2016年 アメリカ。
もはや、ふざけた映画といえば、ザック・エフロン。
ザック・エフロンといえば、ふざけた映画というように、代名詞になりつつある昨今。(良い意味で(笑))
あの昔の、『ハイスクール・ミュージカル』の王子様然とした姿は何処へ。
今じゃ、「みんな、俺の筋肉美を見てくれぇ~!」と、どの映画でも脱ぎまくりのド変態ぶり。
『ネイバーズ』では、タ●キ●までブラブラさせて、
『ベイ・ウォッチ』では、筋肉美は、もちろんだが、ゲロをはきながらスイミング。
この筋肉モリモリの体で、アンバランスな女装姿。
ドウェイン・ジョンソンとの海中での、グロいキス(もとい、人工呼吸)なんて、事までしている。
もはや、失うものなどないのか?ザック・エフロンよ……。
その姿は、往年の、どこでも脱ぎたがるケヴィン・ベーコンや井手らっきょを彷彿させて、凌駕している。
で、この『ダーティ・グランパ』であるが、これもきっと、まともな映画であるはずもない(笑)。
観た。
そして、やはり………と思ったのだが、ザック・エフロンじゃなく、別の方でおったまげた。
なんじゃ、この映画はーーーー!
父親と同じように企業弁護士になったジェイソン・ケリー(ザック・エフロン……悪いけど全然弁護士に見えない(笑))の前途は揚々。
来週には、同じ事務所のユダヤ女性メレディスとの結婚が控えている。
そんな折、闘病中の祖母が亡くなった。
意気消沈している祖父ディック(ロバート・デ・ニーロ)を慰めるジェイソン。
ディックはジェイソンに、あるお願いをする。
「フロリダへ連れていってくれ。妻との思い出の土地なんだ。」と。
白内障で車の免許を返納したディックの懇願に、人の良いジェイソンは断れるはずもなく、
「分かったよ、じいちゃん」とふたつ返事した。
そして、次の日。
ディックの家を訪問したジェイソン。
そこで見たものは…………。
リビングで素っ裸で、●●●映画を観ながら、●●●●をしているディック(ロバート・デ・ニーロ、72歳)の姿だった!!
「な、な、な、何やってるの?!じいちゃん!!」(この衝撃シーン!)
「待っててくれ、もう少しでイ●そうなんだぁーーー!!」(ヒィーッ!デニーロの今まで築き上げてきた俳優人生が……ガラガラと崩れ去っていく……)
慌ててドアを閉めるジェイソン。
ドアの奥ではジジイの絶叫「イクーーー!」が響き渡った。(なんやねん、これ(笑))
事が済んで、スッキリした、このジジイ、もといディックは、昨日のしおれた姿とは、うって変わって元気モリモリ。
自宅の鉄棒でエッチラ、コッチラ懸垂まで始めやがった。
呆れ返るジェイソンだが、気をとりなおしてディックを車にのせると、フロリダに向けて車をスタートさせた。
車中でも、ディックは酒をがぶ飲み、やりたい放題。
「婆さんが言ったんだ。『私が死んだら、あなたのやりたい事をやって生きていってくれ』と。俺はやるぞー!若い女とヤリまくってやるんだぁーーー!」
ディックの勢いは加速していく。
(やれやれ、この旅はいったいどうなるんだ………)
そして、ジェイソンの嫌な予感は、この後、恐ろしい形で適中するのだった………。
じいさんと孫のハートウォーミング・コメディー ………とは、とても言えないこの映画。
この冒頭からも分かるように、次から次に、繰り出す下ネタの連続にクラクラ。
フロリダに行く前に立ち寄った店で、ディックとジェイソンは、ジェイソンの高校生の時の同級生シャディアと再会する。
シャディアは、ゲイの黒人ブランドレーと女友達レノーアと3人で、デイトナ・ビーチに行く途中。
そのレノーア、年寄りや大学教授などの肩書きが大好き。
「わしは大学教授なんだ」
ディックのついた嘘に、
「あら~ん、じゃ、私を追いかけて来て、デイトナ・ビーチに行きましょうよぉ~」と、モーションたっぷり。
3人が先に車で出発してしまうと、
「わしは、あの女と一発するぞー!」と雄叫びをあげる。
「なぁ、ジェイソン、わしの願いを聞いてくれ!」、わしの●●●を、あの女の●●●に突っ込みたいんじゃー!」(なんて生々しいお願い。活字としても書くのをためらってしまう)
ジェイソンは、こんなエロジジイ、ディックの願いを断らず、デイトナ・ビーチへと向かうのである。
それにしても、こんな役を、あのロバート・デ・ニーロが引き受けるとは………。
もはや、アカデミー賞も取り、これから先の人生、何でもありのデ・ニーロなのか。
それともザック・エフロン菌に感染してしまい、ストッパーが外れてしまったのか(笑)。
もちろん、ザック・エフロンの変態ぶりも健在。
デイトナ・ビーチの夜、乱ちき騒ぎで、酔って、ハイになったジェイソンは、全裸にミツバチのチンコ・ケースだけの姿で、バイクにまたがり、夜の町中に消えていく。(ザック・エフロンの真骨頂よ)
朝、目覚めれば、砂浜にミツバチのチンコ・ケースだけの恥ずかしい格好。
それを見つけた子供が、「あー、ミツバチだ!それちょうだい!ちょうだい!」と剥ぎ取ってしまう。
「あっち行け!このクソガキ!」と、もはや完全に全裸状態のジェイソン。
それを見つけた子供の親が、
「うちの子供に何してやがる!このド変態野郎!」とジェイソンに一発お見舞い!
全裸の恥ずかしい姿のまま、砂浜を転げ回るジェイソンなのだった。(何て姿なのだ……トホホ(笑))
こんな整った顔で、やっている事は、もはや、日本のバラエティー番組のヨゴレ芸人以上のザック・エフロン。
そして、隙あれば、「浣腸ー!浣腸ー!」とザック・エフロンにイタズラするロバート・デ・ニーロは、まるで、バラエティー番組のビートたけしのよう。
この二人のヨゴレっぷりに、ただ、ただ感心してしまった。
ここまで、演じられる俳優を観れば、こりゃ、アメリカ映画の夜明けは近いかもしれない、と思う今日この頃なのである(笑)。
星☆☆☆
お粗末。
※こんなに●だらけで分かるかな~、分かる人には分かるってことで (笑)