デュボア家の朝は騒々しい。
今朝も13歳の長女『アリエル』(ソフィア・ヴリジーヴァ)と8歳の次女『ブリジット』(マリア・ラーク)がテーブルで口喧嘩。
「あんた、そんな変な格好で学校に行くの?」
「いいんだもん、気に入ってるんだもん」
何日も同じヘルメットを被っているブリジットを見て、アリエルがこれ見よがしに馬鹿にする。(ほっとけばいいのに)
「もう、何日も髪も洗ってないじゃないの!外しなさいよ!」
「ヤダ」
意固地なブリジットも負けてはいない。
そして、アリエルがテーブルで叫ぶ。
「ママー!、ブリジットが臭いんですけどぉー!」
奥から呼ばれてきたのは主人公『アリソン・デュボア』(パトリシア・アークエット)。
「もう、二人とも喧嘩しないでさっさと食べてしまいなさい!」
ブスッとした顔で、テーブルの皿のコーンフレークを突っつくアリエル。(このドラマ、牛乳に浸したコーンフレークばかり並んでたなぁ~。豪勢な食事が出た事、1回もなかった(笑))
その後に遅れてアリソンの夫、『ジョー』(ジェイク・ウェバー)が、
「ファ~」とアクビをしながら、寝ぼけ眼、Tシャツにパンツ1枚のだらしない格好で現れる。
奥では産まれたばかりの3女、マリー(ミランダ&マディソンの双子Wキャスト)の鳴き声。
「ジョー、悪いんだけど。今朝は早く検事局に行きたいから、マリーの保育所お願いね!」
3人の娘たちの母親なれど、検事局でパート勤務をしているアリソンは忙しい。
「はいよ」と、取りあえずは返事をするジョー。
「あんたたちは、ママが学校に連れていくから、さっさと食べて仕度してちょうだい!」
まだ、食べながら言い合いをしているアリエルとブリジットに、アリソンがピシャリ。
こんな感じの毎朝を迎えるデュボア家。
どこの家庭でも見かけるような日常風景である。
ごくごく普通の家庭。
でも、他の家庭とは違うところがある。
奥さまは、なんと『霊能者』だったのです。
……なんて風に、「奥さまは魔女」風に書いてみたがどうだろうか?
このドラマも、飽きっぽい自分が挫折することなく、珍しく最後まで視聴したドラマである。
最初、このタイトルを見たとき、『ミディアム』って何じゃろ?って、とこから始まった。
肉の焼き加減?(ミディアムとか、レアとか?)
『ミディアム』とは『霊能者』の意味らしいのだ。(アホでスイマセン(笑))
もちろん霊能者は、主人公のアリソン・デュボア。
このアリソンの能力が変わっている。
1、『予知夢』を見る。
2、幽霊が見える、話せる。
3、人に触れただけで、その人の過去が見える。
なのである。
こんな能力が備わっていれば、さぞや便利だろうと思うがとんでもない。
霊能者を抱えた家族は大変である。
夜中、寝入っている夫婦の寝室で、
「ワァーッ!」と飛び起きるアリソン。
予知夢は、何の前触れもなく突然始まったかと思えば、幾晩も続く事もある。
「何だい?どうしたんだ?」
お陰で隣で寝ている旦那のジョーは、いつもたたき起こされる。(朝、ジョーが、いつも朦朧としているのはその為である)
幽霊も、いきなり現れたりして話しかけてくる。(特に死んだジョーの父親なんてのは、しょっちゅう現れる)
何だか睡眠欲も奪われて、平穏とはかけ離れた家族に、
(大丈夫か?)とハラハラ気を揉んだりもさせられる。
でも、このアリソンの能力は、検事局では大活躍。
アリソンの上司、『デヴァロス検事』(ミゲル・サンドバル)なんて、毎回事件が起こると、頼りにしっぱなし。
「アリソン、何か夢を見たか?何か感じたか?」
ってな調子だ。
若い『スキャロン刑事』(デヴィド・キュービッド)は、そんなアリソンを最初は、毛嫌いして疑惑の目で見ていたが、しだいにアリソンの的中率に感服して、打ち解けてくる。
こんな登場人物たちが、毎回現れては、スッタモンダがあり、事件はアリソンの霊能力で、無事解決する。
レギュラーに嫌な人がいないのも良かった。
シーズン7までは長いが、キチンと完結してるし、暇な時に、ちょっとずつ観るのにオススメなドラマ。
アット・ホーミングな家族にホンワカしたり、事件の謎にハラハラしたり。
これも、星☆☆☆☆であ~る。
「お姉ちゃんのバカ!」
「ブリジットのバカ!」
「イーだ!」
「ベェーだ!」
姉妹喧嘩は、次の日も次の日も続いて行く。(笑)