オーストラリアはシドニーから、ロサンゼルスへ向けて飛び立ったボーイング777-200型機。
それは、どういう理由か分からないが、南太平洋に浮かぶ無人島に墜落する。
そんな島の雑木林の草むらの上で、外科医『ジャック・シェパード』(マシュー・フォックス)は目覚めた。
(ここは……どこなんだ?)
ゆっくり起き上がると、ジャックは周りを見渡した。
(あの飛行機が墜落した時、自分は、ここまで吹き飛ばされたのか?……)
それにしては、たいした大怪我もなく、奇跡的に生きていた自分。
ジャックは立ち上がると、他の生存者たちを探して海岸にやってきた。
島の海岸には、墜ちた飛行機の残骸が散らばり、あちこちで煙をあげている。
そこには、死体の山もあれば、何人かの生存者もいた!
怪我をしている者を見つけると、医者として黙っておけない、根っから正義感のジャック。
「僕は医者です、もう大丈夫!」
「ありがとう」助け出された者たちは感謝した。
やがて集められた生存者たち。
全部で48人。
「きっと、そのうち救助が来るはずだ!」
だが、事はそう簡単ではなかった。
この島は、なんかちょっとオカシイぞ。
南太平洋なのに、北極熊なんてのもいるし。
それに、墜落してから、それまで歩けなかった車椅子のハゲ(失礼!)、『ジョン・ロック』(テリー・オクィン)もピンピンして歩けるようになった。
美人の『ケイト』(エヴァンジェン・リリー)は、ジャックに協力的だが、何か秘密がありそう。
詐欺師で皮肉屋の『ソーヤー』(ジョシュ・ホロウェイ)は、ジャックに突っかかってくるし、こいつも何だか様子がおかしい。
みんな、何かしら、スネに傷持つような人物たち。
はてさて、ジャックたちは、無事に島から生還できるのか……。
飽きっぽい自分が、何とか最後まで視聴することができた珍しいドラマ。(何とかシーズン6で無事終わったが、これ以上続いていたら観ていたか、どうか自信がない)
海外ドラマ、続くのはいいけど、とにかく長すぎて(笑)。
それに、たまにハマって見始めたドラマは、本国で評判が悪ければ、視聴者には何のケアもなく、尻切れトンボで打ち切られてしまうし。
これ以降は、いくら話題で評判になろうが、「キチンと完結している物」を条件に観ようと思っている。
このドラマ、シーズン1を見始めた時は、たんに『無人島でのサバイバル・ミステリー?』くらいの気持ちだった。
それにしては、何かちょっと趣が違うぞ……と思ったのは、それぞれの登場人物たちの過去が毎回、毎回明らかになっていくところ。
登場人物たちが、回ごとにクローズアップされて、それぞれの過去を観せられていくと、やはり視聴者は、それぞれのキャラクターや演じる役者たちに思い入れが強くなる。
これだけの大人数なのに、『LOST』に出演するキャラクターは、瞬く間に大人気になった。
冒頭に紹介した、ジャック、ケイト、ソーヤー、ロックもだが、まだまだこんなもんじゃない。
ソバージュヘアで太った男、『ハーリー』(ホルヘ・ガルシア)は、明るいオタクのデブ。
悲惨な島の中でも、いつでも場を和ませるキャラクター。
このハーリーが、ドラマの中で宝くじを買って、ちょいとした大金持ちになるのだが、この数字(呪いの数字と呼ばれているらしいが)、『4、8、15、16、23、42』を買い求める人が殺到したりもしたらしい。(自分もロト6で買ったりもしたが当たるもんですか(笑))
『サイード・ジャラー』(ナヴィーン・アンドリュース)は湾岸戦争に従事した事もあるイラク兵。
機械の事にも詳しくて、何とか無人島から通信ができないかと策を練る。
闘いのエキスパートでもあり、島のリーダーになったジャックにとっては、いつでも頼りになる人。(褐色の肌と長い黒髪で、男ながらも凄い色気。米国では美しい人ベスト10に選ばれたりしている。男なのにねぇ~)
何だか、こうやって一人一人、あげていきたい気もするが、登場人物が、あまりにも膨大すぎる。(ご勘弁ください)
でも、どんどんシーズンが続いていくうちに、
「これだけの多い登場人物たち(それぞれのキャラクターに熱狂的な視聴者のフアンがいる)、どうやって終わらせるつもりなんだろう…………」
と心配になりながら観ていたりもしていました。
シーズン6の最終回は、人それぞれ賛否両論でしょうが、自分は、
「まぁ、何とか着地しました」って感じだろうか。
奇妙な島のホラー要素も充分だが、やはり、このドラマの魅力は『登場人物』たち。
色々な俳優たちを楽しむなら、俄然、この『LOST』に尽きると思うのであ~る。
星☆☆☆☆