2020年2月10日月曜日

ドラマ 「陽あたり良好」

1982年。






♪とって~おきの春を~連れてきたよ、君に~(by竹本孝之)



とっても歌が上手い、竹本孝之。

よく観てたなぁ~、このドラマ。





『岸本かすみ』(伊藤さやか)は、この春、明条高校に入学する。


その明条高校に通うために、叔母の『水沢千草』(木内みどり)の元に下宿する事になった。


「ここが、ひだまり壮かぁ~」

未亡人となった千草は下宿屋を経営して、かすみも高校に通いながら、手伝う事となった次第。


玄関を開けると、叔母の千草が出迎えてくれた。


「よろしくお願いします、おばさん!」

「ちょっとやめてよ、かすみちゃん。私まだ若いんだから。私の事は『千草さん』って呼んでちょうだいね!」

(木内みどりも、この時、まだまだ30代ですもんね)




『ひだまり壮』には、ちょっとドスケベな美樹本伸(「わぁ~君可愛いねぇ~」なんて言う根っからの軟派人)、大食漢の有山高志(この太った体型で、一応サッカー部)、相戸誠(メガネ、勉強の虫)などなどの個性豊かな面々が揃う。



(どいつも、こいつもパッとしない野郎たちばかりね………まぁ、でも私には愛しの克彦さんがいるけどね……)



かすみの恋人で大学生の村木克彦は、ただいま米国へ留学中。

会えない日々を埋めるように、『かすみ』は手紙を送る毎日だ。


(あ~ん、克彦さん。愛しい、愛しい克彦さぁ~ん……)なんて暇さえあれば、想いをはせる、かすみである。


「あと、もう一人下宿人が来るはずなんだけど………遅いわねぇ~ ……」千草のボヤキも、かすみの耳には入らないようである。



そして、夜。


もう一人の下宿人、『高杉勇作』(竹本孝之)が、やっと『ひだまり壮』に現れた。



「まぁ、勇作くん、ずぶ濡れじゃないの!」

(このあたり、記憶があやふやで、何故?ずぶ濡れだったかの理由を忘れてしまったが、確か人助けか、人命救助だったはず)



着いたそうそう、着ているものを全て脱いで、勇作は風呂に入ろうと、浴室の扉をガラガラッ、と開けるとそこには、

「キャアァーーー!」

先に入浴していた、一糸まとわない姿の『かすみ』の姿があったのだった。(なんて羨ましい奴)





そして、しばらくして、プンプン怒っている『かすみ』や皆の前で自己紹介する勇作。


「高杉勇作です。ヨロシク。高校では応援団に入るつもりです!」

「何で応援団?」

「俺って、一生懸命な奴を見ると、無性に応援したくなるんですよね」


(フン!変わってる!何が応援団よ!それにしても………愛しの克彦さんにも見られた事もない、私の裸を、あんな奴に見られるなんて………)


そんな『かすみ』の思いなど気にせずに、勇作は、シレ~ッとしている。そして元気よく挨拶した。


「ヨロシクね、かすみちゃん!」と。





こんな感じの『陽あたり良好』第1話じゃなかったかな?(なんにせよ、遠い記憶を、思いだしながら、探り探り書いてるので、あまり自信はないのだが……)




このドラマで、伊藤さやかを知ったのだが、本当に可愛かった。


ふんわり広がる髪形が似合っていて、ちょっと小柄で小悪魔的。

でも、笑うと、とびっきりの弾けるような笑顔を向けてくれる。



彼女も、あの『花の82年組』(松本伊代、早見優、堀ちえみ、中森明菜、小泉今日子などなど)と同じようにデビューは1982年である。


アイドル豊作の時期で、デビューした時期が悪かったのか(まわりが強敵ばかり)、このドラマ以降は、ほとんど見かける事もなくなってしまった。



しばらくした後、彼女の名前を再び見つけたのは、アニメ『さすがの猿飛』の主題歌。

オープニング曲『恋の呪文はスキトキメトキス』を歌っているのが、彼女だった。(なかなか名曲ですぞ)



そして、またもや見かけなくなってしまった彼女である。(細々と女優業を続けてはいるようなのだが……)





竹本孝之もカッコ良かったなぁ~。


クサイ台詞や歯の浮くような台詞でも、竹本孝之が言うと、なぜか妙にキマッていた。


こちらも強敵揃いの1981年デビュー。(同期には、近藤真彦、ひかる一平、沖田浩之など、そうそうたる顔ぶれだ)


そんな強敵の中でも、コンスタントに、『だんなさまは18歳』やら『まんが道』なんていうドラマをこなしていたんだけど、最近では、こちらもメディアで、とんと見かけなくなってしまった。



それでも、なんとか、細々とライブ活動だけはしていて、まぁ、引退はしていないようだが。





もちろん原作は、あの『タッチ』や『みゆき』のあだち充なのだが、当時、漫画の方を読んでなかった自分は、このドラマが最初でした。



この二人の掛け合いや、なんともいえない距離感やドキドキ感が、まさに思春期の自分にはドンピシャリ!で、毎週観ていたものです。


他の下宿人たちのキャラクターも良かったけどね。


主題歌の『とっておきの君』もいいけど、挿入歌で流れる『二度とない時に』も、これまた名曲である。



♪俺の中にある~いい加減な奴ら~


♪今、しばらく昼寝をしてなぁ~

(歌詞だけ見れば、「なんじゃコリャ?」なんだけどスローなメロディーにのせて竹本孝之が歌うと、「ジ~ン」と感動する)





これレンタルないのかなぁ~、レンタルになればいいのに。




50代には懐かしい、……あの頃の青春の甘酸っぱい思い出……

星☆☆☆☆。