なんとな〜く、ボンヤリ地図を眺めていて、たまたま見つけた《御立岬公園》。
(《公園》?まぁ、《公園》って付いてるくらいだから、普通の公園なんだろうな …… )と高をくくっていたら、調べてみると、トンデモなく広大な土地に数々の設備が整っているような巨大レジャー施設でありました。
スーパースライダーあり〜の、ゴーカート場あり〜の、海水浴場あり〜の、
他にもテニスコートやら、ログハウス、キャンプ場、釣り場 ……
そうして、海を見渡せるような温泉♨施設まで備えているというのだ。
「こんな場所を知っている?」と周囲の人に聞いてもほとんどが「知らない」の答え。(私も知らんかったわ。約一名「行ったことあるよ」と言う強者(つわもの)もいたにはいたが)
で、いつものように大体のあたりをつけて行ってみた。
まぁ、冬場だし、平日だしで、地元のお年寄りの姿がチラホラいても、やや閑散としている。
釣り場にも人影が見えるが、まばらだ。
(とにかく温泉にでも入って、食事でもして帰ろうか … )と思い、行ってみると、2024年4月より400円だった入浴料金は、500円にまで跳ね上がっていた。(ここでも不景気の波はモロにきているのだ。みんな今の自民党・財務省が悪い!)
温泉客は全て地元のお年寄りばかりで、何人かは地元のアイ・バスで来られていて、その団体客(五人くらい)が帰っていくと、広い浴場には三人しか残っていなかった。(ほぼ海を見渡せる露天風呂なんか、私一人の貸し切り状態である)
温泉の成分は海の側ということもあってか、塩分を含んでいて、やや塩っ気がある。
でも、(こんなんで営業的には、この施設、大丈夫なんだろうか …… )なんて要らぬ心配もしたりして。
そうして、温泉から出て、食堂の方に行ってみれば、悪い予感は大当たりしていて、
『この食堂は《廃業》しました』の張り紙が。(やっぱりね)
昭和の終わり頃、熊本県は葦北郡芦北町田浦(たのうら)町で、町おこしの為に莫大な費用をかけて建造されたという『御立岬公園』。
一番上に貼り付けた画像のシンボルタワーなんて、宝くじの助成金で造られたそうな。
そこまでして建てられた『御立岬公園』が、いまいちメジャーになりきらないのは、何でなんだろうか?(近隣の県での知名度はあまりにも低いし)
もちろん、町民たちの高齢化や過疎化問題、コロナや、数年前に近隣であった災害や水害などの影響も大いにあるだろう。(後は税金だけ絞りとるだけ絞りとる、無能な政治家たちのせい)
それらも含めて改善されるのが一番なのだが、個人的には、やっぱり『御立岬公園』の改名を是非ともオススメしたい。
若い人を呼び込みたいのなら、やっぱり『御立岬マリンランド』か『御立岬レジャーランド』なんて名前にするべきなのだ。
そんなことを車中でボンヤリ考えながら、帰路の道を急いだ私なのでございました。(おしまい)