1882年〜1967年(84歳没)
エドワード・ホッパーは、20世紀に活躍したアメリカの画家。
若い時には、中々、芽が出ずに、悶々としながら映画ポスターやイラストで生計をたてていた苦労人である。(油絵だけじゃ、とても食ってけない)
そんなホッパーが世に認められだしたのは、結婚して、40歳を過ぎてから。(内気なホッパーに対して、奥様は大らかな気性だったとか)
都会や田舎の風景を、《独自の視点》で描かれた絵は妙にドラマチック。
私もそんなホッパーの絵が大好きである。
エドワード・ホッパーの代表作『線路脇の家』。
この絵をじっくりとご覧なされ。
どこかで見た覚えがございませんか?
ヒッチコック監督の映画『サイコ』に出てくる《ベイツ・モーテル》に外観が似てませんか?
他にも、まだある、こんなホッパーの代表作。
ダリオ・アルジェント映画の、あの名場面にそっくりである。
私の映画好きがこうじて、こんな発見があると途端に嬉しくなってしまう。
他にも、まだまだ、こんなモノまである。
この女性の髪形も格好も、絵のまんまの姿だ。
ご覧のように、エドワード・ホッパーの絵は形を変えて、我々の目の前にチラホラ出現しているのだ。
妙にドラマ性を感じさせる絵。
(この絵は何かの映像の一場面のような気がする …… )とか、
(この絵の前後には、どんな物語があるんだろうか …… )とか、
勝手に想像は膨らんでいく。
一般人でもこんな気持ちに駆られるのだから、名だたる映像作家たちは、すぐに飛びつくだろう。
「アッ!この絵を《映画の場面》に使ってみたい!」
即座に思うはずである。
こんな風にあつかわれる画家も珍しい。
絵画でも、ただ眺めていて「ああ、綺麗な絵!」で終わるモノもあれば、何かを想像させたり、新たなインスピレーションを与えてくれるモノもある。
そんなエドワード・ホッパーは、やっぱり超一流。
《ホンモノ》の画家なのだ。
オススメしとく。(他にもあるやもしれぬ。お探しくだされませ)
この絵も、何やら映画の一場面になっていそうな予感だ。