2009年(1期)、2011年(完結編)
今更ながら、ハマってしまった見事に!
このコロナ渦の中で、たまたま再放送されていた、この『 JIN - 仁 - 』を何気に観ていたら、《ピピッ!》とくるものを一瞬で感じてしまった。
いつの間にか、引き寄せられ、目は釘付けになってしまったのだ。
何で、本放送の時、これを観ていなかったのか!(バカ!バカ!)と、今頃、後悔もしている。
でも、考えてみれば、2009年からは、大波が被さるように、毎日毎日が、まるで怒濤のように、次々と変化があった時期。
テレビすら、観る余裕もなかったから、しゃ~ないか。
名医『南方(みなかた)仁』(大沢たかお)は、現代(2009年)から、幕末の江戸にタイム・スリップする。(最初、この名前、まんま『エースをねらえ!』の宗方仁と聞こえたよ(笑))
一見、馬鹿馬鹿しいような、まるでSFじみた話なんだけど、そう感じさせないような説得力があるのが、このドラマの凄いとこだ。(漫画が原作らしいけど)
現代医療の知識を駆使して、江戸の町民たちを、次々治療していく南方仁には、爽快感しかない。
「こ、こげな医術、わしゃ見たことない!!」
初めて見る南方仁の治療や手術に、当時の人たちは、誰もがおったまげる。(そりゃ、そうだろ。でも、そんな町民たちの反応が、イチイチ痛快で楽しいのだ)
遊廓で梅毒に苦しむ女郎の為に、ペニシリンを作り出したり、
火事で呼吸困難で運ばれてきた患者の喉を切開して気道を確保したり……
そんなモノを知らない江戸の人々たちは、ただ、ただ南方仁の医術に驚嘆するばかりなのだ。
そして、そんな南方仁に惹かれるように、次々と集まってくる仲間たち。
あの、時の人『坂本龍馬』(内野聖陽)さえも。
「ワシが斬られても、ワシには南方先生がおるわい!いつも安心じゃわい!!ワハハハッ!!」なんて具合である。
そうして、男たちだけじゃなく、女たちも南方仁の、こんな浮世離れした魅力に当然惹かれないはずがない。(もう、どこに行ってもモテモテの仁である)
武家の娘、『橘咲(たちばな さき)』(綾瀬はるか)は、仁の医療を手助けしながら看護師に志願するも、次第に仁自身を愛するようになっていく。
そして、咲は、仁が、未来からやって来た《未来人》である事を知る、ただ一人の女性。
時折、仁が、未来に残してきた恋人『友永未来(ともなが みき)』(中谷美紀)の写真に、寂しそうに話しかけるのを幾度も目にする。
(あのお方には、未来で待っているオナゴがいる………私のような者などが入りこむ隙もないのだ………ただ、こうして、お側でお仕え出来るだけで幸せと思わねば………)
自分自身に、そう言い聞かせようとするも、ともすれば、溢れるような仁への想いを抑えられなくなり、苦しむ咲。
そんな時、仁の恋人、『友永未来』と瓜二つの顔を持つ遊廓の花魁(おいらん)、『野風(のかぜ)』(中谷美紀二役)と出会ってしまう。
野風の顔を見て驚く仁、その様子に動揺する咲。
ある日、咲は、とうとう目の前の野風相手に、こんな風に口走ってしまう。
「わたくしはあなたが羨ましい。あなたの、そのお顔が………」と。
野風は野風で、また仁に惹かれており、それでも花魁の立場上、道ならぬ恋だと苦しんでいる。
「あちきのようなオナゴの、何を羨ましいのでありんすか? あちきは、咲様、あなた様の方が羨ましいでありんす。 所詮、あちきは籠の鳥。ここから出られないのでありんすから………」(この『ありんす』言葉がタマラナイ!!)
あ~、こんな二人の美女に、苦しむほど愛される仁。
どちらの女性も、テレビを観ながら、どんどん好きになっていって、それでいて可哀想で………。
もう、どちらかを贔屓(ひいき)になんて出来やしない!
この際、不謹慎と言われてもいいから、「どちらも抱いてやれよ!仁!!」、「二股も俺が許すから!」なんて思っちゃったりして(笑)。
こんなに、のめり込んだドラマも久しぶりだったかも。
ずいぶん、遅れてきたフアンなのだが、もう、今は、自分の心は『JIN - 仁 - 』、『JIN - 仁 - 』なのだ。
もちろん、星☆☆☆☆☆。
綾瀬はるかは、超!可愛いし、中谷美紀さんも大好きになってしまったで、《ありんす》よ(笑)。