1982年3月。(副題:ねじ屋敷連続殺人事件)
女探偵『宇内舞子(うだい まいこ)』(古城都(こしろ みやこ))と、その助手『勝敏夫(かつ としお)』(柴田恭兵)は、とっても仲の良い迷?コンビ。
元タカラジェンヌの舞子が起業した探偵事務所に、アルバイトで雇われている敏夫だが、プロボクサーになる夢も決して忘れていない。
暇を見つけては、トレーニングに励んでいる日々である。
そんな二人が《ギャングごっこ》(大のオトナが?(笑))をして遊んでいると、来客が現れた。
ひまわり工芸社(オモチャ会社)の制作部長、『馬割朋浩(まわり ともひろ)』である。
「実は妻の『真棹』(まさお)(新藤恵美)を尾行してもらいたいのだが …… 」
写真を一目見て、舞子も(な~るほど … )と納得した。
(こんな美人の奥さんじゃ、旦那も心配するはずだわ … )
次の日から舞子と敏夫は、真棹をさっそく尾行。
真棹の乗った車は、そろそろとラブホテルへと入っていく。
そうして、しばらくすると一人の男と出てきた。
いかにも好色そうな男、『馬割宗児』(中尾彬)である。
この宗児は、なんと!依頼人・朋浩の従兄弟でもあるのだ。
「これはビッグニュースだよ!、カッチン!!」
嬉々としている舞子の側で、敏夫の方は複雑な気持ち。
真棹が、昔好きだった初恋の人に、そっくりだからなのである。
まぁ、それでも、これは仕事だし割り切らなきゃ。
二人は報告する為、次の日、朋浩の自宅を訪ねたのだが …… ん?アレレ、朋浩が妻の真棹を車に乗せて、どこかへ出かけようとしているぞ。
車が出た後、すぐさま使用人に訊ねると、
「旦那様は奥さまと二人でロサンゼルスの方へ旅立ちましたが …… 」の返事。
「冗談じゃない!払うもの、ちゃんと払ってもらわなきゃ!カッチン、すぐにあの車を追うんだよ!!」
舞子の激に敏夫は車を急いでスタートさせた。
やっと二人の乗る車に追いついた舞子と敏夫。
でも、なんだか昼間なのに空が暗いような ……
その時、空に閃光が走ったかと思ったら、次の瞬間、朋浩と真棹の乗っている車が 大炎上💥した。
「な、なにが突然、起こったんだ?!」
二人は目の前の惨状を見てビックリする。
敏夫の機転で、なんとか真棹だけでも無事に助け出したが、病院に担ぎ込まれた朋浩の方は全身火傷で、すでに危篤状態。
そのまま、こと切れて、あっさり亡くなってしまうのであった。
しかも、朋浩と真棹の乗っていた車の側に落ちてきたのは、普通じゃあり得ないモノ。
宇宙から飛来してきた 隕石☄️だったのである!!(なんて運の悪い奴)
次の日、朋浩の葬儀が行われるのだが、妻・真棹の不幸は、ここで終わらない。
以前、真棹が薬局で買い求めていた 睡眠薬 を、幼い一人息子が、誤って過量服用して 死んでしまうのである。(どこまでもツイてない女・真棹)
もう、心身ともにボロボロ状態の『真棹』(新藤恵美)さん。
真棹は、自分を【悪魔に呪われた女】だと言う。(ちゃんと自覚してたのね)
そうして真棹は、3年前、横浜にあるという奇怪な館【ねじ屋敷】の【巨大迷路】で、『宗児』(中尾彬)に強姦された過去を、ポツリポツリと話しだすのだが ……
だが、横浜の【ねじ屋敷】には、まだまだ隠された謎がある。
「よかったら、私の住む【ねじ屋敷】に、お二人で遊びにきませんか?」
なにやら、一癖もありそうな宗児の誘い、そして不気味な【ねじ屋敷】。
それでも二人は、《野次馬根性》もとい《探偵根性ヨロシク》で乗り込んでゆくのである ……
この後、お話は、副題の通り凄惨な連続殺人事件へと発展していくのだが、推理ドラマのネタバレほど野暮なことはないので、ここで口をつぐんでおく。(あぁ、推理モノってもどかしい〜)
ドラマの出来は、もちろん、満点の星☆☆☆☆☆。
ドラマが観れない人には、原作の小説も合わせてオススメしときます。
※《くだらない補足①》
【ねじ屋敷】の当主、年老いた『馬割鉄馬』を演じているのは、岸田森(きしだ しん)さんである。
この方、映画版の『乱れからくり』でも、全く同じ役を演じているそうな。(どれだけ、この原作が好きやねん!って話)
もっとも映画版の方は、「んん〜??」な出来だったらしいが。(その事については改めて書くつもり)
尚、こんな年寄りメイクをしているが、実際は、とても若かったのだ。(43歳)
だが、このドラマが放映された年の末に(1982年12月)、残念ながらお亡くなりになったのでした。(永眠、合掌)
尚々、岸田森さんは、名優:樹木希林さんの最初の旦那さまである。(あのファンキーな方は、2度目の旦那さま)