1981年 4月〜9月(全25話)
横浜にある古ぼけた中層ビル。
1階では『三枝ユミ』(名取裕子)が喫茶店兼フラワー・ショップを営み、その2階に《M&R探偵事務所》は存在する。
《M》は『水原淳』(藤竜也)の《M》。
《R》は『竜崎駿介』(草刈正雄)の《R》。
愛犬家(?)の二人は、今日も二人のパトロンである『橘礼子』(小川真由美)が持ち込んできた難事件、珍事件に命知らずで勇猛果敢に挑んでいく ………
お話を要約すると毎回こんな感じか。
つい最近、始まった『プロハンター』を懐かしく観て、ひとり楽しんでいる。
やっぱり、この時代のドラマは格別面白いや。
探偵が普通に銃をぶっ放したり、足首に隠したナイフを投げたり。
敵と殴り、殴られの攻防戦。
町中を迫力あるカーチェイスで駆け巡ったりもするし、車はメチャクチャ壊れる。
時には車ごと海に落ちたりもするし、爆破なんてのも、もちろん有り。
とにかく1時間のドラマの中で「コレでもか!」っていうくらい、贅沢で飽きさせない仕掛けがジャンジャン織り込まれているのだ。
エッ?
《探偵が銃をぶっ放す》なんて、現実では有り得ない?
《町中を車でカーチェイス》なんて危険きわまりないし危ないだろう?!
そんなのは重々承知。
でも、コレはあくまでも《フィクション》。
お芝居の中の《有り得ない話》と割り切って楽しもうじゃございませんか?(こんなのを素直に楽しめない輩は、クソ面白くない現代ドラマで満足してればよろし)
それにしても、この草刈正雄の足の長さは何なんなのだぁー!(笑)(同性ながら、かなりコンプレックスを感じてしまうなぁ~)
元々、アメリカ人の父親とのハーフとして生まれた草刈正雄はスタイル抜群。
モデルからスタートして芸能界入りしている。
顔もイケメンの部類に入るのか、当時としては物珍しくて、《イケメン》=《草刈正雄》って代名詞になっていたほどだった。(世の女性たちは「キャ~!キャ~!」)
ただ、若い頃のバタ臭い顔は、あんまり好みじゃない。(演技やセリフまわしもやっとこさ。この時はあんまり上手くないかも)
本人もあんまり自分の顔を気に入っていなかったらしく、どちらかというと勝野洋のような日本人顔に憧れていたそうな。(キャシー中島の旦那さんね)
この人は歳を取るごとに、顔も演技も段々と良くなっていったような気がする。(イケオジになった今の方が私は好きである)
一方、藤竜也は、この時からダダ漏れるほどの男の色気を放っていて、同性から見ても、ひときわ「カッコイイなぁ~!」と思ってしまう。(なんなんじゃ、この人は!)
つい最近、斉藤由貴、南野陽子、浅香唯が出揃って《スケバン刑事》や《80年代のヒット・ソング》を語り合うバラエティーを観た。
その時、南野陽子が何かの話の流れから、
「藤竜也さん、カッコイイと思ってました」と言ったら最後、斉藤由貴がすぐに食いついてきて、話にノッてきた。
「私もカッコイイと思ってます。カッコイイ〜ですよねぇ~♥️」なんて言いながら、目の色を変える斉藤由貴。
二人は男の趣味が合致したのか、キャッ、キャッ!(浅香唯は二人と趣味が合わないのか、一人黙っていた(笑))
こんな風に大半の女性たちは、藤竜也にメロメロになってしまうのだ。
男でも、稀に魔性のフェロモンをふりまき続けている人がいるが、藤竜也がまさにソレ!
同性としては羨ましい限りである。(こんな風に生まれたかったよ(笑))
こんな草刈正雄や藤竜也を手玉にとって、愛嬌を振りまきながら、安い報酬料で散々こき使う『橘礼子』(小川真由美)は、まるでヤッターマンのドロンジョ様のよう。(絶対!ドロンジョ様のモデルって小川真由美さんでしょ?←(昔から勝手にそう思ってます))
「今回の報酬よ」
と言いながら、にっこり笑って、雀の涙程度の札束が入った封筒を差し出す礼子。
(あんだけ死にものくるいの想いをしたのに~ …… )と思ってても悪態や文句も言わない二人は、黙って報酬を受け取る。(トホホ …… )
礼子のアッケラカンとした笑顔には、どうあがいても勝てない事を知っているのだ。(小川真由美さんこそ、最大級の魔性なのかもね(笑))
ドラマは、元怪盗で身軽な柴田恭兵がたまに助っ人で現れたり、横浜署の刑事・宍戸錠と小林稔侍が呼ばれもしないのに絡んでくる。(少々ウザいけど、そこはご愛嬌)
毎回変わるゲスト俳優さんも楽しみの一つである。(「あっ!こんな人が出てたんだ!」って見つけるのも、また楽しい)
一話完結ゆえ、どっから観始めても分かりやすいし、きっと面白いはず。(EDで流れる、クリエーションが歌う『ロンリー・ハート』も隠れた名曲である♪)
オススメしとく💣
星☆☆☆☆。