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2023年7月23日日曜日

ぶらり旅 「恐怖!《宮崎県えびの市 廃虚ビル》の事件簿」




《ぶらり旅》を続けていると、こんな不気味なモノに遭遇する事もまれにある。


宮崎県はえびの市から〜小林市に向けて走る国道221号線沿い(Googleマップでは268号線だが、実際に車で走れば、ずっと221号線の標識。Googleが間違っている?)に見えた、9階建ての《廃虚ホテル》。


そこだけ、本当に 鬱蒼(うっそう) とした雰囲気で建っていて、おもわず車を停めてマジマジと眺めてしまった。


最上部、円柱展望台には《 グリーンヒルズ(G)・ホテル》の看板が見えている。

建物の真横には腐ったような非常階段が、ずっと上まで続いている。


近くまで行くと、酷い有り様が充分過ぎるくらい分かってくる。


外壁を覆っている緑の苔(こけ)、割れたいくつかの窓ガラス。


玄関フロアも、かなり悲惨な状態だ。




もう、あちこちがメチャクチャ。


正面奥にはエレベーターのようなモノがあり、その左手には上へと続く階段がチラホラと見えている。


(中に入って、もう少し見てみようか …… )とも考えたが、理性が勝ってヤメた。(イヤ〜な感じもして)



でも、これこそバケモノ屋敷》、《幽霊屋敷の名称を与えてもいいかも。(肝試しには最適な場所かもしれない)



こんな事を考えながら、その場所を後にした私。



でも、帰ってきて1日経った後、

ふと、あの場所を思い出して、少し調べてみると、かつてトンデモない事件があった事を知る事になるのである!!!




この場所、地元でも有名らしく、インターネット上では《心霊スポット》にも挙げられているらしい。


そんな場所に、20代の男性二人が県外からノコノコとやって来た。


時は2020年、4月15日。

もちろん目的は 肝試しである。(やめときゃいいのに(笑))



立ち入り禁止のロープをくぐって、おそらく、あの正面玄関から見えている階段を登っていったのだろう。


1階、2階、3階 と……


↑(内部は予想どおりこんな感じだったらしい。画像はネット上にあったのでお借りしました)




だが、そんな二人が6階までたどり着いて、607号室の部屋を覗くと、そこにあったのは ……




ゲゲッ!ホンモノの死体!!


ベッドに横たわった男性の腐乱死体があったのだ!


そして、それは既にミイラ化しており、一部は白骨化していたのである☠️!!



バカな二人はギャアアアーーーッ!と叫びながら腰をぬかして、慌てて警察署へ駆け込んでいったという。



このニュース、けっこう当時は全国的に有名だったらしく肝試しでホンモノの死体発見!なんて記事で、世間を騒がせたそうな。(全然知らんかったわ)



死体の身元はえびの市に住む50代の男性で、身長は170〜180cmくらい。


見つかった時の服装は半袖シャツと長ズボン。(半袖なら夏場に死んだのかな?遺書らしきモノはなかったらしい)


2020年の死体発見時、死後一年以上が経過してるのが、後日分かる。


なぜ?彼がココヘやって来たのか …… 理由も分からなければ、腐敗が進行した死体からは死因も完全に特定されていない。


謎は深まるばかりである ……





こんな記事を見つけてしまって、私も「ゾワゾワ〜」の鳥肌モノ。



私の場合は別に、わざわざココヘ行きたかったんじゃなくて、宮崎市は、小林市役所から上にのびている国道265号線を通って、《西米良(にしめら)》という場所へ行きたかっただけ。


だが、当の265号線は途中でこんな有り様だったのである。(後で調べたら、工事も全く進んでなくて、ずっと通行止が続いているそうな)



しぶしぶ引き返してきて、たまたま、あの《廃虚ビル》を目にしたのである。



それにしても、こんな事件があって3年以上が経過しているのに、今だにこのビルが残っているのは少し不思議だ。



市側は「持ち主不明の為、簡単に撤去できない!」なんて言い訳で逃げてるらしいが、調べてみると、このビルが廃虚化したのが2000年頃。


普通なら、持ち主が分からなくても、市側が裁判所に申し立てをすれば、簡単に撤去作業に踏み切れるでしょうに。


それとも、県や市に、撤去するだけの《財源》が全く無いのかしら。(国道265号線も、今だ整備されていないしね)


国もクダラナイ事に税金を使うヒマがあったら、こういう事に本腰を入れればいいのに。(ブツクサ …… )



じゃないと、そのうち、

「同じような事件がまた起きるよ〜 …… 」と、陰鬱な《廃虚ビル》は語りかけているようでならない。


あな恐ろしや …… 暑い夏の日に合掌しとく。