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2023年4月12日水曜日

ドラマ 「仮面ライダー フォーゼ」

 2011年9月〜2012年8月。




ごく最近、ネットで配信されはじめた『仮面ライダー フォーゼ』。

久しぶりに観はじめたら、やっぱり面白くて、あっという間に夢中になってしまった。


しまいには、毎週更新されている次の回を待てなくなって、「そういえば …… 」と思い出し、今まで部屋の奥底に眠っていた『フォーゼ』のDVDをひっぱり出す。


全48話と劇場版を一気に観てしまいました。


お話は、天ノ川高校に転校してきた『如月(きさらぎ)弦太朗』(福士蒼汰)が、ゾディアーツと呼ばれる怪人と戦いながら、友達をドンドン増やしていくという、痛快青春ドラマ。


なんせ弦太朗の夢が

「この学校にいる全員と《トモダチ》になる!」ことなのだ。(まんま昭和の熱血主人公)


そうして《仮面ライダー フォーゼ》に変身すると、

宇宙、キタァーーー!!と、訳の分からない雄叫びをあげている。


なに?

訳が分からん?(私もよー分からん(笑))

とにかく観てちょうだいな。面白いから。


それにしても、この『仮面ライダー フォーゼ』が放送されてから、もう10年以上が過ぎたのか。(現2023年)


10年も過ぎれば誰にだって色々な事がある。

このドラマでも俳優を辞めてしまった者もいるだろう。


だが、

後に、数多くのスターたちを排出するのが、この仮面ライダー フォーゼなのだ!!



★如月弦太朗(福士蒼汰


『美咲ナンバー・ワン』というドラマで脇役を一度だけ演って、

次の『フォーゼ』では、ご覧のように主役。


「『仮面ライダー』になりたい!」

「『戦隊ヒーロー』になりたい!」

何年もオーディションを受け続けている者からしたら、まるで夢のようなお話。

しかも初めてのオーディションで、いきなり主役の座を射止めるなんて。


デビューしたばかりの福士蒼汰は、いとも簡単にスターダムの階段を駆け登ってしまう。


「君は笑顔がいいねぇ~」

『フォーゼ』に選ばれた理由なんてのは、たったのこれだけである。(愛嬌があれば演技の下手さも関係ないのだ)


その後は、朝ドラの『あまちゃん』に出演し、今日の今日までトントン拍子なのはご存知の通り。(最近では男女逆転の話題作『大奥』にも出演していた)


共演した女優たちとは毎度噂になり、女たちはひと目でメロメロ状態。

年配のプロデューサーや監督たちにも受けが良い。


苦労せずに誰にでも好かれる特別なタイプなのだ。(羨ましいなぁ~)


ここまで来たら、この《爽やかさ》で、今後も生き残ってほしいものである。(その代わり、薄汚れて髭モジャ。ダークサイトに墜ちた悪役の福士蒼汰など全くイメージできないけどね(笑))



★城島ユウキ(清水富美加(現・千眼美子))


この人もフォーゼ以後、有名になるのは超早かった。


フォーゼでは、珍妙な仮装をしながら踊り、ヘンテコな歌まで歌ったりしている。

そこには《恥じらい》や《ためらい》など全くない。


家政夫のミタゾノ』では松岡昌宏の鬘(かつら)を釣り上げて、『変態仮面』では鈴木亮平の局部を何度も拝む事になる。(今考えると、なんちゅー仕事よ(笑))


このまま順風満帆に進むと思いきや、突然《幸福の科学》に出家。


総裁・大川隆法に気に入られて、洗顔…もとい、千眼美子(せんがんよしこ)の名を与えられる。(この名前、本当にセンス悪っ!)

《幸福の科学》の看板女優になった千眼美子は、それからコンスタントに専属女優として映画に出演していく。


だが、大川隆法の突然の死。


今や総裁を亡くした《幸福の科学》は糸の切れた凧状態。

千眼美子(清水富美加)は今後どうなっていくのか …… 流転、流転の人生である。(千眼=洗顔。 顔でも洗って出直す?(笑))



★朔田(さくた)流星(吉沢亮


『フォーゼ』も中盤になると出てくるのが2号ライダーだ。

その名も『仮面ライダー メテオ』。


表裏のない弦太朗とは真逆で『朔田流星』(吉沢亮)は、思いっきり《裏ありき》の男である。


交換転校生として天ノ川高校にやって来た流星には、《ある目的》があった。


それは《アリエス・ゾディアーツ》(おひつじ座の怪人)を探し出すこと。


ある事故で永遠の眠りについてしまった親友・『井石二郎』を再び目覚めさせるには、どうしても《アリエス》の力が必要なのだ。(その為に怪人が頻繁に出没するという天ノ川高校にやって来る)


そんな本心を隠して、弦太朗が作り上げた《仮面ライダー部》に近づいていく。(仮面ライダーが、このドラマでは部活扱いなのだ)


口では「面白そうな部活ですねー!」と愛想よく振る舞いながらも、本音は(どうしようもない奴ら …… )と舌打ちしたりする。(チッ!)


メテオの正体を隠したまま戦う流星。

この『朔田流星』(吉沢亮)の投入がフォーゼを加速度的に面白くさせ、中盤以降、番組を盛り上げていく事になる。


この朔田流星を演じた吉沢亮は、前述の二人とは違い、すぐにブレイクする事はなかった。


それでも努力して、少しずつ知名度を上げていって、とうとう2021年の大河ドラマ『晴天を衝け』では主役にまで登りつめる。(凄い!)


この人が、今のところフォーゼでは一番の出世頭じゃないかな。



メテオの決めセリフ、

俺の運命(さだめ)は俺が決める!なんてのがあるが、今聴くと、吉沢亮の有言実行にも思えて、更に格好いいセリフのように響いてくる。




★井石(いせき)二郎(横浜流星



で、コイツが元凶となった『井石二郎』(横浜流星)である。


たま〜に出てくれば、病室のベッドで「ウ〜ン、ウ〜ン …… 」と、もがき苦しんでおります。

しょっちゅう病院からは『朔田流星』(吉沢亮)に電話がかかってくる。


「大変です!井石さんがまた苦しんでます!!」(コイツに両親はいないのか?(笑))



まぁ、見てみれば(中々整った顔をしてるけどなぁ~) …… 当時はこのくらいの薄い印象だった。



でも、世の中は分からない。

この人は、その後  大化けしてしまうのだ!



翌年、戦隊ヒーロー・モノ『列車戦隊トッキュウジャー』に合格して《トッキュウ4号》でレギュラー入り。(志尊淳関根勤も出てました)


徐々に知名度をあげながら肉体改造をしていき、今じゃトンデモない宝塚のような美貌と鋼のようなボディーを手に入れる。


見よ!今の姿を!


まるでサナギが蝶に生まれ変わったようじゃないか。


最近じゃ、頻繁に主演映画にも駆り出されていて、横浜流星の名前をあちこちで耳にするようになった。


でも、まさか、あの時フォーゼに出ていた二郎だったとは。(あまりにも変わり過ぎている)


それにしても、当時は何とも思わなかったが《(朔田)流星《(横浜)流星を救おうとするシチュエーションだったのね。(ああ、ややこしや〜)




★エリーヌ須田(滝沢カレン



ご存知、変な日本語を操り、バラエティ番組で大ブレイクした滝沢カレンである。


驚くなかれ、彼女も、この『フォーゼ』に出演していたのだ。(37話・38話)


彼女の役は《アクエリアス・ゾディアーツ》(水瓶座の怪人)。


宇宙飛行士になるテストで一緒になった『城島ユウキ』(清水富美加(現・千眼美子))に異常なまでの憎しみを抱く。


「ふざけ過ぎてる!」

「口先だけのパフォーマー!」言いたい放題。(まぁ、気持ちは分かるけど(笑))



で、肝心の演技の方はどうかというと ……


長セリフを全く息継ぎも無しに、しかも超早口でまくし立てる!(ヒィーッ!)


まぁ、この頃は演技するのも初めてで一生懸命だったのかも(そっとフォローしとく)





…… 以上が、世間的に見てブレイクしたと思える『フォーゼ』の面々である。



この後も《仮面ライダー・シリーズ》を追ってしばらく観ていたものだが、自分的には全くダメダメだった。


とにかく話(脚本)がつまらない。

魅力的なキャラクター(俳優)が出てこない。


その後、大ブレイクしたのが『仮面ライダー ドライブ』の竹内涼真だけなのをみれば、あながち、この考察もハズレではないのかもしれない。



子供でも、大人でも、皆が観ても楽しめる『仮面ライダー』。

皆の記憶に残る『仮面ライダー』。


『フォーゼ』はやっぱり傑作なのだ!



だから、「あ〜、あの仮面ライダー フォーゼに出ていた人ね …… 」で、俳優たちは次のチャンスにつながっていく。


まだまだ『仮面ライダー』のコンテンツに頼りたいのなら、東映さん、そろそろ本腰を入れてくださいな。


『フォーゼ』観るべし。

星☆☆☆☆☆。



※《補足》

そうそう、アンガールズの田中卓志も《フォーゼ》にレギュラー出演していた。


芸風そのまんま、皆に 気持ち悪がられる 教師役である。(気持ち悪がられながらも笑いあり)


でも、こんな田中卓志も最近結婚したという。(おめでとう)


やっぱり一括りに10年といっても、色々あるわ~(笑)