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2025年8月10日日曜日

ドラマ 「地獄の沙汰もヨメ次第」

 2007年7月〜9月。(全10話)




『橘 真琴』(江角マキコ)は、おむすび会社を経営するワンマン女性社長。

大勢の社員を抱え、やり手の真琴はニューヨークに支店を出そうと、もっか奮闘中である。


もちろん、仕事ばかりではなく、合間をみつけては友人たちとフラダンス教室に通ってみたり、リフレッシュ休暇をとっては旅行してみたり ……


そうして40歳になった真琴は、さらにプライベートを充実させようと計画していた。


それが《結婚》である。


お相手は『森福三四郎』(沢村一樹)といって、真琴より3歳若い商社マン。


森福家は、当主『森福大三郎』(伊東四朗)と妻『千代子』(野際陽子)、離婚して出戻りの三四郎の姉『小百合』(浅田美代子)、その娘『みちる』(片瀬那奈)が住んでいる。


森福家の希望としては、「お嫁さんには、息子と結婚して敷地内にある《離れ》に住んでくれたら …… 」なのである。


真琴も実際、その《離れ》を見てみるとノリ気になってきた。


(うん、案外いいかも …… そんなに都内から離れていないし。オマケに近くには海岸があって休みの日には『三四郎』さんと散歩できるしね …… )

あんまり物事を深く考えない真琴は、O.Kした。


だが、この判断は即、後悔する事になる。


姑の『千代子』(野際陽子)は、超お節介な性格で、いちいち真琴のする事なす事に介入してくるのだ。(仕事のことでも)


しかも《日本の心》、《日本の伝統》を引き合いに出してきては、また、それが正論で、真琴は毎回粉砕されっぱなし。


「おのれ〜!千代子めぇ〜!🔥」

いつしか趣味で始めたフラダンスは真琴のストレス解消法になり、




「あの《バカ嫁》が〜!💢」

それに応えるように千代子も趣味の三味線で応戦する。



同居する家族はそんな二人に呆れながら、今日も森福家の夜は平和にふけていくのであった ……




江角マキコ主演の《地獄の沙汰もヨメ次第》を久しぶりに観て大笑いした。(U-NEXTでやっていた)

放映当時も観ていたが、やっぱ江角マキコ、演技上手いわ。(そう思うの私だけか?)



《離れ》を洋風に改造リフォームしようと計画するも、千代子に先回りされて畳部屋や神棚を設置されてしまう真琴。

「生まれてくる子供は畳で育つのが一番なんです!」(by千代子)


オマケに森福家には、昔ながらの《女心得》なんてのが神棚に飾られている。


「あなたのそのひねくれた根性、滝行をして精神を鍛えなおしてきなさい!」(なんちゅー姑じゃ)


こんなのも断ればいいのに、この真琴も「千代子に負けてたまるかぁー!」の意地で山奥まで勇んでいく始末。


でも、実際行ってみると凍りつくくらい水は冷たすぎて ……


(誰も見ていないし、このくらいでいいだろう …… )と、顔と髪の毛をチョチョイと濡らして「ハイ!滝行おしまい!」とズルしようとする真琴。


だが、そうは問屋がおろさない。



またもや先回りした千代子が待ち構えていた。

「あなたの滝行を見届けにきました。さぁ、どうぞ。」(暇な姑)




「ヒィィィーーッ!冷たぁーーい!」


「ハイ!その場で、森福家の《女心得》を復唱しなさい!」


「お義母様ぁぁーーー!(このクソ千代子めぇーー!)」(by真琴)


万事がこんな風である。(ああ、可笑しい)


放映当時は山口智子野際陽子が演じた『ダブル・キッチン(1993)』の焼き直しみたいに言われていた本作だが、私は江角マキコの方が好き。(どちらにも伊東四朗も出ている)


だいたいにおいて《コメディー》が出来る女優さんを、私は大いにかっているのだ。


これは偏見でもなく、男と違って女性がコメディーを演じるというのは、とても高いハードル。


如何せん、女性には男と違って「人に笑われたくない!バカにされたくない!」なんて気持ちが大きくて、どうしても最後の最後、《羞恥心》を捨てて、それを乗り越えられないものなのである。


だからコメディーが出来る女優さんを私は尊敬します。


そうした江角マキコの特異な資質を最初から見抜いていたのが、あの樹木希林である。


おっとりした風貌に反して演技には非常に厳しく一切妥協を許さなかった樹木希林。(いくら有名でも、西城秀樹にしても郷ひろみにしてもコテンパンにやられたそうな。郷ひろみに至っては「あんた、演技の引き出しが少なすぎる!」と、ケチョンケチョン)


共演した女優にも、その厳しさは容赦なく、若手女優なんか我慢できずに泣き出す者もいたという。


ただ、江角マキコだけは、デビュー作で共演した時も(『輝け隣太郎』)、そんな樹木希林のシゴキに全く音を上げる事がなかったそうな。(後年、樹木希林自身が、そう言って江角マキコを褒めたたえていた)


この『地獄の沙汰もヨメ次第』は、そんな女優、江角マキコの到達点みたいな気がする。

当然、オススメしとく。(最後まで面白いよ)



2020年6月1日月曜日

ドラマ 「ショムニ」

1998年~2003年 (第1期~3期までの連続ドラマ。その間に単発スペシャルをはさむ)

2013年(最後の連続ドラマ化)








これは、昔から、自分が勝手に思い込んでいる事なのだけど………。




芸能界には、《 VS(バーサス)の法則 》があると思っているのだ。




ここで自分が言う、《 VS(バーサス) 》とは、同じ時代に、同じジャンルで、同じような歳頃の二人。


それは似ていても、鏡のように非なる要素を持つ好敵手(ライバル)である。



例えば、歌手で男なら、


「五木ひろし」 VS 「森進一」、

「田原俊彦」 VS 「近藤真彦」(ヨッチャンは相手になりません (笑) )



そして、女なら枚挙にないくらい、大勢の組み合わせがある。


「松任谷由実」 VS 「中島みゆき」、

「山口百恵」 VS 「桜田淳子」(森昌子は、この二人に対等しないと思う。)、

「松田聖子」 VS 「中森明菜」、

「安室奈美恵」 VS 「浜崎あゆみ」、

「安倍なつみ」 VS 「後藤真希」、………まだ、まだ、たくさんあるがメジャーなところでは、こんなところか。




この(VS)に異論もある人もいるだろうが、大半が、「あぁ、そうねぇ~」なんて、思いながら納得するんじゃないかな?



片方が太陽のような輝きを見せれば、もう片方も月のような妖しい光を放つ。



こんな風に、対等する者がいるか、いないかは、大勢がひしめきあう芸能界において、それを持たない者たちとは、大きな違いがあると思うのだ。




例えば、片方に熱心に応援する者がいれば、もう片方のフアンも「負けてたまるか!」と熱心に応援する。


お互い加熱しあって、それは徐々にヒート・アップ。


変な相乗効果が生まれてくるのである。





で、女優の中にも、この《 VS(バーサス)》の関係を、テレビを観ながら、自分で勝手に思っていた二人がいる。



天海祐希』と『江角マキコ』である。



どちらも、スラーッとした高身長で、年齢も同じくらい(江角マキコが一歳上)。


サバサバした性格で、女優にしては、並外れた運動神経を持っている。




決して共演しなくても、一時期、この二人が、交互に連ドラの主演をしては、賑わして活躍していた時期があったのだ。


もちろん、二人が主演するドラマは高視聴率。




はた目には、似ているような雰囲気の二人だが、中身はまるで違っている事を私は、とっくに見抜いてました。(エヘン!)




二人の過去をひもとくと、その違いが如実に分かってくる。





ご存知、『天海祐希』は、宝塚のトップ・スターだった人。




その高身長で男役が様になり、世の女性たちの憧れの的だった。


宝塚を順風退団した後は、すんなり芸能界に入り、女優を続けて今に至っている。


たまにバラエティーへゲスト出演もするが、ストイックに女優一筋である。





でも、『江角マキコ』は、まるで違う。




バレーボールの実業団にいた彼女は、肩を壊して、退団。

その後、モデルに転身して、女優になった。



女優になってからも、ヌード写真集は出すわ、結婚離婚もするわ、そして、また結婚するわ、もう波瀾万丈である。


CDも出して、歌番組で踊りながら歌っちゃう。(ショムニ、2期主題歌『one・way・drive』)


野球の始球式も、ショムニのコスチュームでやっちゃう。


エッセイ集も書いちゃう。


そして、バラエティーの司会までやっちゃったのだ。




「あ、これ、面白そう!」と思えば、恐怖心や怖じ気などなく、何にでも挑戦するのが『江角マキコ』なのだ。



こんな性格ゆえ、男達には異様に好かれる江角マキコ。



そのかわりに、そんな江角マキコの言動や行動は、奔放で破天荒に映り、同姓には、まるで理解されない。


ケチョン!ケチョン!に嫌われるのだ。




代わりに、同姓に支持されて愛されるのが『天海祐希』なのである。





こんな二人であるが、昔、『グータンヌーボ』でトークしていた場面を観た事がある。


江角マキコが、グイグイ進行しながら、天海祐希に、

「ねぇ!何で結婚しないの?結婚しなよ!結婚して子供産みなよ!!」と言っていた。


それを、天海祐希は苦笑いで、何とかその場をしのごうとしていたような感じがしていた。



天海祐希にしてみたら、結婚なんてすれば、

「せっかく順調にいっている仕事に穴をあけてしまうかもしれない …… 関わっているスタッフたちに迷惑をかけてしまうかもしれない …… 」

なんて想いが、チラチラ頭の中を駆けめぐるのだろう。




根が真面目すぎるくらい真面目な『天海祐希』。




ましてや、宝塚は厳格な規則で有名だ。


その中で、トップであり続けた天海祐希は、たえず、後先の事を考えながら生きてきたのだから、《 結婚 》に、仕事へのハイ・リスクを感じてしまうのかもしれない。




でも、江角マキコには、そんな気持ちは、まったく理解できないのだ。




彼女は、「これ面白そう!」と思えば、即座に即決して、自ら、それに飛び込んできた人なのだから。


結婚も出産も、江角マキコにとっては、なんて事はない低いハードルなのである。






後日、この放送を観ていた視聴者たち(女性たち)からは、


「江角マキコ感じ悪い~。天海祐希に上から目線でさ!!」

なんて言いながら、案の定、江角マキコは嫌われて、天海祐希が「可哀想~」だったらしい。




まったく、自分が思い描いていたような世間の反応である(笑)。





でも、本人には、まるで悪気はないのだ。


ただ、「そう思ったから、そう言ってみた」だけなのだと思う。




何だか、江角マキコを庇うような感じもするだろうが、自分が男ゆえ、「どちらが好きか?」と言われたら、ヤッパリ『江角マキコ』の方が好きなのだ。



ショムニのキャラクター坪井千夏そのままに、江角マキコを呑みに誘えば、

「いいね!行こう!行こう!」と朝まで付き合ってくれそうだし、何より男なら誘いやすい。




一方、天海祐希を誘うには、男でも、少し勇気がいるような気がする。


もし、仮に誘っても、「今日はちょっと……」と断られるか、それでも強引に誘えば、

「分かりましたよ!行きますよ!行けばいいんでしょ!!」と、まるで清水の舞台から飛び降りるような覚悟の返事が返ってきそうだからだ。(何となく分かるでしょ?)





こんな二人だったが、例の事件で江角マキコは引退した。



ママ友同志のトラブル、男性マネージャーの落書き。


女は『江角マキコ』を嫌って、男は「江角マキコの為なら……何でもやってやりたい」と思っちゃう。



本当に自分が分析したとおりになっちゃった。



そしてスパッ!と引退。




後悔すらないのかも …… 全てやりつくしたのだから。


『江角マキコ』の目は、常に前方を見ながら、もう、違う何かを見つけては、突き進んでいるような気がする。





ただ、対等する相手を失った天海祐希の芝居が、何だか精彩を欠いたように見えて、最近つまらない。




ここ、すっかりテレビを観なくなったのも、こんな《 VS(バーサス)の法則 》に値するような歌手や俳優たちがいなくなったせいかも。



「みんな仲よく!」じゃ、傍目には面白くないのが、テレビの難しさである。



「女の価値は、男の数!」、そんな風に豪語する『坪井千夏』(江角マキコ)に、男は、ヤッパリみとれてしまうのである。





星☆☆☆☆。

※全然、『ショムニ』の内容になってない感想でゴメンナサイ(笑)