《ぶらり旅》を続けていると、こんな不気味なモノに遭遇する事もまれにある。
宮崎県はえびの市から〜小林市に向けて走る国道221号線沿い(Googleマップでは268号線だが、実際に車で走れば、ずっと221号線の標識。Googleが間違っている?)に見えた、9階建ての《廃虚ホテル》。
そこだけ、本当に 鬱蒼(うっそう) とした雰囲気で建っていて、おもわず車を停めてマジマジと眺めてしまった。
最上部、円柱展望台には《 グリーンヒルズ(G)・ホテル》の看板が見えている。
建物の真横には腐ったような非常階段が、ずっと上まで続いている。
近くまで行くと、酷い有り様が充分過ぎるくらい分かってくる。
外壁を覆っている緑の苔(こけ)、割れたいくつかの窓ガラス。
玄関フロアも、かなり悲惨な状態だ。
正面奥にはエレベーターのようなモノがあり、その左手には上へと続く階段がチラホラと見えている。
(中に入って、もう少し見てみようか …… )とも考えたが、理性が勝ってヤメた。(イヤ〜な感じもして)
でも、これこそ《バケモノ屋敷》、《幽霊屋敷》の名称を与えてもいいかも。(肝試しには最適な場所かもしれない)
こんな事を考えながら、その場所を後にした私。
でも、帰ってきて1日経った後、
ふと、あの場所を思い出して、少し調べてみると、かつてトンデモない事件があった事を知る事になるのである!!!
この場所、地元でも有名らしく、インターネット上では《心霊スポット》にも挙げられているらしい。
そんな場所に、20代の男性二人が県外からノコノコとやって来た。
時は2020年、4月15日。
もちろん目的は 肝試しである。(やめときゃいいのに(笑))
立ち入り禁止のロープをくぐって、おそらく、あの正面玄関から見えている階段を登っていったのだろう。
1階、2階、3階 と……
↑(内部は予想どおりこんな感じだったらしい。画像はネット上にあったのでお借りしました)
だが、そんな二人が6階までたどり着いて、607号室の部屋を覗くと、そこにあったのは ……
ゲゲッ!ホンモノの《死体》!!
ベッドに横たわった男性の《腐乱死体》があったのだ!
そして、それは既にミイラ化しており、一部は白骨化していたのである☠️!!
バカな二人は「ギャアアアーーーッ!」と叫びながら腰をぬかして、慌てて警察署へ駆け込んでいったという。
このニュース、けっこう当時は全国的に有名だったらしく「肝試しで《ホンモノの死体》発見!」なんて記事で、世間を騒がせたそうな。(全然知らんかったわ)
死体の身元はえびの市に住む50代の男性で、身長は170〜180cmくらい。
見つかった時の服装は半袖シャツと長ズボン。(半袖なら夏場に死んだのかな?遺書らしきモノはなかったらしい)
2020年の死体発見時、死後一年以上が経過してるのが、後日分かる。
なぜ?彼がココヘやって来たのか …… 理由も分からなければ、腐敗が進行した死体からは死因も完全に特定されていない。
謎は深まるばかりである ……
こんな記事を見つけてしまって、私も「ゾワゾワ〜」の鳥肌モノ。
私の場合は別に、わざわざココヘ行きたかったんじゃなくて、宮崎市は、小林市役所から上にのびている国道265号線を通って、《西米良(にしめら)》という場所へ行きたかっただけ。
だが、当の265号線は途中でこんな有り様だったのである。(後で調べたら、工事も全く進んでなくて、ずっと通行止が続いているそうな)
しぶしぶ引き返してきて、たまたま、あの《廃虚ビル》を目にしたのである。
それにしても、こんな事件があって3年以上が経過しているのに、今だにこのビルが残っているのは少し不思議だ。
市側は「持ち主不明の為、簡単に撤去できない!」なんて言い訳で逃げてるらしいが、調べてみると、このビルが廃虚化したのが2000年頃。
普通なら、持ち主が分からなくても、市側が裁判所に申し立てをすれば、簡単に撤去作業に踏み切れるでしょうに。
それとも、県や市に、撤去するだけの《財源》が全く無いのかしら。(国道265号線も、今だ整備されていないしね)
国もクダラナイ事に税金を使うヒマがあったら、こういう事に本腰を入れればいいのに。(ブツクサ …… )