2025年9月26日金曜日

MV 「南野陽子の『ときめき、ください。』」

 1986年  7月。




1985年にデビューしてから、ちょうど一年くらい、『スケバン刑事Ⅱ』が始まって半年が経った頃に発売されたナンノ(南野陽子)の初ミュージック・ビデオである。


同年、4月に発売されたばかりの初アルバム『ジェラート』からも抜粋された曲がいくつか並ぶ。(『春景色』、『花びらの季節』、『潔白(イノセント)』、『涙の海で眠りましょう』 )


他にもデビュー曲『恥ずかしすぎて』から始まり、『さよならのめまい』、『悲しみモニュメント』などなど ……


それでも、それらを足しても、わずか30分程度の短いミュージックビデオ集。



このビデオが発売された当時も、やっとシングル3曲目『悲しみモニュメント』がトップテン内にギリギリ食い込み、世間的にも認知し始めれた頃だった。

なんせ年配の方には、よく名前を『南田洋子』と混同され間違われていた。(スケバン刑事で共演していた暗闇指令役の長門裕之さんの奥方様ね)


曲と曲の合間には、初々しいナンノが精一杯自分語りをしている。

その中で、自分の言葉でハッキリと、「スターになりたいです!」と言っていた。

それが、とても印象深くて今でも覚えている。




あの頃に戻って「大丈夫、君はきっと《大スター》になれるよ」と言ってやりたいものだが、40年前は、今現在のことなんて自分にも想像すらできない遠い未来だったのだ。


ナンノより、ちょうど一歳ばかり年下の私。

それぞれ生きてきた場所や境遇は違っていても、(あれから40年という長い時間を同じように生きてきたんだなぁ〜)と、最近同世代のアイドルたちを観かけると、感慨深く思えたりして ……

それだけ自分も歳を取ったってことか(泣)。


このビデオを観かえすと、若くて悩みなんてまるで無かった、あの頃に戻れるような気もする。




ウェディングドレス姿を披露してみたり、着物で竹とんぼ(?)を回してみたり ……

果ては、『スケバン刑事Ⅱ』のセーラー服姿で視聴してる人に突然土佐弁で語りかけたりもしている。(「何よそ見してるんじゃ!おまんに命預けても良いと思ってるじゃぞ!」なんて可愛らしい叱咤。)


こんなお宝のようなMV。

フアンは襟を正して観なければダメ!、なのであ〜る。