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2022年1月16日日曜日

ドラマ 「岸辺露伴は動かない(2021年)」

 2021年12月27日〜29日。(全3話)






やっぱり、やると思っていたら、やってしまいました第2弾。



そりゃそうでしょうよ。

前回の放送終了後は、あれだけ反響が大きかったし、各メディアでも、ごぞって大絶賛していたしね。



実写化でも、この『岸辺露伴』は、稀に成功した部類なのだから。(ジョジョ4部を映画化した、どっかのアホな制作陣たちは、この成功をどう思っているのか …… 意地悪だが聞いてみたい気がする)





第2弾ともなれば、主演の高橋一生飯豊まりえにも固定フアンがついているし、堂々としたもの。

安心して観れました。




他人には心開かずに、とことん無愛想で、ともすればイヤ〜な性格に映りそうな《岸辺露伴》を、高橋一生は、ギリギリのところで好演していて、本当に感心する。





あちこちの場面では、「これは《ジョジョ立ち》じゃないか?」なんてポーズまで、自然な形で取り入れているし。(心底ジョジョのフアンなんだろう)


※《ジョジョ立ち》とは、現実世界ではとらないようなジョジョ・シリーズ独特のポージング。妙な形に関節を折り曲げていたりして、その見た目は、とても苦しそうである。





それに、この高橋一生、一見ガリガリ君で痩せ細って見えるが、ちゃんと鍛えておりまする。(4話『ザ・ラン』のトレーニングや走りっぷりも板についてるし、普段から相当に鍛錬してるんだろう。俳優さんも大変である)





今回も、原作のエピソードを借りてきながら、脚本にまとめているのは、ベテラン小林靖子さん。



原作の『ザ・ラン』、ジョジョ4部からのエピソードを改変した『背中の正面』ときて、

それらの話が、最終の6話『六壁坂』に集束されるよう構成されております。




『ザ・ラン』で、走る事に取り憑かれて理性のタガが外れた『橋本陽馬』(笠松将)も、

『背中の正面』で、得体の知れない何かに背中を乗っ取られた『乙雅三』(市川猿之助)も、


全ては、神聖な場所である『六壁坂』を、汚したり、禁忌を破った為である?と、まとめられている。(何だか今回ばかりは、だいぶ無理がある設定にも思えるが ………《露伴》のフアンには、特に気にならないのかな?)




まぁ、そんなウヤムヤな感じも『岸辺露伴』の持ち味なんだけどね。





それにしても、原作者の荒木飛呂彦も、やっぱりロアルド・ダールの小説が好きなのかなぁ~。



前回、このblogでも取り上げた『南から来た男』のように、ロアルド・ダールの短編には、恐ろしさの中に、奇妙な味わいのある話が多いのだ。


漫画の中で、狂言回しに『岸辺露伴』をしても、描こうとして目指しているモノは、《ロアルド・ダールのような物語》にも思えるのだが。





そんな『岸辺露伴』の原作も、残りわずか。

今年も描き継がれるのか …… そして第3弾もあるのか?



なんにせよ、こんなに成功したコンテンツをNHKも簡単には手放すまい。(紅白も調子悪いし)



第3弾もあることを期待して。

平均点、星☆☆☆。



※それにしても、『ザ・ラン』の笠松将さんの髪形、ちと、やり過ぎなんじゃ (笑)  


いくら漫画の登場人物がヘンテコな髪形をしてるからといっても、さすがにコレは ………



鍛え上げられた肉体よりも、葉っぱが突き刺さったような🌱特殊な髪形ばかりに目がいってしまいました。(どうやってセットしてんだコレ? 今年、流行るのか?! (爆笑) )