2026年9月9日水曜日

ライブ 「森高千里の《非実力派宣言》」

 1990年。




森高千里に関しては、ライブビデオを観た順番は逆。

最初に観たのが、昨年このブログでも取り上げた《古今東西〜鬼が出るか蛇が出るかツアー〜》で、そこから徐々に時代をさかのぼっていった感じである。


このライブは《古今東西〜》の約一年前。

南沙織の《17才》のカヴァー・シングルで、やっと森高千里にもスポットが当たりはじめた頃のものだ。


それにしても、上記のコスプレみたいな衣装は、当時、世間に衝撃を与え、一気に森高千里の知名度を上げたと思う。



↑こんなオタクなんて言葉まで流行らせてしまい(宅八郎さん覚えてるかなぁ〜(最近亡くなったらしいけど))フィギュア人形までできちゃう始末。


↑コスプレ衣装も販売されていたとか、どうとか ……(詳しくは知らんけど)



ここで同じ90年を経験した人は思いだしてほしい。


90年代初頭といえば、バブルが終わりかけ、歌手たちもアイドルから〜バンドブーム、さらには自分で作詞作曲を手掛けるなどの本格アーティスト志向に移行していった時期だった。


オマケにドラマなんかでも主役の住んでる部屋なんかは、灰色だの黒だの《モノトーン》だらけ。(もちろん俳優たちの衣装も、皆が揃って地味な《モノトーン》でした)


《↑例をあげるなら『やっぱり猫が好き』の恩田三姉妹のマンション。初期はこんなに薄暗い部屋や調度品でまとめられていました》



アムロちゃん(安室奈美恵)なんか黒の上下スーツ、黒ブーツで踊りまくっていましたっけ(それか白)。

それに続けとばかりに、皆が同じようなシックな格好で歌いまくる。(まぁ、ほとんどが小室ファミリーと言われた人だったけど)


確かに一瞬《色が無くなった!》時代があったのだ。(今思うとあの現象は、現在まで脈々続いている不景気への予兆?だった?)


そこへ、こんな白と青のストライプ、黄色に赤の水玉柄。こんな森高千里のド派手な登場は異色すぎるくらい異色だったのだ。


この《非実力派宣言》ライブでも、真っ先に登場するのは、やっぱりこの衣装。



自分で作詞した『これっきりバイバイ』をリズムよく歌い始める森高。


それにしても、この歌詞よ ……


♪「ダイダイダイダイ ダイダイダイダイ」

♪「ダイダイダイ ダイダイダイダイ」

♪「ダイダイダイ ダイキライ」 …… いきなり大嫌いの連呼!


この後も、♪「イヤイヤイヤイヤ …… 」 の異様に長い連呼が続き、こんだけ嫌いやイヤを連呼した森高は♪「スカッとしたわ!」と歌いのたまうのだ。

そうして♪「これっきりバイバイバイ!」で締めくくる。(どんだけツンデレの歌?)


こんな曲が流れるライブを自宅で繰り返し観ていると、家の者からは「なんて意味の無い歌 …… 」と馬鹿にされたものだが、今なら森高の作詞法も分かる。


とにかく リズム重視 なのだ!、森高の曲は!!


前向きなメッセージ色なんてのは二の次、三の次。印象的なフレーズ、なんなら繰り返される擬音でも濁音でも何だっていいのである。

いわゆる《リズムを邪魔しないような聴き心地良さ》を特に重視しているのだ。


だから、コレにハマったら最後、完全に中毒に落ちいってしまう。(私のように)



《THE THIRD LIVE VIDEO 非実力派宣言》のセットリストはこんな感じ。


01∶これっきりバイバイ

02∶非実力派宣言

03∶20才

04∶ザ・ストレス

05∶しりたがり

06∶私はおんち

07∶17才

08∶夜の煙突

09∶GET SMILE

10∶見て

11∶だいて(ラスベガス・ヴァージョン)

12∶17才(オレンジ・ミックス)



2曲目の『非実力派宣言』は、

♪「《実力》は興味ないわ〜、《実力》は人まかせなの〜、《実力》がないわいいわ、《実力》か逃げていくのよぉ~」って、これでもか!ってくらい、ず〜っと《実力》の連呼。


5曲目の『しりたがり』は、

♪「あ〜あ〜《しりたがり》〜、あ〜あ〜《しりたがり》〜」と、これまた《しりたがり》の連呼につぐ連呼。


8曲目の『夜の煙突』では、

♪「ハシゴを昇る途中で〜振り返るとボクの家の灯りが見える」と、森高にしては長いフレーズだが、コレもまたもや、連呼!連呼!連呼!



こんな風に文章で書くと、(さぞや単純でバカバカしい歌ばかりなんだろうなぁ …… )と思いきや、森高千里がノリノリで歌い踊れば、あら不思議!


妙なアドレナリンがジワジワ上昇してくるのである。(これが森高マジック)



そうして、そこから5年後、あの伝説のアニメ『セーラームーン』が始まるのだが、間違いなく、この森高のスタイルはセーラームーンに踏襲(とうしゅう)されているはず。


コレもいまや至極のライブ。是非とも、ご覧あそばせ。

《↑スゲェ〜カラフルな『17才』の衣装》

2026年9月1日火曜日

ドラマ 「不良少女とよばれて」

 1984年4月〜9月(全24話)。




『曽我笙子(そが しょうこ)』(伊藤麻衣子(現・いとうまい子))は、神社の神主である『曽我誠一郎』(山本學)と『美也子』(小林哲子)の間に生まれた4人兄弟の長女である。


だが、母親・美也子の心無い一言で《不良への道》まっしぐら。


「お前さえ産まなければ、私は幸せになれたのに …… 」(イライラして単なる八つ当たりだろうが …… たったこれくらいの理由で極悪な不良に?)


元々、素養もあったのだろうが、笙子はあっという間に何百人という不良を束ねる《相模(さがみ)悪竜会》のリーダーにまでのし上がってしまった。



《相模悪竜会》は同じような不良グループ《東京流星会》と、暇さえあればしょっちゅう揉めては、大乱闘を繰り返している。


そんな笙子を更生させようと(何の関係もないのに)エリート官僚で(たまに雅楽(ががく)もやる)『久樹(くき)哲也』(国広富之は、一人傷だらけになりながらも奮闘する。(婚約者の『恭子』(岡田奈々)をほったらかしにして)


《↑無抵抗で不良たちにボコボコにされる国広富之。(よく生きてるよ(笑))》



こんな哲也の必死の愛情(?)が笙子にも伝わったのか …… 笙子も「真人間になろう!」と決意。


掟の集団リンチに合いながらも何とか耐えて、《相模悪竜会》を脱会した笙子。


そんな笙子を陰で見つめながら、それまで敵対していた《東京流星会》のリーダー『西村朝男』(松村雄基)は、

「惚れたぜ、完全に惚れちまったぜ!しょーこぉー!しょーこぉー!!(決して麻原彰晃の事ではない(笑))と猛アピールで、つきまとい行為をはじめたりする。


《↑独特なVの字眉毛の松村雄基



これまでの全ての罪を償おうと自首した笙子は少年院へと送られた。だが、そこでも平穏な日々が送れるはずもなく ……


待っていたのは《カミソリ・マコ》の異名を持つ不良『長沢真琴』(伊藤かずえ)。またの名を《モナリザ》、そして本名は『久樹葉子』。(あ〜、ややこしや)


そう、哲也の父親が他の女に産ませていた腹違いのだったのだ。


兄と分かっていても哲也を愛してるという歪んだ愛情をもつ真琴は、当然、笙子の存在が気にいらない。

隙あれば嫌がらせを仕掛けてくる。


何とか正気を保とうと努力する笙子なのだが、少年院の中はいつも修羅場。


いつしかムクムクと不良時代の血が騒ぎ出してきて ……



こんな感じが『不良少女とよばれて』だったと思う。


毎回、笙子、絶対絶命の場面にMIEの歌う主題歌『NEVER』が劇的に流れはじめ、そこへ名調子・芥川隆行氏のナレーションが被さってくる。(「こりゃ、来週も観てしまうでしょ」って抜群の仕掛けである)


それにしても、不良たちの乱闘シーンは、当時も今観てもエゲツないなあ〜。


木刀、鉄パイプ、チェーン、カミソリ …… 本当なら全治数カ月になるか、下手すれば死亡しているだろう?ってくらいの凄まじさだ。(次週にはケロリとしている出演者たち)


(まぁ、そこはドラマなのだから …… )と安易に割りきれる大人なら大丈夫だが、加減を知らない子供や少年たちには、果たして今の時代、コレを見せてよいものかどうか …… (最近の若者たちの気持ちが理解できなくなってきたオッサンは大いに悩むところ)


 

とにかく、愛憎ドロドロのこのドラマを観ながら一番大嫌いだったのが、なぜか?国広富之演じる『哲也』なのでした。


『笙子』(いとうまい子)の事が好きなのに、岡田奈々にも伊藤かずえにもイイ顔をしようとする、全てにおいて優柔不断な男。(何でこんな男がモテるのかねぇ~)

不良たちにボコられても、次の週には平気な顔でケロッとしてる。

とにかくムカつく存在でした。


そんな不死身そうな哲也でしたが、最終話で悪党・酒井(資産家令嬢・『恭子』(岡田奈々)を騙して覚醒剤中毒に。オマケに偽装結婚までしようとした)の仕掛けたダイナマイトで大怪我。呆気なく死んでしまう。


《↑見るからに悪党ヅラの酒井》



「さよ〜なら哲也さん、さよ〜なら〜」



悲しみをこらえて笙子、恭子、真琴(もとい葉子)の3人は装束に身をつつみ、弔いの為、舞楽(ぶがく)を踊るのだった。




最後に哲也が死んで、やっと溜飲が下がったドラマである。(なんちゅー感想じゃ(笑))


それにしても《誰々の両親》だの《誰々の親友》だの《誰々の子分》だの …… このドラマ、出演者だけで何十人出てたんだ。(暇な人は数えてみて)


あ〜、そうそう山田邦子も出てたっけ。

今じゃ考えられない多種多様な面々ばかり。


大映ドラマの層の厚さを見せつけられて、(そりゃ24話(2クール)の長丁場でも、楽々続けられるわ ……)と思った次第なのでした。(おしまい)


《↑いとうまい子の左側が比企(ひき)理恵、右側が坂上二郎の娘さん・坂上亜樹である》



2026年8月23日日曜日

アイドル名鑑 「新井薫子」

 活動期間1982年〜1980年代末?くらいまで?。




なぜ?突然、今頃になって『新井薫子(かおるこ)』なのだろうか?


それは、私が、たまたま、あの中森明菜が、同期デビュー《花の82年組》について語る動画を観てしまったからである。


その中で中森明菜は、小泉今日子のことでもなく、堀ちえみ早見優でもなく、新井薫子の事に言及して、特に大絶賛しているのだ。

「当時の新井薫子ちゃんの人気は凄かったですよぉー!どこに行っても大勢のフアンたちに囲まれて、『キャ~!キャ~!』言われてましたし …… 」


新井薫子 …… そういえば、そんなアイドルもいたっけ。(私の記憶も、薄っすらおぼろげ)


調べてみると、1982年3月にデビューしており、中森明菜よりは数カ月だけ先輩でした。(ちゃんと《花の82年組》)



新井薫子といえば、

「♪夏を待ちきれなくて〜、恋を待ちきれなくて〜、ここまできたのよぉ~♪」のフレーズで有名なデビュー曲『虹色の瞳』。(知ってます?)


特徴的な大きな瞳✨をしていた彼女は、デビュー曲も『虹色の瞳』なら、当時のキャッチ・コピーも《瞳・少・女》でした。


その後も『イニシャルは夏』、『赤い靴』、『わたしの彼は左利き』(麻丘めぐみカヴァー)、『大和撫子”春”咲きます』、『OH!新鮮娘』(当時としては斬新なブッ飛びソング)などを発表。

かなりのハイペース(2ヶ月おきくらい)でシングルをリリースしていたのだが、ある日を境にパタリと姿を見かけなくなってしまった。



当時はネットなんかも、まだまだ普及していない時代。

引退したのか、どうなったのか …… 一般庶民には知る手立てすらなかったのだ。

だが、今や誰でもチョチョイのチョイで調べられる。(便利な世の中になったもんだ)


どうも多忙により体調をかなり崩してしまい(腎臓を悪くしたとか)、一時休業していたそうなのだ。(忙しいわりには曲も中々ヒットに結びつかないし、精神的なストレスが肉体にも影響を与えた?)


休業中、薫子は考えた。

(このまま歌を続けていいのだろうか? …… でも私の《特技》って何?…… そういえば小さい頃から《絵を描く》ことも好きだったけど …… )


そうして新井薫子は、心機一転。

名前もアルファベット表記の『KAORUKO(カオルコ)』に変え、有名な《イラストレーター》になっていたのである!



《↑岩崎良美にも似てきたKAORUKOさんの現在》



もちろん、ここに至るまでの道のりは平坦じゃなかったはず。

きちんと絵本作家『五味太郎』氏に師事し、イラストを学び、単身ニューヨークに渡って、長い年月をかけて実績を作り上げたのだそうだ。(やっぱ独学じゃ厳しい世界。工藤静香にも教えてあげたい(笑))


KAORUKOの作品はこんな感じ。





緻密なタッチにカラフルな色彩が浮び上がっている。(一見、少女漫画風?)


とにもかくにも、新井薫子(KAORUKO)氏は6月4日生まれの《双子座》。


同じ双子座としては応援してるし、いつまでも輝き続けてほしいと願うばかりである。(松本伊代など、今でも《花の82年組アイドル》とは交流があるみたいですよ)

2026年7月21日火曜日

ドラマ 「寝台特急「はつゆき」殺人事件」

 2026年7月。(YouTubeフィルムエストTVより〜)





トラベル・ライター『黛(まゆずみ)京子』(友近)とカメラマン『奥野茂』(モグライダー・芝 大輔)の名コンビが帰ってきた!(やっと)


今回二人が選んだ場所は、北は能登半島の中心にあるという、石川県七尾市。

オマケに、そこまで行く長い距離を《寝台特急「はつゆき」》に乗って旅するという優雅なモノなのだ。(あ〜、羨ましい〜)


だが、(お約束通り)同窓会ツアーの面々と知り合うと、そこでも、またもや事件がおきて ……



2024年にYouTubeにて配信された第一作『外湯巡りミステリー 道後ストリップ嬢連続殺人』の好評をうけて、やっとこさ完成した第二作目である。


2年ぶりという事もあってか、脚本にしてもキャストにしろスタッフの数にしろ、格段にパワーアップ。


黛京子と奥野茂が知り合った同窓会ツアーのメンバーが次の面々たちである。


 ●沖本勝(中村繁之)…… 元生徒会長。真面目なまとめ役。(元アイドルが中年になったなぁ〜(笑))


 ●半田一郎(湯江(ゆえ)タケユキ)…… 元生徒会メンバー。20年ぶりの同窓会ツアーを企画した発起人。現在の仕事はバーテンダー。(この人も、立派なオッサンに。そして、なぜか?中村繁之と似たような髪形である)


 ●早瀬順子(NANA(MAX))…… 半田の現恋人。ストレートロングヘア。(最初MAXって気が付かなかった)


 ●三好洋子(内田慈(ちか))…… 元副会長。半田の元恋人。クルクルパーマで濃い化粧。一見、気性が激しそうな女性。(友近サスペンス劇場・ショート版『崖』でも好演していた女優さん)


 ●伴(ばん)美代子(西田尚美)…… 元生徒会会計。現国会議員。(地味〜な性格なのに親のコネで国会議員)


 ●池村和子(松居直美)…… 元生徒会メンバー。現在は結婚して池村勇の妻。(松居直美ゆえ、前半はオチャラケ全開)


 ●池村勇(勝矢)…… 元副会長。池村和子の夫。でっぷりしたパンチパーマ。(遅れて合流したばっかりに、同窓会メンバーからは「醜男(ぶおとこ)」呼ばわりされている(笑)。なのに言ってる事はかなりマトモ。一番、理路整然としている)


 ●照矢稔(ひがりゅうた)…… 元生徒会メンバー。沖縄出身のバンダナ髭モジャ野郎。昔は伴美代子の事が好きだったらしい。(お笑いの人なのか?友近とも別のYouTubeチャンネルでコラボしてたけど)



これらの一癖も二癖ありそうな、アクの強そうなキャラたちがそろって、悲喜交交(ひきこもごも)の愛憎劇を繰り広げて、物語は進行していくのだけど …… 


今まで二時間サスペンスを観慣れていた私でさえ、中盤過ぎまでトリックやら、犯人の予想を全く立てられなかった。


それもそのはず。企画した友近はもとより、若い西井監督や『崖』シリーズでも脚本を担当した前田知礼(ともなり)さんなど、互いにアイデアを出しながら、練りに練られた脚本や演出力で極上のミステリーに仕上がっているからなのである。


列車の時刻表やら、鏡のトリックなどなど …… 本当に考えられているし、コレは本格ミステリーでもトップクラスに入るんじゃなかろうか?


とにかく、ここまできたら、是非とも第三弾が作られる事を大いに期待したいと思う。(面白かったし)


さらなるハードルを上げて(プレッシャーか?)気長に待っておりまする。





あの大災害から、能登もここまで復興したのか〜(あ〜感慨)