1978年8月。(24時間テレビより〜)
大人になると定期的に観たくなるのが、昔の手塚治虫アニメ。
近年でも手塚治虫の原作はちょくちょくアニメ化されているのだが、ん〜、どうにも食指が動かない。
やっぱ手塚治虫が直接関わっていて、手塚治虫の絵柄じゃなけりゃ、私には無理なのかも。
今回久しぶりに、配信でやってた『100万年地球の旅 バンダーブック』を観た。
地球でも高名な科学者・クドー博士と妻が乗っていた宇宙船が爆破テロ💥にあった。
夫妻は「この子の命だけは …… 」と産まれたばかりの赤ん坊を泣く泣く脱出ポッドに入れて、宇宙空間へと解き放った。(その直後、宇宙船大爆発!)
脱出ポッドは、すぐさま近くの安全な星を見つけ出して(?)、その星へ無事到着する。
その星は《ゾービ星》。
ゾービ星は幸運にも大気や海などもあって、地球と、ほぼそっくりな環境だ。
動物や人間の姿も、まんま地球と同じ生物たちが住んでいる。
ただ、モラルだけは発達してるのか …… ムダな殺生を一切しない のが、この星の《ルール》。
狩りをしても、動物の《尻尾》だけを狙って食(しょく)し、後は野に返してやる。
そんなゾービ星の王妃に、幸運にも拾われた赤ん坊は、《バンダー》の名前を与えられてすくすくと育てられた。
やがて17年の歳月が経ち、立派な青年になったバンダー。
義妹のミムルは兄弟でありながら、そんなバンダーに熱い視線をおくる。
平和だったゾービ星 ……
だが、ある日、宇宙ギャングの船がやって来て、人々は騒然となり逃げ惑う事になる。
バンダーだけは一人残って、ギャングの親玉《ブラックジャック》と闘うのだが ……
お話は一言でいうと荒唐無稽なSFモノ。(惑星間移動、タイムマシン、科学的なモノは完全に無視して、やりたい放題にやっております(笑))
やはり当時あまりにも忙しすぎた手塚治虫。
脚本、ストーリー展開にもだいぶ《アラ》が見えてしまう。
だが、この『バンダーブック』はとても面白いし、自分には愛おしい作品。
今回久しぶりに観て気づいた事もある。
この『バンダーブック』、映画『火の鳥2772』と、似ている部分がとても多いのだ。
両者を比べて、自分が気づいた類似点をいくつかココに書いておこうと思う。
★主人公は何の《特殊能力》も持たない正義感だけのヒーロー。そしてちょっぴり浮気性。
『火の鳥2772』の宇宙パイロット・ゴトーにしても、このバンダーにしても、ごく普通〜の地球人。なんの超能力も与えられていない。
一応、光線銃や剣を使うものの、戦うのは生身である。
そうして《浮気性》ってのは、本命のヒロインがいて、一方では良い顔をしながらも、別の美人にヨヨヨ … といっちゃうとこ。(ダメじゃん(笑))
バンダーにはゾービ星の義妹ミムル(もちろん血はつながっていない)がいるのに、シリウス星のマリーナ姫(美人)に出会ってしまって、ついフラフラ~♥
ゴトーは、オルガ(美人でもロボット)に愛されながらも、上流階級の娘・レナ(美人)に、これまたフラフラ~♥
★ヒロインは《超万能》。愛する男の為なら何にでも変身します!でも、恋敵には《嫉妬》もしちゃいます。
元々ゾービ星人は誰でも《変身能力》を持っている。
胸や腕に《変身バッジ》なるものを装着すると、自分の思い描く姿に変身できるのだ。(バンダーが《変身バッジ》をつけてもゾービ星人じゃないので無理)
バンダーを愛するミムルは、ピンクのウサギ・《ムズ》の姿を借りてどこまでもついてくる。(可愛い〜♪😍)
時には、馬やプロペラ、バンダーを覆うマントにまで変身したりも出来るので、バンダーはムズに頼りっぱなし。(ムズの正体がミムルだとは最後まで気づかない鈍感なバンダー)
『火の鳥2772』のオルガも変身ロボットなので、飛行機でも水上バイクでも何でもごされだ。
そうして、ミムルにしても、オルガにしても、上記に書いた恋敵に《やきもち》をやいたり、《嫉妬》したりするのは、ごもっとも。
★当時、大人気の《ブラックジャック》が助演する。