1985年 アメリカ。
17歳の高校生『チャーリー』(ウイリアム・ラグズデール)は、隣に引っ越してきた人物に興味津々。
夜中に《棺》を運び入れているのだ。
彼女『エイミー』(アマンダ・ビアース)が来てるのに放ったらかし。
果ては双眼鏡まで取り出して、隣を覗き込む始末。(彼女はプンプン!して帰っちゃう)
そうして、次の夜には、またもや女性の《死体》らしきモノを運び出しているのを偶然目撃してしまうチャーリー。
時を同じくして、ここ最近、近隣では謎の殺人事件が多発していたのだ。
(もしかして、隣の住人は《吸血鬼》なのか? …… )
すぐさま、警察に相談するも「犯人は《ヴァンパイア》なんだ!」と、つい口走ってしまった為、警察には(コイツ、頭がイカれてる!)と完全に狂人扱い。
全く相手にされない。
そんなチャーリーの行動に隣の男『ジェリー』(クリス・サランドン)も気づいたのか …… 家に直接訊ねてきた。
「入ってもよろしいですか?」(ヴァンパイアは招待されないと家には入れない)
「さぁ、どうぞ!どうぞ!」
何も知らないチャーリーの母親の手招きでズカズカ入ってくるジェリー。
そうして、二階のチャーリーの部屋で二人っきりになると、……… 案の定、 やっぱり、男は《吸血鬼》だったのだ!!
恐ろしい形相に変貌して、いきなりチャーリーに襲いかかってきたのだ!
だが、間一髪のところで、難を逃れたチャーリー。(ジェリーは手のひらを刺され、窓から飛び出して逃げてゆく)
(でも、このままじゃ、また襲ってくるかもしれない …… どうすればいい?! …… )
ならばと、………
今度はチャーリー、何を思いついたのか?
怪奇テレビ番組《フライトナイト》のヴァンパイア・ハンター役でお馴染みな、只の俳優である『ピーター・ヴィンセント』(ロディ・マクドウォール)の元を訊ねた。
助けを求めようとするのだが ……… ピーターにしても、「コイツ、おかしいぞ」と、全く取り合う風でもない。
八方塞がり、ど~すればいい???
こうして文章に書き出してみても、かな〜り 変 な主人公チャーリーの物語である。
小さな子供なら分かるが、隣人がおかしな行動をしてるからといって、普通すぐさま《ヴァンパイア》って発想になるかねぇ~。(たまたま、そうだったんで結果オーライ!だけど)
それに、テレビでヴァンパイア・ハンター役を演じているとはいえ、只の俳優 に助けを求めるのも、高校生としてはどうなんだろ?(《おかしい奴》呼ばわりも、充分に分かる気がする(笑))
何から何までおかしい事だらけで、ツッコミどころ満載のホラー映画だが、観てると段々クセになる。
そうして、
この「このバカバカしさがたまらない!」って思えるほど、この映画は、とにかく面白いのだ! ♪~(´ε` )
助けを求められた『ピーター』(ロディ・マクドウォール)にしても、番組はやや低迷気味で俳優としては、やや下り坂。
チャーリーの友人『エド』(スティーヴン・ジェフリーズ)と、心配した彼女『エイミー』にも言われて、「どうかチャーリーの目を覚ましてほしい!」と訴えられると、人の良いピーターも渋々付き合ってくれたりする。(嘘のヴァンパイア・ハンターなのにね)
そうして一同は、隣家のジェリーの元へ!
エイミーも、エドも「なんだ、やっぱり気のせいだよ。普通の人じゃないか」とジェリーを見て安心するも、チャーリーはともかく、ピーターの様子は少しおかしいぞ。
芝居の小道具として持ってきた鏡にジェリーの姿が《全く映らない!》のだ。(吸血鬼は鏡に映らない)
ビックリして、そそくさと一人帰っていくピーター。(本当に吸血鬼だぁーー!)
一方、エドとエイミーは、ジェリーにまんまと騙されて、二人は《狼男》と《吸血鬼》にされてしまう。