1966年 イギリス。
ブロンドの長い髪の美女エックマン(エルケ・ソマー)。
ブラウンのショート・カットにふんわりパーマをあてている、こちらも、またまた美女のペネロピ(シルヴァ・コシナ)。
見事なプロポーションをもつ二人には、敵なし。
そう………、
『ふたりはプリキュア』、じゃなかった(笑)、『ふたりは女スパイ』なのであ~る。
スパイのためなら、どんな殺しも、ためらいなく、しちゃいます。(オイオイ)
遥か上空を飛ぶ飛行機では、スチュワーデスに変装して、敵に接近するエックマン。
敵の男に見つからずに、スカートをめくると、太股には(なぜか?)葉巻が挟んである。
それに火をつけて、
「お客さま、葉巻をどうぞ」と渡す。(機内は禁煙じゃないのが、やりたい放題の60年代って感じ)
それをくわえた男。
くわえたと同時に、葉巻の中からは、いきなり弾丸が発射された。
それは、首の後ろまで貫通していて、もちろん絶命。(なんちゅう殺し方よ)
エックマンは、そばの無線でパイロットに連絡すると、
「あ~社長が低空飛行にするよう命令しています」
なんて言いながら、パラシュートを、さっさと装着。
時限爆弾の時計を設置すると、扉を開き上空に飛び出した。
飛行機はエックマンの真上で、「ドッカーン!」の爆音と共に大爆発。
パラシュートを開いて降下してくるエックマンの真下は、荒れ狂う大海原。
そこへ相棒のペネロピが、モーターボートで颯爽と登場。
エックマンを乗せると、二人はにこやかに笑い、水しぶきをあげながら、モーターボートは去って行くでありました。
で、ここで変な歌が流れる………
♪とても美しいウソを彼女はささやくぅ~
♪決して信用するなぁ~
♪彼女の目をのぞきこんでもぉ~
♪そこに愛は全くないぃぃ~
♪油断するな、男たち用心するんだぁ~
♪女という生き物は男より危険だからぁ~
(なんじゃ、この歌は。女性不信になりそうである(笑))
こんな二人が、ほとんどビキニ姿で肢体をさらしながら、暗殺のやりたい放題、八面六臂(はちめんろっぴ)の大活躍。
姉御肌で行動派のエックマンと、男好きで盗癖のあるペネロピ。
どっちがタイプかといえば、わたくし断然ペネロピであります。
ペネロピ役のシルヴァ・コシナに、
「ズキューン!」
見事にハートを撃ち抜かれました。
監督は、ラルフ・トーマスって人で、調べてみると、60年代に、こんなスパイ映画をせっせと撮っていた方のようだ。(こんな監督の存在も初めて知りました)
なかでも、この同じ監督で、シルヴァ・コシナの映画 『地獄のガイドブック』ってのが面白そう。(そう、これもスパイ映画である)
シルヴァ・コシナ……この女優を覚えておこう。
いつか必ず、また別の映画で再会する日まで。(もちろん金髪のエルケ・ソマーも)
結局、どっちも好きになっちゃったのであ~る(笑)
星☆☆☆。
※でも、この映画、エルケ・ソマーとシルヴァ・コシナは悪役なんだよなぁ~。(主役の男があんまり好きじゃない)
二人を主役にした方が断然、この映画はヒットしたはずなのに。
つくづく残念である。