1990年 アメリカ。
映画公開は1990年だが、この、《 Ⅲ 》は、《 Ⅱ 》と同時に撮影されている。
それで良かったと思う。
1990年には、マイケル・J・フォックスのパーキンソン病が発病していたので。
ギリギリ間に合った感じだ。(その後も病気を隠しながら何本か映画に出演しているのだが、相当辛かったはず)
それにマイケルの年齢的なものもあった。
この《 Ⅲ 》の時には、既に29歳。
いくら童顔でも、高校生で17歳の役なんて、これ以上の年齢ではさすがに無理だろう。(これも見た目からしてギリギリセーフだった)
《 Ⅱ 》の最後、何とか1955年のビフからスコアbookを取り返して燃やす事が出来た『マーティ』(マイケル・J・フォックス)と『ドク』(クリストファー・ロイド)。
(これでひと安心……歴史は守られて、1985年は元通り。やっと帰れるぞ)
そんな安堵したのも束の間、ドク(1985年版)を乗せたデロリアンは突然、雷に打たれてしまう。
回路の語作動により、デロリアンはマーティの目の前で忽然と消え去っていった。
雨の中、1955年の世界に、ひとりマーティをポツンと置き去りにしたまま ………
「どうすればいいんだぁぁー! これじゃ、1985年に帰れないじゃないかぁぁぁーーー!!」
(本当に、この後の展開をどうするんだろ?、とハラハラ観ていたら …… さすがである!この脚本家は天才だ!!)
どしゃ降りの雨にうたれるマーティに近づく一台の車。
「あなたがマーティ・マクフライさん?これは貴方宛てへのお届け物です。」
それは、1885年の世界にとばされたドクからの遺言状だったのだ。
「1955年の、この日の、この時間に渡すよう、今まで70年間保管されていたのです」
(やったぞ!ドクは1885年の世界で生きているんだ!!)
1955年に存在しているドクを探し出して、マーティはその封書の中身をドクに見せた。
タイムスリップしてしまった1885年のドクの手紙を、1955年のドクが読み上げているという珍妙な絵面。(あぁ、ややこしや(笑))
「なになに……『1885年では、壊れたデロリアンを修理する部品が、まだ存在しない。私は廃坑にデロリアンを隠した。上手くいけば、1955年の私が見つけて、デロリアンを修理できるはずだ。その修理方法も記載しておく。』……なるほどなぁ~」
自分で書いた手紙を、自分で読んで感心しきりのドク。
早速、翌日、マーティとドクは、廃坑に向かってデロリアンを見つけた。
「やったぞ!これで未来に帰れる!」
だが、喜んだのも束の間、廃坑のそばで、もうひとつ、1885年に亡くなったドクの墓を見つけてしまった二人。
「何じゃこりゃー?!これがワシの墓ぁー?」
1955年のドクは、自分の墓の前で驚き桃の木、右往左往だ。
墓石には、『ビュフォード・タネンに背後から撃たれて死亡』と書かれていた。(またもや、ビフ・タネン。もう、逃れられないほどの腐れ縁だ)
日付は、この遺書めいた手紙を書いてからすぐ後のこと。
「こうなりゃ、未来(1985年)に戻る前に、1885年に行ってドクを助けださなきゃ!!」
デロリアンのタイム回路を修理して、いざ、出発!
「頼んだぞー!マーティ、ワシを救ってくれよー!!」1955年のドクに送り出されるマーティ。
さぁ、最後の旅。
1885年の時代へGO!!
最後の『バック・トゥ・…』も手抜かりなし。
どこにも矛盾や辻褄の合わない点なんて、見つからなかった。
ここに書き出してみた前置きなんて、改めて、書きながら驚いてしまう。
よく、こんな展開を思いついたものだ。
並みの凡人には、とても思いつかない発想である。
この脚本家ボブ・ゲイルは天才だ。
そして、それを上手く映像にしてくれたロバート・ゼメキスもありがとう。
割り算なら小数点もださないほど、これぞ完璧な仕上がり具合。
タイム・パラドックス映画としては、満点をさしあげたいくらいだ。(これを観た後では、尚更、『ターミネーター:ニュー・フェイト』のヘナチョコさが分かるはずである)
ただ、広大な西部の町では、マイケル・J・フォックスの身長の低さが、ことさら目立ったくらいだ。
もう、10cmだけ身長が高ければねぇ~。(わたしゃ、も少し背がほしい~(笑))
西部の町で、マーティが名前を聞かれて、
「ク、…… クリント・イーストウッドです」なんて名乗るのは、いいのかな?(笑)
今回はドクの恋愛にからめたお話だったけど、ドクって酒が一滴も飲めない人なのでした。
フラれて、やけ酒を煽ると、そのまま失神。
バタン!キュー!!
酒場の主人が、
「俺の作った特性ジュースならすぐに目を覚ますさ」なんてのはいったい何が入っているのやら。(見た目ヘドロジュース)
もう、10cmだけ身長が高ければねぇ~。(わたしゃ、も少し背がほしい~(笑))
西部の町で、マーティが名前を聞かれて、
「ク、…… クリント・イーストウッドです」なんて名乗るのは、いいのかな?(笑)
今回はドクの恋愛にからめたお話だったけど、ドクって酒が一滴も飲めない人なのでした。
フラれて、やけ酒を煽ると、そのまま失神。
バタン!キュー!!
酒場の主人が、
「俺の作った特性ジュースならすぐに目を覚ますさ」なんてのはいったい何が入っているのやら。(見た目ヘドロジュース)
何はともあれ、マイケルも、クリストファー・ロイドも、そしてリー・トンプソンも、皆さんお疲れ様でした。
映画は、気持ちよく《THE END》のマークで終わりを迎える。
映画は、気持ちよく《THE END》のマークで終わりを迎える。
そして、色々な年代の『ビフ』役を演じたトーマス・F・ウィルソンは、私の大のお気に入り。
毎回、毎回、最後には馬糞の下敷きになるビフ。
そんな、あなたが大好きです(笑)。
星☆☆☆☆☆であ~る。