2024年5月21日火曜日

映画 シティーハンター(2024年版)

 2024年  4月(Netflixより〜) 日本。





なぜ?

今更、今の時代に、『シティーハンター』がウケているんだろう?


ここ数年、アニメが2度映画化されて、フランスでの実写化も大成功。

そして、今回また、Netflixでの映画化も絶好調である。


ナンダカンダで、とても利益をあげてくれる『シティーハンター』。

もはや、世界中で愛されている魅力あるコンテンツに成長しているのだ。




それにしても、この『シティーハンター』も、例の《ジャニ》に侵されなくて、本当によかったと思う。(遠い昔、ジャッキー・チェンにメチャクチャにされた怨みは忘れてないけどね)


J事務所》が全盛の頃なら、目をつけられたら最後!

あの手この手を使って、低身長な男やら、演技力なんて皆無の少年顔タレントを、絶大なる権力で、ねじ込んできたはずである。



日本の【漫画】は、世界的に見ても、稀に見る特殊なジャンルなのだ。


《ストーリー展開》、《動き》、《表情》、《心理描写》などなど …… こんなに分かりやすく表現してくれているジャンルは他に無い。(こんなの、アメコミには逆立ちしても無理な話だ)


だから、原作どおりに、キチンと実写化すればヒットするのは、間違いないのである。


それを、「●●を主演でドラマ化(映画化)!」と、最初に《タレントありき》で話を持ってくるから、おかしな具合になってくるのだ。


それの一番タチの悪いのが、例の《J事務所》であると思ってる。


主人公の『冴羽獠』が、もしも170cm以下の少年顔のおチビさんになっていたら、相棒の『槇村香』なんかは、さらに150cmくらいの小柄な女性に、なっていたはずである。


顔がイケメンでも短足(誰とは言わない)の『冴羽獠』なら、かなりのシーンでバスト・ショット(上半身から上しか映さない)を多用したはず。(テレビドラマでは、もっぱら、この手法が大活躍している)


もちろん高身長のタレントがいても、大概は原作無視で、トンデモない漫画の主役にねじこまれてしまう。(『こち亀』の実写化が最悪だったのは、皆がご承知のとおり)


ストーリー展開やキャラクター設定なんてのは完全無視。(脚本も改変につぐ改変)


あくまでも【《主役(お気に入り)》を引き立てること】が最優先事項なのだ。(そうして、さらには、同じ事務所の若手さえも、バーターでねじこんでゆくという強引さ)


こんなのが、この事務所の昔ながらのやり方なのである。


そうして、出来上がった作品は、やっぱり無惨である。(今まで、こんな風にされた作品が何本あったことやら …… )



彼らも、ジャーだの、メリだの、ジューだのの寵愛をうけていて、ある意味、被害者なのだろうが、無理矢理、原作改変された作品のフアンたちは、たまったもんじゃあ〜りませんがな。



なんにせよ、例のBBCの報道騒ぎが全世界中に広がって、ようやくJ事務所も壊滅、崩壊。


その後、散り散りに独立していったタレントたちの事は皆が知るとおり。


やっと、芸能界も膿(うみ)が取り払われて、少しずつでも清浄化されていくのかもね。(本来、実力主義なのが当たり前の世界なんだけどね)



そんな中で、今回の『シティーハンター』、冴羽獠役には、原作請負人とも言うべき、あの鈴木亮平が抜擢された。



鈴木亮平の主役だけで、この『シティーハンター』は、成功を70%は約束されたようなもの。


186cmの長身、充分な長さのある手足は、やっぱり見栄えが良い!

それに『変態仮面』やら『俺物語!!』でも知るように、彼の原作へのリスペクトの仕方は半端ない。


『変態仮面』では一旦増量してから、見栄えの良い筋肉質な身体に肉体改造してみたり、はたまた『俺物語!!』では30キロも増量してみせた。(その前のドラマ『天皇の料理番』では激ヤセした姿で現れているので、痩せたり肥ったりを繰り返して、「本当に大丈夫なのか?」と、要らぬ心配をしたものだったが)


こと、演技に対しては、自分に厳しいくらいにストイックな鈴木亮平


そうして今回も、念願だった《冴羽獠》役が決まると、またもや徹底した役作りをしたのだった。


身体作りはもとより、漫画の冴羽獠に近づくように、シャープな顎のラインにまでこだわるような熱の入り具合。


銃の扱いになれるよう、本場アメリカにまで行って実弾で特訓までしたという。(よ~やるよ)


コメディー部分のモッコリ〜!では、まるで声優・神谷明さんのような甲高い声を張り上げて笑わかしてくれる。


もう、恐れ入りました。


そのかいあってか、Netflixでは全世界で膨大な視聴回数を稼ぎ、異例の第1位を叩き出した!(英語圏の映画を含めての1位は凄い)


私も先日観て「よくできてるわ~」と、ひたすら感心。


星☆☆☆☆。(まぁ、『シティーハンター』自体、何度もメディア化されて内容も知ってるので、満点でも星☆☆☆☆ってとこかな)


本人は、第2弾、第3弾の機会がもらえるなら「是非、演りたい!」と、やる気充分。


まぁ、あればあったで、また観てしまうんだろうなぁ~(おしまい)