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2021年10月9日土曜日

映画 「奥様は、取り扱い注意」

 2021年  日本。





今、綾瀬はるかの映画『奥様は、取り扱い注意』を、やっと観終わったとこ。


以前、このblogでも書いたことがあったが、私は、綾瀬はるかの熱烈な大フアンである。


この映画は、そんなドラマの後日談。



公安のエージェントである『伊佐山勇輝』(西島秀俊)と、国際的に活躍する特殊工作員『菜美』(綾瀬はるか)は、偶然知り合って、二人とも一目惚れ♥。


お互いに素性を隠して結婚する。


そうして、見た目、平和な日常生活を送ろうとするのだが……そうは上手くいかない。



根っから正義感の菜美は、ご近所トラブルや事件に首をつっこんでは、スパイとして活躍してきた身体能力をフルに活用しはじめるのである。


「私が助けてあげる!」


と勇んでいく菜美は、まるで世直し気分なのだが、そんな菜美の行動を公安は警戒しはじめて、夫である勇輝に、とうとう暗殺命令が下された。


ある夜、大暴れして帰宅した菜美に、「動くな!」と銃口を向ける勇輝。


一発の銃声の響く音でドラマは終わりを告げる………。



この宙ぶらりんなラストに、ドラマが終わった後、視聴者からはブーイングの嵐。


で、結局、菜美は殺されたのか?それとも生きているのか?!



どうとでも取れるようなラストに、ネットでもふざけるなーー!💢の酷評がしばらく続いていた。


それから、その声にフタをするように飛びこんできた映画化のニュース。


「『菜美と勇輝は、その後どうなったのか?』必ず映画で決着をつけますから……」(日本テレビ「オドオド、ビクビク……」)



それに、やっと溜飲を下げて、落ち着きを取り戻した視聴者たち。


でも「ドラマはドラマでキチンと完結させるべき!」なんて声も、ブスブスとくすぶっておりました。(おっしゃる通り!自分も同意見である)



で、待望の映画が公開されると思いきや、(ガビーン!)コロナの為に延期、また延期



やっと公開されても、皆の興味や熱量はとっくに冷めていたのでした。(完全にタイミングを外している。だから「ドラマはドラマでキチンと完結すべき!」という声がまたもや、ここで活きてくるのだ。)



とにかく、映画は即短で公開が終了し、収益の赤字を取り戻すように、即ディスク化されて、レンタルの運びとなったのでありました。



もう観る前から、予告で綾瀬はるかが出てるので、「あ〜菜美は、勇輝が放った銃弾で死ななかったんだな」というのが分かっていたが、それに《どう理由をつけるのか?》、興味はソレだけでございました。



勇輝の撃った弾丸は菜美の後ろに隠れていた公安が差し向けた暗殺集団に命中する。(そう!勇輝は公安の命令に背いても、土壇場で菜美を救おうとしたのだ。)



だが、公安の暗殺集団が放った一発の弾丸が菜美の頭をかすめて、菜美は倒れる。


目が覚めた時は、すっかり菜美は記憶喪失になっていたのだ。


「これは幸いだ!」と喜んだのは、公安で勇輝の上司である『池辺』(小日向文世)。


池辺は、早速、勇輝に別の命令をくだす。


「お前は《桜井裕司》を名乗って、記憶喪失のあの女(《菜美》→《久美》に変えられる)を連れて、珠海市の《メタンハイドレート開発》に関する事件を調べてくれ!」


『久美』(綾瀬はるか)には、定期的に公安が差し向けた心理カウンセラーである『三枝』(前田敦子)の診療を受診させること。(記憶を取り戻さないか、その監視役)


そんな条件つきで、桜井裕司、久美夫婦に名前を変えた夫婦は、港町の珠海市へとやってくるのだが………




こんな導入部で、新たにはじまる映画版『奥様は取り扱い注意』だったのだけど……もう、率直に言おう!


この映画は、長々と待たせた割には大失敗しております。


良かったのは、西島秀俊綾瀬はるかだけ。(この二人は別格すぎる)




後のキャスト選びは、最悪といってもよいくらい最悪でございました。(脚本も悪いけど)




記憶を取り戻した久美(綾瀬はるか)に、気づいて非常ボタンを押して刺客を呼ぶと、即座にスタコラ逃げ去る前田敦子



潔く、綾瀬はるかの顔面パンチ👊やキックを受けなさいよ、『前田敦子』!!(顔面センターに)



『鈴木浩介』、ただの無駄話好きのお喋り野郎。(どこに元空手部の要素が?全くいらねー奴)



『鶴見辰吾』、堂々と西島秀俊や公安に立ち向かってアクションで応戦なさいな!!(綾瀬はるかが倒してヘロヘロ状態の外人に、良いとこ取りでトドメの銃撃を浴びせるだけ。それ以外、まるで取り柄なし)



『佐野史郎』さん、悪党なら悪党らしく、撃たれて死ぬなり、なんなりしなさいよ!(あんだけ威張っていて、最後は逮捕されて連行されるだけの佐野史郎)




そうして、一番ヒドイのが、『小日向文世』!



こんなのが、公安のトップだって?!


チャンチャラおかしいわ!(私でも簡単にひとひねりで倒せそうだ)



西島秀俊や綾瀬はるかに、一発で簡単にのされそてしまいそうなほど、貧弱そうな小日向文世に、そんな公安のトップである威厳も貫禄も全くございませんでした。(声のトーンも高すぎて、この人じゃ見栄えも何もかもが役不足なのだ)



この映画『奥様は取り扱い注意』が公安やスパイ、アクションを取り扱うモノなら、こんなキャスト選びからして、そもそも大失敗している。



お金を払って映画館に出向いてほしければ、


アクションが出来るようなマトモな俳優や、下手くそでも、それを「やってみよう!」とする……そんな覚悟がある俳優を、キチンと連れてくるべきなのである。

(テレビの方は青木さやかなんて、かなり頑張っていた方である。映画なら、せめて吉川晃司真田広之でも連れてきなよ!誰だ?こんな役立たずの俳優ばかりを揃えたのは?!)



アクション映画に、


『口先だけでセリフを喋っている《口先俳優》は要らねー!』っつーの!



まだ、暴漢に襲われて、しこたまヤラれて病院送りになる『六平直政』さんの方が、よっぽど身体を張っておられるわ。(笑)



観終わって、こんな感想がフツフツと沸き起こってきた映画『奥様は、取り扱い注意』なのでございました。(だから、近年の邦画は、あまり取り上げたくないのだ。愚痴ばかりになってしまう。アニメに負けるはずだわ)



綾瀬はるかにとっては今年は、最悪な厄年なのかもしれない。


コロナに感染したり、それが原因でネット上で叩かれたり、マスコミにも下げ記事を書かれたり。(もう、踏んだり蹴ったり)



作品の方も、この映画の出来を観てしまうと、なんともフォローしにくい。(本人のせいじゃないだけに、本当に気の毒に思う)



それでも、私は綾瀬はるか嬢が好きなフアンの一人である。



はるか嬢には、世界の檜舞台で、是非とも活躍して頂きたいものである。(アホな下げ記事など、お気になさるな)



来年こそは、彼女にとって良い年でありますように……


こんな言葉を結びに終わりたいと思う。