たまたま、リチャード・ハリスで、なんの気なしに検索していると、この映画にぶちあたった。
『おしゃれスパイ危機連発』?
知らない。こんな映画があったんだ。
でも、なんだか、オードリー・へプバーンの『おしゃれ泥棒』と『007 危機一髪(ロシアより愛をこめて)』を掛け合わせたような安直なタイトル(笑)。
えっ?あのドリス・デイが主演?
ドリス・デイといえば、ヒッチコックの『知りすぎていた男』。
そこで歌われた『ケ・セラ・セラ』が有名だが、この時が1956年。
それから10年以上たったドリス・デイねぇ~(何かイヤな予感がしたのだが……)
観てみる。
ガビーン!(ヤッパリ)
プラチナ・ブロンドのオカッパ鬘をかぶって、顔中に厚化粧をして、つけまつげ。
60年代のサイケ・ファッションに身を包んだドリス・デイ(当時45歳)のお姿。
化粧会社を行き来する企業スパイ役。
精一杯、無理をしても、その姿は、ただ派手好きで、不気味なメイクをした『オバサン』でした(笑)。
そんなドリス・デイを至るところで、「お嬢さん」と呼ぶ出演者たち。(地獄)
どこが「お嬢さん」???
(この出演者たちの気の使いよう……大変だったんだろうなぁ~)
これを若い女優(当時なら『ジーン・セバーグ』あたり)が演じていたなら、本当に『おしゃれ』ってタイトルも頷けるのだが……まぁ、あきらかに人選ミス。
逆にリチャード・ハリスが、わ、若い!
この時、まだ、30代じゃないのかな?
若いリチャード・ハリスの恋のお相手が、この『ドリス・デイ』だったのは、拷問。
観ていて、ずっと気の毒でございました。
この『ドリス・デイ』も体をはって、年甲斐もなく崖の上に登ってみたり、水をかぶってみたり、スキーをしたり、とんでもないことを一生懸命やってるのだけど………観ていて、始終ヒヤヒヤさせられる。
(オイオイ、こんな年配の方に無茶をさせて………怪我するぞー!、死ぬぞー!)、なんて心配ばかり。(笑)。
全く、どこが《おしゃれ》なのやら……やってる事は、どこかの汚れ芸人の罰ゲームみたい。
全く、どこが《おしゃれ》なのやら……やってる事は、どこかの汚れ芸人の罰ゲームみたい。
この映画は、当時、ヒットしたのかねぇ~(まぁ、多分ヒットしてないと思うのだけど……)
でも、怖いもの見たさで1度観てみるのもいいかも。
とにかく、《おしゃれ》を名乗るなら、最低でも、ちゃんとしたスタイリストやメイク・アップ・アーティストを揃えようね。
星☆☆。