2019年8月16日金曜日

ドラマ 「赤い衝撃」

1976~1977年。






♪あなたがいる、私がいる、答えは《愛》だけ〜


♪愛は人と人を結ぶ《鍵》





その昔、昔……知ってる人は知っている『赤いシリーズ』。


 『赤い迷路』、『赤い疑惑』、『赤い運命』ときて、自分が一番好きだったのが、この『赤い衝撃』。

もちろん主演は山口百恵、そして三浦友和。(百恵ちゃんは可愛かったし、友和も格好良かった。)




大山豪助(中条静夫)は、一代で大山産業を築いた、成り上がりの豪傑。

そのやり口は、決してクリーンではなく、思いっきりダーティー。



違法な事なんてのは当たり前、そんなの関係ない!

部下の北川(長門裕之)を、平気で殴り付け、矢野(谷隼人)なんて男からは逆恨みされている。(まぁ、皆さん人相が悪い事よ(笑))




そんな豪助にも、家に帰れば、一応、家族がいる。



長男の豊(中島久之)は、豪助とは正反対の性格で、人柄もよく人格者であり外科医。


長女の政子(原知佐子)は、結婚に失敗して出戻り。(このネチネチした性格じゃ離婚されても無理はないだろう。)


そして、後妻の鈴代(草笛光子)は、長男と長女に気をつかいながら、豪助を支えている。(「どうもすみません、政子さん、豊さん」といつも腰の低い義母。)



そんな鈴代の連れ子が、一人娘の『友子』(山口百恵)なのだ。




友子は、高校でも有力視されている短距離走のスプリンター。

勝手気ままの豪助だったが、この連れ子の友子だけは、目に入れても痛くないほど、猛烈に溺愛していた。



ウサギ! 今度の試合は必ず優勝するんだろうな!」(友子の事を『ウサギ』と呼ぶ豪助。何で?(笑))


「もちろんよ、お父さん期待してて」
とニッコリ笑う友子(百恵ちゃん)




そんな会話を聞いている長女・政子は、当然、面白くない。


「フン、何よ。友子、いい気になるんじゃないわよ!、ちょっと鈴代さん、喉が渇いたからお茶でも入れてちょうだい!」

と義母の鈴代を女中扱い。



鈴代は鈴代で、

「すみません、政子さん。」

と言いながらバタバタ走っていく。




「姉さん、お母さんを女中みたいに扱ってあんまりじゃないか!」

と長男、豊は、あくまでも鈴代と友子の味方である。




そんな豊をあざ笑うように、性根が腐った政子は、

「何よ、豊!、偉そうにして!分かってるのよ!あんた、友子が好きなんでしょ?だから、この人たちの味方なんてするんでしょう?あんたの魂胆なんて分かってるんだからね!」


あけ透けに、人の気持ちなど考えずに、いつも言いたい放題なのである。(出戻りのくせにね)




そんな政子に、輪をかけて、これまた豪助も言いたい放題。


「いい加減にしろ!政子! 出戻りのくせに! そんな性格だから相手に嫌われて離婚されるんだ!お前も女なんだからお茶くらい自分で入れろ!」



なんて、視聴者が思っている事を代弁するように、そして政子の傷口をえぐるような事を平気で言うのである。(この娘にして、この父親あり(笑))






こんな成金で豪邸、人間関係がメチャクチャな『大山家』とは、対称的なのが、三浦友和のいる質素堅実な『新田家』。




狭い団地の住宅。


父親の新田勇作(田村高廣)と母親、文子(南田洋子)。

そのひとり息子、『秀夫』(三浦友和)の3人暮らし。



ただ、この勇作も秀夫も、親子そろって刑事なのだ。


「じゃ、行ってくる」


勇作と秀夫が警察に出掛けて行くのを、見送る良妻、文子。

もっか二人の親子刑事は、大山豪助がこれまで行ってきた不正を暴く為に、内偵を進めていた。


「絶対に証拠をつかんで逮捕してやる!」


勇作の逮捕に対する執念は、刑事の範疇を越えるほどだ。

と、いうのも妻、文子は、その昔、大山豪助に強姦されてしまい、その結果、産まれた子供が、秀夫だったからだ。


そんな事を知らない秀夫だったが、刑事としての父親を尊敬し、勇作と一緒に《大山豪助の逮捕》に執念を燃やす。




こんな、因縁ともいうべき家に、それぞれ産まれた『友子』と『秀夫』。

そんな二人を、運命のイタズラは出会わせてしまう。




緑深い、並木道を練習の為に、何度も駆け抜けて行く少女、友子。


それを、通りかかって、たまたま見ていた秀夫。


こんな風に、二人は突然出会ったのであった………







この『赤い衝撃』を観ていた時が、自分が8歳の時。


ここまで書きながらも、よくも、まぁ、鮮明に覚えている事に自分でも驚いてしまう。


録画もない時代……それほどブラウン官から流れてくる映像の一瞬一瞬は、貴重だったのだ。




そして、このドラマも全29話。(1年間のドラマやそれ以上の長さのドラマも、ざらにあったし、この長さでも当時は短いくらいだった)




これを当時、トップアイドルだった山口百恵が主演する。



歌番組は生放送ばかり。

それを掛け持ちしながら、雑誌、ラジオ、コンサート………そして、深夜にまで及ぶハード撮影となる、この『赤い衝撃』に挑む。(昔の芸能界、働かせ過ぎだ)




グッタリして車の中で、撮影の合間に、しばしの仮眠をとる百恵ちゃん。


そんな、あどけない少女の寝顔を見ながら、友和は「可哀想に……」と思わずにはいられなかった。



やがて同情は、度々、共演を繰り返すうちに愛情へと変わっていく……。




こんな現実とフィクションの境もないようなドラマを観せられた日には、そりゃ視聴者も、俄然、二人の恋を応援してしまいますわ (笑) 。




この『赤い衝撃』、百恵&友和コンビのドラマとしては、個人的にナンバーワンである。



傲慢な中条静夫も、イジワルな原知佐子も最高でございました。(なぜか?この二人が出てくるだけで、妙な笑いがこみ上げてくる)




それに中条静夫さんの、この赤いフンドシ姿

コレこそが、私にとっては、トラウマものの《赤い衝撃》なのでございました (笑) 。



星☆☆☆☆。