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2020年10月22日木曜日

ドラマ 「セーラー服反逆同盟」

1986年10月~1987年3月。



最近、数十年ぶりに女優復帰した仙道敦子(のぶこ)さん。


失礼だけど……歳をとったなぁ~ (まぁ、観ていた自分も人の事言えないのだけど)



若い時の仙道敦子は可愛かった。

大きな猫のような目と、笑うと少しだけ見える八重歯。


子役から着々と演技力を磨いてきた彼女は、少女に成長し、やがて女優として駆け上がる前、アイドル的な要素を求められてくる。


一方、中山美穂は当時、人気絶頂のアイドル。



そんな二人がW主演したのが、この『セーラー服反逆同盟』なのだ。


クレジットは中山美穂がトップだが、実質、物語を牽引するのは仙道敦子。


……と、いうのも中山美穂が当時、チョ~!忙しすぎた。


このドラマの他にも、別の連続ドラマ『な・ま・い・き盛り』の主演。(信じられない!2本の連続ドラマを掛け持ちですぞ!)


他にも、歌番組は夜のヒットスタジオやベストテンなど生放送ばかりの時代。

あちこちの現場に駆け回り、寝る間もない毎日である。


今思うと、未成年をこき使うだけこき使う、ブラック事務所のように思えてくるが。(案の定、中山美穂は次の年、過労でぶっ倒れてしまう。当たり前だ!翌年も2本の連続ドラマを掛け持ちなんてさせるんだから!)



でも、昔のアイドルはやっぱりスゴイよ。


愚痴の一つもこぼさず、倒れては起きて、点滴や注射をうちながらも、それをやり遂げるんだから。


健気というか、何というか……それを応援しようとして、大勢のフアンがつくのも当たり前かもしれない。



そんな仙道敦子と中山美穂に加えて、山本理沙、後藤恭子が加わり、この四人の少女たちが《セーラー服反逆同盟》なのである。(山本理沙も後藤恭子も、最近全く見ないけど元気~?)



悪がはびこる黒鳥学園に転校してきた『ユミ』(仙道敦子)は、学園の清浄化を願う『ルリ』(山本理沙)、『ケイ』(後藤恭子)と、まず3人で反逆同盟を結成する。(弱っちい不良男子校生、『裕太』(南渕一輝)だけは3人の正体を知っていて、頼りにならない助太刀をたま~にする。)


そして、そんなユミたちの動向を知りながらも、理事長の娘という立場上動けない『ミホ』(中山美穂)は、3人がピンチの時に薔薇を投げて危機を救う。(この武器の薔薇投げ…薔薇が途中で爆発して、敵の目を上手く塞ぐという、とんでもない仕掛けになってる。ど~なってるの?)


夜の暗闇、悪党たちの前に突然現れた白いセーラー服姿の少女たち。


ドぎつい化粧と鬘で、素顔を隠して名乗りをあげる。


闇の中で、のさばり続ける悪党ども!

(『ルリ』(山本理沙)が太股から、鋭利に尖らせた大針を取りだしながら叫ぶ!)


てめぇらのようなワルは許せねぇー!

(『ケイ』(後藤恭子)が、セーラー服の襟にあるスカーフを引き抜くと黄色い極太チェーンが!)


天に代わって成敗する!

(『ユミ』(仙道敦子)は、鋼のチェーンがついた赤いパワー手袋をはめて、颯爽とかまえる)


純潔と燃える正義の……

(『ミホ』(中山美穂)は20話から参戦。武器はもちろん、両手に深紅の薔薇)



そして全員で、「セーラー服反逆同盟!!」


もうこの後は怒濤のアクション。


大勢の敵が一斉に襲ってくると、連続パンチが、まわし蹴りが敵をバッサ、バッサと叩きのめす。


ルリの投げた大針が敵の手を突き刺し(痛そう~)、ケイのチェーンつきのスカーフが首を絞めて引き倒す。


ミホの振り回す薔薇は、相手の顔を切り刻み、仲間のピンチには薔薇を(シュバッ!!)投げて助ける。

そして、それは爆発して上手いこと花びらが目を塞いでくれる(笑っちゃいけない(笑))


そして、ユミは空中に高々飛び上がり、とどめのライダー・キックで華麗に仕留める!!



観た事ない人には、「何のこっちゃ?」ってな具合だろうが、いちいちツッコミをいれながら、怒濤のアクションの流れに身を任せて楽しむ。これが最高に痛快で面白いのだ。



そして、このドラマ、何気に出演者たちも豪華。


ユミの育ての親であり、叔父には『愛川欣也』(キンキン)


元はユミの母親であり、黒鳥学園の理事長の後妻におさまって、影の支配者として君臨している悪の総元締めに『奈美悦子』


他にもヤクザの親分のような校長役には、『藤岡重慶(じゅうけい)』(あしたのジョーの丹下団平の声優として超有名。不良生徒たちに「お前らは学園のクズたちだぁー!」って罵る声が、もう丹下団平である(笑))


その校長の秘書兼愛人に、『中島はるみ』(元、女Gメンじゃないですか!)


暴力体育教師には『安岡力也』(ホタテをナメるなよ)


変態教師に『竹中直人』(語尾に「……ざんしょ!」をつけるのが口癖。まぁ、ドラえもんのスネ夫みたいな男である)


生徒役には、ブレイクする前の『森口博子』がいたり、変な刺客の『大杉漣』がマントをなびかせて反逆同盟に立ち向かったり、今となっては、ある意味、貴重かも。



日テレが、フジテレビの『スケバン刑事』に対抗して作られた『セーラー服反逆同盟』だったけど、気付けばマニアックなフアンに支えられて、これはこれで、当時ヒットしたみたいである。



なんたって仙道敦子が可愛いもんね。

もう、星☆☆☆☆をあげときます。


※それにしても、30分くらいの少年少女たちが夢中になれるような連続学園ドラマ、また復活しませんかねぇ~(頼みますよ!)