↑これを見て、すぐに気づくだろうか。
道路両端に集められた岩は、山から落ちてきた大量の《落石》である。
う〜ん、ちょっとゾッとする😱。(こんなのが車を走らせている途中で落ちてきたら、さすがに一巻の終りだ)
で、こんな場所を過ぎて、いよいよ《西米良村(にしめらそん)》である。
こんな遠く離れた山奥の孤立したような村にけっこうな数の人家が建っていて、ちょっと感動。(小学校や中学校、診療所までありました)
川の水は、やや緑がかった青で不思議な色合いを醸し出している。
《西米良村》の総人口は、令和5年8月時点で1040人。(女502人男538人)
2019年には1013人にまで落ちこんだ人口も、やや回復傾向にある。(「よく知ってるなぁ~」と思うでしょ。もちろん調べましたとも)
まぁ、今の世の中、《空き家バンク》なんてのもあるくらいだから、都会の喧騒に疲れて、多少お金に余裕がある人なら、こんな人里離れた場所に移り住むのも良いかもね。(西米良村も空き家バンクに登録しております)
それに、こんな辺鄙な村に、コレが出来た事が、人を引き寄せる一番の要因になっているのは間違いない。
それがコレ、《西米良温泉カリコボーズの湯 ゆた~と》。
平成11年に出来た日帰り温泉施設♨。
私もココに行く事が目的で、遠路はるばるとやって来たのだ。
多分、出来た当初は村の人々が通うくらいの、ごく普通の施設として認知されていただろうに、それが年月を重ねるごとに口コミで徐々に評判が伝わりはじめ ……
今では西米良村の観光名所として、希少な収益源となっている。(村の活性化としては大成功じゃないかな。駐車場は熊本ナンバー、宮崎ナンバー、鹿児島ナンバーの車で満員だった(チョー意外!(*﹏*;)))
もちろん食事も出来ます。
↑(私が頂いたのは【西米良サーモン唐揚げ丼】でございました(味噌汁付きで880円))
そうして何より、温泉の泉質が、ココの最大の魅力だろう。
お湯がトロットロ!(まるで肌に吸い付くように)
(この「トロットロ」は何なんだろう?…… )と思って、後日、私の旅の師匠であるYさんに訊ねてみると、
「たぶん、《アルカリ成分》が多く含まれてるんじゃないのかな …… 」の名回答。(さすがは師匠!)
「温泉の中に片栗粉でも入ってるんじゃねぇの?」←(どっかの誰かさんの珍回答(笑))
……… まぁ、冗談はさておき、こんな泉質なら美肌にも効果的なのはお墨付き。他県からのリピーターも納得である。
私の住む街の近くにも、コレと似たような「トロットロ」の温泉があるが、ソコとは段違いの《トロットロ》濃度。
こんな不思議な温泉のある場所、誰にでもオススメしたい気持ちはあるけど、今までツラツラ書いたとおり、ココに辿り着くまでの難儀さを考えると、どうにも …… (よっぽど根性がある人しか無理かもしれない)
そうして、ここからの帰り道、(何を思いついたのか?)
ためしに219号線を熊本県に戻らずに、宮崎県は西都市(さいとし)に向けて車を走らせてみた。
だが、道路は 過酷 になっていき、即、後悔する。
西米良村から西都市までの距離はざっと45キロくらいだが、山間のトンネルを何十回とくぐり抜ける事になるのだ。( 20以上 数えて、途中で諦めた)
そのトンネルも、1キロ近い長さのトンネルから〜短いトンネルまで種々様々。(昼間なのに、ほぼ車のライトは点けっぱなし。だって「通り抜けた!」と思ったら、すぐにまた、別のトンネルが現れるんですもん)
まさに《 トンネル地獄☠️ 》!
もう、後半は「どれだけの数のトンネルを通れば気が済むんだぁぁーー!!」ってな感じでヤケクソ気味になる😵💫。
その間、人家はなし。自動販売機も一切なし。
たまにトンネルを抜ければ山からの湧き水がジャージャー、路面にまで広がっているだけ。
オマケに西都市に着いても、宮崎市までは、まだまだ30キロ以上の距離があるのだ。(宮崎から西米良村へやって来た人も相当な根性だ。だからこそ宮崎ナンバーの車が停まっている事に、後になって驚いたのだ)
①で書いたように熊本県から行っても難儀。
宮崎県から行っても、さらに難儀な《西米良村》。
2023年の5月には、土砂崩れと落石で、219号線区間は《全面通行止め》になった事もあったのだ。(よ~、復旧したよ)
《西米良村》に住む人々は、さらに!さらに!過酷な生活である。
そんな場所へ2度も行った私は、命知らずのアホですか?(笑)
とにかく、「これから《西米良村》に行ってみよう …… 」と思う人の参考になれば、この記述も、これ幸いである。
そうして、出かける前は天候を、よくチェックしてくださいませ。
《西米良村》の旅、無事クリアの回でございました。【おしまい】