2024年6月1日土曜日

よもやま話 「君は《龍宮伝説》を知っているか?①」

 



つい先日、鹿児島県指宿市山川町にあるという、九州本土では最南端の場所《龍宮神社》に行ってきました。


《龍宮》…… そう、あの有名なおとぎ話、浦島太郎乙姫様が、初めての出会ったことを記念して、建てられたという神社。


そういう意味も含めて、ここは、【縁結び】の神様などを唱えているのだ。



それにしても、この神社は綺麗だし、まだ新しすぎる。


それもそのはず、昭和の頃には石の祠(ほこら)だけだったものを、平成24年に建立し直したばかりなのである。(なにしろ最南端の場所ゆえ、毎年台風をもろに受けてはボロボロ。無惨な状態だったらしい)


そうして、この神社の真向かいの岬には、こんな灯台がある。



灯台の手前には、こんなハート型♥️のアーチまで。(《縁結び》の意味もあるんだろうが …… もはや、やり過ぎ感も)


こんな漫画付きの相関図まであったりなんかして(笑)。



この相関図も、一応は古来の《記紀(きき)(日本書紀古事記など)》によって書かれたものだけど、本当なのか嘘なのか …… これ自体、あまりにも現実離れした話が多くて、信憑性なんてのは、かなり薄い気がする。


一般的に知られている浦島太郎の物語は完全なるフィクションだ。(明治時代に書かれた寓話である)


この相関図を見ても分かるように、《記紀》では、浦島太郎の名は山幸彦(やまさちひこ)。(またの名を『彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)』や『火遠理命(ひでりのみこと)』、他にもいくつか呼び名があったりして、目茶苦茶こんがらがるし、舌噛みそう😵‍💫



オマケに海幸彦(うみさちひこ)(火照命)なんて長男がいて、山幸彦自体は三男坊である。(なぜか?《浦島太郎》の物語では《太郎》?三男坊だったら《三郎》だろうに)


この二人は名前のとおり、海幸彦は海の漁🎣が得意で、山幸彦は山での狩猟🏹が得意な兄弟である。(次男についての記述は見当たらない。何が得意だったんだろうか?)


ある日、山幸彦が「たまには、お互いの猟具を交換しようぜ!」と兄の海幸彦に提案した。


最初から気の進まない海幸彦だったが、山幸彦の、こらえ性のない性格を充分知っているし、争う気もなく渋々、了承する。(三男坊ってこんなもんよ(笑))


だが、不慣れな猟具では、やっぱり二人ともダメダメで、山幸彦にいたっては海幸彦の大切な釣り針を失くしてしまう


「すまん!アニキ!代わりの釣り針を千本やるから、これで許してくれ!」

「山幸彦よ、あの針は私にとって大事な針。それにとって代われるモノはないのだ」


さすがに(どないしよう …… )と、海辺でうなだれている山幸彦。


そこへ偶然、塩推神(しおつちのかみ)(潮流の神様)が通りかかって事情を話すと、

「『綿津見神の宮(わたつみの かみのみや)』に行ってみれば?」とナイスなアドバイスをしてくれた。(いわゆる龍宮城のことである)


さっそく山幸彦が小舟に乗って海へ進んでいくと、小舟はいつしか異世界のような奇妙な場所へ …… (ここからお話は、SFやらオカルトなどが盛り沢山である)


そこは天国のような場所で、迎えてくれたのは海神様や、美しい豊玉姫様(乙姫様)。


海神様には大層気に入られて大歓迎をうける山幸彦。

海神様の娘・豊玉姫(乙姫様)なんて、山幸彦に一目惚れしてしまい、もうメロメロ状態である♥。


山幸彦は、やっぱり、今で言うところのイケメンさんなのだ。



美しい豊玉姫に言い寄らて、海神様にも「是非、娘と結婚してくれ!」と言われた山幸彦はニヤケ顔で超嬉しそう。


(まぁ、悪い気はしないなぁ~)と、思いながらも、『綿津見神の宮』(龍宮城)でズルズルと暮らすことになったのである。(最初、ここに来た目的も、今じゃ、すっかり忘れたようである(笑))



……… そうして月日は流れて、3年が経った頃 


「そろそろ地上に帰らなくちゃなぁ~」と突然、山幸彦は言い出した。(なんと!地上では、とっくに300年が経過しているのだ。時間の進み方も異様に違い過ぎる)


もはや、山幸彦と別れるなんて無理な豊玉姫は泣いてすがる。


だって豊玉姫のお腹には、山幸彦の子供が、既に出来ちゃっているんですもん。(オイオイ)


それでも帰る気持ちの変わらない山幸彦に、海神様は《海幸彦の釣り針》を探しだしてくれて、釣り針には《兄の海幸彦が精神を病む》ような魔法をかけてくれた。(?)


オマケにこんな手土産までも持たせてしまう。


「これは【鹽盈の珠(しおみちのたま)】と【鹽乾の珠(しおひのたま)】じゃ。これで憎き(?)海幸彦が攻めてきたら、【鹽盈の珠】(水を満ちさせる)で 溺れさせて🌊、許しを請うてきたら、【鹽乾の珠】(水を日照らせる)を使って☀️助けてやるのだ!」(???)


この3年もの間に、兄の海幸彦の悪口を海神様に散々吹き込んでいたのだろうか …… 海神様の中では、海幸彦なんてのは、可愛い娘婿(むすめむこ)を苦しめるだけの存在。


まるで 極悪人扱い なのである。(なんてイヤ〜な性格の山幸彦!!悪いのはむしろお前だろうに💢


こうして地上へ帰ってきた山幸彦は、ドラゴンボールのような不思議玉を使って、兄の海幸彦を屈服させた。(兄も地上では300年も経ってるのに、よ〜生きてたよ。やっぱり神様だから?)


イケメンでも、心はずる賢い悪魔。😈


根っから根性が腐っている山幸彦。


そんな中で豊玉姫のお産の日は、刻一刻と近づいてゆく …… 


《②へ続く》


2024年5月21日火曜日

映画 シティーハンター(2024年版)

 2024年  4月(Netflixより〜) 日本。





なぜ?

今更、今の時代に、『シティーハンター』がウケているんだろう?


ここ数年、アニメが2度映画化されて、フランスでの実写化も大成功。

そして、今回また、Netflixでの映画化も絶好調である。


ナンダカンダで、とても利益をあげてくれる『シティーハンター』。

もはや、世界中で愛されている魅力あるコンテンツに成長しているのだ。




それにしても、この『シティーハンター』も、例の《ジャニ》に侵されなくて、本当によかったと思う。(遠い昔、ジャッキー・チェンにメチャクチャにされた怨みは忘れてないけどね)


J事務所》が全盛の頃なら、目をつけられたら最後!

あの手この手を使って、低身長な男やら、演技力なんて皆無の少年顔タレントを、絶大なる権力で、ねじ込んできたはずである。



日本の【漫画】は、世界的に見ても、稀に見る特殊なジャンルなのだ。


《ストーリー展開》、《動き》、《表情》、《心理描写》などなど …… こんなに分かりやすく表現してくれているジャンルは他に無い。(こんなの、アメコミには逆立ちしても無理な話だ)


だから、原作どおりに、キチンと実写化すればヒットするのは、間違いないのである。


それを、「●●を主演でドラマ化(映画化)!」と、最初に《タレントありき》で話を持ってくるから、おかしな具合になってくるのだ。


それの一番タチの悪いのが、例の《J事務所》であると思ってる。


主人公の『冴羽獠』が、もしも170cm以下の少年顔のおチビさんになっていたら、相棒の『槇村香』なんかは、さらに150cmくらいの小柄な女性に、なっていたはずである。


顔がイケメンでも短足(誰とは言わない)の『冴羽獠』なら、かなりのシーンでバスト・ショット(上半身から上しか映さない)を多用したはず。(テレビドラマでは、もっぱら、この手法が大活躍している)


もちろん高身長のタレントがいても、大概は原作無視で、トンデモない漫画の主役にねじこまれてしまう。(『こち亀』の実写化が最悪だったのは、皆がご承知のとおり)


ストーリー展開やキャラクター設定なんてのは完全無視。(脚本も改変につぐ改変)


あくまでも【《主役(お気に入り)》を引き立てること】が最優先事項なのだ。(そうして、さらには、同じ事務所の若手さえも、バーターでねじこんでゆくという強引さ)


こんなのが、この事務所の昔ながらのやり方なのである。


そうして、出来上がった作品は、やっぱり無惨である。(今まで、こんな風にされた作品が何本あったことやら …… )



彼らも、ジャーだの、メリだの、ジューだのの寵愛をうけていて、ある意味、被害者なのだろうが、無理矢理、原作改変された作品のフアンたちは、たまったもんじゃあ〜りませんがな。



なんにせよ、例のBBCの報道騒ぎが全世界中に広がって、ようやくJ事務所も壊滅、崩壊。


その後、散り散りに独立していったタレントたちの事は皆が知るとおり。


やっと、芸能界も膿(うみ)が取り払われて、少しずつでも清浄化されていくのかもね。(本来、実力主義なのが当たり前の世界なんだけどね)



そんな中で、今回の『シティーハンター』、冴羽獠役には、原作請負人とも言うべき、あの鈴木亮平が抜擢された。



鈴木亮平の主役だけで、この『シティーハンター』は、成功を70%は約束されたようなもの。


186cmの長身、充分な長さのある手足は、やっぱり見栄えが良い!

それに『変態仮面』やら『俺物語!!』でも知るように、彼の原作へのリスペクトの仕方は半端ない。


『変態仮面』では一旦増量してから、見栄えの良い筋肉質な身体に肉体改造してみたり、はたまた『俺物語!!』では30キロも増量してみせた。(その前のドラマ『天皇の料理番』では激ヤセした姿で現れているので、痩せたり肥ったりを繰り返して、「本当に大丈夫なのか?」と、要らぬ心配をしたものだったが)


こと、演技に対しては、自分に厳しいくらいにストイックな鈴木亮平


そうして今回も、念願だった《冴羽獠》役が決まると、またもや徹底した役作りをしたのだった。


身体作りはもとより、漫画の冴羽獠に近づくように、シャープな顎のラインにまでこだわるような熱の入り具合。


銃の扱いになれるよう、本場アメリカにまで行って実弾で特訓までしたという。(よ~やるよ)


コメディー部分のモッコリ〜!では、まるで声優・神谷明さんのような甲高い声を張り上げて笑わかしてくれる。


もう、恐れ入りました。


そのかいあってか、Netflixでは全世界で膨大な視聴回数を稼ぎ、異例の第1位を叩き出した!(英語圏の映画を含めての1位は凄い)


私も先日観て「よくできてるわ~」と、ひたすら感心。


星☆☆☆☆。(まぁ、『シティーハンター』自体、何度もメディア化されて内容も知ってるので、満点でも星☆☆☆☆ってとこかな)


本人は、第2弾、第3弾の機会がもらえるなら「是非、演りたい!」と、やる気充分。


まぁ、あればあったで、また観てしまうんだろうなぁ~(おしまい)



2024年4月14日日曜日

映画 「燃える勇者」

 1981年  日本。





アフリカで育った野生児・『ジョー』(真田広之)は、死んだ両親の遺骨を日本に納めるためにやって来た。(お金が全くないので、取りあえず密航で)


「アフリカの動物たちが俺を待っているんだ!」


すぐにでもアフリカに戻りたいジョーは、神戸から出る船(もちろん密航)に乗りこみたくて、神戸行きの列車(もちろん無賃乗車)に忍び込んだ …… 

のだが! 


列車はまるっきり反対方向の東北に辿り着いてしまう。


(困ったなぁ~。さて、これから飯のタネを探さなくちゃ …… )←(一文無しでも全然困った様子でもないジョー)


そんな折、町中を全速力で通り過ぎていく暴れ馬に遭遇。


(これこそ俺の出番!)とばかりに、簡単に馬に飛び移り静めたジョー。


この馬の持ち主で年老いた『坂本和平(かへい)』(佐野浅夫)は、ジョーにおおいに感謝した。


あっさり、坂本の牧場で厄介になる事が決まったジョーは超ラッキー。

和平と一緒に住んでいる孫の『和代(かよ)』(伊藤かずえ)も、とても嬉しそうである。


《↑『不良少女と呼ばれる』前のまだ初々しい伊藤かずえ。この時14歳》



《↑『3代目水戸黄門』様になる前の佐野浅夫さん。いかにも善人って感じ》




そうして、その夜は、たまたま和代の15歳の誕生日。

3人でささやかながら誕生日祝いをしていると、ジャーナリストをしている和代の兄・文男が、ぶらりと現れた。

「和代、コレ、誕生日のプレゼントだ!」


包み紙を開いてみるとオシャレな鏡が出てきた。

「ありがとう、兄さん!」


だが、兄を見たのはそれが最期。

翌朝、和代の兄・文男は泥酔した状態で、そのまま車で海に飛び込み、水死体として発見されたのだった。



「こんな …… 兄さんが泥酔して自殺なんかするはずがないわ!」

和代の嘆きを、ただ側で聞いてあげるしかできないジョー。


そこへ文男の昔からの友人で、同じジャーナリストの『西条』(勝野洋)がやって来た。


「和代ちゃん、兄さんから何か預かったモノはないか?! 文男はどうやら町一番の権力者・大矢グループの会長や《大矢建設》の事を独自に調べていたらしいんだが …… 」


かねてから、きな臭い噂がある《大矢グループ》。

この事件の裏には、きっと大矢グループが関わっているはずだ!


西条は相当自信がある様子で、 そんな風に断言するのだが ………




真田広之主演の映画第3弾。(第1弾『忍者武芸帖 百地三太夫』、第2弾『吠えろ鉄拳』は既に、このブログでも取り上げてあります)


で、たまたま観れたこの映画なんだけど ……



まぁ、ハッキリ言って、ど~でもいいような場面ばかりが続いて、本当に イライラさせること!💢(笑)



原因は分かってる。


冒頭にも書いたように、【悪の組織《大矢グループ》の証拠が、妹・和代(伊藤かずえ)の誕生日プレゼントの鏡の中に隠している】事は、観ている人なら誰でも察しがついて、ピーンとくるはずなのだ。


この映画は尺が90分しかないのに、映画の半分以上を使って、そこまでを、まぁ、引っ張ること!引っ張ること!


後半近くになって、和代が腹立ち紛れに鏡に八つ当たりして、割れた鏡の裏から《毒ガス製造法》の科学式を収めたフィルムを見つけるのだが ……「あぁ、やっぱりね」って感じで、既にゲンナリ気分。


それと同時に、こんなのに誰も気づけないなんて、「登場人物たちは皆、 アホ か!」って即座に思ってしまった。(この映画自体、脚本がとにかくお粗末。今の小学生でもこれよりマシな話が書けるはずである)



この映画は、他にも有名人たちがゾロゾロ出演しているのだが、まるで本筋には関係ない人物ばかりなので、ただ、映画の尺を埋めるためだけのような ……


当時『ダンシング・オール・ザ・ナイト』が大ヒットしたもんたよしのりやら、もんた&ブラザーの面々たちが、金で雇われた《不良バイカー》の役で登場するのだが、けっこうなポンコツ具合。(何度か登場しては真田広之一人に、簡単にボコられております)


大御所・若山富三郎なんて、大矢建設の雇われ運転手役で、不良バイカーとジョーたちのいざこざに、要らぬお世話でトラックで割って入ってくるだけ。(その後、留置所送り。これにて出番は終了である)


《↑必要?》


そうして、当時、jacの次世代スターとして期待されていた黒崎輝が『吠えろ鉄拳』に続いて、またもや(バーターで)登場する。



白いギターを抱えて町から町へ。

いつしか、この事件に自ら首を突っ込んでしまい、狙撃までされて痛手を負う『三浦勝』(黒崎輝)。


それでもジョーや西条にくっついて敵の本拠地に乗り込んでいこうとするのだが。(↓行く前からこんなんですもん。悲劇的な末路は、な〜んとなく想像できる)





とにかく、ここまで(1時間過ぎ)が異様に長く感じてしまい、「ハァ〜」なんて溜め息で、視聴を何度か中断したくらい。


それにしても、この映画『燃える勇者』に、他の人は(どんな評価をつけているんだろう? …… )と調べてみると、けっこうな✨高評価✨である。



えっ?なんでぇーーー?!



その疑問は最後まで、この映画を辛抱強く観た者にだけ分かる。



山の上、広大な土地を切り開き、創り上げられた、まるで要塞のような敵の本拠地。


秘密裏に毒ガスを製造して、外国に輸出しようとしている【大矢鉱山】がそこにある。








こんな場所をよくぞ探してきたよ。


こんなトンデモない場所でのアクション・シーンなら、ハラハラ、ドキドキしないはずがない!


映画は、もう、ラストまで、アクションにつぐアクション 怒涛の快進撃💥💥💥!(「今までのつまらなさは何だったのー?!」と思っていたら、アクション監督として千葉真一の名前が。流石である)



敵にさらわれた和代を救い出せ!

列車で運び出される毒ガスを守るのだ!


立て!立つんだー!ジョー!(いつの間にか作品が変わってる?(笑))



私の評価は、前半(マイナス)と後半(プラス)で、星☆☆☆でございます。






※尚、この舞台となった場所は、秋田県鹿角市(かづのし)にある【尾去沢鉱山】である。




大昔から砂金✨が取れたことで有名で、持ち主を変えては拡張していき、ご覧のように巨大化していったらしい。(1978年に閉山。映画は、そのタイミングで即、撮影されているのだ)


今(2024年)でも、その形は何とか残されていて、史跡扱いになっている。(拝観料を払えば見学もできるのかな?)


今じゃ、こんな撮影許可も簡単にはおりないだろうし、そういう意味では、この映画は希少な記録映画でもあるのだ。





実際に見にいってみるのもいいかもね。(「あ〜、ここで真田広之が撮影したんだなぁ~」って感慨深くなったりして)


お粗末さま。

2024年2月24日土曜日

ドラマ 「凄絶!嫁姑戦争 羅刹の家」

 1998年4月〜6月。




『戸越杳子(とごし ようこ)』(加藤紀子)は、明るいけど少々ノーテンキな娘。

友人の結婚式に参列して、ブーケトス👰を受け取った杳子は、すっかり浮かれて舞い上がっている。


「杳子、次はあなたの番よ!」


そう、杳子も《結婚》が決まっている。

お相手は大手商社で働くエリートサラリーマン『小椋貴史(おぐら たかし)』(保阪尚輝)だ。


そうして、とうとう貴史の実家で、両親との初顔合わせの日。

貴史に伴われてやって来た杳子は、とても緊張していた。


(まさか、こんな大きなお屋敷だったなんて …… )

小椋家は、100年以上も続いているという茶道の家元だったのだ。


そこで紹介されたのが、貴史の両親・『小椋孝夫』(田村亮)と『小椋綾乃』(山本陽子)。

妹の『紗江子』(佐藤仁美)である。(この面子が揃うだけでヤバい空気がムンムンしている!)





「まぁ、貴史のお嫁さんに、こんなに可愛らしい人が来てくれるなんて …… 母さん、とっても嬉しいわ」

綾乃は、にこやかに笑いかける。



「杳子さん、私達仲良くなりましょうね!私も近々結婚が決まっているのよ」

妹の紗江子も杳子には好意的だ。(こんなのが、いずれ真逆になるとは …… この時の杳子は、まだ知らない)


広い庭で、やっと一人きりになった杳子は、茂みの奥に隠れて食べ物をむさぼっている、奇妙な老婆(三條美紀)に遭遇する。



「許しておくれ〜!お腹が空いていたんだよぉ~!!」


(なんなの?!この人は …… !!)


それと平行して杳子の所にかかってくる謎の電話。


「あなたが見た、あの《餓鬼(がき)》のような老婆は貴史の祖母よ。離れの方に一人だけ幽閉されているのよ。小椋家ではあの薄汚い老婆の(しも)の世話をあなたにさせたいだけ。よ〜く覚えておくことね」


(↑ま~た、よけいな事を ……それにしても懐かしい公衆電話)


電話をかけてきたのは、昔から貴史に恋していた従兄妹の『涼香(すずか)』(伊藤かずえ)だったのだ。(当然、杳子と貴史が結婚するのはクソ面白くない)


どんどん、不穏な空気に変わっていく杳子の周辺 ……


そんな折も折、杳子の実家では《ガン》で闘病中だった父親が亡くなってしまう。


お通夜の晩、人の言い争う声で目覚めた杳子は、目の前で取っ組み合いをしている自分の祖母と母親・『静江』(赤座美代子)を見て愕然とする。



「この 鬼嫁 め!お前がろくなモノしか食べさせなかったから息子は死んだんだぁーー!」


「何を言うかー?!この 鬼婆 が!あたしが今までどれほど我慢してきたことか …… 謝れ!謝りなさいぃー!!


今まで仲がよかったと思っていた祖母と母親の殴り合い、凄絶な修羅場。


包丁を取り出して襲ってきた祖母を、なんとか力でねじ伏せた静江は、髪を振り乱した姿で、側にいる杳子に熱を帯びた感じで語りかけた。


「杳子、覚えておきなさい。女が間違った結婚をすると、女を醜い羅刹(らせつ)》に変えてしまうのよ」


「《羅刹》 …… ???」(ノーテンキな杳子はメジャーでもない、まるで聞いたこともない言葉にポカ〜ンとする←当時視聴してた自分も初めて知った)


《羅刹》とは、「人の心に住み着き、惑わし、人を喰らうという恐ろしい魔物、悪鬼👹」の事なのだという。


こんな光景を見せられて、近づいている結婚式にも不安な暗い影がのしかかる杳子。


(でも、私は貴史さんを愛してるんだもの …… )


その一点だけで強行に結婚式を行うも ……


出たぁーー!あの餓鬼のような老婆三條美紀が、結婚式に呼ばれてもいないのに参上!!(ダジャレかよ(笑))






杳子の指輪に噛み付いたり、ウェディング・ケーキはなぎ倒すわで、結婚式場は大パニック。

当然だが、メチャクチャな状態になってしまう。(↑この笑顔で誰が企んだか一目で分かるはず。)


溺愛する息子の結婚式を台無しにされた『綾乃』(山本陽子)は、顔を真っ赤にして怒り心頭。


「許せませんわね …… 」



いつの間にか結婚式場から祖母(三條美紀)を連れ出すと、自宅の離れでは凄絶な折檻が始まっていた。


ああ、恐ろしや《羅刹の家》……


こんな家に嫁いでしまった杳子に、安息の日はやってくるのか ……



つい先日(2024年2月20日)、女優の山本陽子さんがお亡くなりになった。享年81歳だった。


よく俳優さんや女優さんが亡くなれば、これまでの代表作がいくつか挙がって、メディアでもチラリと、その映像が流れたりするものだが、この『羅刹の家』に限っては全く無し。(まぁ、こんな内容だし、「やっぱりな …… 」とは思っていたけど)


でも、自分にとって山本陽子さんといえば、やっぱり『羅刹の家』なのだ!(貼り付けた場面が、画質の悪いのばかりでごめんなさい。.⁠·⁠´⁠¯⁠`⁠(⁠>⁠▂⁠<⁠)⁠´⁠¯⁠`⁠·⁠.)


このドラマでは、数多くのアクの強い俳優陣たちが揃って出演しているが、そんなのの向こうを張って、やっぱり山本陽子さんは最強のボスキャラ!(ノーテンキな芝居では、別次元で加藤紀子も最強クラスかも)


とにかく、羅刹の家ならぬ、この家の周辺は淀(よど)んだ 負のオーラ😰で満ち溢れている。


なにせ、呪いの藁人形🔨で、人を呪い殺す丑の刻参りが、ブームになっているような町なのだ!


最初は近所の主婦(いしのようこ)が、姑憎さに《丑の刻参り》をしているが、満願成就(願いが叶う)前に、その姿を杳子見られてしまい願いは叶わない。(残念!)


お次が、あの杳子。

祖母(三條美紀)が死んだ後、綾乃のいじめのターゲットが嫁の杳子に移り、その結果、ストレスで初めての子供を流産してしまう。


すると、杳子も綾乃を激しく憎むようになってくる。


(いつか見た《丑の刻参り》…… アレを利用して、お義母様を呪い殺してやろう …… )と。(結局、行き着く先は、こうなってしまうのでした(笑))



だが、杳子もまた、生来の人の良さが邪魔して、あともう一歩のところで断念。

満願成就は叶わないのでした。



そうして、綾乃は《丑の刻参り》の効き目を存分に知っているので、最初からやる気満々。


夫の『小椋孝夫』(田村亮)が、若い愛人・史子(ふみこ)を孕(はら)ませると、その子を呪い殺してしまおうと《丑の刻参り》を躊躇なく決行する。


こちらは無事、満願成就を達成した。(愛人の子は流産したのだ)


強い意志と精神力がなければ、《丑の刻参り》は、簡単には成功しないのである。



恐ろしい羅刹よりも、さらに恐ろしい『綾乃』(山本陽子)は、やっぱり最強。


でも、こんな家や近所には住みたくないよねぇ~


いつまでも忘れられない思い出のドラマである。(なんせ、あちこちの木には、呪いの藁人形を打ち込んだ釘跡だらけ(笑))


おしまい。

星☆☆☆☆☆。