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2022年2月5日土曜日

人物 「戸川純」

 1961年〜





このblog、ここ最近、主題である映画の事からドンドンそれつつある。


そろそろ、この辺りで軌道修正しなければヤバいなぁ~、と考えていた矢先、またもや双子座の移り気な性格が災いして、アララ …… 今度はそっちに行く?


今は、コレにドハマリしてる。



それが戸川純。(なぜ?今更?why?)



昨年、野坂昭如の事を書くためにチョロっと調べていると、野坂昭如の曲『ヴァージン・ブルース』を、あの戸川純もカヴァーしていた記事にぶち当たる。


『戸川純』…… 数十年ぶりに思い出させて、目にした名前。


わたし、正直、当時はこの戸川純が 大の苦手 だった。



トイレ🚽のCMで、戸川純が出てくれば「ゲッ!、また出てる!」と思ったし、『笑っていいとも』なんかに出てくれば、チャンネルを切り替えたくなるほどだった。



うつむき加減でへの字口。


目線は、右へ左へ、行ったり来たりする。


両肩を上げていて、どこまでも挙動不審。

トイレでも我慢してるような、終始落ち着きの無さ。


話をしだせば、ダラダラと要領を得なくて、中々結論には達しない。



子供の頃のイジメが原因で、こんな風になったらしいが、それでも、これが《芸風》でなく《素》ならば、「こういう人をテレビに出しても大丈夫なのか?」と思ったくらいだった。


80年代に突然、姿をあらわした奇怪な戸川純。

その時、自分は中高生だったが、あきらかに嫌悪していた。



それも、今考えるとしょうがない事かも。


コレを理解しろと言われても中高生には、よ~分からん世界観だし、80年代といえばアイドル豊作の時期。


見渡せば、あちこちに可愛い子たちがウジャウジャといるのだ


何も無理して、キテレツな戸川純にハマる必要もない。(ある意味、健全な中高生だったのかもしれない)



こんな戸川純も、妹さん(戸川京子さん)の自殺や自身の自殺未遂騒動で、ある時からパッタリとメディアの前から姿を消した。


平成の時代なんて、その姿形さえ見かけなくなってしまい、もはや忘れ去られた存在になりかけた頃 ……



なんと!この令和の時代になって再び、若い人たちに戸川純が ウケている!というのだ。



いや、若い人たちだけじゃなく、世界中でTikTokでバズってるらしいのだ。(このTikTokというモノがオッサンの自分には、よ~分からんのだが …… 要するに原曲のフレーズを抜き出して、アレンジ?したようなモノじゃないの?)



とにかく大流行りの元になった『好き好き大好き』を聴いてみる。(こんな曲があったことも当時は知らんかった)



見事に ハマりました!


「あばらが音をたてて折れるほど……」

「愛してるって言わなきゃ殺す!💢


ものスゲ~、暴力的で直情的な歌詞。

でも、メロディーに合わせて何度か聴いてみれば、しだいにクセになってくる。



トンボの羽を背負って、破天荒に歌い上げる『玉姫様』。(「神秘〜神秘、神秘の現象〜」)


昭和の疎開児童のように薄汚れた格好で歌う『ヴァージン・ブルース』も聴いてみた。


益々、ハマってきた。

自分の趣向が若い頃とだいぶ変わってきたのか、それとも今、精神的に病んでいるのか(笑)


子供の頃、苦手だった食べ物を、やっと大人になって克服できたような気がする。



もちろん、彼女がテレビから離れても、ずっと追いかけていた古くからのフアンはいるはずだ。(にわかフアンの私は気になる)



そんなコアなフアンたちをネットで覗いてみると …… 


非凡な才能の戸川純を褒める代わりに、


椎名林檎なんて戸川純を凡人にしたような存在」とか、

「あの後、出てきたYOUなんて戸川純のマネでしょ」と、まるで容赦ない。(ゾゾッ)



考えてみれば、野沢直子のハッチャケた歌や篠原ともえのクルクルミラクルにしても、その礎(いしずえ)を築いたのは、戸川純だったのかもしれない。


元祖キテレツ女王は、今尚、コアなフアンたちに支えられていた。(あの鳥井みゆきも戸川純の大フアンだとか。何となく納得)



で、当の戸川純はというと、現在では60の坂を越えても、それなりに細々と活動しております。



You Tubeでは、『戸川純の人生相談』なるタイトルで毎回動画を挙げているとか。(You Tubeとかアングラ的で、この人にはピッタリの場所かもね)



人生相談ねぇ〜 ……… 私、コレをまだ観ていないのだ。


歌はハマってみても、そこまで踏み込む勇気はないし、かといって、こんな戸川純に「誰が何を相談するんだろ?」って怖いものみたさもあるのだけど …… (でも、そもそも、この人に相談しても解決になるのか?)


それまで観てしまうと、深い沼地から抜け出せなくなるようで、ちょいと怖い。


(今のところは、にわかフアンでいいかも … )

と、土壇場ギリギリで理性のブレーキがかかる私なのでございました(笑)