深海に深く沈んだ原子力潜水艦。
レスキューチームが向かい、救助潜水艦と合体接続させると、繋ぎ合わせたハッチを開いた。
リーダーの『ジョナス・テイラー』(ジェイソン・ステイサム)は、生き残っている者を捜しに、率先して救助に降りていく。
だが、突然、巨大な何かが体当たりする強い衝撃が、原子力潜水艦を襲う。
たちまち、艦内に流れ込んでくる大量の水。
「ここは、もう持たない!」
ジョナスは、救助潜水艦に戻ると、接続ハッチを閉じようとする。
「待て!ジョナス!まだ8名残ってるんだ!」
医師のヘラーが叫ぶ。
なんとか無事に帰還できた11名とジョナスたち。
だが、8名を死なせてしまったジョナスの『巨大な生物説』を誰も疑い信じなかった。
それどころか、恐怖のあまり錯乱して幻を見た、とまで言われる始末。
ジョナスは、落胆し、チームを去った。
― それから数年後、中国の海に浮かぶ大規模な海洋研究所。
研究者のジャン博士の下、様々な海のエキスパートたちが集められ、深海のまだ底、人類がたどり着いたことのない未開の領域といわれる探査が始まっていた。
ヘリコプターで、実業家で研究の投資家でもあるモリス(レイン・ウィルソン)もやってくる。(毎度、この手の金持ちは、素人のくせに、大金をちらつかせて、なんにでも首を突っ込んでくるなぁ~)
ジャン博士の娘でクルーの、スーイン(リー・ビンビン)とスーインの小さな娘メイインが出迎えた。(研究所に、こんな小さな子供が居ていいの?、まぁ、可愛い子だけど)
研究所内には、船医として、あのヘラー医師、腕に刺青たっぷりのキップのよい白人女性ジャックス、黒人の恰幅のよいお喋りなDJ、ニュージーランド人の冷静なマックなど、多様な人々がいた。
探査機「オリジン号」は、3人を乗せて、どんどん沈み、やがて深海の底に到達した。
海の内情を知るため、次々、ライトを落とすオリジン号。
その時、オリジン号に巨大な生物が体当たりしてくる。
探査機は、破損し動かなくなり、地上と通信も途絶えてしまった。
地上の海洋研究所のジャン博士とクルーたちは、数年前、ジョナスが言っていた『巨大な生物』の存在を思い出した。
深海の底の探査機に取り残されたクルーたちを救うには、あの男の力を借りるしかない!(そうだ!ここで、ヒーローの出番だ!)
やっと観ました。
そして、久しぶりにスカッ!とする王道の映画をみた気持ちです。
ここ最近のハリウッド映画の中でも断トツ面白かった!
手を上げて「万歳!万歳!」と言いたい。(スミマセン、つい表現が過剰になります)
妙にこねくりまわして、小難しい言葉を並べ立てて、悦に入っているハリウッド映画ばかりを絶賛する評論家たちよ、この映画の良さが分からないのか?!
なにが評価B+だ!なにが「B級映画」だ!
頭ガチガチで、感覚自体がおかしいんじゃないのか?
こういう映画を、超A級と思わないで、楽しめない人たちとは、決して友達にはなれない!
(ハァ、ハァ)と、力いっぱい力説しておきます。
巨大なサメ「メガトロン」のど迫力もさながら、やはり、ジェイソン・ステイサムに感心してしまった。
これだけ、個性豊かな脇役たちを牽引して、その中でも特別な輝き(オーラ)を放っている。
水泳の飛び込み競技の選手だったステイサムの泳ぎは、海の中でもひときわ際立つ。
水の中は、元々、彼の守備範囲(テリトリー)なのだ。
サメに追われながらも、他の俳優たちが、決して真似できない、まるで水を得た魚のような華麗な泳ぎを見せてくれる。
他のクルーたちも変な奴は、全然いない。
皆が一丸となって団結して、巨大サメに立ち向かっていくのだ。
この映画、企画があがっても、何度も何度も頓挫して、ようやく完成したらしいが、まったかいがあるというものだ。
とにも、かくにもこれを傑作といわず、何を観て傑作というのか。
是非、是非観て欲しい映画です。
2時間楽しめる事請け合いです。