2019年9月16日月曜日

ドラマ 「ROME(ローマ)」

2005~2007年。全22話。





何故に?このドラマを観る事になったのか………。



自分としては、とてもじゃないが苦手なジャンル。




イギリスとアメリカが、莫大な制作予算をかけて作られた歴史大作。


総制作費200億円以上、制作年数8年間。




「とにかく観てよ、面白いから!」

知人があまりにも薦めるので、

「分かった」

と言いながらも、(はぁ~、あんまり壮大な歴史物って得意じゃないんだよなぁ~)って気持ち。


日本の大河ドラマさえも苦手なのに、紀元前のローマの時代なんですもん。



こんなグダグダした具合で、第1話を再生したのだが……。




分からん!

な、名前が覚えられん!


カエサル?

ポンペイウス?

アントニウス?

ヴァレヌス?

プッロ?

はてさて、同じような軍服や甲冑をつけていて、誰が誰やら。



とにかく長い戦争から帰ってきた。


そして、あちらこちらで、男たちは激しいSEX三昧。(これゆえにR‐15指定なのか)




第1話を見終わって、いきなり挫折。

こりゃ、アホな自分には無理だわ~。




でも、翌日になれば、

「どう?面白かったでしょう?」

って聞かれて、

「う、うん……」ってな曖昧な返事。



こんな『ROME (ローマ)』だったので、半年くらいは、完全に放置してました。(なんせ根性なしなもので)





これを再び観ようと思ったのは、正月休みの時。


どのチャンネルでも正月バラエティーばかり、ぶっ続け何時間もやっていて、ふと思い出したのだ。



観てみようかなぁ~。



でも久しぶりに第1話を観ても、「ヤッパ相変わらす難しいわ~」って気分。


それでも我慢して、2、3、4話と観ていくと、何となく区別がついてきて、物語も分かりはじめてきた。


第1シーズンを見終わると、やっと「面白い!」って感想に自分もたどり着けたのだった。




舞台は紀元前52年(単純に計算して今から2071年前)のローマ。

長い8年間の戦争から、勝利をおさめて凱旋帰国してきたカエサルと大勢の兵士たち。


だが、8年も経てば、世の中、色々事情も変わってきている。

カエサルの留守中、元老院のポンペイウス将軍が統治していたローマ。


ポンペイウスにしたら、(今頃ノコノコ帰ってきて目障りな奴)なのだ。




そんなカエサルが率いる大軍は幾重にも分かれている。

カエサルの直属の部下がアントニウスで、これまたアントニウスが率いる軍がいくつもある。(このあたりがややこしいのだ)


で、その中の軍のひとつで、百人を指揮している隊長が、主人公の『ヴァレヌス』(ケヴィン・マクキッド)なのである。


短めの金髪に彫りの深い顔。

眉間には縦皺が入っていて真面目そうだが、神経質そう。


もう少しでローマに着く嬉しさを隠しながらも、真面目なヴァレヌスは、

「ローマに着くまで気をぬくなよ!」と大勢の兵士たちに活を入れる。



でも、部下の『プッロ』(レイ‐スティーヴンソン)は、嬉しさを隠そうともしない。

「これで、思いっきり女を抱けるぞ!」と雄叫びをあげるのだ。


愛妻家のヴァレヌスは、ローマで売春宿に直行するつもりのプッロに厳しい目付き。


逆にプッロは、

「よく奥さんだけで満足できますね?、他の女を抱きたいと思わないんですか?」

と言ってくるのだった……。





このプッロ、見た目も中身もヴァレヌスとは、まるで対称的。


ひとまわりデカイ図体と、性欲にも本能のままに突き進む単細胞。(こいつがもう一人の主人公)




この物語は、そんな見た目も性格も全く違う二人の冒険談なのである。



ヴァレヌスも、プッロも創作上の架空の人物。

こんな二人が、歴史上有名な人物たちに関わりあいながら、自分たちの運命も、それに振り回されて変わっていくのが、この物語なのだ。


(あ~、なるほどね。この二人を取りあえず、押さえておけばいいや……)


と思ったら、後はスラスラと物語の世界に入っていけました。(歴史物が苦手な自分でも)




第1シーズンと第2シーズン、合わせて全22話で、キチンと完結しているのも、ちょうど良かった。


ちょっとした休暇には、観るのにちょうどいい長さのドラマである。



ただ、最初の4話くらいまでは辛抱してほしい。


そこを乗り越えると、確実にハマる事、請け合いのドラマだと思うので。


それにしても、全て観た感想だが………。



歴史ってやつは、戦争と激しいSEXで作られてきたんだなぁ~、と、改めて再確認させられてしまうドラマなのであった。(笑)

星☆☆☆☆