1990年。
森高千里に関しては、ライブビデオを観た順番は逆。
最初に観たのが、昨年このブログでも取り上げた《古今東西〜鬼が出るか蛇が出るかツアー〜》で、そこから徐々に時代をさかのぼっていった感じである。
このライブは《古今東西〜》の約一年前。
南沙織の《17才》のカヴァー・シングルで、やっと森高千里にもスポットが当たりはじめた頃のものだ。
それにしても、上記のコスプレみたいな衣装は、当時、世間に衝撃を与え、一気に森高千里の知名度を上げたと思う。
↑こんなオタクなんて言葉まで流行らせてしまい(宅八郎さん覚えてるかなぁ〜)フィギュア人形までできちゃう始末。
↑コスプレ衣装も販売されていたとか、どうとか ……(詳しくは知らんけど)
ここで同じ90年を経験した人は思いだしてほしい。
90年代初頭といえば、バブルが終わりかけ、歌手たちもアイドルから〜バンドブーム、さらには自分で作詞作曲を手掛けるなどの本格アーティストに移行していった時期だった。
オマケにドラマなんかでも主役の住んでる部屋なんかは、灰色だの黒だの《モノトーン》だらけ。(もちろん俳優たちの衣装も、皆が揃って地味な《モノトーン》でした)
アムロちゃん(安室奈美恵)なんか黒の上下スーツ、黒ブーツで踊りまくっていましたっけ。
それに続けとばかりに、皆が同じようなシックな格好で歌いまくる。(まぁ、ほとんどが小室ファミリーと言われた人だったけど)
確かに一瞬《色が無くなった!》時代があったのだ。(今思うとあの現象は、現在まで脈々続いている不景気への予兆?だった?)
そこへ、こんな白と青のストライプ、黄色に赤の水玉柄。こんな森高千里のド派手な登場は異色すぎるくらい異色だったのだ。
この《非実力派宣言》ライブでも、真っ先に登場するのは、やっぱりこの衣装。
自分で作詞した『これっきりバイバイ』をリズムよく歌い始める森高。
それにしても、この歌詞よ ……
♪「ダイダイダイダイ ダイダイダイダイ」
♪「ダイダイダイ ダイダイダイダイ」
♪「ダイダイダイ ダイキライ」 …… いきなり大嫌いの連呼!
この後も、♪「イヤイヤイヤイヤ …… 」 の異様に長い連呼が続き、こんだけ嫌いやイヤを連呼した森高は♪「スカッとしたわ!」と歌いのたまうのだ。
そうして♪「これっきりバイバイバイ!」で締めくくる。(どんだけツンデレの歌?)
こんな曲が流れるライブを自宅で繰り返し観ていると、家の者からは「なんて意味の無い歌 …… 」と馬鹿にされたものだが、今なら森高の作詞法も分かる。
とにかく リズム重視 なのだ!、森高の曲は!!
前向きなメッセージ色なんてのは二の次、三の次。印象的なフレーズ、なんなら繰り返される擬音でも濁音でも何だっていいのである。
いわゆる《リズムを邪魔しないような聴き心地良さ》を特に重視しているのだ。
だから、コレにハマったら最後、完全に中毒に落ちいってしまう。(私のように)
《THE THIRD LIVE VIDEO 非実力派宣言》のセットリストはこんな感じ。
01∶これっきりバイバイ
02∶非実力派宣言
03∶20才
04∶ザ・ストレス
05∶しりたがり
06∶私はおんち
07∶17才
08∶夜の煙突
09∶GET SMILE
10∶見て
11∶だいて(ラスベガス・ヴァージョン)
12∶17才(オレンジ・ミックス)
2曲目の『非実力派宣言』は、
♪「《実力》は興味ないわ〜、《実力》は人まかせなの〜、《実力》がないわいいわ、《実力》か逃げていくのよぉ~」って、これでもか!ってくらい、ず〜っと《実力》の連呼。
5曲目の『しりたがり』は、
♪「あ〜あ〜《しりたがり》〜、あ〜あ〜《しりたがり》〜」と、これまた《しりたがり》の連呼につぐ連呼。
8曲目の『夜の煙突』では、
♪「ハシゴを昇る途中で〜振り返るとボクの家の灯りが見える」と、森高にしては長いフレーズだが、コレもまたもや、連呼!連呼!連呼!
こんな風に文章で書くと、(さぞや単純でバカバカしい歌ばかりなんだろうなぁ …… )と思いきや、森高千里がノリノリで歌い踊れば、あら不思議!
妙なアドレナリンがジワジワ上昇してくるのである。(これが森高マジック)
そうして、そこから5年後、あの伝説のアニメ『セーラームーン』が始まるのだが、間違いなく、この森高のスタイルを踏襲(とうしゅう)していると思う。
コレもいまや伝説のライブ。是非とも、ご覧あれ!



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