2011年9月〜2012年8月。
ごく最近、ネットで配信されはじめた『仮面ライダー フォーゼ』。
久しぶりに観はじめたら、やっぱり面白くて、あっという間に夢中になってしまった。
しまいには、毎週更新されている次の回を待てなくなって、「そういえば …… 」と思い出し、今まで部屋の奥底に眠っていた『フォーゼ』のDVDをひっぱり出す。
全48話と劇場版を一気に観てしまいました。
お話は、天ノ川高校に転校してきた『如月(きさらぎ)弦太朗』(福士蒼汰)が、ゾディアーツと呼ばれる怪人と戦いながら、友達をドンドン増やしていくという、痛快青春ドラマ。
なんせ弦太朗の夢が
「この学校にいる全員と《トモダチ》になる!」ことなのだ。(まんま昭和の熱血主人公)
そうして《仮面ライダー フォーゼ》に変身すると、
「宇宙、キタァーーー!!」と、訳の分からない雄叫びをあげている。
なに?
訳が分からん?(私もよー分からん(笑))
とにかく観てちょうだいな。面白いから。
それにしても、この『仮面ライダー フォーゼ』が放送されてから、もう10年以上が過ぎたのか。(現2023年)
10年も過ぎれば誰にだって色々な事がある。
このドラマでも俳優を辞めてしまった者もいるだろう。
だが、
後に、数多くのスターたちを排出するのが、この『仮面ライダー フォーゼ』なのだ!!
★如月弦太朗(福士蒼汰)
『美咲ナンバー・ワン』というドラマで脇役を一度だけ演って、
次の『フォーゼ』では、ご覧のように主役。
「『仮面ライダー』になりたい!」
「『戦隊ヒーロー』になりたい!」
何年もオーディションを受け続けている者からしたら、まるで夢のようなお話。
しかも初めてのオーディションで、いきなり主役の座を射止めるなんて。
デビューしたばかりの福士蒼汰は、いとも簡単にスターダムの階段を駆け登ってしまう。
「君は笑顔がいいねぇ~」
『フォーゼ』に選ばれた理由なんてのは、たったのこれだけである。(愛嬌があれば演技の下手さも関係ないのだ)
その後は、朝ドラの『あまちゃん』に出演し、今日の今日までトントン拍子なのはご存知の通り。(最近では男女逆転の話題作『大奥』にも出演していた)
共演した女優たちとは毎度噂になり、女たちはひと目でメロメロ状態。
年配のプロデューサーや監督たちにも受けが良い。
苦労せずに誰にでも好かれる特別なタイプなのだ。(羨ましいなぁ~)
ここまで来たら、この《爽やかさ》で、今後も生き残ってほしいものである。(その代わり、薄汚れて髭モジャ。ダークサイトに墜ちた悪役の福士蒼汰など全くイメージできないけどね(笑))
★城島ユウキ(清水富美加(現・千眼美子))
この人もフォーゼ以後、有名になるのは超早かった。
フォーゼでは、珍妙な仮装をしながら踊り、ヘンテコな歌まで歌ったりしている。
そこには《恥じらい》や《ためらい》など全くない。
『家政夫のミタゾノ』では松岡昌宏の鬘(かつら)を釣り上げて、『変態仮面』では鈴木亮平の局部を何度も拝む事になる。(今考えると、なんちゅー仕事よ(笑))
このまま順風満帆に進むと思いきや、突然《幸福の科学》に出家。
総裁・大川隆法に気に入られて、洗顔…もとい、千眼美子(せんがんよしこ)の名を与えられる。(この名前、本当にセンス悪っ!)
《幸福の科学》の看板女優になった千眼美子は、それからコンスタントに専属女優として映画に出演していく。
だが、大川隆法の突然の死。
今や総裁を亡くした《幸福の科学》は糸の切れた凧状態。
千眼美子(清水富美加)は今後どうなっていくのか …… 流転、流転の人生である。(千眼=洗顔。 顔でも洗って出直す?(笑))
★朔田(さくた)流星(吉沢亮)
『フォーゼ』も中盤になると出てくるのが2号ライダーだ。
その名も『仮面ライダー メテオ』。
表裏のない弦太朗とは真逆で『朔田流星』(吉沢亮)は、思いっきり《裏ありき》の男である。
交換転校生として天ノ川高校にやって来た流星には、《ある目的》があった。
それは《アリエス・ゾディアーツ》(おひつじ座の怪人)を探し出すこと。
ある事故で永遠の眠りについてしまった親友・『井石二郎』を再び目覚めさせるには、どうしても《アリエス》の力が必要なのだ。(その為に怪人が頻繁に出没するという天ノ川高校にやって来る)
そんな本心を隠して、弦太朗が作り上げた《仮面ライダー部》に近づいていく。(仮面ライダーが、このドラマでは部活扱いなのだ)
口では「面白そうな部活ですねー!」と愛想よく振る舞いながらも、本音は(どうしようもない奴ら …… )と舌打ちしたりする。(チッ!)
メテオの正体を隠したまま戦う流星。
この『朔田流星』(吉沢亮)の投入がフォーゼを加速度的に面白くさせ、中盤以降、番組を盛り上げていく事になる。