1982年~1983年。
《アーマロイド・レディのフィギュア》
今、久しぶり~に、アニメ「コブラ(放映タイトルは『スペースコブラ』)」を見終わったとこ。
やっぱ面白いわ、これ。
全31話で、ちょっと時間がある時には、サクサクと観れるので手頃である。
監督は、以前も『エースをねらえ!』で紹介した出崎統さん。
水彩画の独特な止め絵などを多様した独自の手法は、いつもの出崎統節なのだが、とにかく、この『コブラ』は動く、動く!
敵の刀やレーザー銃を、とんだり、跳ねたりして、身軽に避けながら走り回り続ける。
片手倒立から、ジャンプ!そして1回転。
くるりと振り向き様に、左手を抜くと、あらわれる『サイコガン』が、間髪入れず火をふくのだ!
当然、この時代のアニメは手描きのセル画作業だし、この自然な動きの為に毎週どれだけの枚数のセル画が使われていたのか ………(殺人的スケジュールを想像すればゾッとする)
アニメーターの方たちの苦労が忍ばれてならない。
どの回を観ても、同じカットのセル画を何度も使い回している風でもないんですもん。
だからコレは驚異的アニメであり、国がこれからも保護すべき大切な国宝級の遺産なのである。
原作の寺沢武一が描く『コブラ』の漫画も、もちろん面白い。
『コブラ』のモデルが、俳優のジャン・ポール・ベルモントなのは有名な話。(このデカい丸鼻を見れば、何となく納得か)
『ジェーン・ロイヤル』、『ドミニク・ロイヤル』、『シークレット』のモデルは、映画『バーバレラ』のジェーン・フォンダ。(これもこの姿を見れば納得)
そうして、『アーマロイド・レディ』のモデルが、大昔の1927年、フリッツ・ラングが監督した『メトロポリス』のマリアなのは、見るもあきらかだ。
こんな色々な映画にインスパイアされて描かれた『コブラ』。
寺沢武一氏も、かなりの映画好きと見た。
宇宙をかけめぐるコブラの冒険物語にも、数々の映画のエッセンスが混ざりあい、張り巡らされている。
映画好きの自分なんか、「あ~、これは、あの映画に似ているなぁ~」なんて思いながら、ひとりニヤニヤしてる。
たまの時間のとれた休みには、『コブラ』と共に、宇宙の冒険に出かけるのもいいかもしれない。
星☆☆☆☆。
※最後にひとつ疑問が。
《アーマロイド・レディって、どうやって食事(エネルギー補給)をしているのだろう?!》
あんな風に目元までメタル合金で覆われていては、口からモノを食べるなんて無理だろうし。
かといって、指先からでもエネルギー補給をするのだろうか?
それとも背中に何か充電コードみたいなモノを差し込む?
今の今まで、アニメでも漫画でも、それらしきシーンがないので、ずっと気になってます。
※最後にひとつ疑問が。
《アーマロイド・レディって、どうやって食事(エネルギー補給)をしているのだろう?!》
あんな風に目元までメタル合金で覆われていては、口からモノを食べるなんて無理だろうし。
かといって、指先からでもエネルギー補給をするのだろうか?
それとも背中に何か充電コードみたいなモノを差し込む?
今の今まで、アニメでも漫画でも、それらしきシーンがないので、ずっと気になってます。
そのうち、寺沢武一氏が漫画で描かないかなぁ~と思っているのだが……(まぁ、描く風でもなさそうなんだけど)
今だに、アレやコレや想像するしかない自分なのでございます。