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2020年4月14日火曜日

ドラマ 「警視庁・捜査一課長」

2012年 土曜ワイド劇場よりスタート(5作)。

2016年 連続ドラマ化。スペシャルをはさみつつ、現在に至る。






副題には、「ヒラから成り上がった最強の刑事!」なんてものまでつく。




なんの気なしに、観始めた、このドラマだったが、この現代においては、「相当、《 ヘンテコ 》な刑事ドラマ」である。




この《 ヘンテコ 》さゆえに、数多いドラマの中でも、自分はドハマリしたのだが………。






警視庁・捜査一課長『大岩純一』(内藤剛志)のデスクに鳴り響く1本の電話。


「何ぃ?●●で●●のような御遺体が?!すぐ行く!」


運転手が乗せる車で、さっそく現場へと向かった一課長。




「一課長、こちらです」現場では『見つけの山さん』こと、『小山田管理官』(金田明夫)が出迎えてくれた。



山さんの案内で御遺体がある場所までくると、手を合わせる一課長。



「ガイ者は●●。今朝、●●によって発見されたそうです」



山さんの説明を、フン、フン言いながら頷く一課長。


そんな山さんの後ろから、ヒョッコリ現れる人影。


「でも、この御遺体オカシイですよ」


警部補、『平井真琴』(斉藤由貴)が声をかけると、山さん「わっ!!」と、ビックリ!



「何だ、また、お前か。いきなり後ろから現れて………何がオカシイんだ?」



平井は、そんな言葉にもお構い無しで続ける。


「だって、こんな変なポーズで死にますかね?普通……」


「何だ?またお前の《勘》ってヤツか?」話の腰を折られて、少しイライラ気味の山さん。




でも、一課長が言うと、途端に手のひら返し。


「山さん、大福の勘はあなどれないぞ!」(『平井』の好物が大福なので『大福』とは………なんちゅ~ネーミング・センスじゃ(笑))


「分かりました!ちゃんと頭の隅に入れておきます!」



もう、山さんも、あっちを立てて、こっちを立てて大変だ。




でも、これで済んだかと思ったら、今度は鑑識係が、勝手に喋りだしてウンチクを語り出す。(ヤレヤレ)


それを、一課長は「うん、……そうか………うん」なんて、いちいち聞くもんだから収拾がつかない有り様。




現場では、いつも誰彼が勝手に喋り出している。


それが終わるまで、じっと我慢の山さんである。



「よし!●●署に捜査会議場をもうける。至急手配してくれ、山さん!」



捜査一課長の声でとんでいく山さん。(ヤレヤレ、やっと終わったよ……)






捜査会議場に、ズラリと集められた精鋭の警察官たちを前にすると、大岩一課長は仁王立ち。


そして、皆の士気があがるよう、激がとぶ。


「必ず、犯人(ホシ)をあげる!!いいな?!」


「ハイ!!」


大勢の警察官たちは、一課長の激に応えるよう立ち上がり、一斉に飛び出していく。




だが、そんな中に、『平井真琴』の姿はなく、あくまでもマイペースな単独捜査。


「私は、こっちを当たってみますんで………」

どこまでも困ったちゃん、『平井警部補』(不思議ちゃん、斉藤由貴だからこそ許される)なのだが、そんな平井をとがめる事も、一切しない一課長。



「平井は平井の捜査方法があるんだろう……」

なんて言いながら、大岩一課長は、デ~ンと構えていて、どこまでも寛大なお人柄なのだった………。




こんなのが、延々続く『警視庁・捜査一課長』のパターン。



毎回、毎回、この繰り返しである。



変わるのは、被害者と殺害方法だけ。




女刑事の役割も、シーズン2で降板した斉藤由貴(例の騒動)の代わりに入った安達祐実にしても、その後の宮崎美子にしても………みんな基本、一緒。(まぁ、斉藤由貴がヤッパリ一番良かったけど…………と、思っていたら、まさかの、S4で復活してました!)



運転手も、田中圭から、どんどん出しゃばってきて、ナイツのになった今では、当たり前のように、捜査に口出ししてくる始末だ。




殺害現場は、まるで、そんな連中の井戸端会議と化している。



そんな連中の、収拾がつかないような言いたい放題に、もはや山さんも諦めムード。



でも、われらが大岩一課長は、それを、いつでも、ドーン!と、広い心で受けとめてくれるのだ。




頼りになる上司、理想の上司………


こんな上司の下では、「喜んで働かせてもらいたい!」と思わせてくれるところに、このドラマの成功がある。





そして、たま~に、突然、現れては去っていく『笹川本部長』(本田博太郎)には、「ププッ!」。(この人の芝居だけ、一気にコント臭くなる)



「今回もベリーグッドです!大岩一課長!!」(コントのつもりだろ?これ?(笑))




事件が終わって帰宅すれば、優しい妻、小春(床嶋佳子)と愛猫ビビが出迎えてくれる。


「おかえりなさい、あなた。すぐ食事の支度するわね」(こんな出来た奥さん、最近存在するのかね?)





ワン・パターンのドラマは数々あれど、ここまで徹底してパターンに固執するドラマも、珍しい。



たまに、やってれば、ついつい観てしまう。


こんな《 ヘンテコ 》な面々観たさに。

そして、理想の上司、大岩一課長会いたさに。




星☆☆☆☆であ~る。

※あっ、出来たらDVD化希望ね!