1979年 日本アニメ。
「機械の身体になれば永遠に生きられる!」
機械の身体を求めて、遥か遠い星アンドロメダまで、銀河超特急999号に乗り込んだ少年『星野鉄郎』と、謎の美女『メーテル』の物語。
チョー有名な物語にグダグダとあらすじを書くのも野暮というものだろう。(とにかく観てない人は一度は観てほしい)
この映画は当時大ヒットした。
1979年度の邦画配収第1位に輝き、アニメ映画としては史上初の快挙である。
主題歌を歌うゴダイゴの曲は120万枚を売り上げた。(ベストテンでは、ずっと1位だった)
映画館には長蛇の列が並び(観に行きました)映画のパンフレットも山のように売れまくった。(当然買いました)
時代は、まさに松本零士ブーム一色だったのだ。
星野鉄郎には、今も現役バリバリの野沢雅子(奇跡の少年ボイス声優)
メーテルには、池田昌子(お蝶夫人、オードリー・へプバーンなどの気品ある高貴ボイス。今の声優界でこんな気高い声を出せる人がいるのかな?)
車掌さんは肝付兼太(スネ夫、など藤子不二雄作品最多声優)
そして、女王プロメシュームには、来宮良子(稀代の迫力ある悪女ボイス声優)
などなど ……と、声優陣たちも素晴らしかった。
銀河系の宇宙を走りぬけていく蒸気機関車、この絵の情景だけでも美しく強烈なインパクトを残す。
そして、各惑星の停車駅で鉄郎が体験する様々な人々との出会いや別れ。
「機械の人間になって絶対に長生きする!」という出発前の鉄郎の決意は、そんな人々に影響されて徐々に変わっていく。
「限りある命だからこそ、人の命は尊いものなのだ」
というものに ……… (どっかの少年犯罪を犯す輩たちは、全員、コレを観ればよろしい)
それを優柔不断というなかれ。
人は人との出会いで変わり、変化して成長していくのは当たり前のことなのだ。(自分もあの頃に比べてすっかり変わりました)
一緒に旅するメーテルは、そんな鉄郎の道先案内人であり、人生の先輩であり、時には優しく包みこむ母親役や恋人になるなど大きな役割を果たす。
だからこそ、メーテルは、誰もが憧れ続ける理想の女性なのだ。
だが、「こんな女性が現実に存在するのか?」と思うが、それがいるのだ!
1955年に、フランスでつくられた映画『わが青春のマリアンヌ』そこに出演する女優、マリアンヌ・ホルト。
松本零士が憧れて、この方がメーテルのモデルになったのは有名な話である。(他にも女優の八千草薫なんて説もあるが)
成る程、スナップ写真を見るとメーテルの面影と、どこか重なるところがある。
憂いおびた切れ長の瞳や、スーッと伸びた鼻、シャープな輪郭などなど。
映画のタイトルだけは知っているが、この映画をいつか機会があれば観てみたいと思う。
映画は、もちろん星☆☆☆☆☆。
あ~、自分も列車に乗って銀河の果てを旅してみたいなぁ~。(もちろん、メーテルのような美女と一緒にね(笑))