2019年5月5日日曜日

映画 「処刑教室」

1982年 カナダ。








原題は『class of 1984』。


1982年公開なのに、映画の舞台は1984年。(わざわざ2年後にする意味って何?)





音楽教師『アンディ・ノリス』(ペリー・キング)は、意気揚々として、新しい赴任先のエイブラハム・リンカーン高校へ向けて、車を走らせていた。

車を駐車場につけると、同じ学校で生物学の教師『テリー・コリガン』(ロディ・マクドウォール)と一緒になった。




だが、コリガンがアタッシュ・ケースの中に銃を携帯している事に、ビックリ。

「ここでは普通のことさ」

そんなコリガンは、悪びれた風でもなく淡々としている様子である。



登校中、派手な身なりの学生たちが次々とやってきてノリスは目を疑った。



入り口には、数名の警備員たちがいて、金属探知機のゲートまである。

ナイフや武器を隠し持っている生徒たちを、いちいちチェックしているのだ。


(これが高校生?何なんだ…?! この高校はいったい……)


ノリスが校長室に呼ばれると、監視カメラのモニターを見ながら、校長が、「西側でマリファナを吸っているのが2名いるぞ!」と警備員たちに指示をだしていた。


もう呆気に取られるノリス。


「この学校では授業は仕事の一部にすぎない。君にも廊下とトイレのパトロールをしてもらう」校長はそれだけ言うと、ノリスを追い払う仕草をした。



(とんでもない学校に赴任してきたものだ………)


ここまでくると、ノリスも、そう思わずにはいられなかった。



ノリスが音楽の授業に向かうと、教室の壁は、至るところにスプレーの落書きだらけ。


真面目な生徒も数人いたが、一目でガラの悪いと分かる連中が足を投げ出しながら、新任のノリスをニヤニヤ顔で見つめている。



名簿を見ると全く関係ない生徒が紛れ込んでいるのが分かった。

「君たちは出ていってくれ!」

ノリスが叫ぶが悪漢たちは素知らぬ顔。



「ねぇ、邪魔しないでよ!」一人の真面目な女生徒が言うと、「うるせぇーぞ!引っ込んでな!」とボスらしき男が立ち上がった。


その男、『ステッグマン』(ティモシー・ヴァン・パタン)は、ノリスを睨み付けると仲間と共に教室を出ようとした。


「ちょっと待て!君はこのクラスだ!君は残るんだ!」ノリスの制止の声に、ステッグマンは、罵声を浴びせると、仲間と共に出ていった。





トイレや学校の至るところでは、コカイン、マリファナなどの薬物売買。




はては、その薬欲しさに売春までも横行している。

警備員がいながらも、悪行や犯罪があちこちで満ち溢れている高校。




悪の巣窟、『エイブラハム・リンカーン高校』……ノリスの登校一日目は、こんな風にして終わったのだった ……





もう、本当に、やりたい放題が横行する、こんな学園に映画とはいえ呆れた。(よく廃校にならないものだ)




日本の「スクール・ウォーズ」なんてドラマもあったが、もはや、スポーツなどで、どうこうなるレベルじゃない。





真面目な生徒に、薬を売って、その生徒は副作用で、星条旗のポールによじ登って転落死してしまうし、

ノリスは、自宅前に停めてあった車に火炎瓶を投げ込まれて爆発させられるし、


真面目な生徒『アーサー』(まだ売れる前のマイケル・J・フォックス)は刺されて意識不明になる。(可哀想なマイケル)





生物教師『コリガン』(ロディ・マクドウォール)は、生物室で飼っていたペットを残忍に殺されて理性までも失ってしまう。
(ここまで書くと、本当に無能な警察は、高い税金貰って、何をしているんだ!と言いたくなってしまう。)


「コイツらには、こうするしかないんだ!!私の大事なペットを殺しやがって!!」

不良たちに銃を向けながら授業をするのも分かる気がする。(あわやというところでノリスや警備員に取り抑えられるが)




そして、もはや道連れとばかりに、不良グループに車で突っ込んで行き、自ら自滅するのは哀れ。





でも、真底腐りきったこの連中が、ここでおとなしく引き下がるわけがない。



このステッグマンと仲間の不良たち、今度はノリスの妻を、集団レイプして、連れ去ってしまうのだ。(もう、こんなの『鬼畜』以外の言葉が見つからない)




最後、我慢の限界を超えて、怒りに燃えたノリスが報復するのも当たり前だ!



殺人マシーンと化したノリスには怖いものなどない!


「お前らは、もう人間じゃない!!来るなら来い!!」


襲ってきた不良を、工作室で、むかえうち、回転する電気ノコギリに、不良を押し付ける。(ヒェーッ!)




駐車場では、ガソリンを床に撒いて、不良を待ち構えていて、バーナーで一気に点火する。



床に伝わった豪炎は、不良の足元まで、アッという間に伝わり、「ギャアァー!」と地獄の断末魔の悲鳴をあげながら丸焦げ!🔥(ノリスに敵なし!)




体格のいいジャイアンみたいな男は鉄パイプで滅多うちで即死させる!(もう、手加減なんてするもんですか、ボッコボコ!)



派手なケバイ女はノリスを牽き殺そうと車で突っ込んで来るが、ノリスが避けると壁に激突して、天井に吊り下げられていた車が真上から落ちてきて、ペッチャンコ。(これは自業自得!)




そうして、最後、ボスのステッグマンとの屋上の格闘。




人質にされた妻を切りつけようとするステッグマンに、命がけで飛びかかるノリス。



大乱闘の殴りあい!

ボスのステッグマンが、格闘のすえ、屋上にあるステンドグラス窓から転落する。



それでも、命からがら片手でロープに捕まりながら、

「ねぇ、先生助けてよ!まだ、未成年なんだよ!」って命乞いをしても(何を今更、誰が助けるかよ!ボケが!)と思ってしまった。



それでもノリスは教師。



手を差し出して引き上げようとするが、ポケットからナイフを出して切りつけようとするステッグマン。(ほれ!見たことか!コイツらに慈悲の心なんて、いらないのだ)



その後、手をひっこめたノリスに、自業自得のステッグマンは、まっ逆さまに転落しながら、ロープが首に絡んで、首吊り状態。


そして絶命。
(ザマーみろ!つい叫んでしまった!!)



ノリスは、なんとか妻を助けだし、映画はエンドマークとなる。



なんだか最初は、呆れ返りながら観ていたのに、気がつけば、だんだんノリスに感情移入していき、最後には一緒に怒り、闘い、エンドマークがでると、((;´Д`)ハァハァ)疲れきってしまった。



そのぐらい夢中になって、手に汗して観ていたんだろう。

そんな自分にもビックリ。




でも、こうも思った ………

こんなの、絶対、今の地上派で放送なんて無理だろうとも ………(よく放送できたよ。時代が時代とはいえ、当時に ……( ; ゜Д゜))




ここで、いつものように出演者についてダラダラ書いてみようと思うので(またか!、と思う人もいるだろうが…)お付きあい下さいませ。





ペリー・キング ……主人公ノリス役。

この人、凄いハンサムである。



この人のハンサム具合を見たい方は、『マンディンゴ』をお薦めする。

黒人奴隷を扱った映画だが、あまりのハンサム具合に、奴隷の女性たちも進んで自らの処女を捧げるくらいなのだ。(映画はキワモノ的で酷評されたらしいが、ちゃんとDVDも出ているらしい)


もう少し人気が出てもよかったはずだが、あまりその後は、出演作に恵まれなかったか…。



それでも今ではダンディーな71歳のおじ様になっている。(やはりハンサムは歳をとってもハンサムなのだ)







ロディ・マクドウォール ……途中で理性の高がハズレて、いっちゃった生物教師役。



『猿の惑星』では特殊メイクゆえ顔さえ分からず、こんな映画でもあまり良い扱いされていないし、トコトン不遇な方でした。あ、そうそう、クリスティーの『地中海殺人事件』にも出ていましたっけ。


この人の若い頃を見ると、アニメ『トイ・ストーリー』のウッディに似ているように見えてしまう自分です。






マイケル・J・フォックス ……『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でブレイクする前のマイケル。

丸々ぽちゃぽちゃしている。


身長の低いマルマル(失礼!マイケル)が、不良に絡まれているシーンは、ほんとにイジメにあっているようで可哀想。



それから数年後、一世一代の当たり役がめぐってくるとは ……

でも、その後にくる難病との闘い … 人の人生分からないものである。




そして、この後、この映画には、続編、さらに続編が出来たのを知っているだろうか?




『クラス・オブ・1999』と『クラス・オブ・1999 Ⅱ』なる作品。



「もう、この不良たちに立ち向かうには、生身の教師では無理だ!」って事で、いきなりSFの世界。(?)


『アンドロイド教師』と不良たちの殺戮バトルになっていくのだ。(不良でも生身だよ!圧倒的にアンドロイド教師が強いに決まっているじゃないか!)


出演者もすべて変えて、なんじゃコリャ~!

映画『処刑教室』にハラハラ、ドキドキした自分は、いったい何だったのか ………



別物!そう、別物です!




あ、そうそう、『処刑教室』でしたね、星☆☆☆☆です。

(でも、ゲテモノ見たさに『クラス・オブ・1999』も観てみたい気がする私です)

2019年5月4日土曜日

映画 「善き人に悪魔は訪れる」

2014年 アメリカ。






『コリン・エヴァンス』(イドリス・エルバ)は、5人の女性を次々と殺したが、警察は、それを立証できなかった。

だが、その後、バーでの痴情のもつれによる乱闘騒ぎで、男を殺してしまい、現行犯で逮捕されたのだ。

    ー  そして5年の服役。


刑務所では、模範囚として過ごしてきたコリンにチャンスがめぐってきた。

仮釈放申請の為、テネシー州の審査委員会にかけられる事になったのだ。


メディアは、そんな殺人鬼コリンが、わずか5年で出所してくるんじゃないかと、朝から騒いでいる。


刑務所から、テネシー州まで長い距離を護送され、ズラリ並んだ審査委員の前に座らされて、懸命に自分の弁明をするコリン。

「バーでは馬鹿な事をしました。でも、あの時死んでいたのは、自分だったかもしれない……。刑務所では反省しました。囚人たちに字も教えました。私にチャンスを下さい!お願いします!」


必死のコリンの弁明は、一人の委員の反対で簡単に却下された。


「スミマセン、エヴァンスさん。全員一致が条件ですので……また、5年後に…」



帰り道の護送車の中、コリンは絶望していた。

(…… 後、また5年だと?嫌だ!戻りたくない!)

コリンは、護送中の警官ピートを、隙をみて羽交い締めにすると、ピストルを奪った。

そしてためらいなく、警官や運転手を射殺したのだった……。


同じ時刻、ジョージア州アトランタ。


『テリー・グレンジャー』(タラジ・P・ヘンソン)は、産まれたばかりの赤ん坊と、幼い娘ライアンの世話に悪戦苦闘していた。


夫のジェフリーは、子育てに無関心で、今夜は夫の父親の誕生日で留守になる。

(…それに、なんだか、ここのところ冷たいし……イヤ!子供たちにとっては良い父親なんだから……)


テリーの暗い気持ちを吹き飛ばすように、近所をランニングしてきた親友のメグが、明るくひょっこり現れた。

「今日は、ジェフリーも居ないし、後で来ていいかしら? 今晩、女同士で呑みましょうよ!とっておきのワインを持っていくわ!」


明るいメグ…そんなメグとのお喋りは、つかの間、テリーを元気づけた。


(だけど、今夜は嵐になるはず……)

空は暗く、重い雲で覆われ始めていた。


逃走したコリンが、向かった先は逮捕される前に付き合っていた恋人のところだった。


コリンが奪った車で駆けつけると、ちょうど恋人の浮気現場に遭遇してしまう。(なんて間が悪い)

頭に血がのぼったコリンは、家に帰り着いた恋人を滅多殺しにした。(こんなのを見ると減刑却下は正解かも)




大雨の嵐の中、車で立ち去るコリン。

だが、車をぶつけてしまい、降りるとコリンは雨の中、歩き出した。


しばらくすると、近くに灯りがみえる。


それはテリーと子供たちが住んでいる家だった。

インターホーンを押すと、中からテリーが現れた。

「どうしたの?」

「スミマセン、車が壊れてしまって電話をお借りしたいのですが……携帯を忘れてしまって……」


ずぶ濡れのコリンが申し訳なさそうにいうと、根っから人の良いテリーは、電話を貸して、レッカー車を呼ぶまで、ここにいればいいと言ってくれた。


「とにかく中に入って!」

テリーは、殺人犯コリンを中に引き入れたのだった……。



イドリス・エルバが、凶悪殺人鬼に扮して主演したサスペンス。


まだまだ、主演は少ないが、ここ最近、なぜかこの人に、スポットがあたりはじめている。


何だろう、突然のこの人気は…?


米ピープル誌の「もっともセクシーな俳優」に選ばれる。(黒人ではデンゼル・ワシントン、ドウェイン・ジョンソンに続いて三人目)


出演作も「マイティーソー」、「アベンジャーズ」、「スター・トレック」、果ては、最近では「ワイルドスピード」までかりだされている。(まぁ、主演じゃないのだが)


ダニエル・クレイグの007の後釜に、この黒人のイドリス・エルバの名前があがり、本人も悪い気はせず、オファーがあれば、「考えてみる」と言ってるらしいが…。(現在46歳で、本人も年齢的な事もあり、まぁ、少しだけ消極的)


見た目、普通のオッサンに見えるのだが(こんな事言うとアメリカ人に袋叩きにされるだろうか)



それでも現在のアメリカ人は、イドリス・エルバが大好き。


性格がいいのかな?

よく分からないが、多分、今、人生の追い風が吹いているのだろう。


この映画のタイトルを借りれば、『善き人には幸運が訪れる』ってところだろうか…。



これから、この人が、前述のように、デンゼル・ワシントンやドウェイン・ジョンソンのいる位置まで、本当にかけあがる事ができるか、どうか、主演作があれば見守ってみたいと思います。



あ、そうそう、映画は、よくある展開の、どこかで観たような普通のサスペンスでした。


退屈はしなかったけどね、星☆☆。
(それにしてもねぇ~アメリカ人の趣味はわからん。極々普通のオッサンに見えるのだが)←まだ言ってる

2019年5月2日木曜日

映画 「ジャガーノート」

1974年 イギリス。






1200人を乗せた大型豪華客船『ブリタニック号』が、揚々と出港した。


乗客たちは、豪華客船の中で、食事を楽しみ、ゲームをして、催し物を楽しむ。





だが、次第に海は荒れはじめ、悪天候の様相。

船長の『アレックス・ブルネル』(オマー・シャリフ)に機関室から連絡が入った。



「なんだか訳の分からないドラム缶が、置いてあります」


ブルネルは、何の気なしに命令した。

「片付けておけ!」と。





同じ時刻、ロンドンで家族と過ごしていたブリタニック号の船主『ニコラス・ポーター』(イアン・ホルム)の自宅に電話がかかってきた。


「わたしは《ジャガーノート》。ブリタニック号に7つの混合爆薬を仕掛けた。精密な仕掛けの爆薬はタイマー式で、翌朝に爆発するようにセットされている。無理に解除しようとすれば1200人は、木っ端微塵だ! 爆弾解除はこの私しか出来ない」


「いったい何が目的なんだ!」

ニコラスが言うと、《ジャガーノート》は、解除方法を教える見返りとして50万ポンドの金額を要求してきた。(結局、金目的かよ)



ニコラスは、このいきなりの電話を本当かどうか疑った。


それが電話の向こうの《ジャガーノート》にも伝わったのか、《ジャガーノート》は続けてこう言う。



「今から、その証拠に一つの爆弾を爆発させる。死人が出ない事を願うよ」

《ジャガーノート》はそれだけ言うと電話は突然ブツリときれた。





同じ時刻、ブリタニック号の甲板では、ドガーーン!爆発が起きた。

船員が、その爆風に吹き飛ばされて怪我をおう。



犯人は本気なのだ!


ニコラスは警察に連絡した。




この事件は、政府、イギリス海軍、警察の三つ巴の連携であたる事になった。


「決して、我々はテロには屈しない!」


政府関係者の意見は、これに全員一致して、断固としてテロリストに立ち向かう姿勢である。




早速、政府は爆弾処理のエキスパート『ファロン』(リチャード・ハリス)率いるチームに、爆弾処理を依頼した。


ファロンたちチームは、荒れ狂う海に漂う《ブリタニック号》に向けて、ヘリで出発する。




一方、スコットランドヤードの警視、『マクロード』(アンソニー・ホプキンス)は、特別捜査班を率いて、爆弾設計のプロを何人かリストアップして、容疑者を絞り出すよう動きだした。



時は刻々と進んでいく………。







《爆弾魔》モノってジャンルがあるなら、この映画は、その元祖にあたるんじゃないかな。


かくいう私、この映画の事は、昔から大体の筋書は知っていたのだが、観たのは今回初めて。




あまりにも、この映画のラストが、あちこちのメディアでパクられていたり、パロディー化されていたりして、観る気を削がれてしまった感もあり、今日までに至ったわけである。


前回の『ジェット・ローラー・コースター』に少し失望してしまって、ならば、このジャンルのメジャーな作品を!と手にとったのだが……。





観た感想、まぁ、面白かったです。

でも今、観ると、ちと古さも感じるかな。





勘違いしていた部分もあって、映画のタイトルの『ジャガーノート』がてっきり船の名前だと思っていたのに、犯人の名称だったとは…。


《ジャガーノート》の意味は、止めることの出来ない巨大な力、圧倒的な破壊力。



自分の爆弾技術に絶対の自信を持つ犯人が、名乗るのも分かるような気がする。





後、この映画も、けっこう有名どころの俳優さんたちが出ていて、それについてもチョコチョコ書いてみたいと思う。




リチャード・ハリス……この映画の主人公で爆弾処理の専門家ファロンを演じている。



リチャード・ハリスといえば、ハリーポッターの初代ダンブルドア校長が、有名だが、この『ジャガーノート』を観て思ったのだが……



…………ふ、老けてる。(この人って、昔からお爺さん顔だったんですね)



多分、この時で44歳くらいのはずだが、……額は皺が何重にも重なり、法令線も深く刻まれていて、この時から、もうお爺さん。



この映画では、その老けた顔に反比例して、ビートルズのようなオカッパ頭をしているが、全然似合ってない!!


まるで修道士みたいにしか見えない!(ちょっと!主人公なんだからさ、ちゃんとしたスタイリストはいなかったのかなぁ~)
と、いちいち突っ込みたくなるような風貌である。





オマー・シャリフ……ブリタニック号の船長。



アラブ人らしく、このお方も1度見たら忘れられないくらい濃い顔の持ち主。


太い眉、デカイ目、デカイ鼻、デカイ口髭、デカイ口、そしてとどめにデカイ歯はスキッ歯。(顔が画面から迫ってくるように思えるほどインパクト大!)


この人が出てくると、お正月の獅子舞を思い出すのは、何故なんだろう…(笑)





イアン・ホルム……ブリタニック号の船主ニコラス。


イアン・ホルムは『フィフス・エレメント』の神父役が有名か……。

前述の二人の顔インパクトが強すぎて、この映画では、ごくごく普通の中年のオジサンに見えてくる。





アンソニー・ホプキンス……スコットランドヤードの警視役。



さすがに若い!若いホプキンスの姿なんて新鮮だ!


だが、この映画では同系統の顔で似ているデヴィッド・ヘミングスも出ていて区別しにくかった。

若い分、まだまだ眠れる個性を隠しているっていったところか。





★デヴィッド・ヘミングス……『サスぺリア2』で主演をつとめた彼は、ここでは爆弾処理班でファロンの有望な弟子チャーリーを演じている。



前途有望な筈なのに、犯人の仕掛けたブービー・トラップにまんまと引っ掛かり、あえなく爆死してしまう。合掌!(ホプキンスと顔が似ているから、早々に殺されてしまったのかな?)




と、まぁ、色々、言いたい放題書いてみたが(ほとんどが顔の事ばかりだが…)俳優たちは、いずれも名優と言われる方々ばかりを揃えていて、緊張感の引っ張り方は最後まで、流石である。




例のラストシーン、爆弾に仕掛けられたトラップ。



「赤か?青か? どちらの導線を切れば助かる?!」



なんてのは、どんだけ、いろんなところで模倣されただろうか……。



自分が覚えているのでも、『古畑任三郎』、『キャッツ・アイ』、『パトレイバー』等々……枚挙にない。


とすれば、この映画の与えた影響って『ジャガーノート』って名前のごとく、圧倒的な破壊力だったんだろうな、当時は。



さまざまなネタ元として、観る価値あり。


星☆☆☆。

※それにしても、野郎とオッサンばっかりの絵面は、あんまり美しいもんじゃないなぁ~ (笑)


2019年5月1日水曜日

映画 「ジェット・ローラー・コースター」

1977年 アメリカ。





遊戯施設『オーシャン・ビュー・パーク』は、大勢の人で賑わっていた。


メリーゴーランド、射的、…あらゆる娯楽が人々を楽しませ、中でも、最大の呼び物は、ジェット・コースター。


営業は夜間までも続いていたが、人が途切れる事はない。




そんな中で、一人の作業員姿の男が、コースターの点検にあたっている。

ここに40年勤続している清掃の老人は、それを見かけたが、いつもの事で、不審にも思わなかった。



やがて、若い男女が乗り込み、興奮とスリルを求めてコースターは、レールの上をゆっくり上昇していく。


そして、頂上までいくと、一気に加速して下り走り出した。

「キャー!」

「ワァー!」興奮で嬉々とした叫び声をあげる乗客たち。



コースターが、右に左にうねりながら進んでいく。

そして、はるか先には、さっきの作業員が点検したレールが見えてくる。


そのレールの下に仕掛けられた『何か』が、いきなり爆発した。



レールは片方が、異様な形で、折れ曲がり、ひしゃげている。

そこへコースターが加速を続けながら迫ってくる。



そして曲がったレールに乗り上げるとコースターは、当然のように空中に投げ出され、人々が集まる広場に、勢いよく落下した。


「キャー!!キャー!!」


先程の興奮とは違う叫び声が、辺りを駆けめぐる。


投げ出された人々は、鮮血にそまり、バラバラになったコースターは、あたりを炎上させて、大惨事のありさま。


大勢の死人や怪我人、逃げまどう人々でパニック。

そう、まるで、あたりは一瞬で、地獄絵図と化したのだった。





それと同時刻、ローラー・コースターの検査官『ハリー』(ジョージ・シーガル)は禁煙治療に来ていた。



タバコを吸えば、強い電流が流れる仕組みの治療である。(痛みによる条件反射で禁煙とは……でも、これが当時としては最先端の治療なのだ)


まるで《パブロフの犬》のような気分になりかけていた頃、ハリーあてに電話がかかってきた。


(誰だ?こんな所まで…)



禁煙でイライラしているハリーがでると、相手は上司の『ダヴェンポート』(ヘンリー・フォンダ)。


「すぐに『オーシャン・ビュー』に行ってくれ!大変な事になった!!」

「何事です?」

「ローラー・コースターが脱線事故を起こしたんだ!!」ダヴェンポートは、そう言うと電話をきった。


(そんな……3ヶ月前に検査したばかりだぞ…)


ハリーが、車をとばして、急いで現場にかけつけると、あたりは大勢の死傷者たちを担架で運んでいく救急車や警察で騒然としていたのだった……。







ジェット・コースターを絡めたパニック・サスペンス。


さぞや、ハラハラ、ドキドキさせてくれるのだ、と思いきや……






この後、爆弾騒ぎは、他の遊戯施設でも起きて、関係者たちを集めた席に犯人から、要求のテープが届く。

「爆破されたくなければ100万ドル払え!」と。


そこに居合わせたハリー。



強迫された関係者の前で、

「この犯人は一筋縄じゃいかない!」とか「頭がいい!」なんて褒めちぎるのだから、それを盗聴していた犯人が、気を良くして、「金の受け渡し人は『ハリー』にしてくれ!」と直々のご指名をうける。



そうして、FBIの監視下の下、指定された遊戯施設の中で、金を詰めこんだアタッシュケースを持ったハリーは、犯人の指示で、あちこち駆けずりまわる事になるのである。




こんな風に書くと、「さぞやハラハラした展開が待ち構えているんだ!」

なんて、おおいに期待してしまうのだが、……それが全然、そうならないのが、この映画の珍しいところ。




この映画の失敗は、脚本やら演出もそうだが、主演のジョージ・シーガルによるところが、一番大きいと思う。



この、ジョージ・シーガルという人が、どこまでも、根がスットボケ~というようなヒョウヒョウとした雰囲気を常に醸し出すのだ。


コメディーなら、この雰囲気も充分いいんでしょうけど、こんな緊張感を求められるサスペンスにはいかがなものか?




何気に、せっかく、この映画は名優たちがそろっているのに……。



上司の役のヘンリー・フォンダや、FBI捜査官のリチャード・ウィドマーク。



犯人役、「ジョニーは戦場へ行った」のティモシー・ボトムズ。


キーファー刑事には、「ダーティハリー」の上司役で有名なハリー・ガーディノ等々と……。



だからこそ、この出来には、「う~ん、もうちょっと何とかなったんじゃないか」と残念でならない。




犯人にまんまと、やりこまれてアタッシュケースのお金を持ち去られた『ハリー』(ジョージ・シーガル)に、厳しい顔をしたFBI捜査官『ホイト』(リチャード・ウィドマーク)が言う。

「何、ニヤニヤしてんだ!!」、と。



(本当に観ているこっちも言いたい! 全然悪びれても反省もしていない顔つきなのだから、後ろから蹴りとばしてやりたい。リチャード・ウィドマークが、イライラする気持ちも分かるよ)




話の中に出てくるハリーの家庭事情も、まったく、いらないエピソードだった。
(離婚して、それぞれ新しいパートナーを見つけてるんだけど、一人娘と月に何度か会う協定をしている)


このハリーの前妻や娘なんかも、最後まで何の話にも絡んでこない、無駄な登場人物。




普通なら、映画のクライマックスに、追いつめられた犯人が、偶然、遊園地に現れたハリーの娘を人質にするんじゃないか?………くらいの事を考えると思うのだが、そんな事も、まるで起きない。


現場の遊園地から、「じゃあね!」と言って、さっさと帰っていく娘。(なんじゃ、そりゃ?!、拍子抜けである)





このジョージ・シーガルの髭も似合ってるのか?(なんだか最後まで喜劇役者に見えてしまった)


映画は星☆☆です。



※ただ、GW中、どこにも行けない人は、この映画を観れば、ジェット・コースターに乗っている雰囲気だけは味わえると思います。


この映画の役割って、まさにそれ!


遊園地の雰囲気に浸りたい方には、最適かもしれないかも、と少しのフォローをいれておきましょうかね。