2019年1月13日日曜日

映画「狼よさらば」

1974年 アメリカ。








設計士『ポール・カージー』(チャールズ・ブロンソン)は、愛する妻『ジョアンナ』とハワイで休暇をとっていた。


海辺でイチャイチャしながら、笑いあう中年夫婦。


「ずっとここに居たいわ …… 」ジョアンナがつぶやいた。





―  そうして、場所は変わってニューヨーク。

犯罪事件が後を経たない治安の悪さを連日ニュースは流している。



ハワイから帰省したジョアンナと、娘の『キャロル』は、近くのスーパーマーケットに買い物に行っていた。

気味の悪い3人組につけられているとも知らずに ……




二人が家に帰りつくと、すぐに鳴り出すインターホーン。


「スイマセン、お届け物です」

何の気なしにドアを開けると悪党どもがいきなり乗り込んできた。


ジョアンナはメチャメチャに殴られて、娘のキャロルにはレイプ魔が襲いかかる。



「やめてー!」キャロルの叫びも虚しく、悪党たちは力ずくで服を裂き、事が済むと笑いながら出て行った。(ケダモノ三人衆)




そんな事になっているとは、つゆ知らないポールは会社で黙々と仕事中。

娘婿のジャックから電話が掛かってくる。


「お義父さん、大変です!お義母さんとキャロルが …… !!」

「なんだとーー?!」

慌てて病院に駆け付けると、妻は酷い有様で既に亡くなっていた。


娘のキャロルも、レイプのショックで精神はボロボロ。


「ど、どうして?どうしてこんな事に …… 」




―  後日、大雪が降りつけるニューヨークの墓地で妻はひっそりと埋葬された。



その後、娘のキャロルは退院したが、レイプの後遺症は続いている。


娘婿のジャックが献身的に介護するものの回復の兆しは見られない状態だった。



ポールの絶望は、時間と共に怒りに変わったが、そんな気持ちをどこへぶつけてよいのやら、それをもてあます毎日 ………




そんな折、上司の粋な計らいで、アリゾナの田舎町ツーソンへの出張を命じられるポール。



《ツーソン》……自然に囲まれて犯罪も殆んどない町 ……


空港に着くと、ジェインチル不動産のオーナー・『エイムズ』(スチュアート・マーゴリン)が快く出迎えてくれた。



広大な敷地に、人が心穏やかに住めるようなニュー・タウン計画の設計をポールは依頼されたのだ。



ひと目でポールを気に入ったエイムズは、町の西部劇のショーに連れて行く。


「ここじゃ、昔の開拓時代のように皆が拳銃を携帯している。だが不思議に犯罪事件も少ないんだ」エイムズは言う。



夜間、ポールが事務所で設計をしていると、エイムズが、またもやぶらりと現れた。


「どうだい?気分転換にガン・クラブに行ってみないか?」

と誘い出したのだ。



朝鮮戦争の時、医療部にいたポールだが、死んだ父親がガンマニアという事もあって、それなりの手ほどきを受けていた。


エイムズに渡された銃を受け取ると、標的の的を射ぬくように狙うポールの目。


見事に一発で命中させると、エイムズはしこたまビックリする。


「今度はコルトを貸してくれないか?」

とポールが進んで言い出した。




次々に正確無比な射撃をみせるポール。


それは、いつしか快感に変わり、拳銃の魔力にとり憑かれた瞬間でもあったのだ …………





チャールズ・ブロンソンの傑作と言われている『狼よさらば』、久し振りに観ました。



原題は「Death Wish」。

デス・ウィッシュ=死を願う、だ。



ブロンソンの当たり役になったポール・カージーのシリーズは、その後も作られ続けて全部で5作。



近年は、ブルース・ウィリス主演でリメイクされてもいる。(こちらは設計士から外科医に変更されているが)


果たして、観ていないのでリメイクの方は成功したのかどうか ……(最近、やや落ち目のブルース・ウィリス)




70年代のニューヨークは治安の悪さが社会問題になっていた。


強盗、殺人、レイプなどは日常茶飯事。


路地裏や地下鉄では、それが毎日繰り返されていた。(近年は至るところに監視カメラができて少しは減少してきたが …… それでも【ニューヨークの地下鉄】=【恐ろしい】のイメージは今でも残っている)



そんな時代背景があったからこそ、警察ではなく、普通の人ポール・カージーが自ら悪を裁くスタイルはすんなりと大衆に受け入れられたのかな?と推察する。


「悪党は俺が裁く!狼よさらばだ!」


なるほど、ブロンソンの全盛期では、中々カッコいい台詞を吐いている。





でも、この映画にはおおいに不満もある。




てっきり銃を手にとったポール・カージーが、妻を殺して、娘をレイプした犯人3人組を探し出して、血祭りにする【復讐劇】になるかと思いきや、全くそんな展開にはならないのだ!(アレレ? …… この冒頭の「これでもか?これでもか?」の悲劇はいったい何だったの?)



ただ、自ら世直しの為に、夜にたむろするような別のチンピラたちを無差別に殺すだけなのである。(???)



コレじゃ、ダメでしょ!




今、観れば、拳銃を撃つ快感を覚えたポールがストレス解消に、ただ殺しを楽しんでいるようにも見えてしまう。




悪党たちを殺すのも、普通の人ポール・カージーなら、ちゃんとした《復讐》という理由づけがほしいところ。



でも、日本では、当時のブロンソン人気と、上手い邦題のつけ方で今まで奇跡的に残っているような稀な映画なのである。


まぁ、その後も脈々と続いてゆくシリーズの第一作目として見るなら、大負けに負けて及第点。

星☆☆☆ってとこにしとくかな。(甘いか?)


2019年1月12日土曜日

映画 「三人の妻への手紙」

1949年 アメリカ。






仲良しの3人の女たちは、婦人クラブのピクニック(近所の子供たちの世話)のため、遊覧船がでる船着き場まで、それぞれ集まってきた。



ブラウンヘアの『デボラ』(ジーン・クレイン)は、農家の出だが、戦争中に海軍に入って、そこでブラッド・ビショップと出会い結婚して、3年前に、この町にやってきた。


だが、上流社会の人間たちが多いこの町では、なかなか馴染めない日々をおくっている。




ブロンドの『リタ』(アン・サザーン)は、そんなデボラを放っておけず、うまく近所に溶け込めるように、なにかと世話してくれる。


リタは、教師の『ジョージ』(カーク・ダグラス)と結婚して、双子の子持ちだが、ラジオドラマの脚本家としてバリバリ働き、ジョージの収入を遥かに上まわっている。


それゆえに、ジョージも家では、リタに頭があがらない。





そして、最後にブルーネットの『ローラ』(リンダ・ダーネル)。

太った母親と生意気な妹、それにあちこちの家で家政婦をしている間借り人で母親の友人『セイディ』(セルマ・リッター)の四人暮らし。

線路脇の家は、列車が通り過ぎるたびに、酷い揺れに悩まされていた。


ローラは、いくつものデパートを経営している社長の『ポーター』の下で働き、同時に付き合ってもいた。


でも、なかなか結婚に踏みきれないポーターを、色仕掛けで落とそうとするが失敗する。(ストッキングを破いて脚を見せたり)


だが、いざローラと別れると、ポーターは、いてもたってもいられずに家に乗り込んで求婚したのだった。(そして、いきなり大金持ちの妻)





そんな、背景をそれぞれもつ3人の妻たち。

いざ、ピクニックの為の乗船をしようという時、自転車に乗った郵便配達人が、3人宛に手紙を持ってきた。



差出人は『アディ』だ。


アディ……町一番美しく、全ての男たちを虜にしてきたアディ……。


そんなアディが今頃何の用?




3人が手紙を開く。


『デボラ、リタ、ローラ、私はこの町を去ります。 でも一人じゃない。あなたたち3人の夫の内の1人と……。』



「何なのこれ?」

「馬鹿馬鹿しい」

「冗談でしょ?ふざけてるのよ!」

口々に言う3人。



やがて乗船して船が岸を離れた。


でも3人は岸辺の公衆電話をずっと見つめている。(今すぐ電話をして夫の所在を確かめたいのだ)




デボラは、ブラッドとアディが昔付き合っていた事を知っている。『相手はブラッドなの?』


リタは、ジョージをないがしろにしてきた。そんなジョージの誕生日にアディから、レコードの贈り物が届いてきたのを知っている。『ジョージかしら?』


ローラは、ポーターが以前アディと付き合い額に入れた写真を飾っていたのを知っている。『相手はポーター?』




3人の妻たちは、ピクニックの最中も気もそぞろ。


それぞれに、今までの出来事を振り返り反芻してみるのであった……。







監督は、あの『イヴの総て』、『探偵スルース』のジョセフ・L・マンキーウィッツ



この作品もアカデミー賞作品賞、監督賞を受賞している。


次の年の『イヴの総て』と2年連続してアカデミー賞を獲った監督は、マンキーウィッツだけ。(まさにこの時期、絶好調。向かうところ敵なしだ)



そして、はじめて、この『三人の妻への手紙』を観たのだが、………さすが上手い!


やっぱりチョー面白かった!



この映画は、

「アディが『誰の夫』と駆け落ちしたのか?」

の謎解きミステリーでもある。
(人は誰も死ななくてもこれも立派なミステリーだ)




そして、恋愛映画でもあり、笑い所もちゃんと用意されている。




中でも、ローラの自宅で、母親とセイディがポーカーをしてると、電車が通る度に、振動で家中が、ガタガタ揺れて、冷蔵庫の扉がパカーンと開くシーンは、笑わせてくれる。



そんな酷い家に、ローラを訪ねてポーターがやって来ると、お決まりのように電車がガタガタ通り、またもや振動で、家中が揺れるのだが、皆が慣れたもので、シレーッとしているのに、一人ビックリ顔のポーターが可笑しい。





そして、この映画にもあの《セルマ・リッター》が出ている。(ヒッチコックの『裏窓』では看護師、『イヴの総て』のベティ・デイヴィスの世話係)



アメリカの山岡久乃みたいな名脇役のような人だ。


彼女が脇役として、出演する映画にハズレなしなのだ。



後、どんな映画に出ていたっけ?……


そのうち探して、それも、もちろん観てみるつもりである。

星☆☆☆☆☆。

2019年1月11日金曜日

映画 「激流」

1994年 アメリカ。







ボストンの運河を、女性が一人ボートを漕いでいる。



元川下りのガイドをしていた、『ゲイル』(メリル・ストリープ)だ。


ゲイルは、設計士の夫『トム・ハートマン』(デヴィッド・ストラザーン)、息子のローク、小さな娘のウィラ、愛犬のマギーと、何不自由ない普通の暮らしをしていた。



ただし、夫のトムが根っからの仕事人間で、クリスマス以外は、ほとんど家に居ない母子家庭状態だが……



でも、(今度の休暇は、息子のロークの誕生日。故郷のアイダホで、思う存分に川下りを体験させてあげるのだ。あの人もきっと一緒に来てくれるはず……)と気持ちを立て直す。




だが、そう思惑どおりにいくのか?




―  その夜。


「悪い急に仕事が入ってしまって……」



ゲイルは、わずかな期待を裏切られて、ガッカリ。




結局、トム抜きで家族は、ゲイルの両親がいるアイダホへとやってきた。



もはや、離婚の2文字が頭にチラチラと浮かぶゲイルは、母親に相談するのだが、


「何を甘いことを言ってるのよ!私達の時代には離婚なんて考えられなかったわよ!」

と、猛烈に叱咤される。(そりゃ、昔の人はねぇ〜)




それでも川下りの日、夫のトムが、なんとか、仕事の都合をやり繰りして、やってきてくれた。



「ありがとう、あなた!」素直に感激して感謝するゲイル。


だが、息子のロークは、まだ、そこまで喜べない様子である。




両親に幼い娘ウィラを預けると、ゲイルとトム、ロークと愛犬のマギーを乗せた大型のゴムボートは、勢いよく川を滑り出していった。




流石に元ガイドだけあって、ゲイルの操るボートは、オールさばきなど手慣れたもの。


大自然の中、初めての川下りにロークは感激して、はしゃいでいる。




トムの方は、ここまで来ても仕事の事が気がかりなのか、どこか上の空だが………




しばらく進むと、同じように川下りをしている3人の男たちに遭遇した。


『ウェイド』(ケヴィン・ベーコン)、『テリー』(ジョン・C・ライリー)、そしてガイド役の『フランク』たちだ。



中でも、気さくなウェイドに、ロークは、すっかり打ち解けてしまう。



先に川を進んでいくウェイドたち。



だが、翌朝、ゲイルたちが通りかかると、ガイド役の姿がいない様子だ。


「俺たちを放り出して逃げやがったんだ!」

川下りに素人同然のウェイドとテリーは、途方にくれている。




プロのゲイルは、放っておけず先導役をかってでた。


だが、トムは、どこか不信な顔だ。




ゲイルも一緒に川下りをするうちに、ウェイドたちの、ただならぬ雰囲気を徐々に感じはじめてくる。


「なんか、あの二人はキナ臭い匂いがする」

「あの二人を置いて、こっそりと家族で出発しましょうよ」


トムとゲイルは相談して、いざ出発しようとしてる時……



二人の異変に感づいたウェイドは、ゲイルたちに、突然ピストルを突きつけてきたのだ。



そう、ウェイドとテリーは強盗犯だったのである。



金を詰め込んだバックをボートに乗せて、川下りで逃亡しようと計画していたのだ。



そして、ガイド役のフランクは、ウェイドたちによって、とっくに殺されていたのだった。




ゲイルの腕前をかったウェイドは、逃亡の手助けをするように命令する。



「あんたには、俺たちを無事にボートで運んでもらうぜ!」


銃口を突きつけられ、逃げ場のない家族は、もはや従うしかない。




そして、家族と強盗犯たちは、激流の渦の中、命がけの川下りに、トライするのだが……






たまに、思い出して観たくなる映画。



監督は、カーティス・ハンソン

あの『L・A・コンフィデンシャル』の監督さんである。




この映画でも、25年近く前か、……。




メリル・ストリープがこの時、45歳。

ケヴィン・ベーコンが36歳。



時は、4半世紀たったが、二人の姿が奇跡的に、あまりにも、変わらないので、そんなに昔にも思えないくらいなのだが、そう考えると、恐ろしい映画である。(陰で、もちろん努力しているだろうが)



この映画の最大の面白さは、《ガントレット》と呼ばれる激流の川下りの場面だ。




主人公のゲイルが若い時に、1度だけ成功しているが、あまりの難所の為、今では禁止区域になっている場所。




そこをウェイドたち悪党は、うまく抜けるように、ゲイルに命令するのだ。




この渦巻く激流を下る撮影が、本当に凄い。


いったいどうやって撮影したのか……


観ている我々も、ゲイルたちと一緒に、この《ガントレット》の激流を下っているような錯覚を起こさせてくれるくらいの迫力あるシーンである。




そして、この激流下りで、それまでイキがっていたウェイドとテリー、ゲイルの立場が入れ替わるのが、また面白い。




た、助けてくれ〜!(ウェイド&テリー)


もっと漕ぐのよ漕いで!漕いで!!


左にターンよ!、なにグズグズしてるの?!、次バックに漕いで!急いで!!



「さあ、これからが本番よ!いい?なにしてるの?漕ぐのよ!行くわよぉーーー!」(ゲイルは笑いながら男たちを叱咤する)



滝を直角に水面に落ちるゴムボートは、いくつもの渦の水流で、まともにオールさえも漕げない。



男たちは、ヒェーーッ!と叫び声をあげる中で、ゲイルだけは一人ケラケラと笑いながら、楽しそうなのだ。




この役を、やりきったメリル・ストリープの体力とド根性も凄いと思い、今更ながら称賛してしまう。



25年近くたっても全然古くないし、今、観ても面白い。


これも名作だと思います。

星☆☆☆☆☆

2019年1月10日木曜日

映画 「トットチャンネル」

1987年 日本。








昭和28年、新聞の求人欄を見ながら、『柴柳徹子』(斉藤由貴)はブツブツ言っていた。


「細面(ほそおもて)、細面(ほそおもて)、細面(ほそおもて)……なんで日本人って、みんな細面が好きなのかしら」


新聞の《委細面談》の部分を、顔の《細面》だと勘違いしてしまう、すっとんきょうな徹子。



「あら、これ細面(ほそおもて)じゃなくてもいいのかしら?」


NHKの求人欄を見つけた徹子は、早速、履歴書を下手くそな字で書いて送った。(字がヨレヨレ)




そして、面接の日。


面接会場を間違えた徹子は、ギリギリで、すべりこみセーフ。


台本を使った演技も最悪。(審査員のクスクス笑い)


ペーパーテストにいたっては、まともに解答欄を埋められず、隣の席の『黒沢』(高嶋政宏)に、


「あの~見せて頂けません?」と言う始末。

「ダメです!」黒沢もピシャリ(当たり前だっつーの)




だが、徹子は、(どんな奇跡が起こったのか?)1次審査を受かってしまった。



喜び勇んで教室に行く徹子に、教員の『岡山』(植木等)が声をかける。


「あのね、柴柳さん、あなたのお点すご~く悪かったんでございますよ。でもテレビジョンの世界も始まったばかりですし、かえってなんにも知らない、こんな子が一人くらい居てもいいんじゃないか?っていう事で採用になったんでございますよ。」(こんな理由で受かるとは、スゲ~時代だ)



そう言われても、なぜか嬉しさがこみ上げてくる徹子は、

「ありがとうございます。」と元気よく挨拶したのだった。



でも、試練ははじまったばかり。


1次審査にパスした大勢の者たちは、ここから何人残れるのか ……… 数々の課題に挑戦しながら、ふるいにかけられてゆくのだ。




NHK専属タレントへの道は、とてつもなく厳しい〜







原作は黒柳徹子の自伝。


それを大森一樹が監督した。




そして、主演は、あの斉藤由貴だ。


黒柳徹子の原作もあるだろうが、この映画は斉藤由貴だからこそ、成功したんじゃないかと思う。



普通の人じゃ、冒頭に書いたあらすじを見て頂いてもお分かりのように、絶対に採用なんかされない。(だって0点ですよ)



この後も、失敗続きの『徹子』(斉藤由貴)なんだけど、(どういうわけなのか?)全てが良い方向へ、良い方向へと流れていく。


愛敬と調子の良さだけで、2次審査、3次審査を簡単にパスしていく徹子の強運は、まるで漫画のヒロインみたいな展開である。(んな、アホな!)



でも、こんな人が、この広い世の中、稀に存在してるのだ。




そして斉藤由貴も、また《強運》に守られている、その中の一人なのだと思っている。




斉藤由貴 ……… 本当に不思議な女性である。



東宝の準グランプリに選ばれ、ミスマガジンになると、すぐに歌手デビュー。


デビュー曲『卒業』は大ヒットし、『スケバン刑事』、朝ドラの『はね駒』とトントン拍子の活躍。

『はね駒』なんてのは、今じゃ考えられないほどの高視聴率40%を叩き出して、もはや伝説として語られている。




その後も、歌とドラマでコンスタントに活躍していく斉藤由貴。



幾多のスキャンダルがあっても、世間には許されてしまう。


そして結婚して、子供を産んで女優と歌手業は続き……



また、最近もマスコミを騒がせても、またまた世間には許されて、ケロッと、どこ吹く風で、にこやかに笑う斉藤由貴。


この映画の中の徹子の強運が、周囲に妬まれる事なく、面白おかしく爽やかに感じられるのは、主演が《不思議ちゃん》、斉藤由貴だからなのだ。




で、こんな斉藤由貴が嫌いかって?


大好きですよ!!



この冒頭に貼り付けた画像、「ヤバイ、見つかっちゃった」っていうような、なんともいえない顔をご覧あれ。



何か失敗しても、見てるこっち側は、なんだか許しちゃう気持ちになるじゃございませんか。(たま~に身近にもいるんだよなぁ~、こんな生まれ持った愛嬌の持ち主)



こんな不思議な雰囲気を漂わせる斉藤由貴。


すっとぼけて、ホワワ~ンとした空気感で、彼女は不死鳥のように、これからも世間を渡りあるいてくんだろうなぁ~。



高校生の頃、映画は楽しく観ました。

星☆☆☆☆です。