2021年12月27日〜29日。(全3話)
2022年1月16日日曜日
ドラマ 「岸辺露伴は動かない(2021年)」
2022年1月11日火曜日
ドラマ 「南から来た男」
1985年 アメリカ。(新・ヒッチコック劇場より)
前回の百恵ちゃんのドラマ『北国から来た女』を書きながら、「あ〜、そういえば、コレと相反するようなタイトルのドラマもあったっけ …… 」と、急に思い出した。
それが、この『南から来た男』。
奇妙な味わいの短編を得意とする作家ロアルド・ダールの名作中の名作であり、これまでに何度か映像化されております。
特に『ヒッチコック劇場』では、1959年の最初に映像化がされて話題になったという。
テレビドラマなのに出演者が豪華で、あの、スティーヴ・マックィーンやピーター・ローレが出てるそうな。(マックィーンの当時の奥さま、ニール・アダムスも御出演)
いつか観てみたいものだが、残念ながら未見である。
私が観たのは、80年代にリメイクされた、『新・ヒッチコック劇場』の方。(コチラは当時ビデオ化されていた)
コチラも出演者は、中々の面子が揃っていて、なんなら1959年版よりも上かもしれない。
なんせ、『マルタの鷹』などの映画で有名な、ジョン・ヒューストン監督が、じきじき俳優として演じているのだ。(上記、写真)
他にも、
☆スティーヴン・バウアー(メラニー・グリフィスの当時の旦那さん)
☆メラニー・グリフィス
☆ティッピ・へドレン(メラニーの母親でいて、ヒッチコックの『鳥』『マーニー』に主演)
☆キム・ノバァク(ヒッチコックの『めまい』に主演)
などなど …… そうそうたるメンバーが出ている。
でも、そんな中でも、やっぱり、ジョン・ヒューストン監督の演技。
鬼気迫る迫力に圧倒されて、ビビってしまう。
そのくらい、怖い、怖〜いお話であ〜る。
眠らない街 ……… 夜のラスベガス。
カジノで負けて、スッカラカンの若い男(スティーヴン・バウアー)。
同じようにスッカランなった若い女(メラニー・グリフィス)が、オバサンのウェイトレス(ティッピ・へドレン)に嫌味を言われているのが、偶然、男の耳に入ってきた。
「あんた、あんなにボロ負けして …… ちゃんと金はあるんだろうね? 無銭飲食しようとしてるんじゃないのかい?」
若い男はなけなしの金で、若い女の食事代を払ってやると、うるさいウェイトレスを追い払ってやった。
「ありがとう」
「いや、…… 吸うかい?」
若い男は、女に煙草をさしだすと、ライターで火をつけてやった。
「立派なライターね」
「残ったのは、煙草とこのライターだけさ。」
同じようにボロ負けの境遇が二人を近づけるのか …… 同病相憐れむの感情で、二人の会話は弾みだした。
そんな二人を、さっきから遠目で伺っていた一人の老人(ジョン・ヒューストン)。
老人は近づいてくると、二人の会話に強引に割り込んできた。
「ほぉ~、こりゃ立派なライターだ。でも、ちゃんと点くのかね?」
「当たり前さ。オイルはちゃんと入ってるし消えた事もない」
「ふむ …… 大したライターだな。どうだい?私と、ひとつ《賭け》をしないか?」
「オッサン、あんたがいったい何を賭けるっていうんだ?!」
老人は表に停めてある車を見せに、二人を連れていった。
2022年1月9日日曜日
ドラマ 「北国から来た女」
1979年 4月25日。
これは『日本の女シリーズ』と銘打った平岩弓枝の名作ドラマの一本で、今回運良く視聴できました。
主演はもちろん、山口百恵ちゃん。
幼い頃に父を亡くし、病床の母も亡くなってしまった『宮川あずさ』(山口百恵)は、天涯孤独の身の上。
東北は青森から、はるばる上京してきた『あずさ』は、しばらく住み込みの店で働くことになった。
そこは、気の良い夫婦(小鹿番、野村昭子)が経営していて、従業員はあづさの他に『照子』という若い女性がいるだけの、下町の小さなラーメン店🍜。
そんなラーメン店でも、愚痴一つこぼさずに、クルクルと働く『あずさ』(百恵ちゃん)である。(こんな可愛い店員が世の中にいる?(笑) )
今日も店はテンヤワンヤの忙しさ。(百恵ちゃん効果なのか)
外は大雨☔で、出前から帰ってきた照子が全身びしょ濡れで帰ってきた。
「ちょっと、あずさ!この集金してきたお金、レジに入れておいてちょうだいね!」
カウンターに封筒をポン!と置き、それだけ言うと照子は、そそくさと奥の座敷に着替えに行ってしまった。
「あ、ハイ!」と生返事するも、お客の接客でてんてこ舞いの『あずさ』は、いつしかそれも忘れてしまい …… しばらくすると、
「無い!無いわ!集金してきた3万5千円が!」
着替えを済ませて、店に戻ってきた照子が大騒ぎしだしたのだ。
「なんで、あんたそんな所に置いたのよ?」カウンター奥から店主夫婦もやって来て、大金が消えた事に、店内は騒然としだした。
「あんたのせいよ!どうしてくれるのよ?!」
執拗に責める照子に、あずさが下を向きはじめると ……
若い男性客の一人が、スックと立ち上がって、胸元から3万5千円を取り出したのだ。
「あの、コレ、よかったら使って!」
あずさの手の平に、それを押し付けて持たせる。
突然の出来事にあずさはビックリ!
店主夫婦も照子も呆然としている。
そうして、男は飛び出すように、雨の外へ走り去っていった。
「ちょっと何なのよ~、アレ …… 」(『家政婦は見た』の大家さん役、野村昭子の声で再生ください (笑) )
こんな見ず知らずの人からのお金なんて、到底手をつけられるはずもない。(まぁ、不気味だしね)
生真面目なあずさは、「私のお給金で必ず、お支払いしますから!」と店主に約束する。
そうして、それからも、いつにもまして懸命に働くあずさ。
店には、そんなあずさに感心して、目をとめる年配の夫人(乙羽信子)の姿があった。
夫人は店主夫婦の所へ行くと、「あの〜今、出前に行かれたお嬢さん、アルバイトか、なにか?」と話しかけてくる。
「いえね、ウチの若いモンに1週間ばかり休みをやっちまったもんで、その間だけね。ウチの照子っていう従業員の幼なじみなもんで置いてやってるんですよ」
「あら、じゃあ~、ウチに来ていただけないかしら?」
店主夫婦は突然の申し出にビックリ。
「ウチもお手伝いの子が結婚して辞めてしまったものでしてね …… 主人と二人で寂しい想いをしていたんですよ。是非お願いしたいわ!」
こうして棚からぼた餅。
夫人の住む『宗方家』に《住み込みお手伝いさん》として働く事になったあずさ。
ただ、気がかりなのは、あの《3万5千円》の男のこと ……
「もし、あの人が、また、この店に来たら私が宗方家の屋敷で働いていること伝えてもらえませんか?どうしても、あのお金をお返ししたくて …… 」
「あぁ、安心しな!伝えとくよ!」
立派なお屋敷『宗方家』へ向けて。
あずさの新生活がはじまる!
2022年1月2日日曜日
映画 「サンダウナーズ」
1960年 アメリカ。
『バディ・カーモディ』(ロバート・ミッチャム)と『アイダ』(デボラ・カー)の夫婦、一人息子の『ショーン』は、家族3人で幌馬車に揺られながら、ずっとオーストラリアの平原で旅を続けている。
羊追いの仕事で食いつなぎながら、町から町へ。(広大なオーストラリアでは、数千匹の羊たちの群れを運ぶのも大変で、こんな仕事を生業してる者たちもいるのだ)
夫バディの方は、この生活に至って満足しているが、妻のアイダの方は……
(このままでいいのかしら……どこか、ちゃんとした所に定住したいわ)と、最近思い始めている。
全財産の瓶に貯めている貯金も底をつきそうなので、家を持つなんて夢の現状なのだが……(トホホ)。
とにかく一家は、遠く離れた町《カウンドウェル》まで、400マイルの距離を、1200頭の羊を追いながら運ぶ仕事にありついた。(※1マイルが1.609キロなので、ざっと計算すると639キロの距離である)
当然、こんな距離を家族だけで、大量の羊の群れを運ぶのは無理!
助っ人として、気の良い太っちょのイギリス人『ベネカー』(ピーター・ユスチノフ)を雇うことした。
さぁ、カーモディ一家とベネカーの長い旅が始まる……
殺人犯や嫌われ者の役ばかりで《バッド・ボーイ》の異名を持つ、ロバート・ミッチャム(『恐怖の岬』、『狩人の夜』、『肉体の遺産』)
綺麗だけど、神経質でお堅いイメージのデボラ・カー(『悲しみよこんにちは』、『回転』)
いつもユーモラスなピーター・ユスチノフ(『ナイル殺人事件』、『トプカピ』)
そんな個性的な面々を巨匠フレッド・ジンネマン監督(『真昼の決闘』)がまとめると、どんな作品が出来上がるのか?
こんな興味だけで選んでみた『サンダウナーズ』なのだけど……
映画はオーストラリアの大自然を見せながら、悠々とした雰囲気が漂う《アットホームなドラマ》なのでございました。
この映画、観る前からあちこちの評価を見ていたのだけど……まぁ、とにかく現代では評判が悪い (笑)。
そのほとんどが、「つまらない!」とか「長過ぎる!」なんだけど、おっしゃる事も分かる気がする。
130分超えは確かに長いし、何より物語の中に《事件》らしい《事件》が全く起きないのだ。(これが「つまらない」っていう人の大半の意見なのかも)
悪人も全く出てこないし、一家が出会う人々は、皆が気の良い人ばかり。
物語の展開の早さや起伏に、すっかり馴れ親しんでいる現代人たちには、殊更スローで退屈に見えてしまうのだろう。
でも、私は興味深く観た。(正月で時間も充分あったし。年末年始の映画としては、ちょうど良いかも)
「こんなに多い羊を追いながら連れていくのも大変だなぁ~」とか、
「あ〜、本当に羊って、ピョンピョン!跳ねながら走るんだ🐑🐑🐑」とかに、変なところでいちいち感心。(「羊が一匹、羊が二匹……」そんなレベルじゃない大量の羊を見るのも初めてかもしれない)
こんな一家は何とか無事に目的地まで羊を届けるのだが………
仕事が終わって、さっさとこの土地を離れたい『バディ』(ミッチャム)を『アイダ』(デボラ・カー)が引き止める。
「《羊の毛刈り》の仕事にありつくのよ!私も料理人になって働くわ!とにかくお金を貯めるのよ!」(なんせ家を買う資金を貯めたいし)
「えぇ〜!なんで俺が……?!」
ブツクサ言う夫バディの尻を叩きながら、奮起する肝っ玉母さんのアイダ。
息子のショーンも手伝い、すっかり一家に溶け込んだ『ベネカー』(ユスチノフ)も一緒に、集められた《羊の毛刈り》バイトに駆り出される。
そうして、今度は大量の《羊の毛刈り》を淡々とこなしていくシーンが続く🐑🐑🐑。
地味〜なシーンなんだけど、コレも私なんか感心しながら観ておりました。
ロバート・ミッチャム凄いわ!
馬は乗りこなすし、羊は追うし、羊を捕まえて毛刈りだってサクサクやってしまうなんて。(こんな事が出来る俳優が現代にいる?)
デボラ・カーにしても幌馬車を操ったり、軽々と馬を乗りこなしたり……
ピーター・ユスチノフにしても酒場で酔っ払ったミッチャム(80キロくらい)を肩に担いで、軽々と運んで歩くのだから、もうぶったまげてしまう。
地味に見えても、この映画は、現代の俳優たちと、当時の俳優たちのレベルの差を、まざまざと、我々に見せつけてくれるのだ。(本当に昔の人は凄いよ)
やがて、賭けのコイン・ゲームで良質な馬《サンダウナーズ》を手に入れたバディ。
息子のショーンが、それを乗りこなし、いざ!レースへ!
アイダの夢の家は手に入るのか……それとも、またもや貧乏暮らしの幌馬車生活に逆戻りなのか。(ここはネタバレしないでおこう)
どっちに転がっても、一家は仲良くハッピー・エンドを迎えるので、そこはご安心を。
星☆☆☆。
※羊の毛について多少調べてみた🐑。
羊の毛って《ラノリン》っていう特殊なワックスみたいな油が、けっこうベタベタ付いていて、押さえつけながら刈るのも一苦労らしい。(滑りやすい?)
もちろん、刈った毛をそのまま使えるわけでもなく、きちんと洗浄して油を落とし、加工される。
色々な人の手を借りて服飾店に並んでいるかと思うと、感慨深いものがございます。
そうして、この《ラノリン》の油さえも、化粧品に使われているそうな。
羊に無駄といえるモノは全くない!?(勉強になるなぁ~)