ラベル 俳優:デンゼル・ワシントン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 俳優:デンゼル・ワシントン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年7月18日土曜日

映画 「ザ・ハリケーン」

1999年 アメリカ。






デンゼル・ワシントンが俳優として、有名になるにつれて、その人種ゆえに、(ヤッパリ避けて通れないような、これは題材なのかなぁ~……)、と当時、思ったものだ。


《 黒人差別問題 》………。



実話、『ルービン゛ハリケーン゛カーター』の物語をデンゼル・ワシントンが演じている。





黒人ゆえに、不遇な扱いに苦しみ続けた伝説のプロボクサー、カーター。


11歳の時に白人の金時計を盗んだ疑いで、少年院行き。


捕まえた白人警官たちは、

「こいつは、子供とはいえ黒人だぞ!」とまるで容赦なし。


10年間の刑期で少年院行き(長い!)になってしまう。


そんな『カーター』(デンゼル・ワシントン)は、20歳の時に、あと少しの刑期を残して脱走。



夜の暗闇の中で、逃げながら、「やっと自由だぁー!」と叫ぶ。



軍に入ったカーターは人生をやり直そうとしていた。


だが、そこにも警察がやって来て、「カーター、残りの刑期のお勤めだ」と言うと再逮捕。


(俺はずっと刑務所のままか……)



だが、カーターは決意し、懸命に身体を鍛え始めた。夜も昼も……、一日中。


(もう、誰も俺に触れさせやしない!他の誰よりも強くなってやる!!)



やっと出所すると、カーターは、プロボクサーになり、破壊的な強さで、並みいる敵を次々とノックアウトしていく。


そして、圧倒的人気で世間を騒がす事になる。



だが、そんなカーターの活躍を面白く思わない白人警官たち。


「盗人のくせに調子にのりやがって……」



ある夜、白人が3人殺される事件がおきて、運悪く現場を通りかかったカーターは、白人警官たちに逮捕されてしまった。(いわれない罪で)



「俺は誰も殺していない!!」

そんな訴えも、黒人というだけで無視されて裁判でも有罪になり、またもや刑務所暮らし。



どこまで理不尽な人種差別に苦しめられるのか………こんなカーターは獄中で悩み考え、いつしかタイプを打ち始めた。



書き出した、それは、《今までの自分の物語》……。



やがて、一冊の本として出版されると、その本は、一人の黒人少年『レズラ』の目にとまる。

「ルービン゛ハリケーン゛カーター ……?」


読み進むうちに、カーターの綴った言葉に感銘するレズラ少年。



レズラはとうとう、刑務所にいるカーターに会いたくなって、たまらずに面会に行ってしまった。


「はじめまして、僕、レズラ・マーティンです」


このレズラとの出会いが、再び、カーターの運命を揺り動かすのだが………。





最近、またもや黒人の人種差別問題で揺れ動くアメリカ。


連日、過熱しているデモ隊のニュースがメディアを騒がしている。


そんな状況を見ると、この『ルービン゛ハリケーン゛カーター』の免罪事件の時代と、あんまり成長していないような気がしてならない。




差別の裏側にあるのは、間違いなく、

「俺は、お前らよりも優れているんだ!」という、《 傲り(おごり)》だ。



そんなモノ、誰が決めて、誰が計れるというのか?



自分勝手な思い上がりなだけである。



人種差別だけでなく、性差別でも、職業差別でも、そんな《 差別的 》な考えに支配されている人の顔は、見るもおぞましく、とても醜い。



そして、話はかわるが、うちの上司の顔は、ひどく醜い。(笑)



先日も、《 個人の人格否定 》や《 職業差別 》で、言い争ったばかり。

本社の社長や部長に、直接、相談して何とか収まったけど……それにしても、まだまだ、こんなのが令和の時代にいるなんてね。(アホか)




リーダー選びは、慎重にやっていただきたい。



その人の裏側に、人を見下すような《 傲り 》があるか、ないか。

上にたつ者の資質としては、それが一番、重要な気がする。



もちろん、知事や総理大臣、大統領選びも同じ。(今、現在の大統領をご覧になれば、皆さん納得でしょ?)




差別に負けずに、映画のラスト、見事、無罪を勝ち取った『ルービン゛ハリケーン゛カーター』に、最近、こんな風に身近で、差別にイライラしていた自分は、胸がスーッ!として、少し溜飲が下がった感じ。



自分と同じような気持ちを抱えている人には、是非オススメしたい、良品の1本である。


星☆☆☆☆。

※ヤッパリ、この時代のデンゼル・ワシントンはカッコイイや!

2019年12月4日水曜日

映画 「青いドレスの女」

1995年 アメリカ。





「悪いな、『若いの』、他をあたってくれ」

「俺は『若いの』じゃない!ちゃんとした名前がある!『イージー・ローリンズ』だ!俺には仕事が必要なんだ!」



必死の訴えもむなしく、仕事を突然、首になった『イージー』(デンゼル・ワシントン)。


時は、1948年。


まだまだ人種差別がはびこる時代で、黒人がまっとうに職を得て暮らしていくには、厳しい時代。


そんな時代にイージーは、やっと庭付きの、こじんまりとした一軒屋を買ったばかり。


(家さえあれば何とかなる。そしてここは、俺の大切な『城』だ……)


だが、ローンを組んでいて、支払い日は、日に日に迫ってくる。


(明日から無職。どうすればいいんだ……イヤだ!あの家を絶対に手放したくない!)



そんなイージーが、ふてくされてやって来る所といえば、昔からの知り合いで、元ボクサー、『ジョッピー』のbar。


昼間から、求人広告を見ながらbarの窓際に陣取って、ブツブツ言っているイージー。


そこへ見知らぬ男が、フラリとやって来て、カウンター越しにジョッピーと話をしはじめた。

しばらくすると、ジョッピーが、イージーを手招きして、こちらに来い!と合図した。



(何ごと?)と思うイージー。


男は、「仕事を探してるんだって?」と聞いてきた。



男の名は『オルブライト』(トム・サイズモア)。


大富豪カーターの婚約者で失踪した女性『ダフネ』(ジェニファー・ビールス)を探しだしてほしい、と言うのだ。



探偵でも何でもないイージーは、躊躇するが、家のローンの為、(ええい!)背に腹は変えられぬ。


「分かりました」



こうして素人探偵になったイージー。


難解な調査がはじまるのだが……。






デンゼル・ワシントンが若いです。


若いし、まだまだ、この時は男前で超カッコイイ。



やっぱり、同じ黒人で、この映画に出演しているドン・チードルには、申し訳ないが、この時代のデンゼル・ワシントンは、人種関係なく惚れ惚れするくらいカッコイイのだ。


主役しか当たらない、特別なライトが、このデンゼル・ワシントンを中心に置いて、光らせてくれている。




デビューして、間もない頃、黒人俳優としての先駆者『シドニー・ポワチエ』(黒人俳優として初のアカデミー賞主演男優賞を受賞した)の教えを、しっかり胸に刻んだデンゼル・ワシントン。


「いいか?何でもかんでもやってくる役に安易にとびつくな!君のキャリアは最初の3、4本で決まる。待つ事だ。待てばその内に、君が信用できる役が、きっと向こうからやって来るはずだ」



何か、この言葉って、先輩俳優としても、同じ黒人俳優の仲間としても、スゴい親身な気持ちが、充分に伝わる言葉である。


シドニー・ポワチエは、常に変動していく映画界の荒波の中で、黒人俳優として苦労して、苦労して、長年生き残ってきた人。


そんな中で才能があっても、夢破れて消えていった俳優たちを、何人も見送ってきたのだろう。


「この若者は光る才能を持っている。決して、この俳優を潰してはいけない!ちゃんと導いてやらなければ……」

そんな若手のデンゼルを気遣うような愛情溢れるシドニー・ポワチエの教えである。




その教えを、ちゃんと守ったデンゼル・ワシントン。



着々とキャリアを積んでいき、主演映画も増えてきた頃の、この映画である。(後に、黒人としてシドニー・ポワチエに次いで二人目、デンゼル・ワシントンも見事、アカデミー賞主演男優賞を受賞する)




監督はカール・フランクリン。


デンゼルとは『タイム・リミット』という映画でもタッグを組んでいて、中々どちらも面白い映画である。


何気に良い感じの雰囲気というか空気感を生み出すのが、お上手な監督さんなのだ。


この映画、『青いドレスの女』でも、それが上手くいっていて、謎解きやストーリーはたいした事なくても、それに、だいぶ救われているような感じである。



『タイム・リミット』では灼熱の暑さや湿地帯の空気を、

この『青いドレスの女』では1940年代の住宅街や街並みに流れる渇いた空気を感じられたりするのだ。




どちらも『傑作』とはいえないけど『佳作』として、「まぁ、面白いよ」と気軽にオススメできるかも。





後、あの『フラッシュダンス』のジェニファー・ビールスを久々に観れる。


「懐かしい~」我々世代には、中々、感慨深いものである。


でも、この映画では、突然現れては、終盤また、どこかへと去っていく彼女。


現実でも、この映画以降、とんと姿を見かけなくなったが、彼女の事だから、またヒョッコリと、どこかの映画で我々の前に現れるやもしれない。

星☆☆☆。

2018年12月1日土曜日

映画 「タイム・リミット」

2003年 アメリカ。







フロリダ州の小島 バニアンキー。


自然豊かな原生林に囲まれた田舎町の警察署。
夜、一人で署長の『マット』(デンゼル・ワシントン)は足を放り出して呑んでいる。


そこへ突然電話が鳴った。

「助けて!強盗が入ったの!」

「すぐに向かいます」ひとり現場にかけつけるマット。


目的の家にたどり着くと、女が出てきて迎えてくれた。


『アン』という女性に質問するマット。

「どんな強盗でした?」

「背丈はあなたくらいよ、肉付きもあなたくらい」


そのまま寝室にいくふたり。(?)

「私が寝室で寝てたら迫ってきたのよ」

「こんな風に……?」

二人は、そのままベットに転がり込んだ。(なんじゃ、この二人の小芝居は…)



アンには、暴力夫のクリスがいて、マットも8ヶ月別居している妻がいる。



流行りのW不倫である。(流行りなのか?(笑) )



次の日、署に妻の『アレックス』(エヴァ・メンデス)が、「荷物を運び出したいから、家の鍵を貸してちょうだい」とやってきた。


アレックスは、上昇志向のエリート。主に刑事事件を扱う捜査官である。


「早く鍵をちょうだい!」


マットは、不倫でアンと付き合いながらも、美人妻アレックスにも未練タラタラなので、鍵を出し渋る。(おいおい、調子が良すぎだろ)



そばで、お節介な検視官の『チェイ』(見た目マイケルムーアみたいなコメディリリーフ)が、
「机の上だよ」というと、すかさず鍵をとって、さっさと出ていくアレックス。



「この野郎…」マットはチェイにブツクサ悪態をついた。




それから、しばらくして、不倫相手アンにガンがみつかる。



マットは一緒に病院に付き添って(兄だと偽って)主治医に会うと、どうも相当悪い末期ガンらしい。


スイスに行って手術し治療するには、莫大な費用がかかるとか、なんとか。



アンは高い生命保険をかけていて、ある会社に、生前買取り(そんな事ができるのか?)をして、治療費にあてようと試みるが、断られてしまう。



だが、保険金の受取人を夫のクリスからマットに変えるつもりだと言う。



同情して、みかねたマットは、署に麻薬からみで押収し、管理していた48万ドルの現金を当座の治療費にあててほしいとアンに渡した。
(おいおい、犯罪じゃねぇか)




「控訴審までは何年もかかるし、所轄の署が預かる金だ、大丈夫。 それから荷物をまとめて俺のところに、夜11時に来るんだ!」(もはやアンに対する愛情で、モラルもへったくれもないマットである)




だが、夜になってもアンは、マットが待つ署にやって来なかった。



我慢できずに、とうとうアンの家まで車を走らせるマット。



だが誰の気配がない。

家の周辺をうろつくマット。



近所の婆さんが、そんなマットを不審そうに窓からみているので、堪らず、マットはそこを引き揚げた。





だが、それから数時間後、クリスとアンの住むコテージの家が、火事で燃えていると通報がはいる。




次の日、全焼の煤けたコテージの前で愕然とするマット。


焼け落ちた家の中には、焼死体が2つ転がっていた。クリスとアンだろうか……。


警察官のアレックスも駆けつけてきた。

放火殺人の疑いもあるので捜査に乗り出してきたのだ。




不倫や横領にハラハラするマットは署長として、別居中の妻アレックスの捜査に、当然協力しなければならなくなり……。





デンゼル・ワシントンが、最高にダメダメ署長に扮して、面白かったです。



つい最近の映画のつもりでも15年も前だったのか。

デンゼルワシントンも、この時48歳、若い若い。


不倫相手と密会しては色男ぶりを発揮してる(笑)。(さすがに最近は歳をとったなぁ~と思うが)


エヴァ・メンデスという美人妻がいるのにね。





でも、この後、次から次へとマットを災難が襲い続ける。



目撃者の婆さんには、

「近所をうろついていたのは、あの男よ」、と名指しされるが(ドキッ!)、


「婆ちゃん、あの人は署長さんよ」となだめられて、婆さんは完全に痴呆扱い。(可哀想に)



麻薬取締り官が、48万ドルを返却するように言ってくれば、(ドキッ!ドキッ!)アタフタ冷や汗が…(心の中ではどうしよう、どうしよう。焦りまくりのマット)。



それに妻のアレックスの目を盗んで、先回りして、次々隠ぺいしなければならないので、もう落ちつく暇さえない。



《タイム・リミット》は、刻々と近づいてマットを焦らせて追いつめていくのである。




この映画も、前回のように擬装死を取り扱っているが、笑いとアクションのさじ加減がうまいので、あまり粗が目立たないし、うまく消化していると思います。



監督のカール・フランクリンは、それ以前も『青いドレスの女』でもデンゼル・ワシントンと組んでるし、息もピッタリ。(この映画も良いです傑作)



親友の検視官チェイの協力を得て(コメディリリーフは重要で必要です)、なんとか最後はハッピーエンドです。



完璧で正義感の役が多いデンゼル・ワシントンですが、たまにはこんなおバカな役の映画もいいですよね。

星☆☆☆☆です。