ボディー・ビルダーの彼は、演技の下積みも無しに、その見た目だけでここまで、のしあがってきたのだ。


『ターミネーター』はロボットゆえ、ほとんど無口で喋らないので、《粗(あら)》は見えなかった。


『コマンドー』でも、長い台詞はなるべく敵や、相手側に喋らせては、間に「チクチョー!」とか何とか言わせたり、決め台詞を言わせるだけにとどめておいて、これまた成功している。



でも、この『ゴリラ』は、シュワルツェネッガーに喋らせる。



冒頭、ハリー捜査官が潜入捜査をマーク(シュワルツェネッガー)に依頼する場面では、シュワルツェネッガーが長い台詞を喋っているのだが………英語でも棒読みが分かるくらい《超下手くそ》なのだ。



気の利いた監督なら、相手側のちゃんとした俳優にその部分を喋らせて、シュワルツェネッガーには「分かりました」の一言くらいで、とっとと短く切り上げるところを、この監督は、長々と尺をとってシュワルツェネッガーに喋らせる、喋らせる!


今までは、バレなかった演技の下手くそさが、これで完全に《露見》してしまったのだ。



そりゃ、シュワルツェネッガーだって、場数を踏んでいけば、それなりに後年の映画では、台詞まわしも、多少はマシになっていくのだが、この時点ではまだまだである。



こんなダメダメ尽くしの映画、案の定、本国アメリカでも赤字を出して、製作会社は倒産にまで追い込まれたそうな。



そうして、日本の配給会社は、この映画を売り出そうとして、どうしたかというと……


「前年、スタローンの映画が『コブラ』だったんだから、シュワルツェネッガーなら、対抗して、タイトル『ゴリラ』でいいんじゃねぇの?」


なんて言いながら、安易なタイトルを勝手につけてしまう。



主人公の名前は、『ゴリラ』でもないし、内容のどこにも『ゴリラ』の『ゴ』の字すら出てこないのに。(笑)



もう、完全にシュワルツェネッガーをおちょくったタイトルとしか思えないような、酷い邦題である。



そして、この映画の原題は、『Raw Deal』。



翻訳すれば、意味は《ひどい仕打ち》なのだ。



何だか、この意味を知ると、酷い邦題をつけた日本の配給会社に対するシュワルツェネッガーの言葉にも聞こえるのだが………(どう思います? (笑) )



だが、シュワルツェネッガーは、やっぱり強運の人。


この翌年には、あの『プレデター(1987)』で、颯爽と不死鳥のように蘇るので、皆さまご心配なく。(最後に精一杯フォローさせていただきます (笑) )



※あ〜、そうそう、この人が珍しく、こ〜んなマトモな刑事役で出演してました。




いつもなら悪党役か汚れ役専門のエド・ローターさんが、マフィアを捜査する善人側の刑事とは …… (一瞬、誰か分からずに見逃すところでしたわ)

2021年1月1日金曜日

映画 「コマンドー」

1985年 アメリカ。





マーク・L・レスター監督といえば、以前、このblogでも取り上げたバイオレンス・アクション『処刑教室』や『クラス・オブ・1999』に、大興奮させられた。


アーノルド・シュワルツェネッガーといえば『ターミネーター』を代表作として、真っ先に挙げる人もいるかもしれない。


でも、それらの二人がタッグを組んで傑作といえば、自分の中では、そう!このコマンドーが一番に名乗りをあげるのだ。



とにかく『コマンドー』がテレビで放映されれば、今まで観た事がない人も、何度も観た事がある人でも、皆が興奮して大騒ぎする。


血沸き、肉踊るとは、この事かというくらいである。


最近では、ネットでも『コマンドー』がどこかで放映されれば、《コマンドー祭り》なんて呼び名までされている事に、嬉しく思い、ちょっと驚いてしまうくらい、この『コマンドー』は人気が高い。



ストーリーはいたって簡単。(この分かりやすさが皆を引き込みやすいのかも)



元コマンドー部隊の指揮官『ジョン・メイトリクス』(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、退役後、一人娘の『ジェニー』(アリッサ・ミラノ)と人里離れた山の中の山荘で、のんびり平和に暮らしておりました。



そこへ飛んでくる軍のヘリ。(何だ?何だ?)


ヘリから降り立ったのは、二人の部下を伴った元上官のカービー将軍。


「お前の昔の部下たちが、次々と何者かに暗殺されている。お前も注意するんだ。」


親切なカービー将軍は警戒するように、わざわざ、遠路はるばる忠告しにやって来たのだった。(電話は通じてないのかな? まぁ、山の中だしね。もちろん携帯なんてのも当時はない)


そして、またまた親切なカービー将軍は護衛の為にと、二人の部下を山荘に置いていくと、「達者で暮らせよ~!」とばかりにヘリに乗って帰っていった。



そのヘリの姿が見えなくなるまで、ジョンとジェニーが見送っていると……いきなり、そこへ機関銃の嵐!(ダ、ダ、ダ、ダッ!!)



謎の暗殺者たちは、とっくに山荘のそばまでやって来ていて、カービー将軍がいなくなるのを、ずっと待ち構えていたのだ。


ジェニーを抱えて、咄嗟にふせるジョン。


護衛の二人は、アッ!という間に撃たれていた。(全く、良いとこ無しの役立たずな護衛たち)


急いでジェニーと山荘に逃げ込んだジョンは、「ベッドの下に隠れてろ!!」とジェニーに指示した。


(とにかく……何か武器がなくては……応戦できないぞ、こりゃ……)


武器庫までジョンが、なんとかたどり着き、武器を抱えて戻ってくると、


「パパーー!」

哀れジェニーは暗殺者たちに、とっくに捕まり、その車は遠ざかろうとしていた。(ジョンも大概ドジっ子。元コマンドーなら武器くらい近くに置いておきなよ (笑) )



連れ去った車を追おうにも、自分の車は、(ゲゲッ!)エンジン・ルームまでも破壊されてる。


「こうなりゃ、ヤケクソよ!」とばかりに、ジョンは壊れた車を山の斜面まで、エイコラ押していき、それに乗り込んだ。(この筋肉ですから)


勢いをつけて、車はどんどん加速しながら、敵の車の一台に激突!大炎上となる。


そして、命からがら車から這い出てきたジョン。


だが、あっさりジョンは敵に拉致されたのだった……。




ここまで書いてみても、まるで良いとこなしの『ジョン』(シュワルツェネッガー)。


でも、そんなジョンに、敵である暗殺集団たちは、娘ジェニーを人質にして仕事の依頼をするのである。


ジョンの周りをズラリと囲んだ、いるわ、いるわ、の人相の悪い悪党たち。


「バルベルデの国に行って、今の大統領を殺してこい!君は大統領に信頼が厚い。間近に接近できるはずだ。」


悪党のリーダー格でバルベルデの元大統領『アリアス』(ダン・ヘダヤ)は、無謀ともいう要求をジョンにしてきた。


「断れば娘がバラバラになるぜ!」

ジェニーの首に狩猟ナイフを突きつけているのは、かつてジョンの部下で性格に難ありだったサイコ野郎『ベネット』(ヴァーノン・ウェルズ)だ。


愛するジェニーを、目の前で見殺しにできるはずもなく………敵の要求に渋々承知するジョン。



空港に連れて来られたジョンは、監視役と一緒にバルベルデ行きの旅客機に乗りこまされた。


「バルベルデまで何時間かかる?」

「11時間ですわ」客室乗務員の女性は、ニッコリ笑ってジョンに答えた。


客室乗務員がよそを向いてる隙に、自分の横に座っていた監視役の首をねじきって、あっという間に殺すジョン。(オイオイ)


毛布をかけて、帽子で顔を隠すと、「あ~、すまないが相棒を離陸まで起こさないでやってくれ。眠たそうなんだ」と一言。(ジョン流ユーモアである)


その後、ジョンは、他の乗客たちに見つからないように、ソーッと立ち上がると旅客機の奥へ奥へと進んでいった。


そのまま前輪格納室まで行くと、今、まさに飛び立とうとしている飛行機の前輪に掴まりながら、ソロリソロリと降りてくる。(あ、あぶねぇ~)


さぁ、飛行機が飛び立ち、沼地に差し掛かった時、ジョンは沼地めがけて、まっ逆さまにダイブした。

しばらくして沼地から這い出てくるジョンに怪我なんてものはない。ピンピンしている。


ジョンは、はじめから大統領の暗殺なんてする気もないのだ。


(旅客機がバルベルデに着くまで11時間………それまでにジェニーを探しだして救わなければ………)


寝ていた虎は今、目覚めて、やっとエンジンがかかり始めたのだ。


ジョン・メイトリクスが大暴れする!!





ここまでで、映画は全92分間の内の30分にも満たないのに、今更ながら驚いてしまう。


サクサク話は進んでいき、無駄なモノなんてのは一切ない。


最近の映画がダメダメなのは、無駄に時間を引き延ばそうとして、映画にとって大切なリズム感を阻害している事なのだ。(映画関係者たちは気づいてほしい)


ごく最近、このblogでも取り上げた、シルベスター・スタローンの『コブラ』にしても、たった89分だった。


そりゃ、撮影したシーンに思い入れがあったりして、全部入れたいのは分かるが、この削るという作業も、また大事なのである。


無駄なモノは無駄だと、割りきって切り捨てていく。


そうすれば、ほら、こんなリズムの良いアクション映画が、見事に完成するじゃ、あ~りませんか?



そして、無駄なモノがないといえば、この『コマンドー』のシュワルツェネッガーの肉体である。


当時、38歳。まさに脂のノリきった時期で、筋骨粒々、ムッキムキのピッチピチ!

この『コマンドー』での、シュワルツェネッガーの盛り上がった上腕二頭筋を見るたびに、自分なんか、まるで美味しそうなクリスマスの食卓に並ぶローストチキン🍗に見えて、かぶりつきたくなる衝動になってしまう。(変態か (笑) )



娘ジェニー役のアリッサ・ミラノは、この映画の出演で、一時ティーンのアイドル的な存在になっていた。

映画雑誌『ロードショー』や『スクリーン』などでアリッサの特集が組まれるなど日本でも大人気。(その後、残念ながら作品に恵まれず消えていったが)


現在(2021年)、コロナに感染しているアリッサ。

抜け落ちる髪の毛の動画なんてのを見てしまうと、なんか痛々しい感じで可哀想である。(どうかお大事にね)



映画は、この後も、もちろん続いていき、もう『ジョン』(シュワルツェネッガー)のヤリタイ放題が、あちこちで炸裂する。


通りすがりの一般人女性『シンディ』(レイ・ドーン・チョン)を強引に巻き込んで、あちこちで大暴れ。(「あたしは関係ないのに……」と言って、最初はイヤイヤだったシンディも、どんどんジョンに感化されていき、後半はロケット・ランチャーで護送車を爆破するという、変わり様である)


敵を電話ボックスに入ったまま放り投げてみたり(こんなの絶対に常人には無理!)、


ショッピング・モールの天井から釣り下がっている風船につかまりながら、ターザンのごとくとんでみたり、


武器庫を襲撃したり、


はたまた水上飛行機を強奪したりと ……


まぁ~、次から次へと楽しいことよ。



そして、ラスト、敵のいる孤島での大暴れ。


コロナで鬱窟した日々に、悶々と耐えている今こそ、こんな映画が、ストレス解消や発散になるんじゃないかな?


これは文句なしの傑作といえるだろう。


グダグダした理屈はいらないのだ!

星☆☆☆☆☆であ~る。


※それにしても、シュワルツェネッガーの腕は、かぶりつきたくなるほど美味しそうだ。(本当、馬鹿!(笑))

2020年4月11日土曜日

映画 「ターミネーター:ニュー・フェイト」

2019年 アメリカ。






冒頭、のっけから『ジョン・コナー』(エドワード・ファーロング)が、ターミネーターに殺されちゃった。




あの『 2 』を全否定するように、始まる、この『ニュー・フェイト』。



ファーロングには役者として、再起のチャンスすら与えない。



ファーロングの顔の造形だけをコンピューターに取り込み、若返らせて、子供の顔にはめ込んだだけ。


まるで、「太った豚は死ね!」とばかりの非情なジェームズ・キャメロンである。




この冒頭だけで、長年の『 1 』、『 2 』の大フアンだった人は、この作品を見限ったのじゃないかな。



「こんなの長年、待ち望んでいた『ターミネーター』じゃない!!観る価値なし!」と。




この『ターミネーター:ニュー・フェイト』が興行的にも大コケしたのは、それが最大の理由だろう。




代わりに始まるのは、今までと、何の想い入れもない人物の物語。


メキシコの少女『ダニー・ラモス』(誰?)の命を奪う為、未来から送られてきた新型ターミネーター、『レヴ・ナイン』。


そして、そんなダニーを守る為に、これまた未来から送られてきた強化人間『グレース』(これまた誰?)。




それに絡むのが、ジョンを殺されて、半端ヤケクソ気味になりながら、20年以上、ターミネーター狩りをしている『サラ・コナー』(リンダ・ハミルトン)。



そして、ジョンを殺した後、すっかり人間生活にとけこんで、カールと名乗りながら、ちゃっかり家庭まで築いている別の『Tー800 』(アーノルド・シュワルツェネッガー)。




こんな四人がメインになって物語が進んでいくんだけど………。





この『ニュー・フェイト』、良い評価もあるには、あるのだけど、それでも私なりの感想を、まず、言っておく。




完全な失敗作である。




高い予算をかけて、せっかく作ったのに、残念ながら、ストーリーは完全に破綻している。


ジェームズ・キャメロンも、この数年で、だいぶ、お歳をとったようだ。





まず、冒頭、『ジョン・コナー』が殺された事で、この物語は、全く整合性を失ってしまった。





少年のジョンが殺されれば、『 1 』の未来(2029年)での、大人のジョンも存在しないわけで、



そうすると、未来から、1984年の世界に、『ジョン・コナー』によって『カイル・リース』(マイケル・ビーン)が送られてくる事もなくなるのだ。




カイルが送り込まれなければ、サラを襲う為のターミネーターも1984年には存在しない。




もちろん、サラとカイルが結ばれる事もない。




ゆえに、ジョンも産まれない。




その後の、サラがターミネーターと闘ってきた死闘の数々も、ジョンが産まれてこなければ、全てが《抹消》されるのだ。(『1』も『2』も、全く意味をなさなくなる)






この物語の2019年の時点で、サラが生きていたとしても、歳をとった、何も知らない、普通の老婦人に変貌していなくてはならない。



ジョンが殺された時点で、『1』や『2』のサラの過去や記憶は、全てが自動的に書き変えられている事になるはずなのだから。





ターミネーター、「何?それ?」ってな感じで、別人格になってなくては、おかしいのである。(こんな素人でも考える事、誰か映画を作る前に、キャメロンに教えてやれよ~(笑))







もう、この大きな矛盾に、冒頭から気づいてしまった人は、この後のダニーやら、グレースやら、相変わらずの女闘士サラの姿を観ても、違和感しか覚えず、頭の隅にある矛盾を、完全に追い払う事は出来ない。



いくら迫力あるアクションやら、見せ場、見せ場があっても、まるで「意味のない」物語を、延々、見せられているだけなのだ。



「これを皮切りに、新しい『ターミネーター』として、この続編と次の続編までの構想がある。期待していてくれ!」


ジェームズ・キャメロンが、鼻息荒く、インタビューに答えているが、


「やめておいた方がいいんじゃない?」と言ってあげたい。




『1』と『2』を愛するターミネーターのフアンは、この『ニュー・フェイト』の存在こそを、頭の隅から、逆に抹消するだろうから。




期待を裏切られたフアンは、ターミネーターは『1』と『2』で完結!

そんな風に線引きをするはずだろうから。


星☆。


それと、機械のターミネーターが、人間と同じように年老いたりして姿を変えていきますかね?(経験値は学んでいっても)



ドラえもんで、SFを学んで育ってきた我々世代には、こんな整合性のない、矛盾だらけの物語には、とても、ついていけそうもございませんです。

2020年1月6日月曜日

映画 「大脱出」

2013年 アメリカ。






世の中には変わった職業を生業にしている者もいるもんだなぁ~。

ましてや、《 脱獄 》を職業としているなんて……。





『レイ・ブレスリン』(シルベスター・スタローン)は収監されている刑務所から、アッサリ脱獄した。


「どうやって脱獄したんだ?それに君は何者なんだ?!」


刑務所長の問いに、隣にいた『クラーク』が答える。

「我々はセキュリティー・コンサルタントの者です。中でも、この『レイ』は、セキュリティーにかけては、プロ中のプロ。どんな難攻不落の刑務所でも、その盲点をついて見事に脱獄してみせるんです」


レイが脱出方法をペラペラと喋ると、それに呆気に取られる刑務所長。

それを尻目に、レイは退散した。


(俺に脱獄できない刑務所はない!)

自信満々のレイ。



そんなレイの元に、直ぐ様、次の仕事が舞い込んできた。


「あなたに連邦政府が支援している刑務所の脱獄をしてほしいのよ。報酬は2倍出すわ」

仕事を持ちかけてきたのは、C・I・Aの『ジェシカ・マイヤー』。


レイのセキュリティー仲間たちは、それが完全非公式で、《 その刑務所がどこにあるのか? 》さえ教えられない、というジェシカの条件に胡散臭さを感じるのだが、クラークだけは、

「良い話じゃないか?この仕事、承けるよな?レイ!」と乗り気満々だ。


ジェシカからは、

「所長は協力者で、いざという時には、合言葉を言えば、無事に解放される」と言われて、「それならば……」と、レイも首を縦に振った。



【ポルトス】の偽名と、嘘の罪状を与えられるレイ。

で、直ぐ様、レイの居場所を見付けて、捕まえにくる警察たち。


だが、発信機は取り上げられて、麻酔まで野蛮に射たれたレイは、半端、拉致同然に連れていかれる。


(これは……最初からなんだか、おかしな流れだぞ………)

レイは思うも、そこで意識は、プツリと途切れた。





次に目覚めた時、レイは四角いガラス張りの独房に入れられていた。

ガラスなので、周り中が透けて見渡せるのだが、皆がレイと同じような独房に入れられていて、カメラが、それを絶えず動き監視している。

(いったい、ここはどこなんだ……?)




ただならぬ雰囲気に危険を感じたレイは、やがて刑務所長の『ホブス』に計画中止の暗号を伝えるが、


「何の事だ!」と言われて無視される。


(騙された………あの女に………)

こうなったら、自力でここを調べて脱獄するしかない。


あらたに、そんな決意をして挑もうとするレイの前に、ある囚人が近づいてきた。


『ロットマイヤー』(アーノルド・シュワルツェネッガー)である。


「俺もここを脱獄したい!脱獄するなら力を貸すぜ!」と申し出るのだが。


はたして、この男を信用していいのやら………。






シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの2大巨頭W主演映画である。



この映画、公開時に、日本の配給会社が大チョンボをやらかしている。



『レイ』(シルベスター・スタローン)が送り込まれた刑務所が、《 どこ なのか?》は、話の中盤までの謎なのに、それを日本の馬鹿な配給会社は、何を考えてるのか、テレビの予告でアッサリ教えちゃってるのだ。(ほんとアホ)


まぁ、そんなチョンボをやらかした『大脱出』だが、我々の世代には、この同時代に競いあったスターの共演は、素直に嬉しかった。





ただし、この共演、もう少し前に観たかったけどね……。




時の流れは、残酷。


映画業界の荒波を必死にくぐり抜けてきた男と、かたや、映画から離脱してカリフォルニア州知事になり、すっかり自堕落な生活をおくってきた男。



シュワルツェネッガーの、あの(ボヨヨ~ン)



あのギリシア彫刻のような、筋肉美の肉体 ……

その姿は、見る影も無くなっている。




撮影も大変だ。

シュワルツェネッガーを映す時には、なるべく、バストショットで。


闘う姿は、カメラをズームアウトさせて、なるべく遠方から撮影している。(それでも油断すると、映りこんでしまうシュワルツェネッガーのお腹なのだが ……… )




あ~シュワルツェネッガーよ、あの頃の君は、いずこへ?


ターミネーターの台詞、「アイル・ビー・バック!」の言葉を信じて、シェイプした姿の彼を待ちたいと思うのであ~る。

星☆☆☆。

2019年11月1日金曜日

映画 「トータル・リコール (1990年版)」

1990年 アメリカ。





『マーズ・アタック』にしろ、『レッド・プラネット』にしろ、アメリカ人ってのは火星にとかく惹かれるらしい。


この『トータル・リコール』もそう。




近未来、植民地化した火星では、空気が薄く、その為に奇形化したミュータントたちが、隅に追いやられて、細々と暮らしていた。



だが、そんな中でも反乱分子たちが結束して声をあげる。


「空気を、もっとよこせ!」と。


火星政府は、そんな反乱分子たちの内乱に警戒しながらも、あらゆる策を高じて応戦していた。




そんな同じ時期の遠く離れた地球。

『ダグラス・クエイド』(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、遠い空を見ながら想いをはせる。


「火星に行きたい!」と。


地球で、地味~に、コツコツと建設作業員として働くクエイド。


火星になんか、今まで行った事もないのに、ここ最近は毎晩のように火星の夢をみていたからだ。


結婚して8年も一緒に暮らしている美人妻、『ローリー』(シャロン・ストーン)からは、

「はぁ?、何を夢みたいな事、言ってるの?馬鹿馬鹿しい」と一喝されるが……。



それでも、日増しに強くなっていく火星への憧れ。



そんなある日、列車の広告が目にはいったクエイド。


『旅行の記憶を売ります』と描かれた広告は、今、話題のリコール社の宣伝広告だった。


『どんな夢でも、お客様のご希望を叶えます』


夢の中で、旅行をしたように疑似体験をさせてくれるというのだ。



「やめとけ!あんな所に行ったら頭がおかしくなって帰ってくるぞ」

同じ建設現場で働く同僚のハリーは、反対するも、クエイドの火星への憧れは、もう止められない。



(『リコール社』に行ってみよう……それで多少は満足できるかもしれない……)



リコール社を、怖々訪ねたクエイドに係員が、クエイドの希望や女性の好みを聞いてきた。


「そうだな……女性の髪はブルネットがいい」

ブロンド妻ローリーとは、まるで真逆を選択するクエイド。


秘密諜報員として、好みの女性と恋をしながら、火星を探検するコースを選ぶと、係員は、

「それでは、お客様を素晴らしい旅にご案内します」と、頭の両サイドにある、耳に当てる機械を下ろす。


腰かけているリクライニングが倒されて、クエイドに麻酔針が打たれる。


「きっとご満足されるでしょう……」


係員の声が遠くなり、クエイドは深い眠りに堕ちていった…………。




この時期、絶好調のシュワルツェネッガーの映画である。



『ターミネーター』、『コマンドー』、『プレデター』、『ツインズ』……次々、量産されて公開されるシュワルツネッガーの映画。(まったく、いつ、どんなスケジュールで撮影しているんだろう?と思うくらい矢継ぎ早だった。)



でも、そのどれも、これもが大ヒット!



たちまちシュワルツェネッガーは、マネーメイキング・スターとして全米で1位になった。



それにしても、このアーノルド・シュワルツェネッガーの魅力は何だったんだろう。



特別に技巧を凝らした演技をするわけでもないのに、ただ、真面目に演じているだけなのに、どこか『おかしみ』が溢れ漏れてくる。



実は、この『おかしみ』こそが大事で、どんなに演技の習練を積んでも会得できない天性ものなのだ。



生まれついての『スター』にだけ与えられたギフトだと思っている。


本人が無理に意識していなくても、この『おかしみ』が自然に出せる俳優たちは、全ての万人に愛されるのである。




ケーリー・グラントも、そうだったが、この『おかしみ』が出せる俳優たちは何を演じてもいい。



確実にヒットする。

映画を観るお客は、ただ、その俳優会いたさに、劇場に足を運ぶからだ。




嫌われる要素や陰口を叩かれるなんて事も、一切ない。


マスコミも好意的になり、映画関係者たちにも、この『おかしみ』は愛され続ける。


そうして、その力は見えない力となり、本人の知らないところで、上へ上へと勝手に押し上げてくれるのだ。




この『トータル・リコール』でも、もちろん、その『おかしみ』はイキイキしている。



『ダグラス』(シュワルツェネッガー)が、リコール社で、『火星にいた時の記憶』を徐々に思い出した時に、監視役で嘘の妻役を演じていた『ローリー』(シャロン・ストーン)に襲われるシーン。

シュワルツェネッガーの股間を何度も、容赦なく蹴りあげるシャロン・ストーン。



悶絶するシュワルツェネッガーが、可笑しい。




鼻から発信器を取り出しながら、悶絶する表情のシュワルツェネッガーが、『可笑しい』。




火星に着いて、オバサンの変相を解いていく(左右に割れていくオバサンの顔)の中から、ヒョイと現れるシュワルツェネッガーが『可笑しい』。




こんな『可笑しさ』を次々、スクリーンで見せるシュワルツェネッガーの前では、股間キックのシャロン・ストーン以外の登場人物たちは、全て霞んでしまう。


火星の恋人役、『メリーナ』(レイチェル・ティコティン)も凡庸で地味目。(あんまり印象にない)

ミュータントたちも、それはそれで、奇抜で目をひくが、それだけの話。





やはり、「シュワルツェネッガー、ここにあり」の映画なのである。




2012年のリメイク版もあるが、この1990年版には、足元も及ばなかったらしい。



そりゃ、そうだろう。

コリン・ファレルが、たとえ良い役者でも、天性の『おかしみ』を武器に持つシュワルツェネッガーに敵うはずがない。



『トータル・リコール』、もちろん、星☆☆☆☆☆で、あ~る。


※当時、日本でシュワルツェネッガーのやかん体操なるCMが流れていた。

ただ、やかんを振り上げてまわすのだが、こんな『おかしみ』を出せるのもシュワルツェネッガーだけである。


本当に稀有なお人だ。

2019年9月26日木曜日

映画 「ターミネーター 2」

1991年 アメリカ。






『ターミネーター』の襲来から、10年が経ったロサンゼルスの街。(1994年くらいの設定らしい)


またまた、夜の路地裏に稲光がすると、『ターミネーター T-800』(アーノルド・シュワルツェネッガー)が全裸姿で現れた。(まだまだ剛健な筋肉は健在である)


全裸のターミネーターは、夜の街をペタペタと素足で歩きながら、早速、お約束の洋服探し。

(本当に何でいつも全裸なんだろう)



夜のバーに入っていくと、オッサン連中のバイカーたちがたむろしていた。

「何だ、あいつ?」

「マジかよ、変態かよ」

全裸のターミネーターに、笑い声やニヤニヤ顔のバイカーたち。


女のウェイトレスは、ターミネーターの下半身の立派なイチモツに目線を落とし、

「あら、ヤダ」と嬉しそうだ。(機械のターミネーターに、生殖機能もないのに、立派なおチ●チンなんて必要なのかねぇ~(笑))



「その服をよこせ!」

ターミネーターは自分の体型にあった人物を見つけると、ひと暴れして、バイカーの黒いレザージャケットやパンツ、ブーツなどを奪い取った。




そして、サングラスをすると、外に停めてあったバイクにまたがって夜の街に消えていったのだった。






それから間をおいて、また別の場所で稲光が。


今度現れたのは、別のターミネーター、『T- 1000型』(ロバート・パトリック)。



やっぱり全裸である。(笑)


細マッチョな体型は、(こいつ、本当に強いのか?)と疑いたくなるが、偶然居合わせた、巡回中のパトカーの警察官をアッサリ殺して、これまた制服を奪った。(液体金属のターミネーターが、全裸でも洋服を奪う必要あるのか?)


そして、パトカーに乗り込むと、こちらも夜の街に消えていった。





今回の二人のターミネーターの目的は、『ジョン・コナー』。



『サラ・コナー』(リンダ・ハミルトン)と『カイル・リース』(マイケル・ビーン)が、たった1度のSEXで結ばれて、産まれた一人息子である。


『T-800』は、プログラムを変えられて、今回はジョン・コナーを守る為の、善のターミネーター。


『T-1000』は抹殺する為の、悪のターミネーターである。



二人のターミネーターは、どこにいるやも知れぬ『ジョン・コナー』を探して、夜の街を駆けずりまわるのだった……。







で、この後、『ジョン・コナー』役のエドワード・ファーロングが登場するわけだが……。



凄い人気だった。



『ターミネーター2』の大ヒットの効果もあっただろうが、本国アメリカよりも、日本で女性たちに大人気だった。


「誰?あの美少年!」

てな感じで、ざわつき始める腐女子たち。



サラサラヘアに長めの前髪からは、シャープな切れ長の目がのぞいていて、まさに少女漫画に出てくるような王子様的な雰囲気。


10歳のジョン・コナーを演じていたが、本人は1977年生まれで、公開時には、とっくに14歳になっていたはずだ。(この設定、だいぶ無理があるんじゃないか?と思っていたが………)



そのうち、エドワード・ファーロングは、日本でCMにまで出始めた。


確か、ホットヌードルのCMで、バックには大黒摩季の歌が流れていたっけ。

日本の学生の学ランを着て、女子校生とヌードルを食べるCMだったはずだ。

(俺は格好いい!俺はモテモテ!)



これで、もてはやされて、ファーロングは、すっかり勘違いしてしまったのかもしれない。



『ターミネーター2』でブレイクしたとはいえ、それまでまったく演技経験や下積みが無かったエドワード・ファーロング。



すぐに坂道を下っていった。




その後はお決まりのコース。

アルコールに溺れ、薬物……安易な結婚、そして離婚。

接近禁止令を無視して、前妻につきまとった挙げ句、刑務所に収監までされてしまう。



それらの自堕落な生活は、当然、彼の容姿をすっかり変えてしまった。

デップリ醜く太って、顔色の悪い中年のオッサンになったファーロング。





でも、このファーロングが、最新作『ターミネーター:ニューフェイト』に出るという。


(大丈夫か?………)


ジェームズ・キャメロンのお情けなのか、それとも復活のチャンスを与えるつもりなのか………。


「ありがとう、精一杯頑張るよ!」

なんて、本人のコメントもあるが、ちゃんとシェイプアップして、世界を救う『ジョン・コナー』に戻れるのか……… 一抹の不安が残る。




一方、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンも『2』では、その見た目も、前作と比べてだいぶ変化している。


闘う女サラ・コナーになりきるために、筋肉をつけてマッチョになり、無駄なものは、全て削げおちた感じ。



元々がタレ目で、法令線が目立っていた顔が、尚更、タレ目が酷くなり、法令線も深くなっている。



でも、なぜだか、その顔が抜群に格好いいのだ。



『2』では、ターミネーターをしのぐほどの大活躍。

このターミネーターと対峙できるほどに成長したサラ・コナーだからこそ、意表をついて、『2』は『1』を上回るほどの大ヒットに結び付いたのだと思っている。



『ニュー・フェイト』の予告では、白髪のショートヘアで、完全に老婆顔のリンダ・ハミルトン。


だが、その眼光は、鋭さを増しているようにも見える。



すっかり毒気が抜けて、枯れたシュワルツェネッガーや、再起を掛けるエドワード・ファーロング………それに若手の女優なんてのよりも、最新作で、皆が一番期待しているのは、もはやリンダ・ハミルトンだけなんじゃないのかな?



かくいう自分も、そうなのだから。


最新作を絡めて、文句を言ってみたり、期待もしてみたり………。



でも気になる『ターミネーター:ニュー・フェイト』。

多分、文句をつけながらも観る事になるでしょうね。



『2』はもちろん、星☆☆☆☆☆。(なんせ傑作だし、面白いんですもん!)


前後編で書いてみた『ターミネーター』レビュー、長々読んで下さった方ありがとうございました。

2019年9月25日水曜日

映画 「ターミネーター」

1984年 アメリカ。






2019年『ターミネーター:ニュー・フェイト』が公開される。


予告もチラリと観たが、本当に今度こそ期待してもいいのか?(やや不安)





で、おさらいとして、この一作目、『ターミネーター』を久しぶりに観てみた。


ところどころ、すっかり抜け落ちて忘れていた、記憶補完のつもりだったのだが ………




最初のターミネーターが送り込まれてくる未来は、『2029年のロサンゼルス』だったのだ。

(後、たった数年後じゃないか!………
そう考えると、それだけの時が過ぎた事に今更ながらに驚く)






そうして、1984年のロサンゼルス。



夜の路地裏に稲光がはしり、送り込まれてきた第1号の『ターミネーター』(アーノルド・シュワルツェネッガー)。


一糸まとわないスッポンポンの全裸姿である。(キャ~)



でも、何故?に未来から転送されてくる時は、皆さん、誰も彼もが一糸まとわない《全裸》なんだろう?


当時も今も疑問なのだが、骨も血液も肉体も、それにターミネーターのような機械すら転送できるのに、布地は転送できないって、どんな欠陥システム?


まぁ、そんな疑問はおいといて。






久しぶりに見た若い頃のシュワルツェネッガーの肉体に、やっぱり驚いた。


胸板はどれだけの厚さなのか …… 筋骨隆々のバッキバキ。

前にも後ろにも、筋肉がドドーンと、せりだしている。



両腕なんて脇が閉じないんじゃないか?ってくらいゴリゴリ。


お尻なんて、重力に逆らって、思いっきり上に持ち上がっている。


太股の幅なんて、片方だけで、ゆうに1メートルはあるんじゃないかってくらい。



こんな異様で人間離れした肉体でしたっけ?シュワルツェネッガー?!




だからこそ当時、我々はこの姿の『ターミネーター』に戦慄し、恐怖したのだが ……




でも、これを見てしまうと、今の枯れたシュワルツェネッガーで、

「今更、『ターミネーター』役なんて大丈夫?」

なんて余計な心配をしてしまう。(この時とあまりにも違いすぎる現在の姿に)



まぁ、これに、どう説得力を持たせるのかが、『ターミネーター:ニュー・フェイト』の成功の鍵だと思うのだが。




脱線したが、



シュワルツェネッガー扮するターミネーターが送られてきて、しばらくすると、今度は別の路地裏にも稲光が轟いた。




今度、そこに現れたのは人間の男。

『カイル・リース』(マイケル・ビーン)である。


筋骨隆々だけど、どこかアンバランスで笑われちゃうシュワルツェネッガーの肉体と違って、マイケル・ビーンの全裸は無駄のない細マッチョで、均整がとれていて美しい。


顔もイケメンである。(この人、本当に見た目ハンサムなんだし、この後、もう少しブレイクしてもよかったのにねぇ~)



こんな風に時間差で、1984年の世界にやってきた二人の目的は『サラ・コナー』を探し出す事。


でも、どこに住んでいるのか分からない『サラ・コナー』。


ターミネーターは、単純に電話帳に載っているサラ・コナーを片っ端から殺していく事にした。(なんにも未来からデータは受け取らなかったのか?)



「今日、サラ・コナーさんが、何者かに殺害されました」



テレビのニュースで流れ出すと、それをたまたま見ていた『サラ・コナー』(リンダ・ハミルトン)。


(きっと……同姓同名の偶然よね?……)



ターミネーターの行動は素早かった。


とうとう、自宅を突き止めたターミネーター。


でもあいにくサラは留守中。

同居人のジンジャーとボーイフレンドを、その場であっさり殺すと、サラの音声と顔写真を手に入れる。(これでよし!)



そして、夜のディスコ。

皆が踊り浮かれて騒いでいる奥には、サラの姿があった。


そこに近づいていくターミネーター。


ターミネーターの銃の赤外線が、サラの頭部に狙いを定めた時、

「伏せろ!」

の声と共に、ターミネーターを吹き飛ばす銃の発射音。


済んでのところで、サラは助け出された。





サラを助けたのは、カイル・リース。

未来からきたカイル・リースの目的は、サラ・コナーの救出だったのである。







と、まぁ、こんな感じのパート1である。






『リンダ・ハミルトン』も、まだこの時若いなぁ~。


でも、昔から、この人特別、美人って感じじゃないんだよね。

芋っぽいというか、どこにでもいるような普通のお姉ちゃんって感じ。





それに、今見ても、この髪型って超ダサいんだよな~。(当時も思ったが、アメリカ女性たち皆が、こんなヘンテコリンなパーマを揃いも揃ってかけていたっけ)



80年代のアメリカ女性のファッションは最悪。


チークや頬紅も赤々と濃いし、アイシャドウも殴られた青アザのような濃さのドギツイ化粧。


それに皆がヘンテコリンなパーマである。


大抵、どの映画を観ても80年代の女性は、こんな感じである。(前回の『危険な情事』のグレン・クローズもアン・アーチャーも)







でも逆に、脱ぎっぷりもいいのも80年代の特徴。


リンダ・ハミルトンも胸をさらけだして、マイケル・ビーンと一夜を悶え狂います(アハ~ン、ウフ~ンと)




でも、こんな濡れ場なんて『ターミネーター:ニュー・フェイト』には期待できないんだろうなぁ~。


やってくれたら満点をつけるんだが……。




『ニュー・フェイト』の予告じゃ、若手の女優さんがバリバリアクションをキメてるけど、そっちのお色気部分は、あんまり期待できなさそうである。




なんか、最近の新進のハリウッド女優たちって、

「男に負けてなるものか!女たちが主役のアクションでもいいじゃないのよ!」

とばかりに、妙にキリキリ、ヒステリックな印象ばかりを受けてしまう。



色気や、か弱さなんて微塵も見せないし、感じさせない。





そんなに、「男なんぞに負けてたまるか!!」と、男を敵視してまでも、ガムシャラに闘いたいものなのかねぇ~。(まるでサラ・コナーに続けとばかり。でもサラ・コナーは一人だけで充分。何人も要らないんだけど)




まぁ、『ターミネーター』は、やっぱり『1』と『2』が最高でした!って感想に戻らなければいいけどね。


もちろん、『1』は星☆☆☆☆☆である。