2019年8月11日日曜日

映画 「おしゃれスパイ危機連発」

1967年 アメリカ。





たまたま、リチャード・ハリスで、なんの気なしに検索していると、この映画にぶちあたった。


『おしゃれスパイ危機連発』?

知らない。こんな映画があったんだ。



でも、なんだか、オードリー・へプバーンの『おしゃれ泥棒』と『007 危機一髪(ロシアより愛をこめて)』を掛け合わせたような安直なタイトル(笑)。



えっ?あのドリス・デイが主演?


ドリス・デイといえば、ヒッチコックの『知りすぎていた男』。

そこで歌われた『ケ・セラ・セラ』が有名だが、この時が1956年。




それから10年以上たったドリス・デイねぇ~(何かイヤな予感がしたのだが……)


観てみる。


ガビーン!(ヤッパリ)



プラチナ・ブロンドのオカッパ鬘をかぶって、顔中に厚化粧をして、つけまつげ。


60年代のサイケ・ファッションに身を包んだドリス・デイ(当時45歳)のお姿。



化粧会社を行き来する企業スパイ役。

精一杯、無理をしても、その姿は、ただ派手好きで、不気味なメイクをした『オバサン』でした(笑)。



そんなドリス・デイを至るところで、「お嬢さん」と呼ぶ出演者たち。(地獄)



どこが「お嬢さん」???

(この出演者たちの気の使いよう……大変だったんだろうなぁ~)




これを若い女優(当時なら『ジーン・セバーグ』あたり)が演じていたなら、本当に『おしゃれ』ってタイトルも頷けるのだが……まぁ、あきらかに人選ミス。



逆にリチャード・ハリスが、わ、若い!


この時、まだ、30代じゃないのかな?



若いリチャード・ハリスの恋のお相手が、この『ドリス・デイ』だったのは、拷問。


観ていて、ずっと気の毒でございました。




この『ドリス・デイ』も体をはって、年甲斐もなく崖の上に登ってみたり、水をかぶってみたり、スキーをしたり、とんでもないことを一生懸命やってるのだけど………観ていて、始終ヒヤヒヤさせられる。

(オイオイ、こんな年配の方に無茶をさせて………怪我するぞー!、死ぬぞー!)、なんて心配ばかり。(笑)。




全く、どこが《おしゃれ》なのやら……やってる事は、どこかの汚れ芸人の罰ゲームみたい。



この映画は、当時、ヒットしたのかねぇ~(まぁ、多分ヒットしてないと思うのだけど……)



でも、怖いもの見たさで1度観てみるのもいいかも。


とにかく、《おしゃれ》を名乗るなら、最低でも、ちゃんとしたスタイリストやメイク・アップ・アーティストを揃えようね。


星☆☆。

2019年8月7日水曜日

映画 「ダーティ・グランパ」

2016年 アメリカ。







もはや、ふざけた映画といえば、ザック・エフロン


ザック・エフロンといえば、ふざけた映画というように、代名詞になりつつある昨今。(良い意味で(笑))



あの昔の、『ハイスクール・ミュージカル』の王子様然とした姿は何処へ。


今じゃ、「みんな、俺の筋肉美を見てくれぇ~!」と、どの映画でも脱ぎまくりのド変態ぶり。



『ネイバーズ』では、タ●キ●までブラブラさせて、

『ベイ・ウォッチ』では、筋肉美は、もちろんだが、ゲロをはきながらスイミング。

この筋肉モリモリの体で、アンバランスな女装姿。


ドウェイン・ジョンソンとの海中での、グロいキス(もとい、人工呼吸)なんて、事までしている。


もはや、失うものなどないのか?ザック・エフロンよ……。



その姿は、往年の、どこでも脱ぎたがるケヴィン・ベーコンや井手らっきょを彷彿させて、凌駕している。



で、この『ダーティ・グランパ』であるが、これもきっと、まともな映画であるはずもない(笑)。



観た。

そして、やはり………と思ったのだが、ザック・エフロンじゃなく、別の方でおったまげた。


なんじゃ、この映画はーーーー!





父親と同じように企業弁護士になったジェイソン・ケリー(ザック・エフロン……悪いけど全然弁護士に見えない(笑))の前途は揚々。


来週には、同じ事務所のユダヤ女性メレディスとの結婚が控えている。


そんな折、闘病中の祖母が亡くなった。



意気消沈している祖父ディック(ロバート・デ・ニーロ)を慰めるジェイソン。



ディックはジェイソンに、あるお願いをする。

「フロリダへ連れていってくれ。妻との思い出の土地なんだ。」と。



白内障で車の免許を返納したディックの懇願に、人の良いジェイソンは断れるはずもなく、
「分かったよ、じいちゃん」とふたつ返事した。


そして、次の日。

ディックの家を訪問したジェイソン。

そこで見たものは…………。





リビングで素っ裸で、●●●映画を観ながら、●●●●をしているディック(ロバート・デ・ニーロ、72歳)の姿だった!!



「な、な、な、何やってるの?!じいちゃん!!」(この衝撃シーン!)



「待っててくれ、もう少しでイ●そうなんだぁーーー!!」(ヒィーッ!デニーロの今まで築き上げてきた俳優人生が……ガラガラと崩れ去っていく……)



慌ててドアを閉めるジェイソン。



ドアの奥ではジジイの絶叫「イクーーー!」が響き渡った。(なんやねん、これ(笑))



事が済んで、スッキリした、このジジイ、もといディックは、昨日のしおれた姿とは、うって変わって元気モリモリ。


自宅の鉄棒でエッチラ、コッチラ懸垂まで始めやがった。


呆れ返るジェイソンだが、気をとりなおしてディックを車にのせると、フロリダに向けて車をスタートさせた。


車中でも、ディックは酒をがぶ飲み、やりたい放題。


「婆さんが言ったんだ。『私が死んだら、あなたのやりたい事をやって生きていってくれ』と。俺はやるぞー!若い女とヤリまくってやるんだぁーーー!」


ディックの勢いは加速していく。


(やれやれ、この旅はいったいどうなるんだ………)

そして、ジェイソンの嫌な予感は、この後、恐ろしい形で適中するのだった………。






じいさんと孫のハートウォーミング・コメディー ………とは、とても言えないこの映画。



この冒頭からも分かるように、次から次に、繰り出す下ネタの連続にクラクラ。


フロリダに行く前に立ち寄った店で、ディックとジェイソンは、ジェイソンの高校生の時の同級生シャディアと再会する。


シャディアは、ゲイの黒人ブランドレーと女友達レノーアと3人で、デイトナ・ビーチに行く途中。


そのレノーア、年寄りや大学教授などの肩書きが大好き。

「わしは大学教授なんだ」



ディックのついた嘘に、

「あら~ん、じゃ、私を追いかけて来て、デイトナ・ビーチに行きましょうよぉ~」と、モーションたっぷり。



3人が先に車で出発してしまうと、

「わしは、あの女と一発するぞー!」と雄叫びをあげる。


「なぁ、ジェイソン、わしの願いを聞いてくれ!」、わしの●●●を、あの女の●●●に突っ込みたいんじゃー!」(なんて生々しいお願い。活字としても書くのをためらってしまう)



ジェイソンは、こんなエロジジイ、ディックの願いを断らず、デイトナ・ビーチへと向かうのである。




それにしても、こんな役を、あのロバート・デ・ニーロが引き受けるとは………。



もはや、アカデミー賞も取り、これから先の人生、何でもありのデ・ニーロなのか。


それともザック・エフロン菌に感染してしまい、ストッパーが外れてしまったのか(笑)。




もちろん、ザック・エフロンの変態ぶりも健在。


デイトナ・ビーチの夜、乱ちき騒ぎで、酔って、ハイになったジェイソンは、全裸にミツバチのチンコ・ケースだけの姿で、バイクにまたがり、夜の町中に消えていく。(ザック・エフロンの真骨頂よ)


朝、目覚めれば、砂浜にミツバチのチンコ・ケースだけの恥ずかしい格好。



それを見つけた子供が、「あー、ミツバチだ!それちょうだい!ちょうだい!」と剥ぎ取ってしまう。


「あっち行け!このクソガキ!」と、もはや完全に全裸状態のジェイソン。


それを見つけた子供の親が、

「うちの子供に何してやがる!このド変態野郎!」とジェイソンに一発お見舞い!


全裸の恥ずかしい姿のまま、砂浜を転げ回るジェイソンなのだった。(何て姿なのだ……トホホ(笑))




こんな整った顔で、やっている事は、もはや、日本のバラエティー番組のヨゴレ芸人以上のザック・エフロン



そして、隙あれば、「浣腸ー!浣腸ー!」とザック・エフロンにイタズラするロバート・デ・ニーロは、まるで、バラエティー番組のビートたけしのよう。


この二人のヨゴレっぷりに、ただ、ただ感心してしまった。


ここまで、演じられる俳優を観れば、こりゃ、アメリカ映画の夜明けは近いかもしれない、と思う今日この頃なのである(笑)。


星☆☆☆

お粗末。

※こんなに●だらけで分かるかな~、分かる人には分かるってことで (笑)

2019年8月6日火曜日

映画 「夢だと云って」

1998年 フランス。








フランスの片田舎で農場を営む両親、頑固なおばあちゃん、歳の近い弟ヤニックと妹マリオンに囲まれて、ごくごく普通の生活をおくる『ジュリアン』は、19歳。



ただ …… 少し …… 発達障害がある。



そんなジュリアンを寛大に見守りながらも一家は、なんとか暮らしてきたが、ここ最近、ジュリアンの様子がどうもおかしい。


牧場で飼っている牛のジュリエンヌに、ジュリアンが話しかける。


「なぁ、俺もキスしたい。ジュリエンヌ、お前もキスしたいか?」

頭の中は子供でも、体は成人と変わらないのだ …… どんどんと性欲的なモノは増してくる。



そのアンバランスさで、ジュリアンの奇行は、日増しに酷くなってきていた。



果ては、弟ヤニックの彼女を追いかけ回して、

「キスさせろ!キスさせろ!」と言う始末。(相当アブナイ)


近所や警察からも苦情が殺到している。




やがて、弟の彼女を強姦魔のように押し倒して、無理矢理キスしてしまったジュリアン。(これは、もう犯罪でしょ)



弟ヤニックはカンカンに怒りながら、「お前なんか死んじまえぇ~!」と飛びかかってきた。(当たり前だ)





それを両親が引き離すと、ジュリアンは泣きながら自暴自棄になって、自分の腹を自分で切りつけたのだった。(ヒェー!)


さいわい、傷は浅くたいした事はなかったが、もう、こんなジュリアンをここに置いておくことはできない。



警察の説得に父親も、これ以上は無理だと判断したのか、とうとう「施設へ入れよう」と言い出した。


「イヤ……イヤよ」母親はオロオロしながら、挙動不審。



そんな母親を侮蔑するように見つめるヤニック。


妹マリオンは黙っている。(もう、しょうがないと半端諦めているのか …… )




そこへ、一家の大黒柱、おばあちゃんがきりだした。


「施設へ入れるのは反対だよ!」


そして、「 ……… もう、すでに一人入っているし」。


「えっ?!」


ジュリアンもヤニックもマリオンも唖然。


父親は目を伏せ、母親は目線が定まらない挙動不審が激しくなる。


「嘘よ、何の事を言ってるの、おばあちゃん ……… 私の子供たちは、皆、全員ここにいるわよ …… 」

母親の笑顔はひきつりぎみだ。



「もう、真実を言うべきだよ!」

そう言うと、おばあちゃんは語りだした。



ジュリアンより、ひとつ上の兄がいるのだが、その子は産まれた時から【重度の障害児】で、医者も「この子はきっと育たない。施設にいれた方がいい」と匙を投げるくらいだったのだ。



だが、その子は行き長らえた。



重度の障害なれど医学の進歩か、はたまた奇跡か。

20歳になった今も、生きて施設で暮らしているという。


「俺に兄貴がいるの?」ジュリアンや弟、妹たちの興奮をよそに、いよいよ母親は錯乱しはじめた。


「何を言ってるの?おばあちゃん ……… 私の子供たちは皆ここにいるわよ。」

「やめて、やめてちょうだい!お願い!私から子供を取り上げないでぇー!」

そう絶叫すると母親は暴れだした。(どうも、障害者が産まれるのは、この母親の血統のような気がしてならない)


医者が来て、母親には鎮静剤をあたえられた。



それから、しばらくして、ジュリアンはバイクの後ろに荷台を結びつけると、そこにおばあちゃんを乗せて、いざ出発した。


まだ、見ぬ兄のいる施設へ向けて ………






この映画を観たのも、もう20年近く前か……。


まったく無名の監督、俳優(ほとんどが素人)の、この映画を何の知識なしで、偶然のように観たのだが、これも印象に残っている。



当時、これを観た時も思ったのだが、ほんと、


「何てフランスって寛大な国なのだ!」

っていうのが正直な感想。




こんなジュリアンを、「ちょっと変わっているだけ」と受けとめて普通の生活をさせているのが、まず信じられない。



ジュリアンの所業は、もはや犯罪レベルだし、即、逮捕か、強制連行されてもおかしくない。

それなのに、警察も家族の判断に任せて、おとなしく待っていてくれる。


そして、ジュリアンを結局、施設へも入れなくて、まるでお咎め無しなのだ。(日本では考えられない)



被害者は被害届すら出さないのだろうか?

片田舎のフランスでは、こんな出来事も、どうやら大騒ぎしないらしい。




そして、この家族、こんなジュリアンにバイクまで買い与えている。


バイクに乗って自由に公道を乗り回すジュリアン。(そもそも、こんなジュリアンに免許をとれるのだろうか?無免許?それも、もはや犯罪レベルだが)




ここまで読んでみてもお分かりのように、

「この映画、何だかオカシイ」と思う人が絶対にいるはずだ。




この映画を、当時「ヒューマンドラマ」だの、「監督がドキュメント風に撮りたくて素人を採用した」のと言う人たちもいたが、とんでもない話である。




これは一種の《おとぎ話》なのだ。



障害者だってキスしたいし、恋愛したい。

バイクにだって乗りたい。



そんな夢を具現化したファンタジーなのだ。


だからこそ、画面からは現実離れしたような空気が、フワフワと漂っている。




後半、自分よりも、不具な兄がいた事を知って、

「自分は兄よりもマシで、こんな事も、あんな事もできる」と、急に自信を取り戻すジュリアン。



たまたま知り合った女性とキスまで、こぎつけてしまう。(ん〜あり得ない)




これは、やっぱり現実味のない《夢物語》なのかも。(そもそも映画のタイトルが『夢だと云って』と言ってるし)



でも、この映画が、少しでもそんな人々の支えになるなら、こんな映画も、やっぱり有りなのかなぁ~。


星☆☆☆。


2019年8月4日日曜日

映画 「地獄のバスターズ」

1978年 イタリア。







原題は『イングロリアス・バスターズ』。


2009年にタランティーノ監督が、同名の映画を公開しているが、着想だけを借りてきたもので、本編の内容とは全く別物、無関係である。




……… 時は1944年のフランス駐屯地。



激しい第二次世界対戦の真っ只中、戦争とは、別の問題で、手錠をかけられた男たちが、次々と、幌がかけられたトラックに連れて行かれようとしていた。


それらは、いずれも問題児たちばかり。




「おい、俺たちいったいどうなるんだ?!」

脱走兵だが、オドオドした気の弱そうな白人バールが、隣の黒人キャンフィールドに聞くと、「心配するな、俺にくっついてろ」と耳打ちした。


そんなキャンフィールド自身も、口のわるい上官を殺してしまい、軍法会議にかけられて、刑務所か、銃殺の運命。




そこへ、チャラチャラして、スキップでもするように手錠をはめられたトニーがやってくる。



遠くのほうから仲間たちの響く声。

「トニー!お前、今度は何やったんだ?!」



振り向きながら、笑顔でトニーが答えた。

「殺人よ、殺人!100%銃殺だね!」

そう言いながらも、トニーの足どりは軽く、水溜まりを蹴ると、それは、これから護送する上官の足にひっかかった。(上官イラッ!)




トラックに乗り込むと、トニーの隣には、コソ泥で手くせの悪い、タワシのような口髭をはやしたニックが隣に鎮座している。

「これで全員か?!」

「後、もう一人いるぞ!」



最後に、長身で金髪、そしてサングラスをした男が連れて来られた。

その男だけが、集められた、ならず者たちとは、違う雰囲気を醸し出している。



空軍のパイロット、『ロバート・イェーガー中尉』(ボー・スヴェンソン)である。



立派な経歴があるのに、この男、恋人に会うためだけに、勝手に軍の飛行機を乗り回した罪で、軍法会議にかけられるのだ。


「おや、おや、中尉。ようこそ御越しを。」

護送官の嫌味な言葉に、イェーガーは知らん顔をして、トラックに乗り込んだ。



ならず者たちを乗せたトラックと、何台かのジープは、本部を目指して、出発した。


しばらくは、足場のわるい、山のガタガタ道を進むトラックとジープ。


横付けにして走っているジープから、トラックに向けて、護送官の声が響いた。

「おい!俺の時計が無いぞ!誰が盗みやがった?!」



トラックの荷台で、シレ~として、その時計を取り出すコソ泥のニック。

隣のトニーもニヤニヤしながら、その時計を奪うと足下で、粉々に踏みつけた。



割れて粉々になった時計を、走るジープに放り込むトニー。

「あったぜ!ほらよ!!」


「お前ら、本部に着いたら覚えてろよ!!」護送官は、カンカンに怒りながら、ジープから拳を振り上げていた。



そんな時、トラックのタイヤが、パンクして、ストップしてしまう。

場所は見晴らしのいい、岩場の山道。


「お前とお前!トラックから降りて、タイヤを交換しろ!」

気の弱そうなバールは素直に降りたが、命じられた黒人キャンフィールドは知らん顔をして、
「俺は今、休憩中よ」と、のたまう。



だが、護送官に引きずりだされ、蹴りあげられると渋々、バールとタイヤ交換をしはじめた。


「さっさとするんだ!こんなところを、もし、ドイツの空軍に攻撃されたら………」

そこへ、本当にドイツの空軍の飛行機がやってきた。


次々とトラックやジープに向けて爆撃してくる。

ジープは炎上し、機関銃で応戦する護送官たちも、撃ち殺されたり、爆撃によって吹っ飛ばされていく。


辺り一面は、たちまち業煙に包まれた。


「この隙に逃げるんだ!」

イェーガー中尉の呼びかけに、トニーとニックも、「こりゃ、たまらん!」と、トラックを降りて、雑木林に逃げ込んだ。

それに、バールとキャンフィールドも続いて追いかけた。



遠くには、炎上して轟音をあげるトラックとジープが見えて、フランス兵たちの死体が散乱している。



こうして、5人の訳ありのならず者たちは、『脱走兵』となったのだった………。





戦争映画ゆえ、銃撃、爆撃も多い、この映画。


でも、それだけじゃないのが、この映画の魅力。



雰囲気が、全体的にカル~イくて、話の流れがトントン拍子に進んでいくのだ。


これが、日本映画なら、戦争の悲惨さや平和の大切さなどを主題に戦争の愚かさを訴える映画になると思うのだが、決してそうはならないのがイタリア映画(笑)。




逃亡中の5人は、ひとまず空き家を見つけだした。



そこで、缶詰めやら何やらを調達してくるコソ泥のニック(便利な男よ)。

気弱なバールはそれをおとなしく食べているが、

調子のいいトニーと黒人のキャンフィールドは、馬があうはずもなく口を開けば大喧嘩。


「いい加減にしな!」

イェーガー中尉が天井に向けて盗んできた機関銃をぶっぱなすと、やっと沈静化する。



そこから突然現れたドイツ人の脱走兵。



相手も驚いているが5人も敵との遭遇にビックリしている。

「ドイツ語なんて分からん!何て言ってるんだ、ぶっ殺そうぜ!」


「待てっ!」

血の気の多いキャンフィールドを制して、イェーガーはドイツ人と流暢なドイツ語で会話しはじめた。(さすが博識な中尉、俄然、主人公として、リーダーシップを発揮する)


ドイツ人を道案内人にすると安全なルートを探しながら進む5人たち。



それでも、戦争中ゆえ、行く手には様々な危険や爆撃があるものの、たま~には良いこともある。



山の中の湖で、数十人の全裸の女性たちが、オッパイまるだしで、キャッ!キャッ!と水浴び中に出くわしたり。(なんて無防備な女たちよ)


「こりゃ、たまらんわい!」トニーやバール、ニックも、久しぶりの女の姿に興奮を抑えられない。


「お~い、俺たちも仲間に入れてくれぇ~!」

と湖に飛び込んだ。



そして、後から、

「俺も、俺も仲間に入れてくれよ!」と黒人のキャンフィールドが近づくと、全裸の女性たちの顔色が、突然変わった。



全裸で機関銃をぶっぱなしはじめたのだ。(全裸の機関銃とは………まったく意味が分からないが、これはイタリア映画だしね。とりあえずはお色気シーンは必要不可欠なのだ)


5人の珍道中は、こんな調子で続いていくのだった……。






主演のボー・スヴェンソンは、この後も中堅俳優として、順調に活躍して現在78歳。


日本映画にも出演しているらしい。(『復活の日』や『ユキエ』など。)


193㎝の長身は、あのジョジョの空条承太郎に近い身長。(承太郎は195㎝)


この映画のスヴェンソンが、クールなリーダーで、見た目こそ違えど、何となく自分は、ジョジョの空条承太郎と重ねて、観ていました。



素っ裸の女性たちに興奮している四人を呆れ顔で見ながら、「やれやれだぜ……」と言うスヴェンソン演じるイェーガー中尉などは、承太郎を思い出させてしまう。(なんか、何を見ても、最近ジョジョと結びつけて考えてしまい、ジョジョから離れられないなぁ~(笑))




ストーリー自体は、陳腐なれど、なぜか、いつまでも印象に残るB級戦争映画なので、たま~に観たくなるのであ~る。

星☆☆☆