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2023年7月30日日曜日

ぶらり旅 「偶然たどり着いた《姶良市・龍門滝》」

 



前回の《廃虚ビル》の記事を載せてから数日後、車の左サイドミラーが突然「ポロッ」と壊れた。


…… 一瞬、(廃虚ビルの《呪い》か? …… )なんてワードも浮かんだが、(いや、いや、自分は運が良いのだ!)と気持ちを立て直す。


事は良い方に考えよう。

あんな遠方まで行って、そこで壊れなかっただけでも、とても運が良いのだ。←(なにごとも、ポジティブに!)


この際、修理を頼んだ車屋さんには、ついでにバッテリー圧やら何やらも含めて、色々と調べてもらう事にした。(代車もあるが、しばらくは大人しくしといた方がよさそうだ)



で、今回は、だいぶ前に行った『姶良市 龍門滝』編。

狭い市道を走っていて、偶然みつけた絶景の大滝。


民家のそばに、ちゃんと駐車場が確保されていて、そこへ車を停めると、この標識にそってずっと歩いていく。




そこから、さらに下に降りて行けるような橋げたや階段がある。(そばの側溝には、スライダーのごとく、激しく流れている水の大群)





そうして、目の前に現れたのは巨大過ぎる大滝だ。(スマホ・カメラにもおさまりきれないほどのド迫力)





うっすらと滝の中央には虹まで綺麗に浮かんで見えている。




それを観ながら、昭和脳の男は、しばし空想の世界へ。



(滝の裏側から、《こんなの》が出てくりゃ面白いんだけどなぁ~ …… )





……… まぁ、出てきたら出てきたで大パニックになるだろうて。←(アホか(笑))



それにしても、この日はチョー暑かった!

この滝の下に飛び込んで泳ぎ回りたいくらいに。(多分、遊泳禁止なんだろう。誰も泳いでないし)



すぐそばには、名前もズバリ《龍門滝温泉》なるモノもあったので行ってみた。



この温泉、2階が女湯で1階が男湯なので、くれぐれもお間違い無く。(私は間違って2階に上がろうとして、「ちょっとお客さん!」と従業員に呼び止められてしまった。階段奥に男湯の暖簾があって、とても見えにくいし分かりづらい)


値段は300円と安いが、露天風呂は無し。


オマケに  水風呂がチョー狭い!

大人二人が入ったら、もう、ギッチギチの狭さ である。(なんで知らんオッサンと肌よせあって、入らにゃならんねん(笑))



値段を考えて我慢するか、

水風呂に入るのを我慢しとくか、

…… それは個人の判断にお任せしときます。




後、龍門滝のそばにある、この大木も印象的でした。



変わった木 …… 細い小枝なんて全く無くて、ぶっとい枝がニョキニョキと、まるでボディビルダーの腕のようにガッシリと伸びている。


よくアニメでも観るけど、実際にこんな木を見たのは初めてだったかも。


まぁ、これだけ水が豊富な場所だし、日々、栄養もタップリ摂れてるって事なのかな?



簡単に書いてみましたが、夏の日の『姶良市 龍門滝』編でございました。

本日はこれにて!

2023年7月23日日曜日

ぶらり旅 「恐怖!《宮崎県えびの市 廃虚ビル》の事件簿」




《ぶらり旅》を続けていると、こんな不気味なモノに遭遇する事もまれにある。


宮崎県はえびの市から〜小林市に向けて走る国道221号線沿い(Googleマップでは268号線だが、実際に車で走れば、ずっと221号線の標識。Googleが間違っている?)に見えた、9階建ての《廃虚ホテル》。


そこだけ、本当に 鬱蒼(うっそう) とした雰囲気で建っていて、おもわず車を停めてマジマジと眺めてしまった。


最上部、円柱展望台には《 グリーンヒルズ(G)・ホテル》の看板が見えている。

建物の真横には腐ったような非常階段が、ずっと上まで続いている。


近くまで行くと、酷い有り様が充分過ぎるくらい分かってくる。


外壁を覆っている緑の苔(こけ)、割れたいくつかの窓ガラス。


玄関フロアも、かなり悲惨な状態だ。




もう、あちこちがメチャクチャ。


正面奥にはエレベーターのようなモノがあり、その左手には上へと続く階段がチラホラと見えている。


(中に入って、もう少し見てみようか …… )とも考えたが、理性が勝ってヤメた。(イヤ〜な感じもして)



でも、これこそバケモノ屋敷》、《幽霊屋敷の名称を与えてもいいかも。(肝試しには最適な場所かもしれない)



こんな事を考えながら、その場所を後にした私。



でも、帰ってきて1日経った後、

ふと、あの場所を思い出して、少し調べてみると、かつてトンデモない事件があった事を知る事になるのである!!!




この場所、地元でも有名らしく、インターネット上では《心霊スポット》にも挙げられているらしい。


そんな場所に、20代の男性二人が県外からノコノコとやって来た。


時は2020年、4月15日。

もちろん目的は 肝試しである。(やめときゃいいのに(笑))



立ち入り禁止のロープをくぐって、おそらく、あの正面玄関から見えている階段を登っていったのだろう。


1階、2階、3階 と……


↑(内部は予想どおりこんな感じだったらしい。画像はネット上にあったのでお借りしました)




だが、そんな二人が6階までたどり着いて、607号室の部屋を覗くと、そこにあったのは ……




ゲゲッ!ホンモノの死体!!


ベッドに横たわった男性の腐乱死体があったのだ!


そして、それは既にミイラ化しており、一部は白骨化していたのである☠️!!



バカな二人はギャアアアーーーッ!と叫びながら腰をぬかして、慌てて警察署へ駆け込んでいったという。



このニュース、けっこう当時は全国的に有名だったらしく肝試しでホンモノの死体発見!なんて記事で、世間を騒がせたそうな。(全然知らんかったわ)



死体の身元はえびの市に住む50代の男性で、身長は170〜180cmくらい。


見つかった時の服装は半袖シャツと長ズボン。(半袖なら夏場に死んだのかな?遺書らしきモノはなかったらしい)


2020年の死体発見時、死後一年以上が経過してるのが、後日分かる。


なぜ?彼がココヘやって来たのか …… 理由も分からなければ、腐敗が進行した死体からは死因も完全に特定されていない。


謎は深まるばかりである ……





こんな記事を見つけてしまって、私も「ゾワゾワ〜」の鳥肌モノ。



私の場合は別に、わざわざココヘ行きたかったんじゃなくて、宮崎市は、小林市役所から上にのびている国道265号線を通って、《西米良(にしめら)》という場所へ行きたかっただけ。


だが、当の265号線は途中でこんな有り様だったのである。(後で調べたら、工事も全く進んでなくて、ずっと通行止が続いているそうな)



しぶしぶ引き返してきて、たまたま、あの《廃虚ビル》を目にしたのである。



それにしても、こんな事件があって3年以上が経過しているのに、今だにこのビルが残っているのは少し不思議だ。



市側は「持ち主不明の為、簡単に撤去できない!」なんて言い訳で逃げてるらしいが、調べてみると、このビルが廃虚化したのが2000年頃。


普通なら、持ち主が分からなくても、市側が裁判所に申し立てをすれば、簡単に撤去作業に踏み切れるでしょうに。


それとも、県や市に、撤去するだけの《財源》が全く無いのかしら。(国道265号線も、今だ整備されていないしね)


国もクダラナイ事に税金を使うヒマがあったら、こういう事に本腰を入れればいいのに。(ブツクサ …… )



じゃないと、そのうち、

「同じような事件がまた起きるよ〜 …… 」と、陰鬱な《廃虚ビル》は語りかけているようでならない。


あな恐ろしや …… 暑い夏の日に合掌しとく。



2023年7月21日金曜日

ドラマ 「白い闇」

 1980年 12月。(土曜ワイド劇場より~)




『小関信子』(音無美紀子)は、夫・『精一』(津川雅彦)、精一の母『初子』(賀原夏子)との3人暮らし。


もっとも精一の方は、不動産の仕事をしており、日本全国を忙しく飛びまわっていて、年中留守がち。


普段は、少々愚痴っぽい姑・初子と2人でいるのがほとんどである。


そんな精一がたまたま帰ってくると、従弟の『高瀬俊吉』(速水亮)を呼び寄せた。

「コイツに不動産のパンフレット作りを手伝ってもらうんだ!」


従弟とはいえ、俊吉には一見、何の得もない仕事だ。 

それでも俊吉には断れない事情がある。


なぜなら、

俊吉は、精一の妻・信子に横恋慕しているのだから!


こんな俊吉の様子は、鈍感そうな精一も重々承知しているし、信子の方もハンサムな俊吉が自分に好意的なのも分かっている感じだ。(俊吉にしたら《蛇の生殺し》状態だろうよ)


その夜、小関家に泊まった俊吉。

2階の夫婦部屋からは、妙な吐息がダダ漏れて、聴こえてくる。(これこそ、《生き地獄》だ(笑))


「もう、これ以上は堪えられない!」と、俊吉は家を抜け出し、馴染みのBARへ行って、やけ酒をかっくらった。


そこへ俊吉に気がある女がノコノコやって来る。(この女が、ドラマでは《いつも報われない女》の代表・池波志乃さんなので、やっぱり俊吉には歯牙にもかけられない、という悲惨さ(笑))


その頃、小関家では …… 精一が信子に対してトンデモない提案を言いだしていた。


「俺は見てのとおり、ガサツで学の無い男だ。仕事で留守がちにすることも多い。お前も …… その …… 寂しかったら《浮気》くらいしてもいいんだぞ」

「何をバカな事を!」

夫の真意が分からない信子は返答のしようがなかった。



次の日、精一は、またもや遠い北海道まで出張である。

駅まで見送りに来た信子は、今まで精一にずっと黙っていた秘密を、こっそり打ち明けた。


「私、《赤ちゃん》ができたのよ」

てっきり喜んでくれるかと思いきや、急に青ざめる精一。


「そうか …… よかった」

なんとかそれだけ言うと、精一は逃げるように列車に乗り込んで行ってしまった。


だが …… 

よもや、これが夫の姿を見た《最後》になろうとは ……



それから何週間経っても夫・精一は帰ってこないし、連絡さえも全くないのだ。


心労で気を揉んでいる信子を見かねて、俊吉はとうとう精一の《秘密》を打ち明ける事にした。

「精一さんには他に 女がいるんですよ!それも秋田に。もしかしたら、そこにいるのかも」

「あの人に女が …… 」


大ショックの信子。

だが、こんな事実を知ってしまえば、もはやジッとしているはずもなく、信子は早速秋田へ直行。


浮気相手のアパートを訪ねると、出てきたのは『田所常子』(横山リエ)という、陰気そうな女である。(精一の姿はなかった)


だが、この田所常子、開口一番、いきなり、こんな風に切り出してきたのだ。


「あの人と離婚してくださらない? 私の人生、今まで1つも良い事なんてなかったのよ。私は絶対に精一さんと別れませんから! それに貴女には《俊吉さん》がいるでしょ? あの人に聞いて知っているんだから。 奥さんの方も満更でもなさそうだって!!」

もう、信子は常子の一方的な迫力に押されっぱなし。


結局、夫の手がかりも得られないまま、帰ってくるしかなかったのだった。


そうして帰ってき早々、流産


嫁の流産やを、息子の失踪、信子と俊吉の態度でイライラ気味の姑・初子は、とうとう怒りを爆発させた。


「あんたら、二人して何をコソコソやってるのよ!」(俊吉にしたら、「全てはオマエのとこのバカ息子のせいなのに!」って気持ちだろうに)


もう、これ以上は隠し通せないと思った俊吉は全てを初子に話す。(初子、唖然呆然!(⁠´⁠⊙⁠ω⁠⊙⁠`⁠)⁠!)


そうして、初子、信子、俊吉の3人は話し合いの末、警察へ失踪届を出す事に決めたのだが ……



松本清張の同名短編小説のドラマ化で、現在(2023年)までに計8回ドラマ化されていて、コレは6回目のドラマ化である。


それだけ松本清張の原作の中でも人気な部類に入るので、このドラマのあらすじ自体は、かなり知っている人が多いかも。


古くは乙羽信子さんや吉永小百合さん、大竹しのぶさんなども演じていたヒロイン《小関信子》役。


このドラマでは、若き日の音無美紀子さんが、そのヒロインを演じているのだが …… なんせ天下の《土曜ワイド劇場》。

淫靡な匂いがプンプンである。


↑夫役の津川雅彦とのこんなシーンも




↑とうとう一線を超えてしまった速水亮さんとも(まぁ、失踪前に旦那が「浮気OK!」って言ってるし(笑))


想像をかきたてられるシーン続出である。(《畳にわざわざお布団》ってのが昭和のエロチシズム)



で、このドラマを観ながら段々と思い出してきた事もあった。


私、この当時の 津川雅彦が「大嫌い!」だったのだ!(全面的に)



真っ白な肌に、多少小太り気味の身体つき。

青々とした髭剃り跡に、対比したような 朱色の唇。


オマケに変な形の銀縁色眼鏡をいつも着用。

ファッションセンスなんてゼロに等しいような奇抜過ぎる服装。(こんな背広、当時も今も着ている人、見た事ないわ(笑))


そのインチキ臭い見た目だけで、こんな不動産屋には絶対に関わりたくない(笑)。


後、この人の癖なんだろうか …… 誰でも彼でも↑こうやって無意識に 人を指差すような悪い癖。


このドラマでも序盤しか登場はないものの、音無美紀子さんや速水亮さんを何度か指差してる。

《無礼》、《偉そう》、…… 本当に嫌いでした。(晩年はその印象も180度変わるのだが)



後半は、この人の登場で、ドラマの様相が一気に変わってくる。


下川辰平さん …… 真面目、誠実、勤勉さを絵に描いたようなお人である。


なんたって、『太陽にほえろ』では真面目な熱血刑事・長さん。

『スクール・ウォーズ』では不良にさえ愛情をそそぐ校長先生役で有名ですもの。

悪いイメージなんかは、ほとんど無い。(津川雅彦と違って(笑))



しばらくして、『田所常子』が秋田県・十和田湖の近くの雑木林の中で変死体として見つかった。(遺体からは青酸性の毒物が発見される)


その一報を聞いた信子と俊吉は、急いで警察へとかけつける。

そこにいたのが、田所常子の実兄である『白木純三』(下川辰平)。(奔放な妹は、昔、家を飛び出して苗字も変えていたらしい)


元宮城県警に勤めていたという白木純三は、パッと見、勤勉で本当に真面目そうである。

「妹は昔から男運がない女でした …… それが不憫で ……不憫で …… 」


真面目そうな白木に、信子も俊吉も、口うるさい初子さえも同情的になるものの …… ん?この白木さん、どっかおかしいぞ~!


あくまでも、元刑事 で、今は《一般人》なのに、わざわざ信子たちの家にまでやって来たり。

池波志乃のBARにまで信子を引っ張っていって、俊吉の悪い噂を教えてやったりして ……


それもそのはず、真犯人はこの《白木純三》なのでありました!(やっぱり!)


『精一』(津川雅彦)は十和田湖に呼び出されて、とっくに銃殺。

深い湖の底で眠っているのでした。(自殺した妹の復讐で)


そんな十和田湖への誘いに、まんまと引っかかってしまった信子と俊吉。

二人に全ての罪をなすりつけて殺すのが、白木純三の計画なのである。


《殺人犯》は、一度成功した手口を同じように繰り返す。


白い霧の中、広い湖のボートの上で絶体絶命の大ピンチ。


果たして二人の運命は …… (まぁ、ご想像どおりハッピーエンドなんだけどね(笑))



今回、最後までネタバレ的な書き方をしてみたけど、ま、いいか。(この原作、何度もドラマ化されているし)


音無美紀子さんの妖艶な演技や、速水亮さんのイケメン具合。(なんせ仮面ライダー出身)

善良なイメージを逆手にとった珍しい悪役の下川辰平さん。

当時、イヤ〜なイメージ通り(だいぶ私の偏見が入ってるが(笑))の津川雅彦の死。


キャスティングの素晴らしさで、中々の良作に仕上がってるんじゃないかな、このドラマ。

星☆☆☆☆。


※尚、この原作(1957年)が発表されてから、他の小説家たちも《十和田湖》を舞台にした小説を、続々書きだした。


笹沢左保西村京太郎内田康夫などなど ……

いずれも何本かはドラマ化されているモノもあるようで。


今や、十和田湖は《ミステリーの聖地》なのだ!


そんな十和田湖に「いつかは行ってみたいなぁ~」と思いをはせながら、長い話を終わりにしておく。



2023年7月9日日曜日

ぶらり旅 「《007は2度死ぬ》のロケ地・南さつま市 坊津町秋目に行ってみた!」

 




けっこう、日本中でも有名な場所なんだけど、今の今まで行った事がなくて …… 

まぁ、死ぬまでには、一度は行ってみたい場所でありました。


007シリーズ第5作目の舞台に選ばれたのが《日本》。


007は2度死ぬ』の邦題で公開されたのが1967年。(自分が生まれる一年前だから、もはや半世紀以上が過ぎたのだ)


映画の内容はお世辞にも「傑作!」とは言えない、 トンデモ映画である。


なんせ毛むくじゃらで濃い顔のショーン・コネリーが、漁村で働く《日本人》になりすますのだ。

しかも偽装結婚までしてしまうという。(この理由が今だによ~分からんけど(笑))


↑(ショーン・コネリー(左)とボンドガール若林映子(あきこ)さん(右))


この映画に出てくる、漁村の舞台になったのが、現在の《鹿児島県 南さつま市 坊津町秋目》という場所である。(映画の方では、神戸と上海の間にある架空の島という設定らしい)


で、今回行くルートは指宿市~枕崎市~ …… と九州は最南端、県道226号線を走る事にした。

↑(真下の赤く塗りつぶしたのが226号線ね。そのまま《秋目漁港》辺りを目指して海岸沿いを上がって行く)


でも、枕崎市に来た時、またもや《や〜な予感》がアタマをよぎった。

取りあえず、枕崎で車に給油をして、コンビニでトイレを済ませて、飲み物を買っておいた。


悪い予感は大当たり。


南さつま市に入ってからは行けども行けども、右手には深い緑の山々、左手にはナイフ岩が刺さっているような海ばかりの景色である。(しかも途中、226号線が狭くなる部分もアリ)


道路端にはコンビニはおろか、自販機すらも見当たらない。(ガソリン・スタンドなんてあるわけもないのだ)

道路だけが延々続いていて、人っ子一人すら見当たらない。

民家すらも見えてこない。


たまに家を見つけても、こんな有り様である。(酷いな、コリャ)


(こんな酷いルートを通って、外国人たちがわざわざ観光にやって来るのか? …… )


そんな事を思いながら、我慢して車を走らせる事、数十分 ……


いきなり、コレ が現れた!(ヤバい!気づかずに通り過ぎるとこだった)



分かりづらいだろうが、記念碑の中央上には、当時の007プロデューサー、アルバート・R・ブロッコリのサイン。

左下がショーン・コネリー、その右が丹波哲郎さんのサインである。




かつての撮影時の漁港の風景、そうして漁港の上空を飛んでいるオートジャイロのシーンである。



この記念碑は1990年に秋目の青年たちのつくる会《清風会》によって建立されたそうな。

下の英文はブロッコリ氏の英文証明である。


《清風会》、今じゃ、そんな若者たちがどれだけ残っているのやら …… 


記念碑のあるココから漁港を見れば、家みたいなモノが1、2件見えるだけだ。(秋目峠といわれる山道も深い樹木に覆われて見えやしない)


多分、山を背にした後ろ側には、かつて家々がズラリと並んでいただろうに、すっかり緑に覆われてしまっている。(そんなジャングルのような茂みの中に、家などは残っているのだろうか?)


近くまで行くと、男二人が草刈機で道端の草を刈っていた。(ここへ来てやっと人間発見である(笑))


でも、漁港が動いている様子は全くない。


まぁ、船が何隻か停まってるんで、人はいるんだろうけど(赤矢印が、さっきの記念碑があった場所である)


でも、「見るべきものは、もう見た!」って感じ。(相変わらず自販機すらも無し)


このまま226号線を上昇して帰る事に決めた私。


しばらく走ると美術館なるモノが、ポツンとあっただけ。(なんでこんな所に、突然《美術館》が?)

そこからは明けても暮れても、ずっと樹木と海ばかりの景色である。


グルリと周りきって《片浦漁港》に差し掛かった時、226号線が右手に折れるような場所があった。

そこまでくればバス停があり、人家や施設などの建物がちょこちょこ見え始めてくる。


そうして、226号線の道路がいきなり広くなりニュー・ルートとして改装されはじめていた。


(オッ!コレはもしかして …… )


海から高い位置に 大陸橋 も建設中で、トンネル工事までも、着々と進行中である。(後、もう少しで完成ってとこ)


もしや、コレは観光客を呼び込む為の一大道路工事やってるのじゃないのか?!


だとすると、記念碑だけでなく、そのうち007記念館なんてのも作られたりして ……(夢みたいな願望)


記念館には、オートジャイロの原寸大模型や、当時の坊津町秋目のミニチュア版を作って展示しても良し。


撮影時の写真を特大パネル画にして飾ってもいい。(後、ショーン・コネリーの原寸マネキン・フィギュアがあれば言う事なしかも)


勝手に夢は膨らむばかりである。


そうなれば外国からもジャンジャン観光客がやって来て、この寂れた漁港が、一転、新名所として大変貌するやもしれない。


こんな夢みたいな事を考えながら、南さつま市を後にした私なのでした。


※それにしても、片浦漁港から周りこんだ海沿いにも、島なのかナイフ岩なのか分からないようなモノが、あちこちで突起して見えている。


この地形、上空から見れば、さぞや異質で変わって見えるだろうよ。


プロデューサー、アルバート・R・ブロッコリさんも、ココをロケ地に選ぶはずだわ。