※これから書く話は、あくまでもアホの想像。勝手なたわ言だとして、ご覧くださいませ。
『ジョン・ランボー』(シルベスター・スタローン)が『トラウトマン大佐』(リチャード・クレンナ)の説得に応じて、やっと逮捕されていった夜。
ランボーによって破壊された街のあちこちでは、何台ものパトカーや消防車の消火活動がひっきりなし。
それも、やっと鎮火して、徐々に街も静寂さを取り戻したかに見えたのだが ……
次の朝、街の大勢の人々が警察署の前を取り囲んでいた。
集まった人々の顔は、まるで悪鬼の如く怒りの顔。
そうして、警察署に向けて、怒号の声が鳴り響いていた。
「ティーズル保安官はどこだー?!ティーズルを出しやがれー!」
ランボーに破壊されたガソリン・スタンドの店主や雑貨屋なども大騒ぎしている。
もはや、皆が事情を知っているのだ。
ベトナム帰還兵で危ない男ランボーに、勝手な難癖をつけて、騒動を広げた元凶がティーズル保安官であることに。
《腐敗した警察署の実態》なるモノをマスコミは嗅ぎ付けて、大々的に報道したのだ。
ランボーによってメチャクチャになっている警察署には、さらに何かが、ドンドンぶつけられて、町中の人々が暴徒化しはじめていた。
このニュースは、即座にティーズルや他の警察官たちが入院している病院にまで届いた。
ベットの上でグルグル包帯を巻かれて身動きすら出来ない『ティーズル保安官』は、苦虫をつぶした顔。
「あの野郎のせいで …… 」と、反省どころか、まだ懲りない様子。
そんなティーズルの病室に窓ガラスを割って、何かが外から放り込まれた。
火炎瓶!
たちまち、ベットのシーツに燃え広がる炎。
「た、助けてくれー!」
身動き出来ないティーズルは、なんとか保護されたが、この事態を警察上層部も重く受け取ったようである。
後日、やっと車椅子に座れるようになったティーズルは、上層部に呼ばれた。
「君らを狙って脅迫電話が鳴りやまない事態だ。一般市民だけでなく、ランボーと同じようなベトナム帰還兵たちの恨みまでもかってしまったようだな、ティーズル!」
その場でガックリうなだれるティーズル。
ティーズルは警察を解雇された。
ティーズルの命令でランボーに留置所で暴力を働いた警察官たちも皆、同罪である。
ただ、一人をのぞいては ……
「入りたまえ、ミッチ!」
まだ、痛々しくびっこをひいてるが、それは、あの若い赤毛の警察官『ミッチ』の姿だった。
「君は最後までティーズルの山狩りに反対したそうだな?」
「はい、仲間たちがランボーに行った行為は余りにも酷すぎて ……」
「フム ……」警察長官は感心している。
「どうだね?ミッチ、もう1度、新天地でやり直してみないか? 証人保護プログラムの力を借りて、名前も過去も変えるんだ!」
「な、名前を変えるんですか?」
「そうだ!、そうして新天地《マイアミ》で頑張ってみないかね?」
警察長官は、今度マイアミにできるという《CSI(科学捜査班)》を薦めてくれた。
(科学の力で犯人を立証する……こんな暴力的で非道なやり方じゃなくて ……)
ミッチの目がキラリと光った。
「やります!やらせて下さい!!」
こうして、ミッチは名前を《ホレ●ショ・ケ●ン》に変えて、マイアミへと飛び立っていった。(同じ警察官である兄と一緒に)
新しい新天地マイアミでは、どんな物語が始まるのか …… それは、まだ誰も知らない。
《END》
※勝手なアホ話である。
どうぞ、寛大な気持ちで許してくださいませ~ (笑)