2000年 アメリカ。
「おはよう、エンジェル諸君!」
「おはよう、チャーリー!」
♪チャ~ララ~、チャララ、チャ~ララ♪
「今回の任務は、誘拐された天才プログラマー・ノックスの救出と、彼が開発した音声識別ソフトを取り戻す事だ!」
ボスレー(ビル・マーレイ)にともなわれて連れてこられたノックス・テクノロジー社長ヴィヴィアンは、犯人は、ライバル会社のロジャー・コーウィンだと言う。
早速、エンジェルたち3人は、得意の変装で、コーウィンを調べるが ……
エンジェルには、
ナタリー(キャメロン・ディアス)
ディラン(ドリュー・バリモア)
アレックス(ルーシー・リュー)
カンフーアクションで戦い、キャッツ・アイばりの身体能力で音声識別ソフトを盗み出す。
映画は大ヒットし、すぐ続編「チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル」が作られた。
で、そのあとTVシリーズがまた作られるのだが、見事にコケた。(全7話で打ちきり)。
なぜか?
答えは簡単。
「オバカさ」「ドジッ子さ」が不足してたからだ。
チャーリーズ・エンジェルはセクシーとアクションだけじゃないのを、映画をつくった監督のマック・Gは、ちゃんと心得ていた。
ナタリー(キャメロン・ディアス)は陽気な性格で、宅配にもキャラクターのパンツ1枚で扉を開けるほど、アッケラカン。
ディランが素っ裸で坂道を転がり落ちながら浮き輪片手に、助けを求めるのも笑える。
アレックスは、……… ん~まあ、ガンバってるけどね。(笑)
3人の滑稽なコスプレや、団結力もある。
それに、ビル・マーレイのボスレーも、とぼけた味をちゃんと映画は引き継いでいたし。
新しいTVシリーズは、なにをトチ狂ったのかボスレーをイケメンにして、3人のエンジェルたちを無個性なただのセクシー美人にしてしまったから失敗した。
で、このチャーリーズ・エンジェルだが、またもや映画でリブートされるらしい。
このあたりをリブートは、ちゃんと分かって作ってくれるのか、今からちょっと不安である。
まあ、キャストを見た感じ失敗しそうな予感がプンプンするが ……
「オバカ」で「ドジッ子」のチャーリーズ・エンジェルに仕上がるよう、今は、ただ祈ります。
星☆☆☆☆