1984年3月〜1985年3月。
『宇宙刑事シリーズ』の3作目『宇宙刑事シャイダー』は青のコンバットスーツ。
全身青かと思いきや、手足はシルバーである。(これは全身青にしてしまうと、青色が暗闇で沈んで分かりにくくなる為だそうだ)
『シャイダー』の名前は、アメリカの俳優 ロイ・シャイダーから取られている。
でも、白状すると、この『シャイダー』に至っては、あまり観ていない。
『シャイダー』役の人が(んん~ …… )な感じで、何となく視聴が遠のいてしまったのだ。
なんせ、この80年代でも、現在でも流行らないようなダサい、7∶3分けの髪形ですもん!(ヒーローというよりサラリーマン?こんな髪形、中井貴一だけで沢山である(笑))
オマケに、この人は《J・A・C》出身じゃない。
この『円谷 浩(つぶらや ひろし)』さんは、特撮の名門《円谷プロ》の御曹司なのだ。
突然「俳優になりたい!」と思いたち、シャイダーのオーディションに合格したのだという。
それゆえに、下地の無い、この人のアクション・シーンは、(頑張ってはいるんだろうけど)なぜか物足りなさを感じてしまった。(まぁ、前任の二人が、あまりにも凄すぎたんだけどね)
代わりに凄かったのが相棒のヒロイン『アニー』(森永奈緒美)の パンチラ😍 アクション!
偶然とも思えない、まるで確信犯的にやっているような ……
こんなアングルなんて、絶対に狙っているだろ!(笑)
たまにテレビをつけてみれば、やっぱり演ってる《アニーのパンチラ・アクション》…… 『宇宙刑事シャイダー』の印象は、ほぼ、これしか頭に残っていない。(内容なんて覚えているものですか)
この森永奈緒美さんは《J・A・C》出身で、当時パンチラばかりに気をとられていたが、さすがにアクションは、様(さま)になっていた。(野暮ったい主人公とは大違い)
それにしても、(『シャリバン』の渡 洋史(わたり ひろし)さんと、この『シャイダー』の森永奈緒美さんがペアを組んでいたら良かったのに …… )
そう思っていたら、5作目の『スピルバン』で、二人はとっくに共演していたのでした。(私、この『シャイダー』以降のシリーズ、離脱していて、全く観ていないのだ)
なんにせよ、こんな『アニー』(森永奈緒美)の頑張りと、最終回は、キャバン(大葉健二)、シャリバン(渡 洋史)まで駆けつけてくれて、数年続いた《宇宙刑事シリーズ》は、ひとまず大団円を迎える。(この後もメタルヒーロー・シリーズは続いてゆくのだが …… )
終わり良ければ全て良し!である。
※《蛇足》…… この後、シャイダー役の円谷浩さんは、37歳の若さでお亡くなりになっていた。
シャイダー終了後、彼は現代劇に出演しながらも《時代劇》に活路を見いだそうとしていたのだそうだ。
《暴れん坊将軍》、《水戸黄門》、《遠山の金さん》などなど ……
なにかで聞いた事があるが《時代劇》の現場は出演者もスタッフたちも《酒豪》の猛者(もさ)だらけ。(特に松方弘樹さんなんてのは、今でも語り草になるくらい凄かったらしいのだ)
真冬で夜間の時代劇撮影なんてのは地獄。
ドラム缶に火🔥を炊いて暖をとりながらも、皆がガタガタ震えながら長時間の拘束に耐えている。
そんな時は合間合間で皆が呑んでる。
若手の彼は、それを上手く断れなかったのかもしれない。(呑みたくなくても先輩たちに勧められれば断れまい)
まだ若かった円谷浩さんの死因は、肝機能障害からの《肝不全》だった。
芸能人を続けていくのも難しい …… 生真面目過ぎてもダメ!でも、努力もせず不真面目なのもダメ!
その、さじ加減が上手い人だけが残ってゆく過酷な世界なのだ。
当時、パンチラしか観てなかった私。
機会があれば『シャイダー』もちゃんと観てみようかな~。(合掌)
《おしまい》