2025年5月9日金曜日

ドラマ 「宇宙刑事シャリバン」

 1983年3月〜1984年2月。





実は『宇宙刑事シリーズ』では『シャリバン』が一番好き!(串田アキラさんが歌いあげるOP、EDも最高!)


それにしても(『シャリバン』なんて名前の俳優いたっけ?)と思ってたら、太陽の『(サン)シャイン』とギャバンの『バン』を掛け合わせた、単なる造語でございました。


ゆえにシャリバンの姿は真っ赤なメタルのコンバットスーツ。

変身の掛け声は『赤射!(せきしゃ)』である。



主演に選ばれたのは、全く無名でいて、この当時19歳くらいだった『渡 洋史(わたり ひろし)』さん。

この人も、千葉真一に憧れて《J・A・C》で、付き人や下積み修行をしていた人だった。


第二弾『シャリバン』は、早い段階から企画が進められていた。


『ギャバン』終了間際、森林パトロール隊員『伊賀 電(いが でん)』(渡 洋史)は、顔見せとして、もう登場している。


あまりにも自然や動物を愛するがゆえに、カッ!となったら手が付けられない性格。

森でたまたま出会った『ギャバン』(大葉健二)を《森林荒らし》だと思い込んだ『伊賀 電』は突如、襲いかかってくる。(もちろん大いなる勘違い)


その後はギャバンに平謝りし、「俺を代わりに殴ってくれ!」なんて懇願するも、ギャバンが一般人の電を殴れるはずもなく、ならば!と、自分で自分をボコボコに殴る始末。(なんて激しい気性なんだ!と、ギャバンを呆れさせる)


そんな場所へ、マクーの怪人が現れて、やっぱり電は、無謀にも立ち向っていくが返り討ち。瀕死の重傷を負う。



取り敢えず、亜空間で待機させているギャバンの母船『ドルギラン』で治療を試みるも、とても治せず、電を乗せたドルギランは『バード星』へと直行。


次に『伊賀 電』が現れるのは、ギャバンの最終回である。


『ギャバン』と宇宙犯罪組織《マクー》の首領である『ドン・ホラー』と最終決戦!


『ギャバン』ピンチの時に、突然現れたる赤い閃光。


バード星の科学力で見事、回復し、その身体能力、勇猛果敢さ(無鉄砲さ)を銀河警察『コム長官』(西沢利明)に認められた『伊賀 電』は『宇宙刑事シャリバン』に任命されていたのだった。



なんとかドン・ホラーを倒した『ギャバン』は、相棒の『ミミー』(叶和貴子)、『コム長官』(西沢利明)、コム長官の秘書『マリーン』たちと共にバード星へ帰っていく。


「地球の平和はまかせたぞ!シャリバン!!」(でも、ギャバンもミミーも、様子伺いにチョコチョコ、シャリバンに登場するんだけど)




そうして、次週から『宇宙刑事シャリバン』がスタートするんだけど …… シャリバンの相棒役『リリィ』(降矢由美子)を観て、ひどくガッカリした記憶がある。


(何やねん!全く似合ってない、この変な髪形の女は?!)





今観ても(ごめんなさい)全然美人には見えない降矢由美子嬢。(実際、渡 洋史さんより、5歳くらい年上で、この髪形のせいで相当老けてみえる。まるで水商売の女みたい)


この髪形、『チャーリーズ・エンジェル』のファラ・フォーセットを真似したらしいが、本人気に入っていたのだろうか。



それでも主演の渡 洋史さんが二枚目でカッコいいし、生身のアクションも凄いしで、最後まで視聴しておりました。


愛車ジムニーから他の車に飛び移ってみたり、高い吊り橋からぶら下がってみたり、今観ればヒヤヒヤもののアクションばかりのシャリバン。


でも、これにはちゃんとした理由があって、『伊賀 電』は普通の地球人ではなく、《宇宙犯罪組織マドー》に、かつて故郷イガ星を滅ぼされたイガ星人の末裔(まつえい)だったのだ。(ゆえに人間ばなれした能力があるらしい)



シャリバン後半からは、次々出てくるイガ星人の末裔たち。


中でもイガクリスタル親衛隊の少女『みゆき』(柿崎澄子)は、電のお気に入りである。(透明ドリちゃん




ギャバンの力を借りて、宿敵マドーを倒した『伊賀 電』は、自身に与えられた宇宙船グランドバースでイガ星を目指して旅立っていく。


イガ星人の少女たちを、ハーレムのようにはべらせながら、イガ星再興のために ……



《↑こんな時でも一番ナイスな場所を陣取る『みゆき』嬢はさすが!》



一方、相棒のリリィはというと、一人地球に取り残されていた。

「私も《イガ星》に行きたかったな …… 」と、空を見上げながら、寂しそうにつぶやくリリィ。



《↑どう見てもファラ・フォーセットというより、福田和子に見えてしまうリリィさん(笑)》




相棒でも私情は持ち込まない。

それに「ブサクな女には興味無し!」とハッキリ拒絶してる『伊賀 電』を観ながら、男の非情さを垣間見た私なのでございました。(実際は二人、仲良かったらしいけど)


ゆえに『宇宙刑事シャリバン』は名作(?)なのであ〜る(笑)


《おしまい》




2025年5月6日火曜日

ドラマ 「宇宙刑事ギャバン」

 1982年3月〜1983年2月。





80年代初頭は、まさに《特撮番組》の危機だった。 


この時期、長年続いていた『仮面ライダー・シリーズ』が一旦終了し(『仮面ライダー スーパー1』が1981年に終了)、他の特撮番組も続々と無くなっていった。(原点回帰として再び『仮面ライダーBLACK』が始まるのが1987年である)


特撮番組といえば、今も続く『戦隊ヒーローモノ』だけが、辛うじて一本残っている状態。


(この状況を打開するにはどうしたら良いのか?!いまや御家芸となっている日本の《特撮》をこのまま廃(すた)れさせていいのだろうか …… )


東映では会議が開かれ、試行錯誤の末、内容は《宇宙》+《刑事》モノ。


タイトルを『宇宙刑事ギャバン』として、この作品で再起をはかる事になった。(主人公《ギャバン》の名前が、フランスの俳優 ジャン・ギャバンからきているのは有名な話である)


そうして、主人公ギャバン役には大葉健二さんが抜擢される。 




千葉真一に憧れ、《J・A・C(ジャパン・アクション・クラブ)》に入り、数々のスーツアクターやら脇役やらをこなしてきた彼も、この時、既に芸歴10年を超えていた。

ここへきて、ようやく念願の《主役》である。


大葉健二さんは燃えた🔥


どんなに危険なスタントだって、これまでの下積みや経験を活かして、どんどん挑んでいく。(おかげで後に続く後輩たちが苦労するんだけど(笑))



それに続けとばかりに、制作サイドも次々と新しいアイデアを実践していく。




このギャバンへの変身シーンなんてのは、当時、画期的だった。


天空に右手を上げて「蒸着(じょうちゃく)!」と叫ぶと、あら不思議!



一瞬でメタル塗装をほどこした『ギャバン』の姿になってしまうのだ。(大気圏外で待機している宇宙船から、粒子状のレーザーを照射して、それが外形を覆うような《コンバットスーツ》になるのだ)





シルバーメタリックのギャバンは、ひと際格好良い。




それに加えて、ギャバンの相棒になる『ミミー』役に叶和貴子さんを抜擢したのには、さすがに驚いた。




なんせ、この叶和貴子さん、いくら同じテレビ朝日系列とはいえ、一年間のヒーロー番組『ギャバン』に出演しながらも、同時期に、江戸川乱歩の美女シリーズでは、何度も大胆な濡れ場やフルヌードを披露するんですもんね。


両方観ていた私なんかは、(あの『ミミー』が、こんなあられもない姿をお見せしちゃって良いのかしら …… )と、ハラハラ、ドキドキやら …… (今じゃ絶対に有り得ない話だ)


そりゃ、当時も口うるさい連中の投書もあっただろうが、《東映》という会社は一切動じず。


それどころか、東映では、ギャバンも最後までしっかり務めさせて、次作『シャリバン』、『シャイダー』にも出演させるのだから、


「さすが!天下の東映さんは肝が据わっているなぁ~!」と、変に感心した思い出がある。



とにかく思春期の私などを巻き込んで『宇宙刑事ギャバン』は大ヒットし、『メタルヒーロー・シリーズ』は当分の間、続く事になる。



こうして《特撮番組の危機》は、無事に回避されたのでした。



もちろん、串田アキラさんの歌うドスの効いた主題歌や、必殺技《ギャバン・ダイナミック》の迫力もあるだろうが、私にとっては《スケベ心》を充分に刺激した、やっぱり『ミミー』の存在が大きかったかもね。



でも、案外こんな人、多かったんじゃないの?(笑)


《おしまい》





2025年4月29日火曜日

アニメ 「るんは風の中」

 1989年 ビデオ発売。





1979年に、『月刊少年ジャンプ』に掲載された手塚治虫の読み切り短編漫画である。

この作品、手塚治虫自身も中々のお気に入りで、後年アニメ化では監督も兼任していた。

私自身も初めて観たが、けっこう気に入っている作品。

やっぱり大人になったら《手塚作品》なのかもね。



中学生の『豊田明』(とよだ アキラ)は、仕事で忙しい父親との二人暮らし。(母親は、とうに亡くなっている)

学校では教師やクラスメートにも馴染めず、孤立気味。


そんな砂を噛むような毎日の中、ある日、アキラはガード下のコンクリート壁に貼られているポスターに強く惹きつけられてしまう。


ポスターのモデルになっている写真の彼女に一瞬で 恋してしまった!♥️のだ。


オマケに、アキラにはポスターの彼女が話しかけてくる声が自然に《聴こえてくる》のである。

隙をみて、ポスターを剥がすと、とうとう自宅に持ち帰ってしまうアキラ。


勝手に名前も分からない彼女に『るん』と名付けて、『るん』との生活を楽しむアキラなのだが ……




《聴こえもしない声が勝手に頭の中に入ってくる》…… 

コレと似たような経験をした事がある自分には、この主人公『アキラ』の事を「気がおかしくなった?」とか「ノイローゼ?」なんて、安易に馬鹿に出来ない理由がある。


昨年、奮起して【《小説》なるモノを一度書いてみよう!】と思いたち、書き出したものの、途中から物語の登場人物たちが、自分の頭の中で勝手に喋りだしたり、動き始めたり ……


終いには横になっても、それらの声が反芻するように頭の中で鳴り響いてしまい、全然眠らせてくれない日々が続いたのだった。


とにかく頭の中から、これらの声を上手く制御して外に出さなければ(小説として完成させなければ)、消え去ってくれないのである。


こんな状況で、最初考えていた結末とはだいぶ変わってしまい、それでも、なんとか完成させると、終わった後は、性も根も尽きたような燃え殻状態になってしまったのでした。


凡人の私でさえ、こんな風になってしまったのだから、いくつも連載などを抱えて多忙だった手塚治虫の頭の中なんて、いったいどうなっていたのだろうか。(あちこちで沢山のキャラクターの声が「ワー!ワー!」言ってたに違いない)


強い意志で制御(コントロール)できなければ、小説でも漫画でも、作品なんて綺麗に完結する事なんて、どだい無理な話なのだ。(膨大な数の手塚作品でも未完に終わった話もあるし、創作に関わる人は絶対にこんな経験をしているはずだ)



後半、アキラは自分の部屋で、とうとう《自殺》しようとする。


クラスメートに『るん』の事でからかわれたり(片時も離れたくなくて学校にポスターを持っていくアキラ。そんなアキラをからかいポスターは盗まれて、トイレに貼られていたりする。そうして殴る蹴るの大喧嘩)、教師から連絡をうけた父親にさえ、奇怪な行動を怒鳴られる始末。


(もう、生きていたくない …… )


自分の部屋でロープを引っ掛けて、首吊り自殺をしようとするアキラを、ポスターの中の『るん』が懸命に引き留める。


やめてーー!アキラさん、私が好きじゃなかったの?探すのよ!私の写真のモデルになった本当の人物を!!


この『るん』の一言で、すんでのところで自殺を思い留まったアキラ。(この『るん』の呼びかけも、アキラ自身が「本当は生きたい!」という、もう一方の心の声なので、ちょっと複雑である)


こうして、気持ちを切り替えて、あのポスターを作った出版社を必死で探しだし、写真を撮った『三輪南平』の自宅までを突き止めるアキラ。


そうして、アキラは無事に『るん』のモデルとなった実在の女の子と出会えることができるのか ……


ラストは、ちょいとしたドンデン返しがあり、ハッピーエンドなのだけど、やや寂しさが残る終わり方。


『るん』のポスターは、「これにてお役御免!」とばかりに、風に飛ばされてユ〜ラユラと、どこか遠くへといってしまう🌪️。(な〜るほど、これでタイトルが《るんは風の中》なのね)


これも隠れた手塚治虫の名編じゃないのかな。

星☆☆☆☆。



それにしても、全然『少年ジャンプ』らしくない良い話だなぁ~(笑)


2025年4月3日木曜日

ライブ 「岩崎宏美の《PYRAMID》」

 1986年、10月。




この岩崎宏美さんのバックに映っているのは、正真正銘、本物のエジプトにあるという《ピラミッド》&《スフィンクス》。


1986年といえば日本はバブル絶頂期。

岩崎宏美さんは当時、外務省からの特命で親善大使となり、エジプトを訪れた。

そうして、日本人としては初のエジプト野外コンサートを行っている。


こんな砂漠に、ステージを組み立て、大勢の人が座れるような会場を作り、音楽機材を運び入れてライブを行ったんだから、いかに当時、日本の経済力が凄かったのか、今更ながらに驚嘆してしまう。(機材の電気や照明でも巨大なバッテリーが必要だったはずだ)




DVD収録曲は、こんな感じ。(30周年の記念boxに、このエジプト・ツアーが収められている)


1∶オープニング
2∶OVERTURE
3∶ロマンス
4∶カサノバL
5∶姫ごころ
6∶INSTRUMENTAL
7∶夢狩人
8∶夜のてのひら
9∶好きにならずにいられない
10∶MAIS EL RIM
11∶決心
12∶星に願いを
13∶未来
14∶聖母たちのララバイ


これで約1時間弱のライブである。(これが完全版かどうかは分からないけど …… )

このライブに至っては、『ロマンス』、『好きにならずにいられない』、『聖母たちのララバイ』しか、私は知らない。(すみません、不勉強で)


だけども、どの曲も抜群の安定感で聴かせてくれている。




そうして、やっぱり、圧巻なのがラストを飾る名曲『聖母たちのララバイ』。


日本語が分からないエジプト人たちも、《なにか》を感じ取ってくれてるのか …… ステージ上の岩崎宏美に釘付け。誰も騒ぎたてる者はいやしない。(本当に歌の力って凄い!)






……… でも、こんなライブが出来たのも岩崎宏美が最初で最後なのかもしれない。


エジプトといえば昼間は灼熱の暑さでも、夜は凍えるような寒さとなる。そのくらい寒暖差が激しい土地なのだ。


何かの記事で読んだのだが、岩崎宏美さんも、このライブの前日までは体調を崩されて大変だったとか。(なのに当日は奇跡の出来ばえ



オマケに治安の問題も大いにある。


それから11年後の1997年、エジプトではルクソールにおいて無差別テロ事件が発生しているのだ。


イスラム原理主義の過激派テロリストたちが、約200人の観光客たちに向けて 銃を乱射!

62人がお亡くなりになり、その中の10人が日本人観光客だったという …… (恐ろしい〜)


その後も2010年、2019年と度々ある爆弾テロ事件。


聖母たちのララバイ』の中で、「♪こ〜のまちは戦場だから〜、男はみんな傷を負った戦士 … 」なんて歌詞があるが、まさか本当の《戦場》になるとはね。(もちろん、この《まち》とは《都会》のこと。懸命に働くサラリーマンなどを総称して歌っている)


決して戦争をしている戦士を慰める歌ではないのだ。(当たり前だっつーの)



日本人にとっては憧れの国、エジプト。


でも、やっぱりエジプトって国は《遠くにありて、想うモノ》で、ちょうどよいのかもしれませんね。(お粗末さま)