ラベル 俳優:マイケル・ダグラス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 俳優:マイケル・ダグラス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年8月3日火曜日

映画 「フォーリング・ダウン」

1993年 アメリカ。




なんだか、ここ最近、数十年ぶりに観た『危険な情事』から始まって、『氷の微笑』、『ダイヤルM』、『ディスクロージャー』と、ドンドンとマイケル・ダグラス熱が高まっている自分。(こんなのは自分だけだろうが)


「こうなったら、とことん、マイケルにどっぷりハマろうじゃないかー! エイエイ、オー!!」


と思って今回は、キレまくりのマイケル・ダグラスが楽しめる『フォーリング・ダウン』である。


でも、この映画、主役はマイケル・ダグラスだけじゃなくて、ロバート・デュヴァルとのW主演。



ある日、1か月前に会社を解雇になっていた『ウイリアム゛Dフェンス゛フォスター』(マイケル・ダグラス)が、真夏の熱さから、とうとう自制心がぶっ飛んでプッツンする!(今の真夏の時期、気持ちは、なんとなく分かる気がする)


渋滞の中、車を乗り捨てて、別れた妻子のいる家を目指して、ひたすら歩き出すフォスター。



もう、一方は、今日で警察を退職しようとしている『ブレンダガスト巡査長』(ロバート・デュヴァル)。


神経症でヒステリックな妻についてやる為に、早めの退職を決めたのだ。


そんなブレンダガストの気持ちも知らないで、ひっきりなしにかかってくる妻からの電話。


「いつ帰ってくるの? まだ帰らないの?!⚡」(あ~あ、うるさいババアだ)



こんな性格も境遇も違う、フォスターとブレンダガストの二人……


フォスターが行く先々で事件をおこすのだが、元々有能なブレンダガストは、今日で退職というのに、

「これは同一人物の犯行だ!」と俄然、興味を持って自ら捜査に首を突っ込んでいく。(同僚の女性刑事サンドラも協力して)


その間も「まだ帰って来ないのー?! キィーッ!!⚡」

っていう、ヒステリー妻からは、矢の催促の電話が鳴りっぱなしだが。(本当にウザいババアだ)


こんな二人が、徐々に距離をつめていき、最後の対決になっていく………




こんなのが『フォーリング・ダウン』の簡単な筋書きなのだが、公開当時は《キレまくりのマイケル・ダグラス》だけにスポットが当てられて、『フォスター』(マイケル)が、メチャクチャやらかす度に、「ヒェーッ!」とか「ゲゲッ!」とか騒いでいただけだった。



でも、こうして数十年ぶりに観てみると、何だか、昔とは、だいぶ違う印象である。



この映画の舞台は、ほぼ《サンタモニカ》で撮影されている。


サンタモニカといえば、桜田淳子の《サンタモニカの風》。


♪来て、来て、来て、来て、サンタモニカ~♪(知ってるかな~?)


サンタモニカといえば、世界でも観光都市として有名な場所なのだ。



それが、なんという事でしょう!(突然、『ビフォーアフター』の加藤みどり風)



『フォスター』(マイケル)が、コーラを買いに雑貨屋に入れば、水増し料金を上乗せしようとしてバットを振り回す韓国人がいる。(逆にフォスターにバットを奪われて店は粉々に破壊されるが)



今度は、フォスターが野っ原で休憩してればチンピラどもが、ナイフをちらつかせて「金を出せ!」。(バットでボコボコにされて、逆にナイフを奪われてしまうチンピラ)


またまた、今度は、そのチンピラたちが、仲間を集めてボストンバッグ一杯に機関銃やら兵器をつめこんで、さっきの仕返しに車でかけつけて、フォスターめがけて機関銃を乱射する。(馬鹿なチンピラの弾は一発も当たらず、車は衝突事故。その隙にフォスターはボストン・バッグ一杯の武器をゲット!)



ほんと何なんでしょうか、これ?


フォスターも大概、酷いんだけど、いちいち突っ掛かってくる連中はもっと酷い。


この町には、全くのクズみたいな連中しか住んでいないんでしょうか?( 笑 )



この後も、バーガー屋は、写真とはまるで違うような潰れたバーガーを出したり、

靴屋は警察無線を傍受しながら、ゲイのカップルにわめき散らして、裏では大量の兵器をコレクションしている。



変な人間しか住んでいない町……それが《サンタモニカ》。


一歩、歩けば変な人間にぶち当たる危険な町……それが《サンタモニカ》。



これ、当時、観光都市《サンタモニカ》のイメージ・ダウンにならなかったのかしらん?



こんな町で警察だけは、まともな人間が揃っていると思いきや、『ブレンダガスト』(ロバート・デュヴァル)と女性刑事サンドラ以外は、まるでアホな能無しの刑事ばかりときている。



ダメだ!この町は!


こんな町に住むものじゃないし、観光なんてもっての他である ( 笑 ) 。



この映画が公開された当時、実際に住んでいた方々からは、何の苦情もなかったのだろうか?


「こんな映画じゃ、あんまりだ!」とか、「これじゃ、サンタモニカのイメージ・ダウンだ!」とか。



それとも「映画はフィクションなのだから…」と、常に冷静にド~ンと構えて寛大だったのかしらん?



なんにせよ、映画のクライマックス、海の上にある長い桟橋の先、この円形の店は有名になったろう。

『フォスター』が妻と子供を人質にとりながら、『ブレンダガスト』が単独で立ち向かう最後の対決の場所……


「ギャー!あの有名なマイケル・ダグラスが、うちの店で撮影してくれたー! ラッキー!」ってのが、当時の人々の本音だったのだろうか。



だとしたら、やっぱり映画スターって凄い!

その人気だけで、映画に対する不満や陰口すらも封じ込めてしまえるなんて只者じゃないわ。



「これが、映画スターってものさ……フフッ」


撮影しながら、町の人々にサインをねだられるマイケル。

そんなマイケルの余裕ぶっこいた表情が目に浮かんでくるようである。


星☆☆☆☆。(マイケルよ、君こそスターだ!)


2021年7月27日火曜日

映画 「ディスクロージャー」

1994年 アメリカ。




『ディスクロージャー』って何?と思っていたら、《情報公開》の意味らしいのだ。


てっきり、この映画の主題《逆セクハラ》にそった意味だとばかり思っていたら、とんでもなかった。


公開当時、この映画はスルーしていた……


と、いうのもマイケル・ダグラスは好きでも、この手の映画には、いささかウンザリしてきて、食傷気味になっていたのだ。(「またか」って感じ)


『危険な情事』、『氷の微笑』と観てきて、今度はデミ・ムーアを相手に逆セクハラの話。


「マイケル・ダグラスもよくやるよ~」って思ったくらいだ。



今回、初めて観てみると、マイケルとデミ・ムーアのお色気シーンはあっても、映画の中ではほんの一部。(「アレ、こんなもんで終わり?」と少々肩透かしをくらった感じ)


デミ・ムーア演じる『メレディス』が副社長としてやって来て、強引に妻子ある『トム・サンダース』(マイケル・ダグラス)にSEXを強要するのだが、デミ・ムーアは脱がないし、胸すらも見せない。


トムのズボンのジッパーを下ろして、興奮しかけるトムが、土壇場で理性を取り戻して、「やめろー!」と断る。


「あたしに恥をかかせて、許さないからーー!!💢」


悪鬼の如く怒れる『メレディス』(デミ・ムーア)は、部屋を出ていくトムの後ろから、金切り声をあげて叫んでいる。


逆セクハラ、SEXYシーンなんてのも、こんなものである。



その後は、ドロドロの逆セクハラ裁判をおこすトム。


迎え撃つメレディスは、

「彼こそが、逆に乱暴なことをして襲ってきたんです。とても怖かったわ~💧」

なんて、イケしゃーしゃーと言ってのける。


女性である事の立場を利用して、非力さをアピールすれば、断然、自分の勝ちと思いこんでるメレディス。

トムには圧倒的に不利な裁判と思えたのだが……



「メレディスさん、これは何ですか?どういう事です?!」


何と!二人のあの夜の会話が、偶然にも録音されていて、それをトムの友人が持っていたのだ。


もちろん、メレディスの一語一句、

「あたしを抱きなさいよ!」や「あたしに恥をかかせて許さないからーー!!」なんて言葉が、存分に入っている。


もう、グ~の音も出ないメレディスかと思いきや……


「あたしはSEX好きの女よ!それがどうしたっていうのよ?! あたしは男たちと同じやり方をやっただけじゃないのーー!💢」


もう、開き直りの逆ギレである。


こうして、ホクホク顔で勝訴したトムだったが、話はこれで終らない。



この『ディスクロージャー』は、2部構成になっていて、この映画では、やっと1部が終わったばかりなのだ。



トムが働いている会社『ディジコム社』は、マレーシアに生産工場をおいて、当時としては画期的なCD-ROMプレイヤーの製作に乗りだそうとしていたのだが、作られてくるモノは、どれもこれも欠陥だらけの粗悪品ばかり。


製品は、大手の会社との合併を左右するほどの目玉製品で、開発チームに加わったトムは、このままでは責任をとって自任しなければならなくなる。(一難去って、また一難)


刻々と、製品の《ディスクロージャー》(情報公開)の日は迫ってくる。


この難関をトムは無事に乗りきれるのか………


こんなのが、この映画の本題となる2部なのだ。


けっこう、しっかりした真面目な話だった『ディスクロージャー』。



もちろん、お察しのように、諸悪の根源は、ここでもまたもや悪女『メレディス』である。


マレーシアに自ら出向いて、勝手にコスト削減を命じていたのである。(よ~やるよ)


そして、トムに罪をなすりつけて失脚させようと企んでいたのだ。


だが、そんなトムには、謎のメールを送ってくれて、助けてくれる人物がいる。(誰だ? まぁトムの味方なんだけど)


そんな力を借りて、情報公開の日、トムは重役たちやお偉方が集まる中、舞台の中央に立った。


目の前には、あのメレディスがドーン!と鎮座していて、トムを糾弾しようと待ち構えている。


「この失敗はトム、あなたの責任じゃないかしら?」


「ある人間が、私の知らないところで、勝手にマレーシアに出向いて指示を出したのです」


「誰なの?それは?」


「あなたですよ、メレディス」


「私が?ハハッ、私はマレーシアなんか行ってないわ」


ここでトムの秘書がビデオのリモコンを作動させると、マレーシアで工場見学をしているメレディスの様子が映し出された。


重役やお偉方もビックリ。


「これはマレーシアのテレビ局が撮影したものです」


もう、グ~の音も出ないメレディスかと思いきや、ここでも……


「何よ!それが証拠になるっていうの?! 笑わせないでよーー!💢」

と、またもや逆ギレ。


「メレディス、ちょっと表に出たまえ……」と社長の『ボブ』(ドナルド・サザーランド)が、そっと外に連れ出していく。



こうして、二段構えでメレディスの嘘を暴き、コテンパンにやっつけたトム。


トムの爽快な勝利で映画は幕となる……。



いや~、この映画、面白いねぇ~、最高でした。


なんたってデミ・ムーアのイヤな女っぷり、負けっぷりが最高!


それをやり込めていく『トム』(マイケル・ダグラス)に胸がスーッとして、久々に爽快感が広がる。



何だか、この映画を観た後、ごく最近、世間を賑わした某女性グラビア・タレントを思い出してしまった。(誰とは言わない。おのおの想像して下さい)


「他人なんて簡単に欺ける」と、高をくくって、自らの策に溺れてしまい馬脚をあらわしてしまう……このメレディスの性格や行動を真似しているくらい、そっくり。


この手合いは、いつか必ずボロを出して自滅してしまう。


第三者的な目を持たず、主観でしか物事を判断できないからだ。


「他人を見くびるなかれ」…… 周りはそれほど馬鹿じゃございませんよ。


4半世紀前の、この映画が、ちゃんと教えてくれてるじゃございませんか。


星☆☆☆☆。

※尚、こんな『トム』(マイケル・ダグラス)でも、たった1つ怖いものがある。


それは夢の中で社長の『ボブ』(ドナルド・サザーランド)にキスを迫られる事。


エレベーターの中で二人っきり。


「トム、君、可愛いねぇ~💖 ん~ん💖」

「ギャアアァーーーッ!!」(大爆笑)


2020年9月26日土曜日

映画 「ダイヤル M 」

1998年 アメリカ。






『スティーヴン・テイラー』(マイケル・ダグラス)は、若くて美しい資産家の妻『エミリー』(グウィネス・パルトロウ)と、マンハッタンで豪華な暮らしを満喫していた。


スティーヴンも実業家だったが、もっか経営は厳しい状態。



エミリーは資産家ながらも、国連で働いているバリバリのキャリア・ウーマンである。




そんなエミリー、仕事の合間に画家の『デイヴィッド』(ヴィゴ・モーテンセン)と知り合い、不倫関係に。



デイヴィッドのアトリエのロフトで、暇をみつけては密会を繰り返すエミリー。


高圧的なスティーヴンの性格に嫌気がさしていたエミリーは、デイヴィッドに会えば会うほど惹かれていく。


でも、そんなものをおくびにも出さず、冷静にふるまおうとするエミリー。




だが、夫スティーヴンは、どこまでも抜け目のない性格。



エミリーの不倫など、全てを知っていたのだ!



そして、エミリーの留守中に、スティーヴンは自宅に、ある男を呼ぶ。

「入りたまえ!」



何と!入って来たのは、エミリーの浮気相手のデイヴィッドじゃないか!!




いったい何の用で呼び出されてきたのか、訝(いぶか)しそうにしているデイヴィッドに、スティーヴンはいきなり核心をついてきて、

「君が妻のエミリーと《デキてる》事を知っている!」と言い放った。



そして、「君には妻のエミリーを殺してもらおうか!」と、とんでもない提案をしてきたのだ。


「はぁ、何で俺がエミリーを殺さなければならないんだ?それもあんたの為に?!気は確かか?」


そう言われても、全く動じないスティーヴンは、不適な笑みをたたえると、デイヴィッドのこれまでの過去を話しはじめた。



興信所で調べさせたデイヴィッドの過去。


ペテンや詐欺は当たり前、そして投獄までされていた写真……


「新進の画家だって?笑わせる。君は根っからの犯罪者じゃないか!」


図星なのか……もう、ぐうの音も出ないスティーヴン。


「そ、それでも、もし俺が、この話をエミリーに言ったらどうなる?」


「エミリーには、君の過去をじっくりみてもらって判断してもらうさ。それに、警察に私が行けば、君にはまだまだ捕まるような余罪があるんじゃないか?」



もう、八方塞がり。まさに出口なしのデイヴィッド。


デイヴィッドが次に発した言葉は、「どうすればいいんだ……」だった。


その言葉を聞いたスティーヴンは、ニヤリと笑うと、「なぁに、悪いようにはしないさ。計画とは……」と言って話し始めるのだった…………。





今回、この『ダイヤル M』を観たのは初めて。(当時、「また、ヒッチコックの下らないリメイクか…」とスルーしていたのだ)



観てみてビックリ!



良くできてるじゃないですか!!



なんなら、こっちの『ダイヤルM』の方が、完全にヒッチコックの『ダイヤルMを廻せ!』を上回っている出来栄えと言ってもいいくらいだ。




前回にも書いたように、あれほど、妻マーゴ殺しの為に、夫トニーが、悪党『スワン』を説得するためにダラダラした会話は、この映画ではコンパクトにまとめられている。


おかげで、サクサク進むし、何よりも『スワン』の存在を省略して、妻の愛人に殺しの依頼をさせるとは……もう、ビックリな改変である。


この後もビックリは続く。





アリバイ作りの為に、スティーヴンは仲間の集まる場所に出かけていき、深夜、妻エミリーは、侵入してきた黒いマスクの暴漢に襲われる。




そうして、エミリーは、やっと掴んだ先の尖った鋭利な温度計(多分、油の温度を計る温度計じゃないかな?)を犯人の首元に突き立てるのだ。


ピクリともせず、大量の血を流して倒れる犯人。



そこへ、タイミングをはかったように夫スティーヴンが電話をしてきた。


「スティーヴン、助けて!早く!早く帰ってきてちょうだい!!」


てっきり、暴漢役のデイヴィッドが出ると思っていた電話に、エミリーが出た事でスティーヴンもビックリ。




一目散にかけつけると、台所では黒いマスクの死体と、側で泣きじゃくっているエミリーの姿が……。


やがて、警察がかけつけて、現場は騒然としてくる。

そして、現場を捜査する『カラマン警部』(名探偵ポワロのデヴィッド・スーシェ)の登場。




カラマン警部と警察官が、死んでいる男の黒マスクをはぎとると、そこに現れた顔は………




誰だ?コイツは?!



全く知らない顔だ!!死んだのはデイヴィッドじゃないのか?!



「どうかなさいましたか?」驚愕しているスティーヴンの横で、カラマン警部が目を光らせながら訊ねると、

「いえ……何でもありません……」と、なんとか平静を装ってスティーヴンは応える。






後日、デイヴィッドと会ったスティーヴン。


「どういう事なんだ?あれは?!いったいあの男は誰なんだ!」



激昂するスティーヴンに、デイヴィッドは、この間の態度とは、うってかわって落ちついた様子。


「俺も汚れ仕事はやりたくないんでね。代わりにやってもらったのさ。昔、ちょっと知り合ったくらいの関係ない男さ」


スティーヴンは、このデイヴィッドを甘くみていた。しかも、この間の会話をデイヴィッドは、ちゃんとポケットの中で、テープに録音していたのだ。


(この男は………)


「なぁ、これからどうすればいい?」

屈託なく聞いてくるデイヴィッドに、スティーヴンは「しばらくは動けない……警察も目を光らせているだろうし……」と言って去ろうとする。



後ろからは聞こえるのは、とんでもないデイヴィッドの言葉。


「じゃ、俺、しばらくはあんたのカミサンと寝ていてもいいんだな?」だった。




夫スティーヴンもクズなら、愛人デイヴィッドも最低のクズ男……

二人のクズ男に、はさまれたエミリーの運命は……。





ここまで書き出してみても、まだ映画の中盤である。



この後も、二転三転の展開が待ち受けている。


時代を現代にアレンジして、ストーリーも大胆に改変しながらも、細部まで手をぬかず、無理なく辻褄があっている。


しかも、ちゃんと面白い作品になっているんだから、これはリメイクでも立派な成功例だろう。




この監督さんは、サスペンスの舞台劇を《映画にするにはどうすればいいか?》って事を、充分にわかってらっしゃるお方だ。

一旦、バラバラに分解して、考えながら、じっくりと積み上げていく、その作業は、まるで何層にも重なる積み木のようなモノだ。

少しの隙間もないように……。




こんな作品を作り上げた監督は誰だろう……気になった。


監督はアンドリュー・デイヴィス。


聞いた事もなかったが、作品を聞けば、どれもこれも、「あ~この作品観てるし、面白かった」というのがあって、またもや納得してしまう。


『刑事ニコ/法の死角』、『沈黙の戦艦』(スティーヴン・セガール)

『逃亡者』(テレビ逃亡者のリメイクね。主演はハリソン・フォード)

『守護神』(ケビン・コストナー)などなど………。

なぜか、どれもこれも観ている私。

こりゃ、いずれ、この監督の作品を、ここへ挙げていくのもいいかもしれない。




映画は星☆☆☆☆である。


冷酷なマイケル・ダグラスの演技はいいし、不倫をしていても下品にならないグウィネス・パルトロウの存在は貴重。


色男を気取っていても、どこか変態チックなヴィゴ・モーテンセンは、充分にマイケル・ダグラスに敵対している。(顔がなんせインパクト大。おしりのような割れたケツ顎をお持ちだもん(笑) )



ただ、ひとつだけ不満があるなら、もうちょっとだけ『カラマン警部』(デヴィッド・スーシェ)に活躍してほしかったかも。


スーシェ贔屓の自分は、このあたりが物足りなかった。よって星は4つにとどめておきたいと思う。

2020年4月25日土曜日

映画 「氷の微笑」

1992年 アメリカ。






あるロック・スター『ジョニー・ボス』が性交中、ベッドに両手を縛られてまま、何者かに惨殺された。



31ヵ所もの刺し傷には、見ているだけで、身の毛がよだつ。




サンフランシスコ市警は、犯人をジョニーと性交中だった《女》と決定。




そうして、一番に浮かび上がってきたのが、ボスと付き合っていた、有名ミステリー作家の『キャサリン・トラメル』だった。





「俺が本人に会ってくる!」

自ら志願した『ニック・カラン刑事』(マイケル・ダグラス)は、過去の失態で、警察内部でも問題児扱い。


精神科医で恋人の『ベス』(ジーン・トリプルホーン)の後押しで、何とか首の皮一枚がつながっていたが、もはや後がない状態。



(ここで汚名を返上しなければ………)


名誉快復にと、意気揚々飛び出していった。



それを相棒の『ガス』も、「待ってくれよー!」と後を追いかけていく。




キャサリンの屋敷に二人が行くと、一人の女が出迎えてくれた。


「あなたがキャサリン?」


「違うわ。私は『ロキシー』。彼女の友達よ。彼女なら海岸の別荘。でも無駄足よ、彼女は殺してないわよ」

ロキシーの言葉など聞く耳もたず。




ニックもガスも、直ぐ様、海岸の別荘を目指した。




別荘の海辺を見渡すコテージには、リラックスして腰かけている女がひとり、煙草を優雅にふかしている。




「彼……死んだんですってね………」



そう言うと、『キャサリン』(シャロン・ストーン)は煙草を海に投げ捨てた。(今はこんな事しちゃいけませんよ)



「あなたが彼を殺したんですか?」ニックの質問はド直球のストレートだが、そんなものにもキャサリンは動じる風でもない。



「いいえ、…………彼とただ寝ていただけよ。彼、上手かったから………」



自分のセックス・ライフを、恥ずかしげもなく話すキャサリン。



(何なんだ?この女は?!何でこんなに落ちついているんだ?!………)



ニックもガスも唖然としている。




そんな二人が事件の事を、さらに追求して質問しても、キャサリンはのらりくらり。



しまいにはグウの音もでず、二人は、とっとと追い返されてしまった。




だが、ニックの中で何かが変わっていく。


キャサリンの全身から発する色香、フェロモン、セックスアピール……そんなものに迷わされて、次第にイライラを募らせるニックなのだが………。




久しぶりに観た『氷の微笑』。



シャロン姉さんの出世作であり、体当たりのセクシー・シーンの連続に目頭がクラクラ。



ヤッパリ今、観ても衝撃的でした。



警察の連中が取り囲む中、落ちついた表情の『キャサリン』(シャロン・ストーン)が、ノーパンで、脚を組みかえるシーンは、当時、どれだけの男供を悩殺しただろうか。(今でも鼻血ブー!)





でも、こんなのは本編では、まだまだ序ノ口の方。




次々繰り出す、マイケル・ダグラスとの官能シーンは、もはやサスペンスを通り越して、まるでセクシー・ビデオでも観ているようである。



この時期のマイケル・ダグラスも、なんせギラギラ無双状態。(中毒だった時期ですもん)



もう、まるで動物の交尾みたい。(『やりたくなったら、どこでもやっちゃう』状態)





でも、最初、シャロン・ストーンの起用には反対だったマイケル・ダグラス。



「そんな無名の女優と共演できるか!」だったのだ。



ポール・バーホーベン監督の『トータル・リコール』で、やっとチャンスを掴んだシャロンだったが、まだまだ2番手3番手。




既にスターだったマイケル・ダグラスを説得できなければ、このチャンスを逃してしまう事になる。



どうすればいい?




そんなシャロンに、バーホーベンは隠れて、ちょっぴりアドバイスした。


「彼(マイケル・ダグラス)は、グレース・ケリーのような女性がタイプなんだ。そんな格好で会いに行ってみてはどうかな?」




バーホーベンのアドバイスどおり、グレース・ケリーを意識した化粧、髪型、衣装でバッチリきめたシャロンは、マイケルの元へ。



その夜、シャロンとマイケルがどうなったかは知る人ぞ知る。




とうとう、マイケルは陥落して、シャロンの共演が実現したのだった。(笑)




そうして、映画は大ヒット。




シャロン・ストーンは一躍にして、スターの栄光を掴んだのである。




やっぱり、この二人の間って何かあったのかなぁ~


マイケル・ダグラスとシャロン・ストーンの共演は、そんなハリウッドの裏事情を想像させて、余計に、変なムラムラをかきたてるのである。



星☆☆☆☆。



※尚、お二人の近影。



すっかり萎れちゃったマイケルと、まだまだ溌剌なシャロンのお姿。


げに、女は恐ろしい生き物よ。(笑)

2019年9月24日火曜日

映画 「危険な情事」

1987年 アメリカ。






最近、たまたま2017年の『アンロック / 陰謀のコード』なる映画を観た。


ここでも取り上げようかな~と思ったが、物語があまりにも自分好みじゃないので止めた。


でも、この映画を観ると、ふと見覚えのある顔が ……



マイケル・ダグラスじゃ、あ~りませんか!



思いっきりお爺さんになっているマイケル・ダグラスに愕然。


無理もないか ……… この『アンロック』の時で、既に70を越えているし。




80年代~90年代まで活躍したマイケル・ダグラス


名優カーク・ダグラスの長男として生まれた彼は、2世のジンクスなどを吹き飛ばして、次々とヒット作に出演した。



そんな作品の中でも強く印象に残っているのが、この『危険な情事』なのである。







ニューヨークで弁護士をしている『ダン・ギャラガー』(マイケル・ダグラス)は、参加した出版パーティーで、ある女性と知り合う。


長いプラチナブロンドの髪にパーマをかけて、ひときわ目立つ女性 ……『アレックス』(グレン・クローズ)。


(何て綺麗な人なんだ……)


エキゾチックなアレックスの姿は、一目でダンに印象つけた。




「じゃ、行ってくるわね」

土曜日、ダンの妻、『ベス』(アン・アーチャー)は、幼い一人娘の『エレン』を連れて実家に出掛けていった。


実家のそばに新居となる家を探す為でもある。




あいにく、ダンは仕事で会議に出席しなければならない。


だが、その会議に行くと偶然にも、あのアレックスがいた。

「あら!」

「やぁ!」

最初はとりとめのない会話が続いたが、お互い第一印象がよかったのだろう …… 二人はすぐに打ち解けた。




打ち解けてくると、ダンには、ムクムクとよこしまな考えが浮かんでくる。


(妻も娘もいない週末……ちょっとくらいなら羽目をはずしても …… )と。(おいおい!)


相手のアレックスもまんざらでもなさそうだ。


どちらからともなく、その夜、二人は一線を越えて関係を結んでしまった。





そして ……… 事が済んで、ここはアレックスのアパート。



アレックスは、ダンの為に甲斐甲斐しく食事を作り始めたのだ。


「スパゲッティーを茹でてるのよ」

嬉しそうに仕度するアレックス。


部屋ではアレックスの趣味のクラッシック音楽がかかっている。


二人は同じ部屋で、同じ音楽を聴きながらも、全く別の事を考えていた。


ダンは、

(お互い大人の男女同志、…… 後腐れなく、一晩限りを楽しんだんだ)

と、浮気を勝手に肯定させては納得している。




一方、アレックスは、

(やっと巡り会えた運命の相手、絶対に逃すもんですか!)

なのだった ………




この後は、もうトラウマになるような恐ろしい怒濤の展開が待っている。



《グレン・クローズ》=《恐ろしい女》



こんなイメージを、この映画では、完全に決定づけてしまった。



それは何十年経った今でも、ずっと尾をひいていて、


普通の役をしても、

(何か、この後に、きっと恐ろしい事をするんじゃないのか?…… )

と思わせてしまうほどなのである。



そのくらい、この映画のインパクトは強かったのだ。




「絶対に別れるもんですか!!」


「何で、すぐに電話に出ないのよ!!」




一夜限りと、高(たか)を括(くく)っていたダンは、アレックスの激しさと束縛に圧倒され続ける。



今までは、一人でクラッシックを聴いていた部屋も大丈夫だった。


でも二人の楽しさを知ってしまった今は、とてもこの孤独に耐えられない。




そうして、偶然を装って、妻のベスに近づきはじめたアレックス。


「妻に近づくな!」

ハラハラするダンは、勝手な理屈で激昂しながら言うが、相手が悪かった。


「ダン、私、妊娠したのよ。喜んでくれるわね?」なんて切り返し。(嘘か本当か)


こんな言動ばかりではない。

アレックスの行動には異常さに拍車がかかって、どんどんエスカレートしていく。



そうして、ついに一線を越えて やらかした!





外出から家に帰宅した妻のベス。


でも、なんだか様子がおかしい。


(何かしら?、台所で火が点いてるの?)



台所にベスが行くと、


「キャアァーーーッ!!」の大絶叫。




レンジの上の大鍋では、グツグツと………


娘のエレンがペットとして飼っていた《ウサギ🐰》が、そのまま丸ごと放り込まれて、顔だけを出しながら、煮たって死んでいたのだった!!(伝説のウサギ鍋🐰🍲シーンである。これゾッ!とします)





この後も、「これでもか!これでもか!」と、次々と繰り出されるアレックスの異常行動に、1秒たりとも目がはなせません。




これを当時、普通に、民放のロードショーで放送していたのだから、幼い子供が目にした日には、恐怖で泣き出すか、ひきつけをおこしていたはずだ。



そんな子供たちの記憶は、大人になった今でも鮮明に残っている。



グレン・クローズが 恐ろしい女と言われる所以である。




そして、こんな破壊力のあるシーンの連続で、グレン・クローズの鬼女ぶりばかりが、クローズ・アップされる『危険な情事』だが、マイケル・ダグラスも中々だった。



とにかく『クズ』で『浮気性』な男を演じさせたら、当時、マイケル・ダグラスの右にでる者はいないほど完璧だった。(変な褒め方だが)



その後も『氷の微笑』、『ローズ家の戦争』、『ディスクロジャー』と、マイケルの怪演は続いていく ………



本人は当時、セ●クス依存症に悩まされていたらしいが、なるほど………画面から溢れ漏れるギラギラ感は、これだったのかと納得。



さすがに、今は加齢と共に、依存症も治まってきて本人はホッとしているらしいが……。



「今は落ちついて、安心して生活しているよ」

なんてコメントも。(安心ねぇ~)



ギラギラしたマイケル・ダグラスを知っている自分ら世代には、少々淋しい気もしてくるが。




恐ろしい女っぷりのグレン・クローズと、クズっぷりが光るマイケル・ダグラス。



これも、いつまでも忘れられない青春のトラウマ映画なのである。


星☆☆☆☆☆。